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午前中は小5、小6私立受験クラスの授業からスタート。いずれも2月にスタートした新学年での学習の復習をおこなっている。今日の6年生は「面積と辺の比」についての復習。この単元は入試にもかなりの頻度で出題されるが、不得意にする生徒が多い。一般的には中学3年生で学習する単元でもある。中3生も苦労する生徒が多い。今日、繰り返しやったのは上の問題だ。宿題にしてあったのだが、誰も出来ていなかった。私はこうした基本的な問題を授業の中でも何度も繰り返してやらせる。まずは(1)の問題。どうして鉛筆が止まってしまうかというと、いつもの問題とちょっとパターンが違うからだ。『高さが等しい三角形は底辺の長さの比が面積の比になる』という学習をしている。だが、△CDFと△BFEは高さが等しくない。困った、どうしよう。というところで立ち往生してしまっている。『高さが等しい三角形がなかったら作ってしまえばいいじゃん』と言うと『そうかぁ』と反応した。一人一人黒板に来させて補助線を引かせる。1人目はEからADの平行線を引いた。2人目はFからABの平行線を引いた。3人目でYがAFを引いた。なぜ、その線分なのかを説明させる。『△ABFと△CDFの高さが等しいので、BFとFCの長さの比が面積の比になるから』と説明できた。『つぎに△ABFの中で、△AEGと△FEBの面積の比を考えてごらん』と言って、ノートに図を描かせていく。こうした2段階、3段階を踏んで進んでいく問題が、今の子供達はとっても不得意だ。最初はごちゃごちゃとひとつの図の中に情報を書き込んでいく。ノートの図は本人の頭の中を映し出している。番号を振って、一つ一つの過程ごとに図を描き直させる。△ABFと△CDFの比が3:5で、△AEGと△BFEの比が1:2ということがわかっても、今度は△CDFと△BFEの面積比が出せない。連比の復習をしっかりとさせる。続けて(2)の問題へ。(1)がしっかりと理解できていれば問題なくできるはず・・・・ なのに、そうもいかない。もう一度同じことを繰り返していく。まぁ、こんなふうに授業は進んでいきます。分割すること。そして整理すること。どんな問題に対してもとっても大切なことだ。学校での学習と受験のための学習の大きな違いがそこにある。学校での学習は、悲しいことに1段階で出来る問題ばかりだ。だから中3で上のような問題が出てきた時に、多くの生徒たちは思考停止してしまう。中学受験をしなくとも、こうした問題に小学生のうちからどんどんぶつかっていって、分割と整理のしかたを学んでおきたいですね。
2009.03.27
センター試験まで10日。いよいよ秒読み段階に入ってきた。今日も高3生がbbyでリスニング対策の授業を受けていた。さすがに真剣な表情だ。彼らの真剣オーラがmiyajukuに良い風を送り込んでくれている。中3生や小6生もそれに続いて欲しい。この前も娘が英語のセンター問題を解く順序について相談してきた。「文法からやると考え込んでしまって焦ってしまうから、問6の長文からやろうと思うんだ・・」センターの英語の最後にはちょっと長めの論説文or物語文が出題される。配点も大きい。ここ数週間はこの問題の練習に力を入れたという。「その後、問4と問5の長文を片づけて・・」問4と問5には図表やグラフをともなった長文、長文の内容から絵を選択する問題などが出題される。難易度はそれほど高くない。「問題は問3なんだ。これがなかなか出来ないから。ここで問1と問2をやって、その後に問3のAとBをやって、時間がなかったらCは捨てるかも・・・」とのこと。問3は空所補充の問題。中でもCの長文の途中の空所に文を要約した選択肢をあてはめる問題がやっかいだ。私もセンター英語の中で一番嫌いな問題だ。和訳をしても、どれを入れればよいのか迷うことがある。迷うと焦ってしまう。最後に回すのは賢明な選択だし、時間切れで出来なくても目標点が達成できれば良い。彼女の目標は7割5分越え。ここまで自分でシミレーションしていれば問題ないでしょう。相談と言うよりも、確認というところだ。私のアドバイスとしては「問6は昨年は論説文だったけれど、それまでは物語文だったのだからどっちがきてもびっくりしないように。とくに物語文は和訳しても何だか意味不明の文章が多いからね。同じように問5も形式が昨年度変わったものなので、今回も変わるかもしれないよ」あと10日。センター受験者は、当日の問題を頭の中で解くシミレーション練習を何度もしてみよう。とっても大事なことだよ。これは中3生や小6生にも言えること。そろそろ入試問題のシミレーションを毎日のように頭の中でやっていこう。
2009.01.06
国語の読解問題をやっていて気になることがある。とくに筆者の主張のはっきりした論説文などの読み取りをしているときに感じる。それは「筆者の意見を読み取るよりも、自分の意見を頭に思い浮かべて読んでいってしまう」子供が多いと言うことだ。たとえば、「文章全体を読んで筆者の考えにあてはまるものを選べ」といった問題があったとする。その中に自分の考えに合致するものがあると、たとえ本文の中で筆者が主張していなくても選択してしまうのだ。それはきちんと文章を読み取っていないからではないですか、という意見もあろう。もちろんそうした側面もある。だが、文章を読み始めるときの姿勢が、筆者の意見を正確に読み取ろう、というものではなく、あくまで筆者の意見は意見で、自分の意見を導き出すことが大切だ、というものなのだ。これは学校の国語の授業に根っこがあると思っている。今の学校の国語の授業は、文章はあくまで「てがかり」に過ぎず、それを読んで「何を感じるか」「何を考えるか」といった、あくまで読み手が「主体」となる授業になっている。さらに、筆者の主張がしっかりと出されている文章は、とくに小学校の教科書の中には全くと言っていいほど掲載されていない。こうした傾向は入試問題に対したときに顕著に現れる。入試の問題は「はっきりとした主張」が書かれたものが多い。そうなればなるほど「読み手としての自分」が「強く現れる」読み取り法なのか「書き手の主張」が「強く現れる」読み取り法なのかは、結果に如実に出てしまうのだ。まずは、しっかりと書き手の言葉に耳を傾ける。とくに、入試問題については、自分の主張など「余計なものでしかない」ということをしっかりと理解した読解をさせていきたい。
2008.12.18
