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2021.02.18
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​​ 女優の沢口靖子さん主演のドラマ「科捜研の女」シリーズの、京都府警科学捜査研究所がお茶の間で身近な存在となって久しいようです。

 この番組の中で、科捜研は、「完全犯罪は絶対に成立させないぞ」と意気込んで捜査本部を立ち上げたものの、体育会系精神だけではどうにもならず、行き詰まった刑事たちが最後に恃む、警察組織の「頭の良い」集団として描かれています。

 視聴者は、毎回、科学的知見をフル稼働して難事件を解決に導く科捜研職員(研究員)を正義の具現者だと崇めます。

 同時に、完全犯罪を阻まれた(大抵の場合、平均的な視聴者のそれより、恵まれた容姿であったり、社会的地位にいたり、経済力があったりする)ドラマの中の犯罪者の凋落に(視聴者は)溜飲を下げるのです。

 でも、警察組織の科捜研は、本当に、間違いのない、市民にとって、有益な組織なのでしょうか?

 科捜研の鑑定結果に「常に正しいこと」までは求めないまでも、東京大学の入学試験の合格最低得点率並に、65%ないし70%程度は、(科捜研の鑑定は)これまでに正解を出してきたのでしょうか?

 近年、例えば、DNA鑑定の精度が飛躍的に上がったことで、少し前に、科捜研が有罪の決め手となる鑑定をした事件が、実は冤罪事件であったということが明るみに出てきました。(ご存知の通り、実際に、再審無罪となった事件もあります)

 科捜研の鑑定を、後日、学会の権威が検証した結果、その鑑定方法の精度が低かったことに加え、作業中の手順にミスがあったこと等が判明しました。(これが意図的だったら、別の意味で問題ですが、ここでは、意図的でないものとして考えます)

 もはや、科捜研の神話はテレビドラマの世界だけだと思う人が少なくありません。

 もし、現在、再審請求がなされている事件のすべてのDNA鑑定を再度、やり直したら、再審無罪となるケースが続出すると、多くの識者は見ています。

 日弁連は、その「やり直し」を呼び掛けていますが、検察は拒否し続けています。

 識者はほぼ全員、やり直すと、再審無罪に直結するから、検察が抵抗しているのだと見ています。


 ところで、驚くべきことに、最先端の事情に精通した、それぞれの分野の知的専門家であればあるほど、科捜研に不信感を抱く割合が高いのだそうです。「科捜研の科学捜査に科学は無い」と言い切っている人もいるそうです。




 沢口靖子さん演じる(京都府警科捜研の)榊マリコ研究員は失敗することが無い。

























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Last updated  2021.02.18 09:36:44
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