☆たー☆のヒトリゴト

April 12, 2010
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カテゴリ: その他ね☆
今宵、ボクは旅に出た。





折角の休みなんだからとある種の強迫観念の様な感覚
母の件が一段落したこの所...休みを作ってはドコかへ出かけようとしているのは否めない


今回の目的地は北海道
大好きな土地だ


これまで数回訪れているが不思議と春の季節に行った事がなかった。
そして北海道を代表する街と言えば札幌


これまた不思議な事に殆ど通過点でしかなかった。
普通、北海道旅行と言えばまず札幌から始まるのが基本なんだと思う。
しかし、ボクは何だか頑に避けていた気がする。


旅行に出かけよう。
そう思ったのがつい3日前の事
かなり乱暴な思いつきだった。


この街から北海道へ向う場合
当然ながら飛行機が最も早く着く手段だ


けれども今回ボクが選んだのは寝台特急『北斗星号』だった。
ボクが中学生の時に登場したこの寝台特急は憧れだった


ギリギリでのチケット購入だからいい席なんか当然空いてない
受け取ったチケットにはB寝台9の上段
ちょっと引いた...せめて下段はないのだろうか?


みどりの窓口であっさり「ない」と言われたのでそれでいいと諦めた。
出発当日...つまり今書いている数時間前の事


部屋でJRのwebをチェックしていたら空きがある表示
これはと思い、予定していた時間より90分も早く部屋を出た


みどりの窓口で再度確認したがBソロは満席だった。
ならば購入した時、勝手に禁煙席にされ上段だったのをせめて喫煙かキャンセルで空いてないかを聞いてみた。


すると喫煙席なら空いているというではないか
ボクは迷わず座席の変更を申し出た。


みどりの窓口が閉まる10分前の出来事だった。





この街を出発するのが23:30
ボクは23:00を少しまわった時間にホームへ降りた。
雨が降っていたからホームは寒かった。



春の嵐1-1.jpg



殆ど人のいないホーム
向かい側のホームは終電間際の人が行ったり来たり


これから始まる旅に何だかボクは緊張していた。
そうだな...仕事で言えば客電が落ちて1曲目が始まる直前の様なものかな


1号車から11号車へ座席を変更したから随分遠くまで歩かされた。
ベンチに座り、少しの間だけ物思いに更けた。



春の嵐1-2.jpg



列車の到着を告げるアナウンスが流れる
と、同時に長い車列を組んで北斗星はホームへ流れ込んできた。


行き先にはしっかりと『札幌』
ドアが開き客車へ入る。



春の嵐1-3.jpg



指定された場所へ行くと誰も乗っていない
開放B寝台とは随分人気がないのだろう


確かに同じ料金で個室が使えるならそれにこした事がないからな
発車してすぐに車掌がやってきて検札を済ませる。


その時、もうこのブロックには人が乗って来ないか聞いてみたら
そうだと返事をされた。



春の嵐1-4.jpg



荷物を開ける前に少し中を歩いてみた。
ボクがいる所は絵に描いた様な安い寝台車両だが他はそうではなかった。


走り出してから20年以上経つ列車とはいえ綺麗なものだった。
もう少し計画的にしていたらボクはこの扉の向こう側で悠々と一人旅を満喫していたのではないだろうか?


片付けが終わり、伝票整理をしている食堂車を抜けてロビーカーへ行ってみた。
思ったよりも狭いものだ。


しかし、列車の中に有る事を考えれば...
ボクにとってはまるでオリエント急行みたいなものかな



春の嵐1-5.jpg



5分くらいだろうか?
何となくソファに座ったものの落ち着かなくそのまま来た道を戻り自分の席へ帰った。


座席でこのPCを開きここまでを書いてみた。
走り出して...いや、旅が始まって1時間
今は一ノ関駅を通過中だ。


そろそろ一度PCを閉じて休む事にしよう。
次に目が覚めた場所はドコなのだろうか...これもまた寝台特急の楽しみではないのだろうか?








眠ろうと横にはなったものの
やはり深く眠るのは無理だった。


乗客の乗降はないものの要所駅で一度停車をするたびに目が覚める
1時間に1度の割合か...時計を見てた訳ではないがもしかするとそれより短い間隔で目が覚めていたのかもしれない。


一度起きて外を見たがドコがドコだかさっぱりわからない...
携帯を開いてGPSを作動させてみる。
青森県の蟹田あたりだ...