今朝も8時30分から中3の面談をおこない、続けて小6の理社の授業。「恐怖のピッピシステム」が活躍する。「午後は、公立中・高一貫対策授業→中3、高3と進みます。土曜日は受験学年の日。ちょっと疲れがたまりはじめている感覚がある。気をつけないといけない。昨晩も、帰宅してから娘とセンター対策の国語の演習をした。他の教科が順調に得点を伸ばしているのに、国語だけが足を引っ張っている。やはり古文と漢文がいけない。古語の力、漢文の構文の力がたりない。といっても、1250点の中の100点の配点。小さくはないが大きくもないという微妙なもの。古文、漢文だけで言えば50点/1250点となる。数学+理科の800点に勉強の中心は置くしかない。私立には国語はないし・・・とにかく入試の成功への鍵は「選択と集中」だと何度も言っている。器用な人間はそうたくさんいない。私は、自分自身をとても不器用な人間だと思っている。だからこそ「選択と集中」が重要だと身をもって感じてきた。とにかく「出来ない教科をどうしよう」ではなく「出来る教科をさらに伸ばす」が先決だ。その後で、効率良く「出来ない教科」をつぶしていく手だてを考える。数日前から携帯電話宛に古語を数語ずつ送ることにした。とりあえず100個を完璧にする。動詞と形容詞が最優先。これならば、1日の中の数分ですむ。古文が必要な○○にも同時送信。miyajukuの高3生には英単語や英熟語を送付しているのだが、これからは古文単語と政経用語も配信する。とにかく「選択と集中」。その「選択」に関るのが学習塾の役割。
2008.12.06
勉強はしているのだけれど、得点がなかなか上がらない。こんな症状にぶつかったときにどうすればよいのか・・・最初に考えられるのは勉強の方法が間違っている、ということ。間違っているかどうかは、身近な大人に判断をあおいだ方がよい。塾に通っているのならば、塾の先生に相談してみよう。その際、1週間にやった学習内容、1週間の学習時間を表にまとめたもの、そんなものをいっしょに持っていくと良いな。ただ、この時期、そんな生徒はいないだろうから(いたら残念ながらもうダメだ)、こっちの話はそこまでにしてと。さて、普段から塾の先生などに指導を受けて学習方法は間違っていないはず、それなのに得点が伸びないという場合。これは学習の方針に大きな間違いがある場合が多い。君が1万円を持っていたとする。何でも好きなものを買って良い。そう言われたらどうする? 1000円のものを10個買うのと、7000円+3000円と2つのものを買うのと、どっちのタイプだろうか。実は、前者のタイプの場合は「勉強量の割に得点を伸ばせない」ことにつながりがちだ。なぜだろうか。学校の定期試験は別として、試験というものは基本的に範囲がないもの。あっても膨大な量になってしまう。そのすみからすみまで完全にしようと思っても絶対にムリなもの。それならば、自分の持っている力を集中して使う方が結果につながるからなんだ。力を均等にいろんなものに使っても、結局は試験の問題を解くまでには到らないで終わってしまう。それならば、特定の教科や、特定の分野に集中して力を使った方が良いに決まっている。上手に勉強する人は、その選択がとても上手なんだ。いるでしょ、そんなに勉強していないのにテストの成績が良いヤツって。それなら、そんなヤツの方法を真似れば良いんだ。選択と集中成績を伸ばす方法はそれしかない。とくにここから数ヶ月しかない時間を濃密におくるには、ある程度の取捨選択が必要になる。この取捨選択を自分で出来ないのならば、信頼できる塾の先生に相談すべきだ。もちろんmiyajukuの生徒は私までいつでもどうぞ
2008.11.28
時間をかけて勉強をしているのだけれど、なかなか結果が出てこないときがある。とくに入試に向かってカウントダウンがはじまったこの時期にそうした状況になると苦しい。長い準備期間を続けてきた生徒によくにありがちな状況だ。勉強の成果というのは目に見えにくい。それでも、高校受験なんかはとってもわかりやすい。そもそも短期決戦だ。受験勉強をするのは11月末から2月の末までのたった3か月。0からスタートするから学習の成果がどんどん見えていく。見えるから楽しくなるし、やる気も上がってくる。何よりも、到達点がはっきりと見えるのが高校受験の特徴だ。公立の問題は5教科250点満点で、250点さえ取れる可能性のある易しい出題だ。問題は中学入試と大学入試だ。どっちも準備期間がとっても長い。中学受験について言えば、小4から準備し始めるのが普通だ。しかも、毎週or毎月のペースで偏差値の出る試験をやっていて、自分の成績の推移をはっきりと目にし続けている。大学入試も似たようなものだ。しかも、いずれも到達点が見えにくい。受験する学校の難易度によって問題は全く違うし、出題内容も学校での学習などまったく関係ないレベルの高いものになる。やっても、やっても、ゴールは遠い。というよりも、やればやるほど、ゴールの遠さを実感してしまう。さて、こうした「時間をかけて勉強しているのに成果がちっとも出ない」という悩みに陥った場合はどうすれば良いのだろうか 【つづく】
2008.11.28
今朝もジムでゆっくりと25メートルを23往復。朝のスイミングは気持ちいいお昼から12月の請求とお知らせ等の発送の作業をおこなう。ちょっと一休み。小6、高3はかなりの数の過去問題演習をやり終えた。中3もいよいよ明日から過去問演習をスタートさせる。そんな中、とても大事なことを話しておこう。過去問演習は、やり終えてからが重要なんだ。どちらかというと、やったことに満足してしまう生徒が多いが、それでは絶対にダメだ。どれだけ丁寧に出来なかった問題を追いかけるか、それがとっても重要だ。だからmiyajukuでは、かなり時間をかけて「やり終えた後の学習」を指導している。でも、それでも足りないんだよ。高3生は9月以降センター問題を8回分以上、私大の過去問も10校分ほど解いている。それでも「なかなか得点が上がらないなぁ」なんて場合・・・ それは「後処理」が間違っているからなんだ。小6生も、すでにかなりの数の過去問を解き終わっている。もちろん、詳しい解答、解説をその場でやってはいるが、さらに家に帰ってから「もう一度チャレンジ」しているか?過去問演習は中学受験も、高校受験も、大学受験も、みんな同じこと。どれだけ「後処理に」時間をかけて自分のものにしたかが勝負の分かれ目になる。丁寧に、丁寧に、学習すること。過去問演習の中には「大切な情報」が数限りなくかくされている。
2008.11.21
今日の午前中は「四谷大塚の全国小学生学力テスト」と中2生の授業。昨夜も娘とセンター試験対策の国語の勉強をした。9月からはじめて7回目の授業。理系受験なので、古文や漢文については「覚えることを最小限にして、いかに得点を重ねるか」といった点にしぼってHow toを教えている。たとえば、漢文は問題文から読むのではなく、設問の最後の選択肢から読み始める、という鉄則。センターの漢文は設問の最後が必ず「本文の内容と一致しているものを選べ」という問題になっている。選択肢としては似たようなものが並んでいて面倒なのだが、逆に言えばどの選択肢も本文の内容から大きくはずれていない。だからこの選択肢を読むことで本文の内容をあらかた類推できる。古文も文法にこだわる必要はない。大意さえつかめば6割はこえられる。つまり「いかに大意をとらえるか」といった作戦が重要だ。理系受験者の場合、センターの数学や理科は9割近い得点が出来るはずだし、そうでなければ困る。だから国語や社会などは6割とれれば全体で7割5分はいく。そもそも国語や社会の合否に占める割合は小さい。受験する大学のセンターと2次試験の比重にもよるが、社会など全く勉強しなくて5割とれればOKという考え方でのぞんでも問題ない場合も多い。科目が多いから国公立大を敬遠する高校生は多いが、逆に科目が多いからこそ立てられる作戦も多いのだということ。私立の場合は3科受験が中心。どれかを捨てることも出来ないし、逆にひとつでも不得意教科があると致命的になってしまう。とくに英語の実力が合否を決定する。すべての試験にはそれに対処する方法がある。それを教えるのが学習塾。中学入試、高校入試についても全く同じこと。ここから先が塾の手腕を発揮する時だ。
