化学治療 １クール （７）
それに併せるように、髪の毛が抜けはじめた。
白血球も、だんだんと戻ってきて、クリーンルームも解除になった。
足の点滴はまだはずれないが、シーネ無しにしてもらい、ベッドからおりることもＯＫになった。
嬉しくて、早速歩かせようとしたら、長い間、寝ていたので、立てなくなっていた。
びっくりしたが、先生から、子供は回復力が早いから、すぐ歩けるようになると言われて、少し安心した。
家でお蔵入りになっていたベビーカーを波夫にもってきてもらうよう電話した。
そのベビーカーは退院までお世話になった（笑）
術後、初めて病室からでたら、ナースステーションにいた看護婦さんがみんな出てきて、「よかったね。」「おめでとう。」と声をかけてくれた。
ほんとに良くなったことを実感し、涙がでそうになった。
足の方は、大部屋にいる波次が大好きなお友達（女の子、めっちゃ可愛い）が歩く練習を手伝ってくれて、おもいがけず早く歩けるようになってくれた。
手すりにつかまり、その子に手をつないでもらって、病棟の廊下を歩いた。だんだん、つたい歩きができるようになり、よろよろとだが、一人でもあるけるようになってきた。
きっと私だったら、もっと気を使って、無理をさせずに、歩けるようになるのを、待っただろう。
子供のパワーに改めて感謝させられた。
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