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こちらは、電子書籍の上下合本版ですが、私は図書館で上下巻別々に借りて2週にわたって読破しました。
そうです。
結構な厚さの上下巻です。
けど、あっという間に読んでしまいました。
いやー。
村田沙耶香さん。
やっぱり天才ですね。
というか、どうやったらこんなことを思いつくのかしら。
やっぱり村田さんって、私たちとは頭の中身がどこか違うんだろうなー。
凄い方ですね。
少子化の時代、女性が活躍するようになった時代の現在だからこそ、読んでいて恐ろしくなる物語です。
”呼応”と”トレース”を繰り返し、中身が空っぽの自分を世界に適応させてきた空子。
誰でも、「あ、なんかわかる。」と思えることがあると思うんですけど、そんなの私だけですかね。
そして、ピョコルンという生き物の存在。
それを多く語ってしまうと、多分ネタバレに繋がってしまうと思うのですが。
詳しく、その外見の描写は書かれていないので(ふわふわな毛で、かわいい声で鳴くくらいのことは書かれていますが)、どんな動物なのかはそれぞれ読んだ方によって違ってくるのかとは思うんですが。
ピョコルンがいたら、世の中平和になるのかといったら、決してそんなこともないみたいで。
結局は、だれかの犠牲の上で世の中は成り立っているのかねーと。
空子が自分の母親のことを、「道具」と言っていて、それを私は消費し続けてきたと言っているわけですが。
なんだかね。
わかる気もします。
自分を犠牲にして、子を産み育て、夫の面倒を見て、家族のために生きる。
それが母の人生なんだと。
そんな人生に私は引っ張られないと、空子は言うんです。
けど、結局はね。
自分も消費されてしまうんですけどね。
村田さんは、そこを言いたかったのかな…。
幸せな人生って何なんでしょうね。
どんどんそれがわからなくなる、そんな本でした。
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