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2015年02月26日
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カテゴリ: 草の根
15-0128 1


今日、最高裁で
「セクハラ発言での処分は妥当」
という逆転判決が報道された。

以下、ニュース記事から

26日の判決で、最高裁は一連の発言について「女性に強い不快感や嫌悪感、屈辱感などを与えるものだ」と指摘した。その上で、セクハラ防止に取り組むべき管理職の2人が「1年余りにわたり、多数回セクハラを繰り返したのは極めて不適切だ」として、出勤停止や降格の処分は重過ぎず、妥当との判決を言い渡した。
        (「日テレニュース24」より)


ハラスメントに厳しい社会認識を
司法が後押しする判決だった。
・・・・・
良かったと思う。当然だと思う。
だが一方、このニュースで、
ずっと気になっていたことを 改めて考えさせられた。


    *********


フランスの風刺週刊紙「シャルリ」襲撃事件。
宗教の風刺は、それを信じる人々にとって
“強い不快感や屈辱感を与える”ことではないのか?

「シャルリ」については
フランス国内でも、行き過ぎとする意見もあるという。
あの事件をきっかけに 表現の自由の限度は、
多くの人々が関心を寄せる論点となっている。

キリスト教の文化は歴史の風雪を経て
市民が経済力を持ち、市民自治が発展して
教会への批判も風刺も受け入れるだけに、社会が円熟してきた。
けれど、
戒律を厳格に守るイスラムの人々にとって
信じる神や教祖への風刺は、ユーモアではすまされないものだろうと思う。

もちろん、テロは許されない。
でも、言葉や絵画での表現の自由も
人に屈辱を与えるものであってはならないのではないか。

違う文化や価値観を尊重するなら
表現の自由は
風刺やユーモアが通じない文化も、尊重しなければならない。
彼らのプライドを尊重する言葉や表現を
私たちは配慮しなければならないだろう。


     **********


ISの日本人人質事件の時
安倍首相の「2億ドル支援表明」の発言が
配慮に欠けていたのでは、と論議を呼んだ。

「発言は配慮に欠けていた」とする意見を
一部の人々は
「その批判がテロ支援」だと攻撃していた。
「首相を批判する時ではない。
 今こそ国民がまとまってテロに立ち向かえ」
という声さえあって、恐ろしかった。

日本で
軍部への批判が封じられ、
「国民一丸となって」戦争に向かっていったのはいつのことか。

でもその前後
TVやネットをはじめ、多くのマスコミが
安部さんの発言を指摘して
「不用意だった」と批判していて
まだ日本は大丈夫かなと、一安心もしたのだった。


当の首相は、発言の不用意さを認めていない。
それはそれとして、
今後は
首相とその周辺、外務省には
言葉についての危機管理をしっかりやって頂きたいと思う。

「テロとの戦い」という
西洋諸国のオウム返しの言葉でなく、
日本ならではのメッセージを、明確にしてもらいたい。

「テロで苦しむ周辺諸国の人々、
 難民の人々のために、日本は支援する」
「日本人の心は、
 平和を愛するイスラムの人々とともにある」
と、語ってもらいたい。
それを、機会あるごとに繰り返してもらいたい。

それが、これからの
テロを良しとしない
世界中の、大多数のイスラムの人々の支えとなり、
日本の支援を生かしてゆく、大きな後押しとなるだろう。

・・・と私は思うのだ。





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最終更新日  2015年02月27日 22時59分45秒
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