もいっか★フィンランド

もいっか★フィンランド

2008.10.13
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欧州の移民というと、僕はまずポーランド人という印象(偏見?)を持ちます。世界的規模で言うと、多分中国人でしょうか(しかしどの辺境の地にも中華系はいますね)。ユダヤ人もイスラエル以外で活躍していますが、ディアスポラなど歴史的事情が異なります。イタリア人は今は昔、でしょうか。


同じ中東欧のチェコやハンガリーに比べ、ポーランドは大量の移民とホスト各国でのコミュニティを創出している感があります。ちなみにシカゴはワルシャワについでポーランド系人口が多い都市だそうです。


EU拡大後、大量のポーランド人が西側へ職を求めて移動してきました。こうした動きはポーランド人に限らないのですが、「ポーランドの配管工(polish plumber)」と呼ばれ、時に現地の雇用を奪う脅威として表現されます。


ポーランド国内では人材の国外流出が問題になっています。特に優秀な技術者が不足しがちです。また所帯持ちの両親は、子供を本国に置き去りにして出稼ぎにいくため、彼らケアがおざなりになってしまっているそうです(多くはドラッグや不良グループに走ってしまう)。地元では「欧州の孤児」と呼ばれています。


しかしこうした情勢も少し変化が。米国、英国などに出稼ぎに来ていたポーランド人の多くが帰国を始めているようです。

【参考記事】 
A land of opportunity lures Poles back home (IHT)
http://www.iht.com/articles/2008/09/21/america/21poles.php

Poles depart (Economist)
http://www.economist.com/world/britain/displaystory.cfm?story_id=12010095


主な理由はやはり経済で、ポーランド経済が比較的良好になってきたこと、一方で出稼ぎ先のホスト国経済に陰りが見えていること、のようです。経済動機に基づく至極当たり前な動きと言えるでしょうが、ポーランド人のフットワークの軽さとか、愛国心の強さを感じます。






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Last updated  2008.10.13 20:06:59
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