チョギ マリャ ネガ イッチャナ

チョギ マリャ ネガ イッチャナ

2006.10.22
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カテゴリ: ニュース・時事
今回は何を書こうか本当に迷った。北陸でクマが頻繁に山裾の集落に出没している件、リュシウォンがオリコンのウィークリーチャートで3位に入った件、誤診が元で急患妊婦が病院19件をたらい回しにされた挙げ句死亡した件、婚約者をJR宝塚線脱線事故で亡くした女性がJRへの恨み言を残しながら自殺した件、日本シリーズに菊花賞、ディープ薬物疑惑…。色々考えた挙げ句、やはり「福岡で中学生が『担任教師のイジメが原因で』自殺した件」について触れようと思う。

北海道で教育委員会だが滝川市だかが、みっともないとしか言いようのない逃げの姿勢で世の反発を買ってから間もないというのに、福岡の校長なり教育委員会なりのお粗末な対応はそれすらも上回っていた。「イジメに相当する目に見える事実は確認できなかった」ハァ?目に見えるイジメがどこに存在する?挙げ句は一夜明けた記者会見で「ありました」と後付けで認めることになった(-_-メ

しかし今朝の「サンデージャポン(TBS)」を見たら、またやってくれた。文部科学省の血の通わない報告書を遺族に渡して怒りを買ったのだ。たしかに現場の学校にとっては文部科学省は監督官庁。その意向に逆らわないことは不可欠だとしても、「もう二度とこんなことを起こさないで」と切望する遺族の思いとは乖離したこのあまりに役人的な行動。火に油どころか、ガソリンを注ぎ込んでしまった。

同じ局の「サンデーモーニング」では「5年間でイジメを半減させる」等の文部科学省の数値目標が紹介されており、その無意味さが論じられていた。そりゃそうだろう。マネジメントする側が現場に数字を追わせたら、現場の考えることは「いかに安直に望ましい数字を『作る』か」に傾くことは自明で、そのことがもたらすマイナス面は、数値目標を設定する際にマネジメント側は当然先手を打っておかねばならない。しかし教育現場のように誤魔化しや数字合わせが通用しない世界に、それを持ち込んだらどうなるか?「イジメによる児童生徒の自殺はゼロ件」という、全く現実味のない統計上の数字が出てくるだけだ。自殺の件数そのものは悲惨な数字が残っているのに(-"-メ

数値目標という考え方自体はバブル期に一般化して、それが役所の世界にも持ち込まれて現在に至っているが、民間企業における売上高のような「異論を差し挟む余地のない分かりやすい」目標である場合は稀で、無理繰り作り上げたような目標がほとんどだ。ましてやイジメのような事象を数値目標化することには激しく違和感を覚える。役人にとってはワークシート上の数値に過ぎないが、児童生徒にとっては生きるか死ぬかの瀬戸際だ。結果的に子供たちをサンプル化するような行政は逝ってヨシ!(▼皿▼メ 





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最終更新日  2006.10.22 21:28:53
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