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k-nanaさんComments
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友達と会うからにはいろいろなことを話し たい。ノリノリの就職の件では途方に暮れていたので、そのことについて思っていることを話した。ノリノリには今二つ就職のオファーがあるけれど、一つは中 卒でも出来そうな3 K の仕事。一つはリスクがあるけれど Challenging な仕事。そして本人は既に逃げ腰で3 K の仕事がしたいと言っていること。私 は自分なりに色々なアプローチで彼に対して現状と将来と、これから選ぶ仕事について考え方を説明しているがなかなかはっきりしないのでストレスが溜まるこ と。
人生経験豊かな祐さんは彼女なりの視点を色々話してくれて、 3 K の仕事でも子供を持ち、さらに仕事を掛け持ちして学校で勉強している人のことや、ノリノリの基本的な人生のモチベーションって何だろう、っていう疑問 など私が思い悩んでいることに別の風を吹き込んでくれて私の頭の中はまた新しい観点で一杯になって「あぁなんて会えてよかったんだろう!」とうれしくてしょうがなくなった。そうだった、結局色々な苦労をして、やりたいことを成し遂げられる人は成し遂げられるんだ。どういう仕事であれ、やりたいことを決めて突き進めば必ずそれなりのゴールが来る。仕事の内容よりもそれから先。本人が意志を持たなければ、結果は同じなんだ。
そして次の朝出勤が遅れることを覚悟でノリノリに「自分」について考えるよう、頼んだ。何故彼は日本で 10 年も勤めた会社を辞めてアメリカに来ることにしたんだろうか、何で大学を出て学位が欲しかったのだろうか、学位を貰って思ったことはなんだったんだろうか、何故財政学科と国際ビジネス学科を出たんだろうか、これから自分は何をしたいのか、自分の弱点と長所は何なのだろうか、どうしたら弱点を克服できるのだろうか、何をどうすれば自分のしたいことに近づいていくのだろうか…。既に人生を苦労して生きてきた人々は皆笑うかもしれないような、今更、の質問だが、彼は私より長い時間生きてきているけれどたぶん「自分」について詳しく考えたことがなかった。
だからその日は就職活動も何にもしなくていいからお経を一生懸命それこそ唱えたりして、自分について紙に書いたりして頭の中でよく考えをまとめるように、と頼んだ。生きていく中でこういう質問っていうのはあまりにも基本中の基本で、こういうことについて真剣に頼んだというのは私の中では最後の手段だった。「自分」についての答えが出せない、つまり自分自身に真剣になれない、ということは将来の人生においても同じステージのまま生きることになる。それは私がパートナーとして求めるものではなくて、頑張って失敗して、また頑張ってそれで結果を出して、また失敗して、そんな繰り返しでお互い成長できる人が自分のパートナーであってほしいから、ノリノリに真剣に考えて欲しかった。この最終手段のお願いに彼が勝てなければ、私はいつだって別れる心の準備ができている。
仕事から帰ると休むまもなくノリノリの学会員の仲間 Jay の家に晩御飯に招待されていた。こんな人生大事なときで考えなければいけないことが沢山あるというのに無節操にノリノリのことを誘う学会員の人々にここ数週間かなり苛立ちを感じていた。ノリノリに何故行かなければならないのか?と問い詰めると、奥さんの Sue が入信したばかりで Jay は親しいメンバーと話して彼女の学会に対する気持ちをほぐしたいらしい、と言う。確かに Jay 達は嫌いでないのだが一体全体、なんでこんな時に?というのが私の疑問である。とにかく失礼ならないよう、私達は彼らの家に向かった。
彼らの家に着くと私と Sue を残して皆お経をした。(ゆーゆーは真似事したり私達のところに着たりうろうろ楽しそうだった)その間、 Sue は最近どう?仕事なんかは?と聞かれて、私は自分の仕事はともかくノリノリの就職先を見つけるのに大変な思いをしている、という話をした。 Sue はそれを聞いて「彼は可能性も一杯あるし、色々なことが出来る。自信を無くしているんだわ。私からも励ましてあげるから!」と元気よく言ってくれた。
