世界をあっと言わせる未来MONOM

世界をあっと言わせる未来MONOM

2008年08月05日
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カテゴリ: スキューバ・海
ポニョは巷では賛否両論みたいだけど、僕はのめり込めて最高でした。理論ばかり考える大人にはわからないのだろうけど、月が近づいて地球の滅亡とか、そんなのが結果的に曖昧になっても、それがこの世界のルールで良くて、海の上を駆ける頑固娘ポニョのシーケンスなんて「どんな心配もご無用、不安なんてみじんもないぜ」という気持ちにさせる。海が生きているように動いて優しくて、ポニョが愛に必死になる姿に思いを馳せて、宮崎駿が楽しんで描いているのが伝わってくる。北斎でもディズニーでも描けないだろう生きている海。すげーって、ファンタジックってこうでなくちゃって。ストーリーはトトロのようにシンプルだけど深みがあって、お母さんは相変わらずジブリの世界では逞しく、クルマはマニュアル車でクラッチを巧みに動かして加速するシーンや、チョークを引いている発電機を動かすシーンなんて、宮崎駿の機械に対する愛情というか演出の細かさが、またシーンを盛り上げる。そして相変わらず男はゆったりとまっすぐで力強い。危機感ばかりを描くハプニングやジャンパーとか、最近はくだらない映画ばかりだったけど、久しぶりに愛に包まれてほっとした。豊かなイマジネーションのある手描きって、何よりも勝るんだなぁって。きっといまを見失いがちな大人に何か子供の時からの原点を気づかせることができる。素朴さに創意工夫が満ちていて、海の中の古代生物とか粘っこい挑戦が子供にも伝わるんだって思う。大人が子供になれて未来を描ける映画、子供がいまの時代を信じられる映画で、人と出逢える喜び、愛に夢中になることの素直さを感じられる気持ちいい映画です。





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Last updated  2008年08月06日 00時46分14秒
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