●○なつ。の本棚○●

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2004年10月11日
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カテゴリ: ★★☆な本
「風の歌を聴け」から25年、さらに新しい小説世界に向かう村上春樹書下ろし長編小説。

という帯のメッセージに惹かれて手にとりましたが、今とても話題の1冊です。

私は村上氏の本をかな~~~り昔に(多分10年以上前)に数冊読んだきりなので、「こういうのが村上春樹さんの本」という自分の中での位置付けのようなものは全くありませんでした。

だからファンの皆さんが感じた印象とは違うかも知れませんが・・・

真夜中から空が白むまでの間の時間帯「アフターダーク」に起こる、さまざまな出来事を淡々と綴っていくことでストーリーは展開していきます。

一段落ごとに時計が表示してあり、この時間、こちらでは・・・という具合。

「私たち」という第三者の目を通じて、登場人物たちをどこか離れたところから観察している、という表現がされていてとても面白いです。

こういう書き方が多分「さらに新しい」村上氏なのかな?と思いつつ、読み進めていきました。

ものすごく端的に言い表すと、主人公(だと思われる)浅井マリと、その姉である浅井エリの関係がメインなのだと思われ・・・

「読後感が悪い」という声をよく聞くのですが、私は割と良かったように思います。

というのも、とりあえずは主人公の姉妹の関係が一段落ついたようだったからです。

でもそれ以外のところでは、謎、謎、謎・・・・だらけの終り方でした(^_^;) 

結局どうなったんだろう?という人物達がたくさんいます。

文中いたるところで感じる、よくわからない圧迫感のようなものにも説明がなく、とても「1冊で終わり」とは思えませんでした。

もう少し、読者にもわかりやすく書いてほしかったかな・・・という気がします。。。

ただ、登場人物達の会話は面白いものが多く、興味深かったです。

今後どういった小説を書かれるのか、興味津々です。





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最終更新日  2004年10月11日 16時22分05秒
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