Naughty Tots!

プロフィール

ばなびー

フォローする

カレンダー

カテゴリ

映画レビュー一覧　追悼チャドウィック・ボーズマン

バックナンバー

2024.11
2024.10
2024.09

2024.08
2024.07

コメント新着

ばなびー @ Re[1]:あけましておめでとうございます(01/03) キイロマン☆彡さんへせっかくコメントい…

キイロマン☆彡 @ Re:あけましておめでとうございます(01/03) おめでとうございます本年もよろしくお…

ばなびー @ Re[1]:「世界侵略：ロサンゼルス決戦」を再度みてみた(08/08) お返事遅くなってすみません。一時前、確…

キイロマン☆彡 @ Re:「世界侵略：ロサンゼルス決戦」を再度みてみた(08/08) 迫力の映像ですねアマゾンプライムで無料…

ばなびー @ Re[1]:久しぶりに庭の花ネタ(05/15) キイロマン☆彡さんへシャスターデイジー…

< 新しい記事

新着記事一覧(全3112件)

過去の記事 >

2017.11.03

「アンダーカバー」をみて

テーマ： DVD映画鑑賞(14228)

カテゴリ：映画鑑賞

「アンダーカバー」

2016年アメリカ映画、原題は"Imperium"です。

元FBI捜査官マイケル・ジャーマンの実話を元にした作品です。

(デリケートな題材のためでしょうか)、受賞はありません。

アメリカでR指定、日本ではGです。

アンダーカバー [ ダニエル・ラドクリフ ]

あらすじ

アメリカの首都ワシントンD.C.。

テロリストのおとり捜査で逮捕したアフリカ系青年ウスマン(ロジャー・ヨウソン)

の取り調べをガラス越しに見ていたFBI若手捜査官ネイト・フォスター(ダニエル・

ラドクリフ)。

先輩捜査官の英語での取り調べでは一言も口を聞かなかった容疑者が、ネイトが現

地語で柔らかい物腰で話しかけると、口を開き容疑を否認し始めます。

その様子をガラス越しに見ていた国内テロ課のアンジェロ・ザンパーニ(トニ・コレ

ット)。

緊急会議が招集され、アフリカ由来の放射性物質セシウム137が8缶、行方不明にな

ったと知らされたネイトたち。

アンジェロから呼び出されたネイトは、白人至上主義を唱えラジオ番組を持つダラ

ス・ウルフ(トレイシー・レッツ)が放送の中で、行方不明のセシウム137のこと、そ

してFBIがその話を隠していると言っていることを聞かされ、ウルフら白人至上主義

活動家らの中に1人で入る潜入捜査官になってほしいと頼まれます。

上司のトム・ヘルナンデス(ネスター・カーロネル)は危険すぎる、もし感づかれたら

即殺されてしまうと反対しますが、ネイトはその抜擢話に乗る決意をし、頭を自分で

丸刈りにします。

アンダーカバー [ ダニエル・ラドクリフ ]

ウルフの周辺を探るため、白人至上主義者の欲する人材とは何かを考え、元軍人で放

射性物質も取り扱う医薬品店の経営をしているという設定で準備をします。

アンジェロの情報提供者フランク・ヘッジス(アダム・メイヤー)に、ネオナチ・

ギャングのボスでウルフとの繋がりのあるヴィンス・サージェント(パベウ・シャイダ)

に紹介してもらいます。

ネイトの身体検査をした手下ロイ(セス・ナムリッチ)は、ヴィンスにすぐに気に入られ

たネイトのことが気に入らず、突っかかってきます。

シオニスト企業の製品ジーンズを穿いている理由を聞かれ、ネイトは機転よく答え、切

り抜けます。

後日、ジェリー・コンウェイ(サム・トラメル)の自宅集会に連れて行ってもらったネイト

は、他の白人至上主義活動団体、アーリア人同盟会長アンドリュー・ブラックウェル

(クリス・サリバン)やKKKらに紹介してもらいます。

アンドリューは過激だから近寄るなとネイトに釘を刺すヴィンス。

白人至上主義者のデモ行進に参加したネイトは、途中で知人黒人男性に「どうしてこんな

ところにいるんだ？」と話しかけられ慌てるも、とっさに罵倒してその場をやり過ごします。

白人至上主義団体と敵対関係にある反ファシスト連盟(AFL)の関係者ともめて怪我をした

アンドリューを車に乗せその場を離れようとしたネイトの車は追いかけてきたAFLらに

取り囲まれ…。

私の感想

これまで実際にアメリカで銃乱射事件や爆弾テロを計画・実行した犯人の名前や写真も

出てきました。全員が白人至上主義者で、50万部も売れた白人至上主義者のバイブル的

小説、『ターナー日記』が事件の参考にされている…とのことでした。

これもフィクションではなく、実際のものでしょうか。(-ω-;)

放送や書籍などで過激で歪んだ思想を発信し、それに触発・感化された「ローン・ウルフ

(一匹狼)型」犯人に計画実行させるのが、今のテロの傾向だそうです。

一般に知り得ない情報をラジオ放送で流していたダラス・ウルフがテロの首謀者であろう

と踏んでいたため、ダラス・ウルフに近づき、さらにアンドリューらとの関わりを増やし

ていくネイト。

怪しいと目をつけられていたロイにFBIではないかと疑いの目を向けられ絶対絶命のピン

チに遭遇してなんとか切り抜けたり、黒幕は見当違いであったかと捜査打ち切りを考えて

いたら一転大きなヤマを掴んだりと、見る方も気が抜けない展開の連続でした。

抜群に頭が切れ、文学や音楽、ファシズムや武器にも詳しいネイトは、白人至上主義活動

団体間で取り合いになるほどの人材を演じ切れておりました。w(￣▽￣;)w

今なお、人種差別を声高に叫ぶ人達がアメリカにおり、過激な団体活動を続けているのは

非常に残念なことです。

白人至上主義者へと至らしめるきっかけは「被害者意識」なんだそうです。

歪んだ被害者意識を感じずにすむよう周囲がフォローできれば、新たな白人至上主義者を

増やさずにすむのではないでしょうか。

対策はないものでしょうか。

海外のイスラム系過激派テロ組織のみならず、国内にもテロの火種を抱えているアメリカ

の現状を垣間見る事ができ、非常に有意義な作品でした。

[音声DL付]ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2017年10月号〜英語学習・英語リスニングのための月刊誌 [雑誌]【電子書籍】[ アルク ]

主演のダニエル・ラドクリフについてですが、以前なら 「ハリー・ポッター」 のイメージ

があまりに強すぎて、他の作品はどんなものかと思いましたが、その殻を打ち破るかのよ

うに強烈な役を演じていて、 「ハリー・ポッター」 イメージから脱却できたと思います。

オリジナル・サウンドトラックスイス・アーミー・マン [ アンディー・ハル&ロバート・マクダウェル ]

日本では今年9月に劇場公開された 「スイス・アーミー・マン」 での万能死体マニー役も

個性的でDVD化を楽しみにしています。

(*TーT)b

☆☆☆☆

↓↓↓　以前ご紹介した 「ザ・イースト」 は、環境テロリスト集団に潜入する女性

調査員(元FBI捜査官)を描いた作品でした。

主演・脚本・製作を才女ブリット・マーリングがこなしています。