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2021.06.14

「1973年版」と「1979年版」ドラえもん（TVアニメ）

カテゴリ：歌謡曲／映画／テレビ

ドラえもんのＴＶアニメ放送ですが、「1973年版」と「1979年版」があります。

作曲家の菊池俊輔さんが2021年4月24日になくなられましたが、1979年からテレビ朝日で放送された「1979年版」の「ドラえもん」の歌を作曲されました。
主題歌の「ドラえもんのうた」は、「こんなこといいな　できたらいいな」で始まる大変有名な曲です。

「日本懐かしアニソン大全／腹巻猫＆レコード探偵団／辰巳出版」のＰ７３には、「ドラえもんのうた　作詞：楠部工、ばばすすむ、作曲：菊池俊輔、歌：大杉久美子／発売：日本コロムビア、テレビ放送：1979年4月2日～」について、下記エピソードが記載されています。

「第１ OP(オープニング曲）は作詞・楠部工（補作詞・ばばすすむ）、作曲・菊池俊輔による『どらえもんのうた』。本作の主題歌といってまず本曲が思い浮かぶ人も多いだろう。歌詞の全編にわたり、『子どもの多くの夢』とそれをかなえる『友達としてのドラえもん』を表現。作詞の楠部は、本作制作会社・シンエイ動画の社長の子息。実際は家族の合作らしいが、子どもらしい素直な詞だからこそ視聴者にアピールし、親しみやすい楽曲となったのだろう。歌は大杉久美子で、数々の名作アニメ主題歌を歌った透明感のある歌声は本曲でも健在。若年層を中心としたアピールに大きく貢献した」。

また、第２ OPの「ぼくドラえもん　作詞：藤子不二雄、作曲・編曲：菊池俊輔、歌：大山のぶ代、こおろぎ’73」も、「あたまテカテカ　さえてピカピカ　それがどうした　ぼくドラえもん」というすぐに口ずさめる曲です。

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上記の「1979年版」テレビ朝日系列の「ドラえもん」より前ですが、1973年に日本テレビ系列で「1973年版」の「ドラえもん」が初めてテレビ放送されました。

当時、私は1973年の「ドラえもん」をいつもテレビで見てました。いまだにオープニングとエンディングの歌を歌うことができます。
OP「ドラえもん　作詞：藤子不二雄、作曲・編曲：越部信義、歌：内藤はるみと劇団NLT」
ED「どらえもんルンバ　作詞：横山陽一、作曲・編曲：越部信義、歌：内藤はるみ」

OPの最初は「ひゃ～、ぼくのドラえもんがまちをあるけば　みんなみんながふりかえるよ」で、EDは「サッササッサととびだせどびだせとびだせドラえもん」と始まり、いずれもこぶしの効いたインパクトのある曲です。

「昭和アニメソングベスト100／テリー下沢／北辰堂出版」Ｐ235～237に「ドラえもん」の紹介があり、Ｐ236に「マニアの間で、『旧ドラえもん』と呼ばれる、第一回目のアニメ化作品があるのをご存じだろうか？　年老いた博士役などがハマリ役だった声優、富田耕生がドラえもんを演じるという、今では驚きのキャスティングだった。（のちに、野沢雅子に変更される）
昭和48年（1973年）に、日本テレビで半年間放送されたこの作品は、制作会社の解散により終了する」と書いてあります。

えびはら武司さんは、藤子不二雄のアシスタントをされたことがあり、「まいっちんぐマチコ先生」の作品などで有名ですが、「藤子スタジオ　アシスタント日記　まいっちんぐマンガ道　ドラえもん達との思い出編／えびはら武司／竹書房」のＰ１６、Ｐ２０で、1973年版の「ドラえもん」の事に触れられています。

Ｐ１６では、藤子・Ｆ・不二雄（藤本弘）先生のコメントとして、1973年の日本テレビ「ドラえもん」に関し、「これについては語りたくない」と書いてあります。

Ｐ２０では、えびはら武司さんの意見として、1973年版のドラえもんは、原作をいじりすぎて、原作の良さが無くなったとあります。

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