2008.11.03
毎日が「あっ」という間に過ぎていってる。これから年末に向け、そして1月のセンター試験をはじめとする入試シーズンに向けてさらに加速度的に時間が過ぎていくのだろう。これは受験生も同じこと。そんな中、大事なことは「自分を見失わないこと」だ。といっても、「どうしたら自分を見失わないですむの?」ということだ。とにかく1週間タームで決めたことを継続的に進めていくことだ。月曜日は「数学のセンター問題を1A/2B」、火曜日は「理科の私立大問題を1年分」、水曜日は・・・ といったように、曜日ごとにそこまででやることを決めておきそれを1か月単位で回すことだ。まだセンターまででも90日はある。大きく3回転の計画を立てることが出来る。高校受験も同じこと。こちらはもっと単純化できる。11月末まではとにかく学校の勉強を中心の学習でよい。同時に、11月末の段階で中3範囲をすべて終わらせるペースで学習を進める。これは塾に頼ればよい。ちゃんとした塾はそうしたペースで指導を進めているはずだ。11月末の定期試験が終わりしだい「受験勉強」にはいる。ここから先の話は後日。中学受験にしても、今大切なことは「量よりも質の深化」だ。計算と漢字知識の問題集は1日単位で管理しながら進めていく。あとは塾の宿題を丁寧に片づける。過去問については塾でやり→家でやり直す。時間があれば、今までで出来なかった問題を「出来なかった帳」にまとめる作業を繰り返す。模試や月例テストも「出来なかった帳」の材料だ。さて、飛ぶように進んでいく時間の中で、どれだけ「繰り返しの学習」を丁寧に出来るか、それがこれからの勝負になる。
2008.10.22
あるお母さんとの会話です。「数学がまったくダメなんです。わかっていないようなんです」「何がまったくダメなんですか?」「とにかく全然わかっていないようなんです」「たとえば、具体的にどんな問題が出来ないのを見てダメだとおっしゃっているのでしょう」「公式が使えていないというか」「今回の試験範囲に公式などないはずですが」「文を式にする問題もできないですし・・・」△△ちゃんは数学が苦手だ。嫌いでもある。でも、お母さんが言うほどわかっていないわけでもない。確かにミスは多いし、自分勝手な方法で問題を解くことも多い。かけ算よりも足し算の方が計算しやすければそっちから計算してしまう。そんな子はたくさんいる。もちろん途中式は書かない。当然、途中式を書くことを繰り返し指摘する。その時は書くのだが、またその次の授業では書かないでミスをする。この繰り返しだ。私はこうした時に怒鳴ったりはしない。そんなことをしてもムダだからだ。自ら「途中式を書くことの大切さ」を自覚しなければ根本的な解決にはならない。粘り強く指摘し続ける。時間はかかる。学習指導とはそういうものだと私は考えている。粘り強く、粘り強く、本人の自覚をうながしていく。塾に通わせているのだから当然成績は上がるはずだ。それも短期間に・・・ そういう期待をお母さんが持たれるのはしかたがありません。でも、ひとりひとりのたどってきた学習履歴やその子の性格を把握し、的確な学習指導を施せるまでには時間はかかります。私はそうした指導を心がけています。勉強がいきなりできるようになる魔法はありません。
2008.09.04
夏の講習最終日。7月22日にスタートしてここまで、あっという間に過ぎてしまった。なんと言っても夏休み中は「毎日のように」子供達の勉強を見ることが出来る。それが最大のメリットだ。だから成果が出ないはずがない。問題はこれからだ。週に2~4回。塾に通ってくるのはそんなところだ。しかも1回の授業時間も限られてくる。夜遅くまで残すことも出来ない。つまり「家庭学習」が大きなウェイトをしめることになる。子供達は夏休みの間、塾で勉強することに慣れてしまっている。講習期間中は家で勉強をしていなくとも、とにかく毎日のように塾に来ていたのだからそれでカバーできていた。しかし、9月からはそう言うわけにはいかない。週に数回の通塾に戻るので、家庭での学習まで塾でカバーすることは出来なくなってしまう。とにかく早く「切り替え」をさせることだ。「手取り、足取り」の指導から「一人で家で学習する」スタイルへのチェンジ。それがとりあえずの目標になる。写真は「ちんぐるま」 白馬大池にて 8/13
2008.08.29
小6受験生が上記のような問題に苦しんでいる。それほど難しい問題ではないのだが、今の子供達は「段階を踏んで考えていく問題」がとても不得手だ。これは、中学生にも同じようなことが言える。この問題を中1や中2の生徒にやらせても、半分の生徒は出来ないだろう。まずは図2から「8分のところでグラフの傾きが変わっていること」に気づかねばならない。多くの子がそれに気づかない。というよりも、そこが重要だということがわからないのだ。図1を見れば、途中から「底面積」が増えている。一定の水が入っていけば途中で深さの変化量が変わるはずだ。「あっ、8分で傾きが変わっている」となるはずなのだが・・・そこにさえ気づけば、図1の下の段の深さが24cmだとわかる。8分で12リットル/分の水が入っているのだから96000立方センチメートル。96000÷24で底面積は4000平方センチメートル。4000÷50で□は80センチメートルとわかる。(2)はもう少し難しくなる。それでも発想は同じだ。(28分-8分)×12リットルで240000立方センチメートルの水が上段に入っている。これを底面積で割れば深さは48センチメートル。下段と足して72センチメートルが水の深さ。これが容器の深さの3/4だから、比べられる数÷割合で96センチが全体の深さ。したがって容器の容積は50×100×(96-24)+96000で456リットル。今は1時間ぐらいかけてこうした問題を数問解かせている。さらに、家で再び同じ問題を解かせ、つぎの授業でもう一度テストしている。その繰り返しだ。こうした流れの中で、問題を解いていく「目」を身につけさせたいのだ。どこに「気づく」ことが大切なのか。「糸口」がどこにあるのか。そんな問題を解くための嗅覚を身につけさせたい。普通の小学生は式が2つ以上になる問題を解くことは学校ではない。そうした子供達の多くは中学生でこうした「段階を踏んで考えていく問題」にぶつかるとまったく思考停止になる。学校の定期試験でもこうした問題は出題されないことも多い。そうなると高校生でもこうした「段階を踏んで考えていく問題」が解けず、社会に出ても「問題解決能力」が持てなくなってしまう。そうならないためにもmiyajukuの小学生たちには、受験をしなくてもこうした「段階を踏んで考えていく問題」に取り組ませている。
2008.08.23
