16年前ある島の島民全員が死亡する事件が発生。国家は巧妙に事件を隠ぺいするが、唯一生き残った2人の少年がいた。悪の化身と化した結城(玉木宏)と、彼の悪意にひきずられていく賀来(山田孝之)。 結城の真の目的は…
試写会にて、鑑賞。
手塚治虫原作ということもあり、期待大。
玉木さんは初の悪役だとか。いやぁ、美しい。細身で長身で、そのすっとした佇まいが「悪の美」を肯定させる説得力に満ちていて。で、顔色変えずにバンバン殺しちゃって。
(余談ですが、手塚ファンの知人は今回のキャスティングについて、玉木さんは「鳥顔」だから手塚作品にははまると思う、と言っていた。ちょっと納得。)
一方の山田孝之さんの無骨でおどおどした感じと対照的。
それぞれの苦悩をもっと濃密に描いて、二人が悶えてるシーンが多いと、女性たちはもっと美味しいんだろうけれど。
人が、簡単に死んでいく映画。
その死を描くことによって浮かび上がる生を、見る側がしっかりと受け止めなくてはいけません。
『アヒルと鴨のコインロッカー』 2010.03.26
『サガン』 2010.03.25
『THIS IS IT』 2009.11.09