大衆車は、人々の生活に寄り添い、社会を動かし、現代の歴史の礎となってきました。したがって、自動車を作る国には必ずと言っていいほど象徴的な大衆車が存在します。ドイツにはビートル、日本にはカローラ、イギリスにはミニ、フランスには2CV、そしてイタリアには今回の主役、パンダがあります。

これはプレミアム&コレクティブルズ(Ixo, Salvat)製の1/24 フィアット・パンダ45です。(45とは45馬力モデル、という意味です。)このモデルは初期の「セリエ1」です。
初代パンダは登場した際、センセーションを巻き起こしました。それは「目的にかなった」というフレーズそのものを体現した車でした。贅沢装備はほぼなく、この車が持つものはイタリアの人々の日常の要求を満たす基本的な機能のみでした。
デザインはイタルデザインの創設者であるジョルジェット・ジウジアーロとアルド・マントヴァーニによって行われました。ジウジアーロは車のパッケージングに、マントヴァーニは技術的なデザインに注力しました。彼らはこの車を15日間の休暇中に設計しました。ジウジアーロは後に、初代パンダが自分の最高の作品だと言っており、そのパッケージングの完成度やシンプルさと機能美の高次元での両立はまさに傑作と言えます。
この車は、価格が安価であるだけでなく、維持費も安くなるように設計されていました。例えば、フロントウィンドウは安く交換できるように他の車のような曲面ではなく、完全に平坦です。
また、この直線的なデザインは維持費の削減のみならず、広い車内空間を実現しました。
もちろんただただスペース効率が良いだけではありません。パンダは使い勝手も抜群だったのです。
例えばシート。初代パンダはハンモック式のリアシートを採用しており、このシートを取り外して車外で使用することも可能でした。また、シートのアレンジも自由自在でフルフラットから荷物の搬送用にVの字に固定することもできました。
ちなみにこのミニカー、ドアが本来開く設計のようですが、このモデルはなぜかドアが糊付けされているようです。ドアの強度が足りなかったとか?興味深い.......
知れば知るほど良くできたフィアット パンダですが、実際にイタリアに足を運ぶとさらにその存在意義がよくわかります。
イタリアの街にはとにかく古い通りがたくさんあるのです。あのフィアット500ですら大きく感じるような石畳の路地が多い場所で小型かつ実用的なパンダは数えきれない人々の生活を支えた縁の下の力持ちとなったことでしょう。荷物がたくさん詰めるコンパクトで安価な車が出てきたことでどれだけの人々が喜んだことか。
パンダはあっという間にイタリアの人々のお気に入りの車となり、今やイタリアのどこへ行ってもパンダが走っています。 ちなみに「パンダ」という名前は、旅行者の守護神であるローマの女神エンパンダにちなんで名付けられました。したがって、動物のパンダとは意味が異なります。