夏講習前半最終週のスタート。午前中は「高3英語」「小6受験」「県立中・高一貫校対策」の各クラス。みんな元気よく授業を開始ネットにつながっている家庭のPCを利用した授業視聴システムを準備している。とりあえず、中3生の理科と社会を準備中。前半講習と後半講習の間の休みに、「歴史」「理科1、2年範囲の一部」の復習をこのシステムを使っておこなう予定だ。その後、9月以降に「英語検定試験」の対策授業を中1から中3に利用してもらう予定。実は、定期試験対策の英語や国語の授業も準備中なので、試験前に自宅でPCを利用して試験対策学習が出来るようにしていく。こうしたものは私の方でどのように管理していくかが有効活用の大きな鍵になる。今回のシステムは、私が前もってひとりひとりのカリキュラムを作成し、何と何の授業を視聴しなければならないか、きちんと視聴したかを一括管理出来るようになっている。システムのもとになっているのは「MST学習システム」というものだ。出来上がったコンテンツのデータ量がとても少ないので、あまりはやくないネット環境でも快適に動作する。このシステムが整ったときには、家庭学習をmiyajku側できっちりと管理していくことが可能になる。生徒の学力アップには画期的なものになることは間違いないだろう。
2008.08.04
昨日、鎌倉駅から大船駅に向かう横須賀線の電車の中で何人かの小学生をみた。彼らはあのNのバックを背負っているので大船教室に日曜テストでも受けに行く途中だったのだろう。算数のテキストを開いて一所懸命に最後のチェックをしていた。相似な図形の問題だ。そのチェックのしかたは、問題を写し自分の解き方を書いたノートと、解答・解説を見比べながらのものだった。自分の解き方には赤ペンが入っている。きっと、自分の解き方の流れと、解答・解説の流れを見比べて、どこが違っていたのかを確認していたのだろう。さすがだなぁ、と感心した。miyajukuの小6生で、こうしたチェックが出来る子がいるだろうか。一人もいない。というよりも、中3生の中にいるだろうか、これもあやしい。恥ずかしいことに高校生でもあやしい者がいる。問題演習は、解くことよりも、解いた後の方が大事だ。問題の難易度が上がれば上がるほどそういえる。たとえ最終的な結果があっていたとしても、その過程にもっと良い方法があるかもしれない。難易度の高い問題ほど、結果へのアプローチの仕方はいくとおりかある。中学入試の算数の問題はよく考えられたものが多い。とにかく頭の中にいくつもの解き方のパターンを作っておかなければいけない。多くの小学生は、答え合わせというものを、結果あわせだと考えている。学校の学習ではそれで良いだろう。が、入試問題はそれでは困る。出来れば、早い段階から、結果あわせではない答え合わせが出来る力を身につけさせたい。これは何も受験する小学生に対してだけ言えることではない。もちろん、中学生の多くも答え合わせが結果あわせでしかない。この子たちにも早く解答・解説を利用した自習が出来る学習能力を身につけさせたい。そんなことを電車の中でずっと考えていた。
2008.06.16
今日も小6受験生のお母様方の面談を続けている。「何度やっても忘れてしまうんですよ。こうなったら、もっと試験の直前になってから覚えさせた方が良いんじゃないか」なんて思うのですが。そんなことをおっしゃるお母さんがいた。興味の持てないことを覚えるのは大変だ。○○子は虫が大嫌いだ。でも、理科の勉強では生物の分野は避けて通れない。テキストの虫を見ただけで覚える気が失せてしまう。最近の入試では、一問一答式の問題がなくなり、流れの中で答える問題が増えている。これは中学入試、高校入試、大学入試に共通の傾向だ。だからといって、言葉を覚えなくて良いということではない。歴史であれば、西暦1000年はこんな時代で、こんな人物が活躍したんだなぁ、といったイメージを持つことが学習の中心になる。だから、ひたすらに重要語句をノートに何度も書いて覚えると言った学習法はあまり役に立たない。「源頼朝→武士の政権→鎌倉幕府→御恩と奉公→御家人・・・」などというイメージのふくらまし方をノートしていく方が役に立つ。もうひとつ、なかなかやる気がでない教科については、時間を細かく区切って学習すると良い。歴史をやって生物をやって地理をやって、といったように目先を変えていくのだ。それと、家中にぺたぺたと覚えなくてはいけない語句を貼り付けてみてはどうだろう。トイレにもお風呂にも「承久の変・・後鳥羽上皇が幕府を倒そうと兵を挙げる。」なんて書いた紙を掲示する。子供も「覚えなくちゃいけないんだ」という気になるし、他の家族の協力も得られる。受験は家族全員で取り組むモノだ。お母さんだけで背負い込まないでどんどんみんなを巻き込んでいった方がよい。
2008.05.16
今朝もジムにて水泳トレ。私は25メートルプールを1往復65秒から70秒のペースで20往復から25往復している。これを60秒から65秒のペースに上げるとかなり苦しくなる。さらに55秒から60秒のペースにすると、10往復するのがやっとになってしまう。毎日の学習についても同じだと思う。まずは繰り返すこと。継続すると。それが重要だ。継続的な学習がなければスタートラインにすら立てない。つぎに、繰り返しのなかみについてしっかりと『型』をつくること。英語の学習であれば、文法問題を10問→解釈の問題を1問→学校の教科書の予習→単語・熟語の学習などという『型』をつくることだ。そして、その繰り返しの中身の負荷を少しずつ上げていくことがつぎのステップだ。上げ方は、いつもの1割り増しがやっとだと思う。毎日20個覚えていた単語の量を22個にする。そんなところだ。いきなり2割、3割り増しの負荷をかけても、自分が先につぶれてしまう。つぶれないにしても、空回りして意味のない学習になってしまう。みんなのところによく来る○研ゼミのDMにあるように『3日で完成、1年間の総復習』なんて手だては絶対にあり得ない。勉強は、1日、1日の積み重ねでしかないし、その積み重ねの負荷は一気に上げることもできない。今、1日に1時間しか勉強していない生徒が、半年後に3時間の勉強量を確保するには、最初の1か月で20分増し、次の1か月でさらに20分増し・・・としていくしかない。それを怠ると、半年後も1時間の学習量でしかなくなってしまう。少しずつ、少しずつ・・・・ 亀の歩みしかないんだ(^^)
2008.05.08
午後は受験しない小6のクラスから。公倍数、公約数の学習が進む。ここでも出来るだけ公倍数、公約数を利用する文章題を数多く扱うようにする。写真は、午前中の小6生のノート。左は2月から受験クラスに移ってきた男の子のもの。はじめのうちはなぐり書きだったが、ここまで書けるようになってきた。図を描き、式を書いて、計算は右側を使うようにしている。自分の思考にあわせた工夫がある。右は昨年の夏から学習をはじめた女の子のもの。実にわかりやすいノートになっている。整理された、順序立てて考えた“あと”が見て取れます。中学生や高校生でもひどいノートを書くものがいますが、とにかく思考の過程がわからないノートを書いているかぎりは、学力は伸びないし学習成果はなかなかでません。
2008.03.28
