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電話の向こうから「仕事を辞めようと思っている。」といきなり切り出された。
どうしたのかと思ったら、以前からやりたかった声優の道に進みたいのだと。
息子が大学の時から声優になりたくて、スクールに通っていたのは知っていた。
しかし大学を卒業して普通にIT関連の会社に入社し、そのまま社会人として生きていくものと
思っていた。
しかし息子は夢をあきらめてはいなかった。
働きながらまた声優の養成所に通い、勉強を続けていた。
そしていつの間にか試験を受けたらしく、研修生として合格したらしい。
そうなると東京へ通わなくてはいけないらしく、静岡から通うのは難しいとのことで会社を辞めて
横浜の知り合いのところへお世話になるかもしれないと話をしていた。
その時は私も気が動転して、思うことをうまく言えなかったが、息子には「自分で決めたこと
なのだろうから、好きなようにすればいい」とだけ言った。
声優で売れている人なんて、ほんの一握りの人だけなのだと思うが、自分の好きなことを仕事に
出来るなんて素晴らしいことだよね。
売れて有名になって欲しいとは思わないけど、生活していける分くらい稼いでくれたら、こんなに
幸せなことはないね。
ほんとは大学を卒業してすぐにでも声優の道を目指したかったんだろうけど、この5年間の遠回りは
決して無駄なことでは無いと思うよ。
そして後から考えたら、東京にはおばあちゃんがいるじゃないか。
広い家に一人で住んでいるんだから、孫が一人くらい居候したって問題ないよ!
夢に向けて走り出す息子を親父は応援しているよ!!