今、私の高校に修学旅行はありません。
私達が行った翌年から、修学旅行は中止になり、しばらく中断されたあと、また復活したそうですが、それも4年ほどでまた中止になったそうです。
私達のコースは、京都、奈良、東京・・・・・・・
まだ新幹線のそれほど走ってないない時代で、行程も日本海周りの在来特急での旅でしたから、ほんとにきついものでした。
一番きつかったのは、私、一人暮らししてましたんで、毎日コーラを飲んでましてね。
コーラを飲まないと中毒症状が出てくるっていうか・・・・修学旅行用の列車では車内販売がなかったんでほんと苦しくなっちゃったんですよ。
臨時列車でどこかの駅に止まるたんびにコーラを買い足して、何とか京都までもちましたけどね、5本以上は飲みましたねえ。
今は、コーラも飲まなくなりましたけど、あれって中毒なのか・・でも大学に入ってから飲まなくなったんでただの気の迷いだったのか・・・・不思議な飲み物だと思ってます。
京都では、神社仏閣の通常のコースのほかに、自由行動がありまして、それは当時付き合ってた彼女と大原の「三千院」に行きましたっけ・・・・・
それは、デュークエイセスの「日本の歌シリーズ」の中に、「女ひとり」っていう歌があるでしょ?
アレを帰ってから、文化祭の舞台で「男声四重唱」で歌うことになってまして、そのことを彼女が知ってて、「どうせなら行ってみましょう?」っていわれてね・・・
それで行ったんですけど・・・・三千院より「寂光院」のほうが印象深かったですね。
東京に行ってからは、彼女とは別行動で、小島、伊藤、鎌田、藤巻のいつものメンバーと、その後バンドに参加した石田と私の6人で、新宿末広亭で落語を聴きに行きました。
バンドなんだからライブハウスにでも行けばいいんでしょうけど、なぜか寄席に行っちゃいましたねえ。
今日の「夢」は、修学旅行に行く前の日の夜、一人暮らしだから準備も自分でしなければならなくて、まだ乾いてない洗濯物をドライヤーで乾かしたりしながら寝入ってしまったときの「夢」です。
夢の始まりは・・・・・旅行の「自由行動」の日程を、担任に報告するところからでした。
「お前は、京都の自由行動をだれとするんだって?」
担任の長谷川先生が、疑わしそうに私に聞きました。
「もちろん、いつものバンド仲間と一緒ですよ」
「コースは・・・・と、天理大学に行くのか・・・・・なんでだ?」
「石田が天理大学進学希望なんで、みんなで見に行こうって事にしてるんです。」
かねて想定していた質問の答えを、そのまま述べましたが、そのあと、担任が想定外の質問をします。
「S子がなあ・・・・・京都大原三千院♪・・・って歌ってるんだよ・・・・行くのかって聞いたらな・・・・答えがしどろもどろでな?・・・あれってどういう意味なんだろうなあ?」
ドキッとする質問ですよね
「あの歌、お前コーラスで歌うっていってたな?」
「あ、あの・・・う・歌は歌いますけど、S子と一緒になんか行きません!!」
想定外の質問には、しどろもどろになりやすく・・・・・聞かれもしないのに、「一緒に行きません」なんて言っちゃって・・・・・・
「マア、いいか・・・天理大学に行くんだな・・・・・じゃあ俺は大原のあたり散策してるから、お前と会うことはないわけだ」
わたしってもしかして、先生に目をつけられてる?
職員室から帰ってきて、S子をつかまえて聞きました。
「お前、コースはどうするって先生に言ったんだよ?」
キョトンとした顔で、S子はこう答えました。
「大阪のおばさんが迎えに来るから、京都駅で待ち合わせするって言っておいただけだけど」
しまった!!先生にはめられた!