本屋に寄ったら新しいラジオ講座のテキストが販売されていた。とりあえず、「ラジオ英会話」のテキストを6冊とCDを一枚購入。新高3には自習教材としてこの「ラジオ英会話」を強制的にやらせる予定。レベル的にはちょうどセンター試験のリスニングと同じぐらいかな。とにかく英語の学習は、耳と手と目と口と(鼻は無理だな)を使ってひたすらに接する時間を増やす努力をするしかない。この「ラジオ英会話」だが、テキストは380円。あとはラジオさえあれば受講できる。ラジオを聞き逃してもCDに内容のエッセンスは録音されている。しかも内容がとても良い。1日ひとつの重要表現を覚えていくだけでもかなり英語力がアップするはずです。本当にお薦めです。私自身もi-podに音を落として通勤の電車の中で聴いています。ラジオ講座の英語は本当に多種多様です。テキストにはレベル1とかレベル2とか書いてありますから、本屋に行ったら是非とも手にとって確認してみてください。レベル1の「英語基礎」は新中1にはぴったりです。テキストも本当に良く作られています。英語の学習は継続が大切です。ここから一年間。こんなことやっても、などと決して思わずに続けること。コツコツと積み上げたことだけが、その努力だけが力になっていきます。新中1にも「ラジオ講座」を必修にさせようかなぁ(^o^) あのテキストは秀逸でした。
2008.03.18
ヨドバシカメラでニンテンドーDSを2台購入してきました。育伸社という塾向けの教材販社が、DS用の学習ソフトを販売しはじめました。中学校の教科書に対応した学習ソフトです。とりあえず、英語・理科・社会の3教科を使ってみることにします。ちょうど、学年末試験が近づいてきているので、試験対策用に生徒たちに使わせてみます。こうしたツールに対しては過度の期待は禁物です。逆に「たいしたことないよ」と使わないのもいけません。さわってみて、試してみて、3つに1つ良いものがあればいいかなぁ、といったところです。ニンテンドーDSの良いところは、タッチペンで直接画面に書き込めることです。単語なども、キーボードから打ち込むのではなく、書くことが出来る利点は大きいです。もちろん発音もしてくれます。歴史や地理などでも、一問一答式の記述はおもしろいと思います。生徒の反応が良ければ、塾生にはパンフレットを配布します。このソフトは市販はされていないそうです。価格も英語で3,990円と手頃です。ニンテンドーDSには、漢字検定や英語検定、英単語ターゲットなどの学習ソフトも市販されています。ぼちぼちと試していきたいと思っています。
2008.02.06
中3の日曜講習は今日で3週目。12月のはじめから通常の授業でも「これでもか」というほど、入試問題の傾向をたたき込んできている。何度も言うように「出る問題がわかっている」のが県立高校の入試問題だ。わかっているのだから対策は立てやすい。しかも、自分が合格するために必要な目標点もはっきりしているのだ。目標点が205点ならば、その総得点を各教科に割り振る。もちろん、自分の得手不得手に合わせればよい。英語/45点・数学/34点・国語/45点・社会/44点・理科/36点といった感じだ。つぎに、それぞれの教科ごとに、どの問題で得点するかも決めていく。とにかく出る問題がわかっているのだからこうしたやり方が可能になる。数学は、問1の計算問題で10点、問2の1行問題で8点、問3の関数問題で4点、問5の確率問題で6点、問6の二次方程式の応用問題で3点、問7の空間図形は0点、問8の証明問題は3点。これで34点になる。ほぼ目標点に達する。空間図形が出来ないのならば「捨ててしまう」という選択肢で良いのだ。その代わり、確率の問題は絶対に解けるようにする。こちらは努力さえすれば何とかなる。ここにきて、やっと生徒たちも私の言ってきたことがわかってきている。「あぁ、数学の問1を間違っちまった」「確率は10分かけるって決めてるんだ。すぐに表を作って36通りを全部数えるようにしている」「英語の単語の語形変化を間違えないようにしないと」こんな会話が出てくるようになっている。さらに言うと、数学で面積をもとめる問題や長さをもとめる問題の解答で、“5”とか“2”などといったきれいな数字が出てきたらほぼ誤答だ。当てずっぽうの正解がないように、だいたいが分数などになっている。そんなテクニックも知っているのと知らないのでは大きな違いになる。入試は結果がもとめられる。「出来ない問題」があっても、それが「出来ないとまずいのか」「捨ててしまっても良いのか」をしっかりと判断して勉強を進めていく必要がある。miyajukuは、ほぼ私独りで全教科を担当している。だからこそ、ひとりひとりの教科ごとのバランスもしつかりとわかるし、生徒にアドバイスもしやすい。それがうちの強みだ。
2008.01.27
この時期の英語の指導にすごい武器をみつけた。“クイズバンク”というサイトだ。5000問以上の入試過去問から、分野別、難易度別、に問題を検索して問題シートを作る。その問題を、生徒一人一人がパソコンで進めていく。もちろん、一人ずつに発行したIDとパスワードでログインするのだから、履歴もしっかり残せる。何よりも解答、解説が充実している。とりあえず、センターレベルの問題を「文法別」と「単語・イディオム」で作ってみた。期間限定で、ゲストのIDを作ったので、興味のある方はアクセスしてください。また、“クイズバンク”は今年中は無料で利用できるようなので、使ってみたい方は直接問い合わせてみてはどうですか。https://www.quizbank.jp/にアクセスしてID yyp54089パスワード crjhdpwcを入力して、左上の「受験する」ボタンをクリックしてみてください。私がつくった問題シートの一覧が表示されます。
2007.12.14
高3、中3、小6と、いよいよ入試までカウントダウンの時になってきた。そんな今、私が最も気にかけているのが、高2、中2、小5の生徒たちのことだ。彼ら、彼女らに1年後のことを意識した学習をさせることができるか、それが入試の成否を決めるからだ。1年間というのは「あっ」という間に過ぎてしまう。綿密に学習計画を練り、強い意思とともに実行していかなければならない。そのためにも、「あと1年間」ということをここでしっかりと意識することが大切だ。たとえば高2であれば、1月19日、20日のセンター試験は、リアルタイムで模擬受験をさせたい。センター試験のほとんどの科目は高2学習範囲までなのだから既習していることになる。ここで何パーセントの得点が出来るか。それをきちんと意識させ、1年間に伸びなければいけない“自分”をしっかりと自覚する。とても大切な作業だ。小5についても、2月1日からはじまる入試問題を実際に解いて、同じような意識を持たせたい。中3も同じことだ。こうありたい自分。こうなっていなければいけない自分。1年後のそんな自分のイメージを是非とも作らせたいと考えている。
2007.12.14
