2007/12/28
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ドイツでは今日から大晦日に使う花火の販売が解禁になった。気の早い爆竹の音を聞きつつ郵便受けを開けると、 ファン・フォルクセン醸造所 から顧客に宛てた手紙があった。ここのワインは近年市内に出来たワイン屋で手に入るので、以前のように醸造所に直接注文しなくなってから数年になるが、なんとか顧客リストから消されずにいるようだ。

ドイツの他の醸造所と同様、2007年の収穫状況は忘れがたいほど素晴らしいものであったという。記録的に早い開花に続く夏の雨の後、いつまでも終わらないのではないかと思われた長い秋晴れが可能にした最長155日に及ぶ葡萄の成熟で、物凄くミネラルの豊富で果実の味わい豊かな、究極の(absolut aussergewoehnliche)ザール・ワインが出来たそうだ。さらに伝統的な籠型圧搾機をモデルにしたスイス製のコルブ・プレスを導入、2007年産の一部はこれで圧搾、畑からの典型的な味に一層磨きがかかったものになったとか。2007年産を早く飲んでみたいが、ベーシックなワインのリリースは来年5月、その他は8月末までおあずけである。

手紙には今年VDP加盟を果たしたこと、醸造所のワインがドイツの大統領ホルスト・ケーラーがローマで教皇と会見した際の歓迎に用いられたこと、ドイツ・ポーランド・フランスの首脳会談の昼食やメルケル首相がEU議長に就任した際のディナーに供されたことが報告されていた。

「ふ~ん」と思いつつ読みながら、2001年8月末に初めて醸造所を訪れた時のことを思い出さずにはおれなかった。現オーナーであるローマン・ニエヴォドニツァンスキーが、初めてリリースしたワインを一般の顧客にプレゼンテーションした日である。まだ学生らしさが抜けきっていないローマンが、テーブルに座る人々の前でワインを説明する言葉はどこかうわすべりし、地に足がついていなかった。喉が渇いているのか時々声が裏返り、傍らに立つ当時ケラーマイスターだったゲルノート・コルマンのサポートを受けながら、なんとかしのいでいた頃の様子が懐かしかった。

彼が醸造所を購入したのは確か1999年の年末だから、恐らく今日あたりで丁度7年の歳月が過ぎ去ったことになる。わずか7年…。ローマンがその間に為し遂げた成果に比べ、自分の努力の足りなさを顧みると、溜息が出た。また逆に、7年あれば今日のドイツワイン界では、イチからはじめてトップ醸造所にのし上がることも不可能ではないことを示している。

手紙の最後には、長年の婚約者アンドレア・ザイデルと去る9月に結婚したことが報告されていた。2007年はワインとともにプライベートでも、ローマンにとって忘れられない年となることだろう。





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Last updated  2007/12/29 09:54:57 AM
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李斯。@ お久しぶりです。 御無沙汰しております。 何時も拝見してい…
pfaelzerwein@ Re:ひさびさのドイツ・その64(04/05) 「ムスカテラー辛口」は私も買おうかと思…
mosel2002 @ Re[1]:ひさびさのドイツ・その54(03/14) pfaelzerweinさん >私の印象では2013年…
pfaelzerwein@ Re:ひさびさのドイツ・その54(03/14) 私の印象では2013年からは上の設備を上手…

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