続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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November 4, 2016
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カテゴリ: トルコ国内出張
本題に入らせていただきます。

やってきたのは黒海地方のここ。




オヤを作る人にも馴染みのある「ヤズマ」の故郷です。
その昔、オスマン帝国時代にこの地に与えられたのがバスク(木版によるハンドプリント)の制作という特権。
当時は門外不出の技術でした。



一時廃れたものの、今でもその技術はこの地でも継承され、その数は限られてはいますが、職人さんや作家さんたちが制作を続けています。

私はイーネオヤの収集とともに、手仕事によるバスクの古いヤズマも集めています。
そのヤズマの何点かをインスタで公表したことでこの地の有名なヤズマ職人さんから連絡をいただき、また別のことがきっかけで今回お世話になるバスクの先生とも知り合いました。

立て続けにだったので、これも何かの縁、彼の地が私を呼んでいる・・・。
彼らを訪ねて行ってバスクを習うのは今しかない・・・というこの上ない機会が訪れたのです。
ただ私の方針は何事も分業・・・ですので実技には手を出さないことに決めています。
そこでネット上でお知らせした上で、何人かの日本のお友達にバスク修行の話をしたところ、オヤ仲間のさと子さんが手を挙げてくれましたので一緒に彼の地に向かうことになりました。

期間も時間も限られているなかで、職人さんの技術を学ぶのは簡単なことではありません。
本当は何年も弟子入りして修行するしかないのですが、短期間でもヤズマ作りがどんなもので、バスクの基本テクニックを知ることを目標に、初日がスタート。

木版自体は難しいことではありません。
染料つけて押すだけですから。



でも手工芸をされる方はご存知のように、始まりから終わりまでの工程での作業内容は実際に体験してやってみて初めて理解できることが多いかと思います。
頭で理解するより、作業工程で身体で覚えることが肝心かと思います。
実際、やってみないとわからないことがたくさんありました。



今日は作業に慣れるために、一色の型押しでのヤズマ作りをしました。
私も一日中作業につきあって、取材と記録と先生の通訳をしていましたので、押すだけ・・・と思っていても、それだけではないこともよくわかりました。

体力というより思考力と想像力と集中力がいる作業だということも理解しました。



でもね、もちろんプロの技術には及ばないものの、自分のデザインの作品を手に取れる満足感があります。
さと子さんの覚えの速さとセンスの良さも手伝って、先生が思っていた以上の進み具合。
最初は今回の修行では一色で終わりかと思っていたところ、今日の様子を見て先生がこれなら色重ねも手塗りも、色抜きも全部できそうね・・・と。

お客さんではなく、あくまで弟子入り修行ですから、アトリエを閉めるときはお片付けもします。
明日からは先生より早く行って、まずはお掃除ですか・・・ね。

今日はそれ以外にもいろいろあって、先生のアトリエの下にある私の行きつけの古物商にすら物色に行けなかったのが心残り・・・。一日が短すぎます。

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Last updated  November 4, 2016 03:12:52 AM
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