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December 4, 2022
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カテゴリ: 絨毯・キリムの話
在庫の大きなキリムを1点1点写真を撮りながら広げて見ているところ。
大きいサイズのものはなかなか一人で扱えないので、お手伝いしてくれる人がいる時じゃないとチャンスがないのだけれど。
大きいものって日本だと敷く場所が限られてしまうので敬遠されがちだけれど、迫力あってやっぱりいいなと思える。

価値としてあるもの、それほどじゃないもの、でもどれを見てもそれぞれに味があって、やはり古い年代のものだけに今ではなかなかお目にかかれないものや、売る目的ではわざわざ作らないよねと言うものがあって、日常の中の生活用品として見たときに格別に面白かったりする。



出所はもうわからなくなってしまっているけれど、おそらく地中海地方と中央アナトリアの間の山間部に暮らす遊牧民の織り物。

染めも漂白もしていない白とこげ茶のナチュラルウールの糸のみを使ったシンプルなキリム。
群れの羊の毛の色が、このキリムの白とこげ茶の割合に相当するのかなとか考えてしまう。ウィンク

気になったのが、合間にジジムで織り込まれているいくつかのモチーフ。
普通のキリム柄だといろんなモチーフが混在しているものが多いが、これはシンプルにわかりやすくモチーフが描かれている。

いずれも代表的な知られたモチーフで、これが基本だと思うと同時に、遊牧民の生活に密着しているモチーフだなと感じた。

このキリム自体は約410×150cmのテント用敷物かと思われる大きなサイズであり、モチーフは変形バージョンを含めて7種類、それぞれ複数個が織り込まれている。

その一つが「ひっつき虫」。



ひっつき虫は私が子供の頃に呼んでいた名前だけれど、他にも言い方があるのだと思う。
今思うと植物なのになんで虫だったんだろうと、ひっつき草だったっけ? などと混乱したけど、野原や草の生えている空き地などを歩いていると靴下や靴にくっついてくるトゲトゲの植物の実や種のこと。

トルコ語ではプトラックとかプトゥルダックとか言われる。
形的にはわかりやすいね。

このプトラックの意味のひとつはお守りである。
トゲトゲが邪悪な視線から守ってくれるということからだろう。

もう一つはたくさんのトゲトゲがあることから、豊作を意味しているそうで、食料のカバーなどにするキリムに描かれることが多かったよう。
平織りでもこのモチーフが見られるけれど、やはり入れやすいのかジジムによくあるモチーフのひとつでもある。



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Last updated  December 4, 2022 08:39:01 AM
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