今朝もジムに寄って1kmほど泳いできた。月曜日からは夏期講習に入るので、ジムに行く時間がなくなる。夜に帰宅してから走るしかないだろうなぁ。1週間さぼると体力は落ちる。この夏は、ちょっと長い縦走を計画している。体力を落とすわけにはいかない。ちょっとでもさぼればすぐに力が落ちる。これは学力も同じこと。とにかくこつこつと積み重ねていくしかない。高3のIが、どうしてこんなに出来ないことばかりなんだろう、と嘆いていた。違うんだ。勉強を真剣にはじめると、どんどんわからないものが目につき始める。そして、目についたことをひとつひとつつぶしていく。講習を前にして、自分が「やりとげるべきこと」を書き留めて欲しい。出来れば、それを細かく分割して、終わったものは消していくことをやって欲しい。目標を目に見えるようにし、それをひとつひとつつぶしていく。大事な作業だ。とにかくそれしかないんだ。
2007.07.21
高校生の英語の実力をどう伸ばすか。いろいろと考える毎日だ。今朝もそんなことを考えながら本屋に立ち寄った。NHKラジオ講座のテキストが並んでいるコーナーで、これもひとつの方法だな、と気づく。ラジオ講座もいろんなものが増えている。「レベルアップ英文法」などは、中3受験生、高1生にはちょうどよい講座だ。今回は、「英会話入門」のテキストを11冊購入。1冊350円。これとラジオがあればよいのだから、安価でリスニング対策をおこなうことが出来る。とにかく思いついたらすぐに実行。まずは10人の高3生にやらせてみて、様子を見ることにする。CDも購入した。パソコンにデータをおとしてi-podなどにデータを移して聞くのもひとつの方法だろう。i-podもシャッフルなら1万円しない。いざとなったら全員分を買っても良いかとも思う。まあ、とにかくスタートは、1週間3レッスン、15分ずつのラジオでいこう。英語の学習は何よりも「英語浸け」になることが重要だ。しかも、自らの意思で取り組まなければいけない。そう言う意味でも、ラジオの前に座ってテキストを開くことも大事だと思う。
2007.07.10
息子が通っていた高校から写真のような冊子が送られてきた。かなり分厚い冊子だ。こうしたものを作るのも私立高校だからこそ、なのだろう。でも、ページをめくってみると本当に「役にたつ」ことばかりが書かれている。どんな参考書を使ったか。そしてそれぞれの参考書の活用法。予備校をどんなふうに利用したか。落ち込んだときにどう対処したか。模試の結果をどう読みとったか。志望校をどう絞り込んでいったか・・・涙もあり、笑いもあり、いろんな人間模様がある。頑張ることの意味が伝わってくる。伝統とは、時間をつなげていくことに他ならない。こうして先輩たちの努力を後輩につなげていく。そうしたツールをきちんと作ることも学校の役目だろう。miyajukuの高3生にも是非とも読ませたいと思う。桐○学園の先生に頼んで10冊ほど送ってもらおうかな。「頑張った時間」は自分を成長させる。実は、息子の合格体験記も掲載されていた。それについては微苦笑(^^)/というのが正直な感想だ。
2007.06.29
みなさん、これを知っていましたか? 高3生、全員に持たせようかな(^^;)メモリボ
2007.03.27
どこの都道府県の高校入試も同じだが、神奈川県の公立高校入試問題にもある一定の傾向がある。というよりも、問題をほとんど予想できると言っても良いだろう。数学ならば、問1は計算問題が10点。問2は易しい(ただし最後の1問の図形問題は難しい)小問が2点×5問。問3は二次関数と一次関数のグラフ問題が2点×3問。問4は確率の問題が3点×2問。問5は二次方程式の応用問題が3点×2問。問6は空間図形の求積問題が3点×2問。問7は円の証明問題と角度の問題が6点。といった具合だ。この傾向が今年すっかり変わると言うことは絶対にあり得ない。逆に言えば、こうした傾向をしっかりと押さえた学習をしなければ時間の無駄になってしまう。しかも、問4の確率問題は必ず「大小2つのさいころを転がす問題」だし、問5の二次方程式の応用問題は「規則性をからめた問題」だということもわかっている。冬期講習ではそうした傾向を徹底的に教え込んでいる。次は、その傾向に対して自分がどう対策をとっていくか、ということだ。目標点に達するために必ず出来なければいけない問題と、難しいので捨ててしまう問題を区分けする必要もある。同時に、知識があやふやな部分をしっかりとフォローしていく必要もある。さあ、自分との闘いはまだまだ幕が開けたばかりだぞ。
2007.01.04
毎年この時期から受験学年には「出来なかった帳」を作らせている。冬の講習からは問題演習が学習の中心となる。高校受験であれば、一定の傾向のある入試問題の模擬問題をどんどん解いていくことが最も効率の良い学習だ。ただ、問題をやりっぱなしにしては学習効果も半減してしまう。そこで、「出来なかった帳」が活躍する。その日にやった模擬問題の中で「出来なかった問題」をノートに問題ごと書き写すかコピーして貼り付け、その解法をもう一度自分で確認しながら書いていくのだ。同時に、「忘れちゃいけない解法の手順」や「重要語句」も書き付けておく。例えば、理科の問題でいろいろな試薬が出てきて、その問題を間違えたとする。問題と解法を書き取り、その後、授業で説明されたり自分で調べた試薬の一覧を書き留めておく、といった具合だ。どの教科も一冊のノートにどんどん書いていく。このノートが入試が近づくにつれて絶大な効果を発揮してくる。何しろ、「出る問題」の中で「自分が出来なかった問題」が列挙されており、同時に解法も重要事項も書き込まれているのだ。「出来なかった帳」 良いですよ。
2006.12.27
すべての中学の試験が終わった。これで心おきなく入試対策に打ち込める。公立高校の入試問題はおもしろいことにほとんど出題が予想できる。例えば、数学の問1は計算問題が10点。問2は1行問題が10点。問3は二次関数と一次関数の融合問題が6点。問4はさいころ2つの確立問題が6点。問5は規則性を取り込んだ二次方程式の応用問題が6点。問6は空間図形の求積の問題が6点。問6は平面図形の証明問題が6点。いつも生徒に言うのだが、来春の入試でこの傾向ががらっと変わることは100%あり得ない。ということは、これらの問題だけをしっかりと解けるようにしていけばよいのだ。ここが学校の定期試験対策と違うところだ。今は、合格するための目標点をしっかりと設定し、その合計点を5教科に割り振る事をじっくりと考えるべきだ。例えば、合計で210点が自分の目標であれば、42点平均が目標になるが、数学が30点でも社会と国語で48点ずつ取れば良いのだ。また、トップ校を目指す生徒は235点以上を取れば、基本的に内申点が足りてなくても2次選考枠でどこでも合格は出来る。入試は自分との闘いだ。「もういいや」と思った瞬間に終戦になる。そこをよく考えておこう。
2006.11.24
今週の「ドラゴン桜」は、センター試験過去問対策4か条でした。その第一か条が「6対4の法則」過去問対策は60分の試験問題に40分の答え合わせをする。過去問対策で本当に大切なのは解いた後の答え合わせと復習のしかた。間違った問題を見直して「なぜ間違ったか」をじっくり分析して正しい解法を覚えるのは基本中の基本。あやふやな知識と確実な知識を見分けるのもとても大切。解くときに迷った問題はチェックをしておく。さらに正解した問題も空欄や選択肢がなくても解けるようにしなくてはダメ。そのためにも選択肢に出てくる語句はすべて確認しておくこと。いやぁ、漫画とは思えません。高校生になっても答え合わせの出来ない生徒はたくさんいます。 答え合わせこそ学習の原点。今日の授業で高校生に「ドラゴン桜」をコピーして配ります。
