星とカワセミ好きのブログ

2022.07.31
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1975年4月から「秘密戦隊ゴレンジャー」の放送が始まりました。

番組の主題歌「進め!ゴレンジャー/作詞:石ノ森章太郎、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:ささきいさお、堀江美津子、コロムビアゆりかご会」、そしてエンディング曲「秘密戦隊ゴレンジャー/作詞:八手三郎、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:ささきいさお、こうろぎ’73」のロックなカッコイイ歌に夢中になりました。
私は当時小学生でしたが、学校の休憩時間はゴレンジャーごっこが流行り、当時太っていた私は、いつもキレンジャーの役でした。主題歌もエンディングも、歌いやすくてパンチがあります。
主題歌ではサビの「5つの力を1つに合わせて 叫べ勝利の雄たけびを」の辺りが盛り上がりますし、特にエンディングの「バンバラバンバンバン」はインパクトがありました。

秘密戦隊ゴレンジャーについて記載がある本を、少し紹介します。
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【スーパーアニソン作曲家 渡辺宙明大全/腹巻猫&宙明サウンド研究会/辰巳出版株式会社/2019年9月25日 初版第一刷発行】

P63「進め!ゴレンジャー」(主題歌)
作曲家・渡辺宙明さんのインタビュー。

歌い出しをメロディックにするかどうか迷って、結局、ロックを意識したシンプルなメロディで押していくことにしました。テレビ局の担当者が聴いて「カッコいいですね」と最初から言ってくれました。自分では、もう少しメロディがあったほうがいいかなと思ったけど、当時のヒット曲の中にも動きの少ないシンプルなメロディの曲があったし、あまり動かすとメロディックになりすぎてしまいますから。

ー 堀江美都子さんは、このとき初めてささきいさおさんとお会いしたそうです。ささきさんと堀江さんのデュエットにすることは決まっていたのでしょうか?

これは東映かコロムビアか、どちらかの案ですね。男女5人のチームなので歌も女性が入ったほうがいいだろうと。途中から曲がメロディックになるので、堀江さんの声が入ることで、うまくバランスが取れたと思います。ささきいさおさんとは、これが初めてですね。いい声だなと思いました。

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P63「秘密戦隊ゴレンジャー」(エンディング曲)

最初に作ったメロディをコロムビアで聴いてもらったときは「バンバラバンバンバン」の部分はなかったのです。それでОKになり、うちへ帰ったあとに、コロムビアの木村英俊さんから電話が来て、「あれでもいいんだけど、何か頭に面白いフレーズがつかないか」と。「じゃあ待ってください」と言って考えました。その頃スキャットが流行っていたから、スキャット風のものがいいんじゃないか。といっても「ダバダバ」ではおかしい。歌いやすく乗れるような言葉でありたい。「バラバラ」ではないし、「そうだ!バンバラバンバンバンだ」と10分くらいで思いついた。木村さんに電話して、「バンバラバンバンバン」でどうですか?」と言ったら「それそれ」とすぐに決まったんです。


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【泣き虫プロデューサーの遺言状 ~TVヒーローと歩んだ50年~/平山亨/講談社/2012年11月27日 第一刷発行】

「秘密戦隊ゴレンジャー」【昭和50年(1975年)4月~昭和52年(1977年)3月 NET】
(P175~178)
平山亨プロデューサー。

ネット変更により、東京ではこれまでNETで放映していた『仮面ライダー』が、TBSでの放映となった。そこで、NETは、新たなヒーロー番組を欲した。単体ヒーローと差別化を図ろうと誕生した作品である。
「ゴレンジャー」は5人。5人揃わないと勝てない、揃ったら勝ちましたというのは、普通の考え方。普通の考え方では駄目というのが、私の手法。一人でも強いのに、5人もいればもっと強いという考え方。一人でも俺は行くぞと飛び出して、あっと言う間に敵をやっつけるというのが必要。脚本の上原正三さんにも、良くお願いして、「ゴレンジャー」は成功した。


モモレンジャーは、変身前を演じる小牧りささんの太股(ふともも)からの連想。適当に脂肪がつきガリガリでなく可愛い。最初はピンクレンジャーで、それ以上、考えつかなかった。しかし、ピンクレンジャーでは理屈っぽく面白くないと思っていた。ふと、ある喫茶店で、人を待っている間に、頭に彼女の太股が浮かんだ。そうだ、股(もも)だモモ。モモレンジャーだ。モモレンジャーが出来れば、レッドレンジャーでなく、アカレンジャー、ブルーレンジャーでなくアオレンジャー。そうするとファイブレンジャーでなく「ゴレンジャー」。


名乗りポーズの「5人揃ってゴレンジャー」は、高橋一俊くんのアイデア。歌舞伎の白波五人男をヒントにした。高橋くんが来て「平山さん、決まりポーズは白波五人男でどうです」「ああ、面白そうだね」。くるっと回り、一人ずつ見得をきる。リズム感がある。「超人バロム・1」のポーズとかも作ったアイデアマンだ。若くして亡くなったのが残念。
5人もいると、特徴を出さないといけない。太っているキレンジャーは、食いしん坊がつきもの。何が好きかとなり、子供が好きな物としてハンバーグとかいろいろ案が出たが、結局カレーということになった。それで総司令のところをカレーの店にした。

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【甦る! 石ノ森ヒーローファイル/学研/2013年9月10日 第一刷発行】
(P48)

さらに、ゴレンジャー以前では”女の子の色”であった赤色をリーダーの色と認識させた功績も大きい。実際、放映前は、アカレンジャーが受け入れられなかった場合に備え、『仮面ライダーV3』でもアクションヒーロー俳優として知名度のあった宮内洋をアオレンジャーに据えるという保険をかけていたという。ことさら石ノ森自身が宮内洋にどうしてもアオレンジャーを演じてほしいと切望していたが、宮内はリーダーでないことに当時不満をもっていた。だが「アカレンジャーが宮本武蔵ならアオレンジャーは佐々木小次郎なんだよ」と強く(石ノ森に)説得され、出演に至った。


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秘密戦隊ゴレンジャー 主題歌。

「進め!ゴレンジャー/作詞:石ノ森章太郎、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:ささきいさお、堀江美津子、コロムビアゆりかご会」























































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秘密戦隊ゴレンジャー エンディング。
「秘密戦隊ゴレンジャー/作詞:八手三郎、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:ささきいさお、こうろぎ’73」













































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↓【スーパーアニソン作曲家 渡辺宙明大全/腹巻猫&宙明サウンド研究会/辰巳出版株式会社/2019年9月25日 初版第一刷発行】



【泣き虫プロデューサーの遺言状 ~TVヒーローと歩んだ50年~/平山亨/講談社/2012年11月27日 第一刷発行】



↓【甦る! 石ノ森ヒーローファイル/学研/2013年9月10日 第一刷発行】





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最終更新日  2022.08.14 06:41:29
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