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明治28年8月31日付 北海道毎日新聞(「小樽築港の礎 技師青木政徳」p.28)
「小樽築港試験工事は最近ようやく進捗したそうで、人造石の製造は既に三日ほど前に完了し、捨石の投入が終わるのを待って直ちに据付ける予定である。しかし、人造石〔コンクリート塊〕はかつて横浜築港で亀裂した前例もあり、青田(政徳)主任は直接同地の現状を観察して大いに得るところがあって、最初からこの製造に注意していたので成績は良好であると以前から聞いている。同氏はなお念のため今回最初に製造した人造石のうちで最も不出来な一個を破壊してセメントの凝結力を試験したところ、果して好成績を得たそうだ。現に我が社員はその現場に臨み、その人造石破壊面で結合した小石が両分したのを多く発見した。このことからもその凝結力がいかに強固であるか確証できた。
先にこの据付用に製造した起重機船がこの程出来上がったので、目下出張中の工事監督広井技師と主任青木属が立ち会って一昨二十九日この試験を施行したところ少し支障があり、再試験を行うそうだ」。
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