●○なつ。の本棚○●

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2005年01月30日
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カテゴリ: ★★★な本
著者である辻氏が、ご本人曰く「小説家のはしくれだったころ」、小説を書く一方で手紙の代筆という仕事をされていたのだそうです。
辻氏が当時代筆した手紙を引っ張り出し(もちろん差出人名などは仮名で)差出人と受取人の関係やその手紙を書くことになった背景などが綴られています。

まず読んでいて思ったことは、代筆って本当に難しい・・・ということです。
もちろん受取人から代筆だと見破られてはいけません。
ですから、文章がうますぎてもいけない・・・・けれど、代筆を引き受けた以上「相手の心を動かすもの」でなければならないのです。
老成な文章、若々しい文章、筆跡など、差出人の印象にできるだけ近づけなければいけません。
ある意味で代筆屋は占い師的な力も必要とする、と本文には書いてありますが、そのとおりだと感じます。

今では携帯電話やメールでの連絡が当たり前となっていますが、手紙には不思議な力があります。
手紙は自分だけに送られた特別な物。
手紙だからこそ言える言葉や伝わる気持ちもあるのです。

辻氏がしたためた手紙、どれも本当に胸を打つ内容でした。

恋文や、謝罪、贖罪、遺書、いろいろな立場にある差出人から、いろいろな立場にある受取人への手紙です。
恋文とひとことで言っても、名前も知らない人へ向けた恋文であったり、復縁を願うものだったり。
それぞれの差出人の、あふれんばかりの気持ちが手紙には込められています。
辻氏が物書きであったから書けた内容でしょうか?
そればかりではないと思うのです。
本当に、辻氏の才能に脱帽と言うほかありません。

手紙というのは、誰に向けられたものであっても読んでいて面白いものだなぁと思います。
今のようなスピーディな時代だからこそ、今後「手紙」というものが持つ力はますます強まっていくのではないでしょうか。














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最終更新日  2005年01月30日 23時46分13秒
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