医療にホリスティックケアを広めたいナースの日記

医療にホリスティックケアを広めたいナースの日記

2007年10月04日
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この2年半、月に2回くらいのペースで訪問してアロマセラピーを
させてもらっている末期ガンの患者様の症例から、
アロマセラピストとしての可能性について考えてもらいたいと発表しました。


患者さんとの出会いは、友人の勤める病院に入院されたことから始まります。

末期ガンと宣告されて、不安の中で過ごしておられる60代の女性に
精神的なリラックスのためにと、家族の進めもあり
初回は、入院中の病室でのアロマセラピー・トリートメントとなりました。

初めは、どんなことをされるのだろう?
今でもしんどいのに、これ以上しんどくなったらどうしよう?

でも、せっかく病院まで来てくれたのだし、嫌だというのも申し訳ないから
足だけでも、試しにしてもらいましょうか・・・・

そうやって、恐る恐るアロマを受けてもらったのが、今では笑い話になります。


病院内でのアロマセラピーを許可してくれた看護師長

アロマが適応ではと紹介してくれた友人ナース

そして、母のためになるに違いないと後押ししてくれた娘さん。

そんな、多くの方のサポートがあったからこそ、病院内でのアロマセラピーが始まり

それから、2年半 60回以上も訪問が続いています。


アロマセラピーで訪問する度に、いろんなお話しをして

次第に信頼関係も深まり、時には 「家族以上のつきあいやね」
と言ってもらえるまでになりました。



家族の歴史

家族への思い

一人の女性として、人生を振り返るとき

死を身近に感じている人の心の揺れ

共に泣いたり、笑ったりしながら、同じ季節を過ごしてきました。


毎月のガンセンターへの検診でも、胃カメラやCTの検査の時には
精油で作った香りのスプレーを持ち込み
この香りを検査の前に匂って、気分を落ち着けリラックスして受けられたよ~とか

検診で出かけた夜には足が痛むので、アロマのブレンドオイルを
ふくらはぎや腰に塗って、楽になったよ~とか

入浴時には、バスソルトを使って、バラ(ゼラニウム)の香りで
気分がいいわ~とか


いろんな使い方で、アロマセラピーを楽しんでおられます。



訪問して1年くらい経った時です。

『千の風になって』のCDや本を手にしていた患者さんは、

「この絵本きれいでしょ。
私も自由になって空を飛びたいと思うわ~
死んでも、お墓の中にジッとしているのは嫌ね~
死んだら、自由になるのね
行きたいところに飛んでいけるわね。」


すごく感銘を受けたようでした。

こんな○○さんだけの絵本創ってみませんか?


こうやって、結婚した時からのアルバムを引っ張り出してくることになりました。

新婚旅行や、山登り、子どもが小さいころ、初めてのハワイ旅行や
たくさんの写真から、気になる写真を取り出してもらいました。

それを、私の友人のイラストレーターに来てもらい
患者さんと1つずつエピソードを伺い相談しながら
パステル画でイラストを完成させ、
一冊の絵本を作っていきました。


パステル画の優しい色合いに興味をもたれたので、
少し練習してもらい、色を作ったりして
タイトル文字は、ご本人に描いてもらいました。


腹水がたまって、こんな状態でも1年もってきた。
病気を告げられた頃の苦しさ
辛い気持ちを分かってもらえない悲しさ

そんな中でも、訪問看護師さんや、ヘルパーさん
いろんな方のサポートがあって、こうやって日々が送れること
全てに感謝できる。

自分だけが何でこんな目に、もう助けてよと逃げてたけど
人に触れられることで、心が安らぎ、こんなにも強くなれるなんて・・・・

そういってアロマセラピーに出会ったことを幸せだと言ってくれます。


完成した、この世に一冊だけの絵本は、
家族にそっと渡したい
これが私の気持ちと言ったら、理解してくれるかな。
孫達には、おばあちゃん気持ちが分かってもらえるかな。

大切に抱きしめておられます。



   ベッドに横になりながら、
   窓から見える景色の移り変わりを眺めていると

   雨の日も、風の日も、驚くほどの荒々しい時間も
   朝になれば、朝日の神々しい輝きが全てを包み込む

   まばゆいばかりの明るい光の世界

   どんなに辛くても朝がやって来る

   そう分かったから、もう怖くない、不安ももうない

   私は自由に飛べるから

   自由に旅できるから


・・・・絵本は、そんな風に語ってくれています。


そんな折、インターネットテレビの ”ジェイナーム” さんより
末期ガンの方へアロマセラピストが訪問しているというのは
どういった心境なのか理解できない
患者さんへも話しを聞かせて欲しい
是非、取材させてもらえないかと依頼がありました。

患者様は実名で出演することをOKしてくれ
底抜けの明るい笑顔と共に
アロマをするようになって、「強くなれました~」 と
インタビューに答えておられます。

取材のお礼は、6分間のDVDでした。
配信以外には使っていいと言われたので、
私の講座の時に観てもらうことができます。

主治医からも、2年半、再発もなく元気に過ごしているのを
『奇跡やな~ 10本の指に入るわ。あんた、家で何をしてるんや?』と言ってもらえました。

 患者様は、病院でアロマのスプレーを持って行って、看護師に見せたり
 アロマのお陰なんですと話してくれています。

 次の目標は、主治医に、奇跡を起こした患者ベストスリーに入れてもらうこと 星 なんだそうです。


時に考えるのですが、私は患者さまにとても恵まれています。
こんな「訪問アロマセラピー」の動画を作ってもらえるセラピストがそんなにいるでしょうか?

この動画は、患者さんの許可が無くては存在しなかったと思います。

そして発表の場を与えてもらえたこと。
あるいは、患者様へと導いてくれた周囲のサポート

多くの方のお声掛けがあって、私の活動も少しずつ認められているのを実感しています。



この日の座長からは、「コーディネーターとしての働きかけもあるのですね」 
と言ってもらえました。



緩和ケアを受けておられる方への全人的サポートとしての
アロマセラピーは


1.患者の状態を把握し、症状の緩和だけでなく、心と身体の全人的なサポートとして行う

2.楽な体位に留意して、ゆっくりしたストロークで行う

3.症状に効果的な精油を紹介し、改善への期待感を持って頂けるようにイメージを持ちやすいように説明する

4.つらい気持ちや不安など心の揺れにそっていくようにカウンセリングマインドで傾聴する

5.人生を振り返る時間になるなど、ライフビューをサポートする

6.”死”という言葉から逃げずに、スピリチュアルペインへの対応 となるように



そして、私が心がけているサポートとしては


1.精油の香りの心理的効果を最大限に引き出す

2.批判や評価をしないで、理解しているという姿勢で質問したりするなど、積極的に傾聴する

3.リラックスのために滞った気を吐き出すような、肩の力を抜くイメージの腹式呼吸法

4.ガン細胞を敵にしないで、仲間として共存するような声掛けをするイメージ療法

5.明日への希望をもち続けられるような声掛けや関わりなど

そんなことをしているので、アロマセラピストというより、いつの間にかコーディネーターとしての面も強いのかもしれません。

自分に何が出来るのか?
アロマという手法を使った全人的なケアとして模索していたら
このような関わりにまでなっていきました。

でも私には、どれも私が出来る全力のケアとして切り離すことは出来なくなっています。

患者様の傍で、ユーモアと笑顔の花が咲くように、そんな時間を提供していきたいのです。





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Last updated  2007年10月05日 01時31分29秒
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