青函トンネルまであと2、30キロといったあたりだろうか?
何度かトンネルを通っているが殆どを眠って過ごしている。


結局今回も眠ってる間に通り過ぎたようだ。
世界で一番長いトンネルだがこれといってめぼしいものない


そりゃ、トンネルだもんね。


冷ややかな突っ込みが聞こえてきそうだ。
函館到着の10分前くらいまで眠った。
きっとこの区間が一番眠っただろう


函館駅に到着したのは午前6時30分を少し過ぎたあたり
機関車を付け替える為に10分近くの停車
ここからは僕が乗っている車両が先頭車両となる


そういえば数年前、旭川から網走まで初めて寝台特急に乗ったときの事
遠軽という駅で同じ様に機関車が前後入れ替わった。


その時ボクはすっかり寝込んでいて女満別辺りで目を覚ました時に進行方向が逆になってる事に気がついた。
寝込んで折り返されてしまったのだと思い込みパニックになった事があった。


さすがに今回はそんな事はない。



春の嵐1-6.jpg



函館を出て数十分、大沼公園を通過している頃に車内販売がやってきてボクは入れたてのコーヒを買った。
景色を見ながらコーヒーを飲んでいると初老の男性がやってきた。


聞けばタバコを吸う為に9両分も歩いてこの車両へやってきたそうだ。
場所がなく困っていた彼にボクは場所を提供した。


すみませんねぇ...と言いながら彼はボクの向かい側に座りタバコに火をつけた。
どうやら伊豆・下田の旅行からの帰りらしい


世間話をしてるうちに車窓は山から海へと変わった。
今日の海はだいぶ荒れている


『森』という駅に到着した頃にはすっかり彼と話し込んでいた。
ここはホタテで有名らしい
どうして有名になったかまで教えて頂いた。


森駅の次は八雲駅に停まるが列車待ち合わせの為に「おとしべ」という駅に9分ほど停まった
駅に着くかどうかという所で彼は再び奥さんの待つ2号車まで歩き出した。


一人旅っていうのはこんな出会いがある
『一期一会』という言葉を実感出来る瞬間だ


きっと彼と出会う事は二度とないだろう
わずか30分弱の会話だったが何だか嬉しかった。


『八雲』に到着したあたりから窓にあたる雨が激しくなってきた。
海もかなり荒れている...天気予報通り札幌は雨なのだろう



春の嵐1-7.jpg



荷物だけならいいのだが傘もあると正直移動が面倒になる
札幌へ到着したらまずはバックを今夜泊まるホテルのクロークへ預けようと思う。


八雲を出た。
次は長万部...2年前に訪れた事がある駅


2年前はここから函館本線の各駅停車で小樽まで4時間半を楽しんだ。
今日は室蘭本線を行く


はまなす以外で通るのは初めてだ
外が明るい時に走るのも初めてなのだ


では、雨だが少し車窓を楽しもうと思う。








春の嵐1-8.jpg


今、登別駅を出た所だ
さっきの男性....よっぽどヒマを持て余しているのだろう


再びやってきたのだ
もちろん、邪見に扱う理由もないので話し相手になった。
ボクも少々飽きがきていたのでちょうど良かった。


外は変わらずの雨模様
平行して走る車のワイパーの動きでわかる


雪がまだ残っている。
外はまだ寒いのだろう


次の停車駅は苫小牧
2004年の夏と2005年の冬に北海道へ旅行に来た時の玄関口だ


そう、移動はフェリーを使っていたのだ。
料金的にも安いものなんだと思った事、船旅をしてみたかったという事が重なり選んだのだか正直、苦痛だった


2004年の夏は非常に快適だったが時間の使い方に苦労した覚えがある。
2005年の冬は2月という真冬...時間を持て余すのはもちろんだが、冬の津軽海峡をナメていたのだ。


ジェットコースターもビックリなアップダウンの連続
実に14時間...これは乗ってみないとわからないものだ。


そんな思いも今にしてみればいい思い出になっている。
あの頃は全てが新鮮で何もかもが楽しかったのだ。


もちろん、今回の旅だって楽しいものにしたいと思っている。
念願の『北斗星号』にも乗れたのだから。


ただ、どうしても引っかかる事
それは母の事だ


何故かというと、母は生前に北海道旅行を望んでいた。
ボクが話す北海道の話を本当に楽しんでくれたからだ


ボクが見たもの、経験したもの、食べたものを母にも知って欲しかったと思う。
親孝行という言葉に縁のない生き方をしてきた事を今更ながら悔やまれる


これは内緒だが...まぁ、ここに書いてる時点で内緒じゃなくなるけど(笑)
母が亡くなって以来、財布に彼女の写真が入っている


今回は一緒に旅が出来るのだと思ってもらいたい
同じものを見て、同じ事を感じてもらえたらいいんだけど...


少し感情的になってしまったが旅はまだ始まったばかり
新たな発見や再確認が出来ると言いなと思う。



PCのバッテリーも段々怪しくなってきたのこの辺で移動中の話は終わりにしよう。
到着まで残り1時間
身支度を整えて残りの乗車を楽しむとしよう。




春の嵐1-9.jpg









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Last updated  April 19, 2010 01:54:57 PM
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