星とカワセミ好きのブログ

2020.04.18
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2020年4月10日、大林宣彦(おおばやしのぶひこ)監督が肺がんで死去されました。82歳でした。
2016年に末期がんの肺がんで余命3か月と診断されましたが、その後も映画製作をされ、最新作「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」は当初、4月10日に公開予定でした。(コロナウイルス感染拡大の影響で延期になっていた)

大林監督は成城大学を中退後、CMを約千本手がけ、CM天皇と呼ばれました。男性化粧品メーカーのマンダム社のCMで、チャールズ・ブロンソンが「うーん、マンダム」と言ったのがすごく有名です。学校でも真似をして流行りました。
監督は学生時代、大学の講堂でピアノを弾いている女性の後ろ姿に一目惚れしたそうですが、その女性が奥様との事です。

監督は1938(昭和13)年、広島県尾道市に生まれました。尾道を舞台にした映画をいくつも作られています。坂道や猫道が続く風景は、とても懐かしい感じがします。
私は尾道3部作の「転校生」、「時をかける少女」、「さびしんぼう」、そして「天国に一番近い島」が好きでした。

「転校生」は山中恒氏の書いた「おれがあいつであいつがおれで」が原作になっており、1982年に公開されました。映画では尾美としのりさんと小林聡美さんが、石段から転げ落ちるとき互いの体と心が入れ替わってしまうという男女の役を演じています。私は小林聡美さんというと、敷島製パンの超熟パンのCMを思い出します。

「時をかける少女」は筒井康隆氏のSF小説で、1983年に映画公開されました。原田知世さん、高柳良一さん、尾美としのりさんが演じており、未来からやってきた薬学博士の高柳良一さんが作ったラベンダーの香りがする薬品を、原田知世さんがたまたま吸ってしまい、タイムリープの不思議な力を持ちます。松任谷由実さんの「時をかける少女」の歌が映画にマッチしてとても良かったです。私はギターの教本を買って、弾きながら歌っていました。
ちなみに、2006年に公開された細田守監督のアニメーション「時をかける少女」も見ました。これも印象に残りました。

「さびしんぼう」は山中恒氏の書いた「なんだかへんて子」が原作で、1985年に公開されました。富田靖子さん、尾実としのりさんが演じています。富田靖子さんは、ストレートヘアの清楚な女学生や、母親のアルバムから出てきた不思議な「さびしんぼう」という存在にもなっていました。富田靖子さんはショパンの「別れの歌」に歌詞をつけた「さびしんぼう」という歌を歌っていました。

「天国に一番近い島」は森村桂さんの原作で、1984年に公開されました。原田知世さんと高柳良一さんが、ニューカレドニアを舞台に演技をされていました。私は原田知世さんの歌の中で、この「天国に一番近い島/作詞康:康珍化、作曲:林哲司、編曲:萩田光雄」が一番好きです。この歳になっても、いまだにこの曲をよく聴きます。



↑ 令和2年(2020年)4月11日 サンケイスポーツ。


↑ 大林宜彦監督。


↑ 大林宜彦監督の主な劇場映画作品。★は尾道三部作。



↑ 大林宜彦監督が手掛けた主なドラマ。





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最終更新日  2020.05.02 13:09:03
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