翌日、朝のHRの時間に・・・・担任は勝ち誇ったような顔で・・・わたしを見ながら
「みんな、予定のコースは聞いた・・・・・各クラスの担任は、あちこち分担して、お前たちの安全確保することにしてるが、俺は大原のあたりを散策してるから、出会ったらよろしくな!!」
その晩わたしとS子は、担任の目をくらましてどのように行動するか、あるいはコースを完全に変更するか・・・・さまざまな相談をするのでした。
出発のその日、わたしは少々寝坊して、集合時間ちょっとすぎに青森駅に着きまして、
「先生、スンマセン、寝坊しました!」・・・・報告に行きましたら
「お?ナイト来たのか・・・・・そりゃ困ったなあ・・・・お前欠席かと思って、座席指定の切符、あそこのおばあちゃんに譲っちゃったよ!」
修学旅行専用列車の切符を一般客に上げちゃう・・・なんてことは絶対にありえない話しなんでしょうけど、私が座るはずだった座席には、どこかで見た事のあるおばあちゃんが、どっかりと座って、同じ座席指定の同級生たちと「ばばぬき」をしてるんですよねえ・・・・・
「せっかくきたんだから連れて行くけど、あいにく俺の隣の座席しかなくてなあ」
(それなら、あのばあちゃんを先生の隣に座らせて、俺を元の席に戻せ!)
そう思ったんだけど、あせってたんだろうねえ・・・・「ハイ、お願いします」って言っちゃったんだよなあ。
座席は2席ずつの進行方向に向かって座るんだけど、前のほうの座席をひっくり返して4人で話ししながら行けるタイプで、先生とわたしの座席の前のほうには校長先生と生活指導の先生二人が座ってまして、座席をひっくり返されると「校長・生活指導の先生、担任」に囲まれて「護送されるナイト」って言う雰囲気になっちゃいますよねえ
「ナイト、窓際に座っていいぞ・・・・・・・・・」
「いえ先生!、僕はトイレが近いんで通路側にしてください!」
「護送されるナイト」っていうのだけは避けたいな・・・って思いまして通路側にしがみつきましたよ。
「校長、ナイトは天理大学の見学に行くそうです」
いわなくてもいい事をぺらぺらと、よくしゃべる担任で、・・・・・
「ホウ、私はまだ天理市にいったことがないんだ・・・・・帰ってきたら報告に来なさい」
校長に報告する義務まで負わされたんですが、途中トイレに立ったとき、天理大学見学に行く石田に「天理の報告書頼む」・・・・拝み倒しましたね
隣の車両には彼女のクラスが入ってて・・・・・わたしを見つけた彼女がトイレのところまで来ました。
「どうしたのよ!遅刻したの?」
「ああ、ちょっと遅れたら、担任の野郎、俺の座席指定を、あそこのおばあちゃんにあげちゃってて、お前は俺の隣に座れ・・・ってさ」
「あら、あのおばあちゃん?筝曲部の指導してるおばあちゃんよ?」
ああ、それで見たことあったのか・・・・・・
「それよりコース大丈夫なの?」
S子は若干不満そうに質問しました。
「ああ大丈夫だ・・・・・担任がいる時間はせいぜい5時間だ、先生はバスで移動するに違いない!、俺たちは大原に夕方入ればいい・・・・」
「私達だってバスで帰らなくちゃいけないでしょ?」
「その裏をかいてタクシーチャーターしよう!そのための費用はランニングシャツの裏に縫い付けてきた」
そういって、着ていたシャツの内側を探るポーズをしました・・・・・・が!!
「ない・・・・・・・・・!!、そうだシャツに縫い付けてそのまま置いてきてしまった!
真っ青になりましたねえ・・・・・
「そんなこともあるかと思って、あなたのお小遣いの分、持ってきてあげたわよ」
なんていい彼女をもったんだろう・・・・・そう思いましたね。
「それより、コーラもってないか?・・・・・朝遅刻しそうだったんでコーラ買えなかったんだ」
「それも2本買っておいたんだけど、間に合う?」
「ああ、しばらくは大丈夫だ・・・・・」
「ジャア今もってくるね」・・・・ほんとに頼りになる彼女でしたねえ
彼女からコーラを受け取り座席に戻ると、担任が・・・
「お!コーラか・・・車内販売ないのにどっから出したんだ?」
「あ。友達からわけてもらいました」
ずっとこんな調子で、京都までの長旅・・・・・疲れましたねえ
まだ修学旅行は始まったばかりなのに・・・・・・先が思いやられる出だしでした。
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