2008.04.29
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カテゴリ: 山口雅也馬鹿
札幌旅行のお供は山口雅也の 「日本殺人事件」


ホントすごいよね

宮部みゆき



・・・なんでやねんって、


この作品の解説を書いてるのが宮部みゆき。
山口雅也の作品って、どこか不思議なので他人の意見が聞きたくなる。
だからこれまでに読んだ作品もキッチリ解説まで読んだし
皆この捉えどころのない作家を少しでも理解させようとする
渾身の解説ばかりだった。

が、

この宮部みゆきの解説が一番本質を言い当ててる気がした。

推理小説化のタイプを
「速球派投手」「変化球投手」に例えると山口雅也は・・・?
というハナシなんだけど、
宮部みゆきが見た山口雅也は

球場の形やライティングも変える。
ボールの大きさも変える。

そうしたムチャクチャをやりながらも
ちゃんと打者に変更点を宣言し、その上で
150キロのストレートを投げるピッチャーだという。

コレは言い得て妙だ。

「生ける屍の死」 では「死者が蘇る現象が続発している町」、
「キッド・ピストルズシリーズ」 では「刑事よりも探偵士の地位が高い
パラレル英国」という妙なグラウンドを作っているが、
ちゃんとその説明を済ませてからストーリーに入っている。

で、この「日本殺人事件」

「日本をよく知らない外国人が書いた
     日本を舞台にした小説(を山口雅也が訳した)」という設定

「死者が蘇る現象が続発している町」では
殺人の動機が現実世界の常識とは違ってくるため
事件そのものが「150キロのストレート」であっても
打者(読者)には「変化球」に映る。

この「日本をよく知らない外国人が書いた日本」は
サムライが名誉のために切腹したり
ゼンの思想が何よりも優先されたり・・・と、
かなりいびつなグラウンドだ。

そこで起こる事件は
アメリカらやって来た主人公トーキョー・サムと読者の目には
「変化球」にしか見えない。
でもこのグラウンドの中では「150キロのストレート」。

こうした山口雅也の投球術に散々翻弄された後に
例の宮部みゆきの解説が登場する。


ホントすごいよね

宮部みゆき





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Last updated  2012.10.21 23:31:16
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