実はとても驚いた。ノリノリは私とゆーゆーが日本に帰っていた 3 週間の間も Jay 達と時々こうやって家を行き来して話しているのは知っていたが、ノリノリは無職で就職活動中、という話を彼らにしていても、実は前のバイトで挫折して就職にほとほと困っている、という話はしていないのだった。心底困ったりなにか希望を持ちたい時親しい人に話して意見を聞いてみる、というのが普通だと思っていたので、何も話していないノリノリという人物に驚きまたその延長で、あ、だから学会員の人はやたらノリノリを誘ったりするんだ、彼らは今彼が目くじら立てて人生を立て直さなければいけない時だ、というのは知らないんだ…と妙に納得がいった。結局問題は彼自身の話だったのである。
それからタイ人 Jay の作ったスパイシーな母国料理を頂いて会話の時間になったのだが、 Jay は他の人が息をつけないくらい喋りに喋りに喋りまくった。苦労している人だし、一杯考えを持っている人であるが、とにかく自分の思うこと話したいことを彼は喋り続ける。ノリノリと一緒に来たもう一人の日本人の彼も聞き上手である分、延々と Jay は止まることなく喋り続けるのだが奥さんの Sue はうんざりしていてお酒が入ってくると横で「聞いてらんないわ~」とか始まってしまって私ははらはらした。
しかしさすがに 1 時間以上これだと私も眠くなりいらいらし始め、それ以前にとても重要なことを喋っているならともかくどうでもいいことをこう聞かされるのならこんな時間の無駄はない、と思い始めた。はっとテーブルを囲むメンバーを見つめる。喋り捲る Jay 、アルコール依存症を抱える Sue 、一緒に来た T さん、ノリノリ…、あぁ、君たち!皆自分に大きな問題を抱えているだろう?皆それぞれ一杯知恵が詰まっていて、でも解決しなければいけない問題が山積みなのに(別に何事もなく平和で落ち着いているのなら特に文句はないのだがね)、何でここに集まって問題についても話し合わないで目をそらしたまま、時間を潰していくのだい?あなた達、なんで学会員なの?こうやってコミュニティーに入っているなら、しかも平和だとか人間革命だとか、そんなことを唱っているなら、こんな時間も無駄にしている暇はないだろう!直視しなさい、直視!
耐えかねた私は「あの、うちの旦那は今無職で、オファーがあるどちらの仕事も選びづらくてすごく困っているんだけど!」と切り出した。祐さんに話したのと同じように、ノリノリの仕事の選び方、今後の考え方、選び辛い仕事に対する自分のアイデア、そんなことをつらつら述べて
Sue に「ノリ、あなたなら絶対出来る!」という言葉を言わせて、ノリノリに彼らの視点を聞かせた。それからそのことについて
Jay はさらに喋り捲ったがどうでもよいことではなく彼の経験から来る会話であったのでそれはそれで参考になったし、何より、皆がノリノリの可能性を信じていること、やればなんだってできること、必ず将来があることなどを話すことで皆問題に対して人事だと無視するわけではなく、親身になって考えてくれるんだ、ということを実感できた。ノリノリは自分に対して真剣じゃないから、他人にも自分のことがきちんと話せないんだ。コミュニティーに入って沢山の人と接してきているのに自分の殻にこもって全然活用していない。私なら、人と人とのつながりは色んなことをシェアしてもっと強くする。
朝約束していた通り、ノリノリは自分についてその日一日よく考えて自分なりの結論を出していたようだった。帰りの車のなかでそれをなんとなく感じ取ってはいたのだが、熱い会話が終わり
Jay の家から帰ると既に夜中の
12 時を回っていて、今日はどうだった?と聞こう聞こうと思いつついつの間にかベッドに入って曝睡していた。
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