自転車に乗ってアンチ正論主義byもすぐり

自転車に乗ってアンチ正論主義byもすぐり

ばんえい競馬の基礎知識




 なんだかこの日記、『もすぐりのギャンブル日記』と化してますが、ご安心を。そのうちまじめにアンチ正論ネタのupしますんで。
 …と舌の根も乾かんうちに、もう1つ競馬ネタだったりします。

 私はホテルのナイトフロントをしておりまして、ふつうの仕事をされている方とは生活時間帯が異なります。なにしろ午前9時が勤務終了。で、今日(昨日?)なんかは休みだったので、なにして遊ぼうかななぞと考えていたのです。ところが札幌は涙雨。今月の休みはすべて雨で塗りつぶされてしまった私は、かなりやさぐれて、やけくそ気味にサービス残業を2時間ほどかまし、そのあとBook offで1時間ほど時間をつぶすもおもしろくなく、そんなときにあたまをよぎったのが、「そうだ北海道遺産をやろう!」
 この北海道遺産、ばんえい競馬のことです。ばんえい競馬というのは、馬に鉄製のソリを曳かせてレースをするもの。途中に2つ小山のような障害があり、距離は200m。不覚にも私はこれしか事前情報として知りませんでした。

 駅前のaiba(場外馬券売り場)について、さあやるぞ。で、パドック映像を見てポカンとしてしまいました。馬の足が太い!考えてみれば当たり前で、500kg以上の鉄ソリを引っぱるので、平地のサラブレッド系のような足してたら折れてしまいますがな。そして馬の体重も重い!1000kgオーバーの馬が普通、そんな馬にジョッキー達が騎乗して勝負コースに向かう姿は、のんびりしていて競馬とは思えない。
 そしてレース。平地の競走との最大の違いは、馬が止まる!特に2つ目の小山の前では、馬の息を整えたりするためにジョッキーが手綱を引いて馬をとどまらせたりします。たしか故・山口瞳先生は「痔に悪い」と形容してましたが、さよう見るのにも力が入ります。
 さらにゴールも特別。 平地では馬のハナで着順を確定しますが、ばんえいではソリの後端部がゴールラインを通過した順に着順とします 。ということは、今日も実際にあったのですが、馬はゴールをこえているのに止まってしまい、後から来た馬に追い抜かれることが。持久力がなければ勝てないのを目の当たりにしました。
 たったの200m、平地なら10数秒で駆け抜けてしまう距離を1分半~2分もかけて、馬たちは重いソリを曳いてレースをします。動物虐待と言えば言え、しかしばんえい馬はもともと農耕馬。力が強く持久性があることを頼りに、私たちの生活に密着していた。これは立派な文化遺産だし、スローライフがうたわれているこのごろ、もうちょっと注目されてもいいんじゃないかなぁ。展開もスローな競馬だし。
 最大の不覚。それは ばんえい競馬が世界唯一、北海道のみの競馬 だということを知りませんでした。他はアメリカもフランスもイギリスもオーストラリアも香港もドバイも、ぜ~んぶ平地。ソリを曳く競馬は北海道のみだそうですな。それを知っただけでも、今日ばんえいをやった甲斐がありましたがな。

 そうそう、今日の特注レースは最終12R。人気の5・ビッグスバルが第2障害から他馬をかわして大逃げ、そのまま1着でゴール。そしてこのジョッキーが佐藤希世子、そうばんえい競馬で2人の女性ジョッキーのうちの1人だったのでした。


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