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年俸900万円の選手が1軍の4番を打っている。ヤクルトの高卒8年目、畠山和洋内野手(25)だ。守備は苦手、足は遅いと高田監督の野球にはまったくそぐわないタイプだが、バット1本で定位置をつかめるか。
22日の西武戦で畠山は3試合目の4番に。西武の先発はエースの涌井。「畠山さんは調子がいいので気をつけた」が、畠山は初回に適時打を放ち、きっちり主軸の仕事をした。4番に座った3試合で7打数3安打3打点。通算でも打率.383と打撃好調をキープしている。畠山は「特に4番という意識はないです。任された仕事をやるだけ。塁に出るとか走者をかえすとか、とにかくその場に応じた仕事ができればいい」と話す。
これまで、プロ7年間の大半が2軍暮らし。開幕も2軍スタートだった。身長180センチ、体重96キロで売りは長打力。守備や走塁は並以下だから、俊足と好守の選手を重用する高田監督の「スモールボール」では"構想外"も致し方なかったか。それでも4月8日に1軍昇格。しばらく代打起用が続いたが、15日にリグスの不振を受けて一塁のスタメンをつかんだ。
「首脳陣は畠山の守備で1軍の三塁はムリ、一塁ならなんとか任せられる、と見ていた」(球団関係者)
だが、打線が3点も取れない絶不調に陥ると、「スモールボール」とばかりも言っていられない。畠山が一塁だけでなく、三塁を守るケースも増えてきた。18日には調子の上がらないガイエルに代わり、ついに4番・三塁でスタメン。高田監督もしばらくは和製大砲に期待する構えだ。
畠山は岩手・専大北上高時代に通算62本塁打を放ったが、2000年のドラフトでは5位評価。1年目から2軍で11本塁打と非凡な打撃を見せたが、一塁と三塁しか守れないため、助っ人や岩村(現レイズ)を押しのけるに至らなかった。
若手が起居する埼玉県・戸田寮ではいつの間にか古株となり、寮近くのパチンコ店ではすっかり常連。がけっぷちの8年目で、「チャンスをもらえている」と畠山も自覚している。
この日も帰りはタクシーの相乗り。年俸900万円は12球団の4番で断トツの最安値だ。ちなみに最高値の中日・ウッズは6億円。どこまで成績で肉薄できるか。
年俸900万の"和製4番"畠山...定位置つかむか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080523-00000011-ykf-spo
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