2006.11.22
漢字をしっかりと読み書きできない中学生が増えてきていると思う。漢字の多くは形声文字です。類型を表す記号(意符)と発音を表す記号(音符)を組み合わせてできた漢字が形声文字です。例えば江(コウ)、河(カ)のように、左半分の「さんずい」によって、水に関することであることが類推でき、右側の「工」や「可」でその字が表す語の音を推測できるものです。漢字をそうした知識で分類して整理できれば、覚えやすく、忘れづらくなるはずです。と同時に、覚え込ませる作業を小学校がやらなくなっているのがいけません。その子なりの達成度があれば良いことも確かですが、ある程度の目標を定めてしっかりと覚えさせていく作業も絶対に必要です。漢字が書けない生徒の多くが、英単語を覚えるのに苦労するのも事実です。
2006.10.31
中3生の授業は、「明るく」「楽しく」「元気良く」が基本で進む。今日も、数学、理科、英語と、ハイテンションで進んだ。それにしても、今の子供達は「図形」の分野が不得意だ。というよりも、ある事象をいくつかに分解し、そこから全体を導き出す作業を不得意としていると思う。今日の中3の「数学」の授業は、相似な図形の応用、ということで、ピラミッド型・チョウチョウ型の図形を組み合わせた相似な図形で長さを問う問題だった。みんな悪戦苦闘。大事なことは、分解して、ひとつ、ひとつの場合分けをすること。これが出来ない子供が多い。白板に色分けをして場合分けをして説明を繰り返す。何とかなってくれただろうか。「理科」は、金星の見え方について。これも、ひとつ、ひとつの場合に分けて理解することが必要だ。うん、根っこは同じだ。
2006.10.04
週に3回ほどはジムで汗を流している。そのうち1回は、プールで1キロメートルほど泳いでいる。25メートルプールを20往復。といっても、1往復が70秒~80秒というスローペースだ。多少は速く泳げるようになりたい、という気持ちがあるので、何冊か本を買ったりしてフォームのことなど気にしている。数回、個人コーチを頼んでフォームの矯正をしてもらったこともある。楽には泳げるようになってきたが、速くはならない。結局は「速く泳ごう」という気持ちがないのだ。これって、勉強と同じことじゃないかな。向上心を持たない限り結果はともなってこない、という意味で。何となく速く泳ぎたいけど、まぁ目的は体力の維持・向上だから良いでしょ、なんて気持ちのままだと、何十時間、何百時間泳いだって速く泳ぐことにはつながらない。競技スポーツとして水泳に取り組んでいる人たちは、ひたすらに速く泳ぐことを追求しているはずだ。勉強も、ある意味、ひたすらに得点の向上を追いかける意識をもたないと成績はアップしない。
2006.10.03
家に帰ったら娘が待ちかまえていた。「小論文の書き方を教えてくれ」とのこと。娘が選んだ本は「こころのそこに見えたもの/なだいなだ著」というものだ。この本ならば、ほとんど読まなくても指導は出来そうだ。パラパラっとめくって、白紙の紙をもってきて紙上にて著者の論点を整理させる。なぜヒステリーがいなくなり神経症が増えたのか。抑圧=不満、自由=不安の意味とは。自分探しの旅とは何か。大人になるってどういうことか。自分の中にはいくつもの自分がいることを知ることの意味とは。自分と周囲の人間以外のところに存在するもうひとつの自分とは何か・・・・・そして小論文の書き方を指導する。小論文とは著者の意見を要約し、そこから問題点を提起する。その問題点に対して自分の意見をまとめ、掘り下げる。適宜、著者の主張を利用しつつも、それを自分の問題として捉える・・・・ここまで40分ほど。私が風呂に入っている間に娘の考えをまとめさせ、それを聞きながら三段形式での文章(今回は1.200字)の展開を図示させる。パソコンでの出力も"可"ということなので、ワードで200字×10行の設定の仕方と、原稿用紙への流し込みの仕方を指導。自分作りのモラトリアムの真っ最中にある娘とこうした時間を持てるのは楽しいし、幸せなのかもしれないなぁ。
2006.09.25
ただ今、英検対策の授業中です。Gigavisionというところが作った映像教材で英検対策の授業をおこなっています。この教材は旺文社の「英検教本シリーズ」に完全準拠していて、対話文などはしっかりとネイティブが登場してきて対話をします。二次対策もばっちりと映像で事前にシュミレーションができます。9月からレンタルを開始したもので、たぶん、うちの塾がいち早く利用しているのではないでしょうか。良いですよ、この教材は。しっかりと作り込まれています。生徒の反応も上々です。準2級から4級まで準備されています。
2006.09.25
昨日の続き、英文を読んで理解するためには「語彙の理解」と「文法の理解」は前提になります。でも、前回書いたように公立の入試レベルではそこに制限があります。「出題される語彙はすべての教科書にその語彙が掲載されていること(したがって数が制限されます)」「文法についても新指導要領で出題できる項目がかなり限定されていること(かなりうすい内容になってしまいます)」です。この二つを生徒にクリアさせるのは、ある意味わけもありません。しかし、簡単な語彙でも、それをしっかりと身につけていないと文の読みとりが出来なくなってしまうものがあります。たとえば論理関係の語彙です。逆説 but , though例示 for example 説明that is 順接first 付加alsoなどといった語彙は、文が集まってより大きな単位になったパラグラフの理解にはとても重要な役割をします。これらの語彙はパラグラフを読み解くための標識の役割をします。そして、こうした語彙に注意する力、こうした語彙に注意することで文の流れをつかむ力こそが、新しい傾向の英文問題を解く基礎力になります。実は、このパラグラフの理解というのが、単なる文の理解から一歩進んで英文を読んでいく力としてとても重要なのです。
2006.09.18
英語の学習が様変わりした。高校入試の問題は、並べ替えや穴埋め的な問題はすっかりかげをひそめ、対話文やグラフや地図をまじえた長文などの出題ばかりだ。これは大学入試センター試験でも同じ傾向。昔のような文法、構文をがんがん確かめるような問題はすっかり消えてしまっている。今回のT中の定期試験問題がその傾向にそったものだった。こうした傾向の問題は実は英語の力がはっきりと出てしまう。一生懸命に教科書の全文英訳なんかを頑張った生徒は、高得点が取りづらくなってしまう。努力が結果に結びつかない試験になる。塾の英語の授業の形態を変えなければいけない。もっともっと「対話文」や「状況に応じた長文」を読みとる演習を増やさなければいけない。もちろん、そうした対策は取ってきたつもりだ。2年前からネイティブの先生との英会話の授業も必修にしている。だが、まだまだ時代に対応しきれていない。教科書をこれだけ無視する出題をしてくるのならばこっちにも考えがある。根本的に変えるぞ!
