「神様」と「お歯黒女官」・・・いよいよこのふたりの珍道中が始まりそうなんですけど、まだまだ手続きはかかるんです。
もちろん人間じゃありませんから「パスポート」なんかは要らないんですけど・・・・入国審査
「え?あの世 に 入国審査が必要なの?」とおっしゃる向きもあろうかと思いますが・・・神様の行く「あの世」とは「天国」・・・・ね「国」でしょ?・・・だから「入国審査」はあるんですよ。
「はい・・・次の方」
「ア、マロの番か・・・はい!」
「あなたの入国の目的は?」
こう質問されると・・・一般的な観光客なら「サイトシーイング」・・なんて答えるんでしょうけど・・・ここは「天国への門」
そんな理由で簡単に入国させてはくれません。
もちろん、今回の目的は「涼みに・・・」ですけど・・・そんな理由だって却下です。
でも神様は何度もこの門をくぐってますから、慣れていました。
「神様連絡協議会の定時連絡と、神様用品の仕入れ・・・それに天帝様ほか、皆様へのご機嫌伺いです・・・・もちろんあなたにも・・・・」
神様はそういうと「入国審査官」の袖の下に、そっと手を入れます。
「こんなことされては困る・・・・」
いちおう「入国審査官」ですから、いったんは断るんですが・・・なんとなくニヤニヤしています。
「ところでお客人は、ビザをお持ちですか?」
「はて?・・・・ビザなんぞ必要がありましたかな?・・・・あいにく持っておらんが・・」
「最近、勝手に神様になるものが多くなりましてなあ・・・それで、ビザを発給しておるんですわ」
いちおうひとりでも二人でも・・・信者があれば神になれるのですが、自分自身が勝手に神を名乗り、それから信者を作るというのは反則なんです。
「奇跡」を起こし・・・・それによって信者ができる・・・ならいいんですが、「わしは神じゃから信じなさい」・・・そう言って信者を作る神様も最近は多くなったそうで・・・・なんにでもすがりたい人間が増えてるんでしょうね。
「しかし・・・・困ったなあ・・・マロはビザの用意はしておらんのじゃが・・・」
「ビザがなければマスターでもいいですよ?・・・・JCBカードはちょっと困るんですけど。」
「なんだ・・・クレジットカードでいいのか?でも、JCBカードだとなんでまずいんだ?」
「いや・・・・神様連絡協議会の通達ではビザということになってるんですけど、日本から入国する場合・・・だいたい認められてるのはビザとマスターとJCBなんですよ。」
「え。そうなのか?・・・マロは知らんかった」
「でもJCBカードの場合、よその国では知られてない場合が多くって・・・」
実は・・・実話をもとにして書いてます。
筆者がアメリカに行ったときに、ホテルのチェックインの時、カードの提示を求められるんです。
その時、JCBカードを出したら、ダメだって断られたんですよ。
あ、営業妨害してるんじゃないですからね。
で、もう一枚・・・ビザカードを持っていたので出したらOKだったんです。
まあ・・・そんなやり取りをしたあげくに、ようやくのこと天国に「入国」しました。
そこで「お歯黒女官」が、神様に質問します。
「ねえ神様・・・さっき、入国審査官に袖の下・・・やりましたよね?・・・・いったい何をやったんですか?」
実に興味しんしんです。
「いや・・・マロは別に何もやらんよ?」
「だって、さっきあの人の袖の下に手を入れて・・・・何か渡してたじゃないですか?・・・・昔の日本人観光客はストッキングをよく土産にしたようですけど・・・・神様の場合は何を渡すんですか?」
「ああ・・・あれね・・・マロはただ袖の下に手を入れて、二の腕の内側をくすぐってやっただけじゃ・・・・ここは人間も神様も一番柔らかいところだから・・・・スキンシップを図るにはここをくすぐってやればいいんじゃ」
「え!・・・じゃあ、品物やお金を渡したんじゃないんですか?」
「当たり前じゃ・・・・マロは神じゃぞ・・・不正はいかん!」
ふたりの旅はここからスタートするのです。
さて・・・・ここで皆さんにお話ししておきますけど・・・・この物語については決めておいたのはこの辺まで・・・・「ビザ」のお話しだって・・・さっき年会費の請求書が来たから思いついて書いただけですから・・・今後どういう展開になっていくか、まったくわかりません。
そのつもりで読んでくださいね。
くだらなくても我慢我慢・・・・・
じゃあ続きます。
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