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2023.06.01

名古屋城のあるべき姿とは

テーマ：気になったニュース(30319)

カテゴリ：ニュース・時事

木造建築のまま現存している松本城や彦根城などと異なり、名古屋城天守はコンクリート造により再建されたものである。しかし耐震基準を満たせないため現在は入場禁止となっていて、どのみち耐震改修が必要なら木造で再建しようと河村市長が提案した。これが今に至るまで論難を巻き起こしていて、今月行われた市民討論会も荒れたものになった(´・ω・`)

Wikipedia
記事検索＿名古屋城エレベータ討論会

発言者のうち身体に障害のある人がエレベータの必要性を説いたが、これに反対する発言者が差別的なワードを発したことが炎上の火種である。市はこの発言を制止することもなく討論続行されたため、更なる大炎上となってしまった。

名古屋城天守バリアフリー化巡る市民討論会で差別的発言　「全否定された」車いすの男性、市の対応にも怒り

いかなる言い訳を弄しようとも、討論ストップ事由に値する暴言を看過した時点で市の責任は免れない。市長以下は重く受け止めていただきたい。

そもそも論として木造再建はマストなのか？加えてその再建された木造名古屋城は天守内部に観光客を入れることもマストなのか？市長の頭の中では両方ともマストになっているようだが、観光客入場を想定した時点で木造再建はかなり厳しいと思われる。最悪エレベータは諦めるとしても、ならばバリアフリー全無視というわけにはいくまい。代替措置は不可欠だろう。

そこで↓こんな意見も出てくる。

「史実に忠実なら、みんな外から見るだけの城に」名古屋城の木造復元にエレベーターは必要？車いすユーザーの訴え

今の名古屋城は国の特別史跡だそうだが、これが木造再建されたからといって国宝に格上げされるわけではないだろう。国宝となると今あるものに手を加えず、原状を維持することが必須となる一方、コンクリート造で再建された特別史跡はどうあるべきか？原状維持よりも安全性が優先されるのは当然のことで、半永久的に入場禁止のままで構わないという主張も一理ある。

イメージだがクレーンの先にゴンドラを取り付けて観光客を乗せ、上げたり下げたりしながら外観だけ楽しんでもらうという方法もアリだと思う。カメラを付けたドローンを周回させてライブ中継も面白そうだ。市長のこだわりが氷解すれば、解決策はそう遠くないうちに見つかるだろう(*´ω`*)