2006.09.14
高校3年生ぐらいになると、自分で問題を解き、自分で解答と照らし合わせて疑問を解決できる。(というか、そうなっていなければ困るのだが)納得できないときは、他の参考書を引っ張り出してきて、同じような問題を見つけてその解説を参考にする。したがって良い問題集というのは、解説部分が詳しいものだし、出来る生徒は自分にぴったりの問題集を持っている。数学でいえば、私が学生の時からチャート式問題集がよく使われていた。今でも多くの高校生に利用されている。何よりも解説部分が丁寧でわかりやすい。問題集というよりも、参考書といった方が良いかもしれない。チャート式問題集も「白チャート」「黄色チャート」「青チャート」「赤チャート」と易しい方から難しい方に4種類もでている。学校の教科書レベルであれば「白チャート」で十分だ。センター試験対策も「白チャート」でほとんどカバーできるだろう。理系私大の2次レベルであれば「青チャート」といったところか。数学が出来るようになりたければ、チャート式問題集をどんどん解いていけばよい。その解答・解説でも理解できない問題だけを先生に教えてもらえば良い。でも、高3にもなってこうした学習ができない生徒もたくさんいる。自分で解決しようとしない、もしくは、解決する術をもたない生徒だ。これらの生徒は、マンツーマンで先生についてもらって学習を進めていくしかない。でも、自分から探し出して見つけた解答と、誰かに探してもらって与えられた解答では、その応用力が違ってしまうのは当然だ。こうした違いは、その生徒が高校受験にどう取り組んだかにかかってくるように思う。推薦や前期選抜で合格した生徒は、まともな受験勉強はしていない。それが大学受験の時の「差」に現れているように思える。自ら学習するスタイルの確立。これを作り出すことが、たとえば今の高2生への課題だ。写真/涸沢の夕暮れ
2006.08.28
一区切りだ。夏の講習が終了した。周辺の中学が2期制に移行してはじめての夏。学校も30日には授業がはじまる。塾も明日から新学期の授業をスタートする。夏期講習の後半は「たっぷり」と試験対策の時間をとれた。こんなに「定着」の部分に時間を割けたのははじめてじゃないか、というぐらいしっかりと学習できた。同じ単元を最低3回は学習した。数学の演習量は半端じゃない量だ。英語の教科書の全文英訳も時間をかけてできた。それでもまだまだだと思っている。結局、ひとりひとりの「やる気」が最後の得点の「伸びしろ」になる。何とかしたい、何とかしよう、という気持ちがあるかどうかで全く違う。「ここのところは学校の先生はどう教えた?」の私の質問にしっかりと答えられる生徒はあまりいない。定期試験は教える先生の個性が反映される。複数の先生が担当している教科であれば、どの先生が今回のテストを作成するのか、といった情報も重要になってくる。さて、生徒に配る「最後の仕上げの試験対策最終チェック問題集」を作成しよう。写真は「にっこうきすげ」北ア蝶ヶ岳
2006.08.27
Miyajukuに入ると、とにかくノートの取り方をうるさく指導される。というよりも、こちらから指示しないかぎりノートなるものを持参しない生徒がほとんどだ。「ノートにやろう」と指示すると、解答だけをいきなり書く。そもそも式を書いて残しておく、という発想がないのだ。間違えるとケシゴムで消して正答を書くだけ。筆箱の中に赤ペンや赤鉛筆が入っていることもない。×をつけることを極端に嫌がる。学習を向上させるには、自分がつまずいていることをきちんと意識すること、つまずいている内容を理解すること、からはじまる。いたれりつくせりの参考書がいくら氾濫しても、自分でまとめた情報は何よりも大きい。ミスした自分を客観的に見つめ直すこともノートの上でできる。高校生になると自分の学習法が確立していくが、そうした生徒たちは工夫したノート作りが出来ている。ノートをみると、その生徒の学力のほとんどがわかるものだ。お父さん、お母さん、ぜひ一度、ご自分の子供のノートを見てみましょう。
2006.07.31
いいわけがましくなりますが、学習成果というのはとても難しいものです。子供がひとりひとり違うように、その成果の現れ方も一様ではありません。突然のように結果が出る子供もいれば、遅々として結果がでない生徒もいます。塾として難しいのは、つねにある程度の結果を求められていることです。あともう少し我慢すれば結果がでるのに、という状況で、「塾に通わせていても結果がでませんから」といった理由で塾を去られてしまうのが最もつらい事です。小学5年生の「割合」からつまずいている生徒に、「連立方程式の応用」を教えるのは並大抵のことではありません。生徒はそう簡単に小5の段階にもどってはくれませんし、ノートの取り方から教えていく必要のある生徒には指導の時間が必要となります。ちょっと我慢してください。そして、ちょっとずつの成果をほめてあげてください。子供の毎日は、大人の毎日とは時間の進み方が違います。その「ちょっとの進歩」が、後々の「飛躍」につながるのですから。すくなくともその「芽」をつまないでください。
2006.06.29
セルフマネジメント、という言葉について生徒に話をしました。難しいことではありません。かぎられた時間や能力をどのように有効に使っていくか、ということです。部活動があっていそがしい。身体も疲れる。だから宿題が出来ない。そんなことを言う生徒がいます。私は部活動を止めて勉強しろ、などと言うことはありません。かぎられた時間と体力をどう使うかじっくりと考えさせます。それがセルフマネジメントです。私は山に登ります。理由はありません。好きだから登るだけです。ただ、山登りはセルフマネジメントを必要とします。そもそも自分の能力や体力をこえた山に行くことが自殺行為になります。山に入ってからもいろいろな場面で状況判断を強いられます。セルフマネジメント。夏休みに入る今こそ、考えてみたいものです。写真は、沢登りという連続する滝を登坂する山登りのひとつです。夏は爽快ですよ。
2006.06.28
数学なんか出来なくても何の問題もない、と生徒が言います。私は決まって、数学が出来ないと大人になってから大いに困る、と答えます。そしてこんな話を必ずします。数学は具体的なイメージを作り出すための訓練なんだ。例えば、十の位の数字が一の位の数字の2倍より3大きい、そんな問題文があったとする。十の位の数字をx、一の位の数字をyと置いたときyをxの式で表す。ほらっ、みんなが頭が痛くなってしまう問題だよな。でも、そんな数を具体的に考えて見ると、十の位が3だとすれば、一の位は3×2+3で9だから39という数だ。ということは、十の位がxだと一の位y=2x+3となるなぁ。こんなふうに具体的なイメージを形にしていく力を養っているんだぞ。こうした能力は大人になるにしたがって、あらゆる場面で必要になってくる。と、まぁ、昨日も数学の連立方程式の応用問題をやりながら力説したわけです。
2006.06.27
中間試験の終わった学校の生徒の答案用紙を集めています。答案用紙を見ると今の時点でのその生徒の問題がはっきりと見えてくるからです。これらの問題点をしっかりと見据え、学習計画を練り直さなければなりません。もちろん生徒個々にだめ出しをする内容は違うのですが、今回は、国語の漢字の出来が全体に悪かったようです。漢字の学習を授業の中に定期的に入れていく必要を感じています。今の生徒は、こつこつと地道に積み上げていく学習をなかなか一人の力で出来ないようです。社会に出て行ってからもこれでは困るのですが。
2006.06.16
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