虹色のパレット

虹色のパレット

2010.07.13
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カテゴリ: 自然・風景
カズ姫は、今、引き篭もり中。世間付き合いをしていない。
ブログも管理に必要なとき以外は、更新したくない。
でも、どうしても言って置きたい体験をした。

これは、昨日の非公開日記だけれど、虹色に書くことを意識して、全体を纏めてみた。

凄く真剣な人だけ集まって欲しい。



P7120056
P7120056 posted by (C)kazuhime

青空に真綿を引き伸ばしたように薄っすらとした雲。その爽やかな空の下で・・・・。

6匹の蛹と1匹の小さな蛹を想像しながら、靴箱の蓋を開けると!!!
思わず息を呑んだ。
靴箱のそこで展開しているのは、修羅場。ごめんね。ごめんね。やっぱり、農薬!!
小さいのは既に事切れている様に横たわり、後の5匹は、のた打ち回っている。1匹だけはダンボールの壁に貼り付いて動かない。もしお腹が空いたらと入れておいたパセリはそのままで、すぐに捨て去った。張り付いているのを除いて、急いで、元の鉢に戻した。土の上でのた打ち回る様子はとても見ていられない。中くらいのは、二本のオレンジの角を出して、苦し紛れに転がりまわっている。2匹の割と大き目のは、角は出ていなかったけど、土の上を体をくねらせのたうっている。一思いにと思ったが、其れは出来ない。しばらく見ながら、一緒になって苦しんだ。ごめんね。ごめんね。

あの青々した店で買ったパセリ。ベランダにある全ての鉢のパセリは食い尽くされた。もしかして、農薬・・・。と言う思いが有ったので、最後まで、パセリを買うことは控えていたが。
飢え死に・・・。その思いも恐ろしく、遂にパセリを買ってきたのだが!!

7匹全員、やはりお腹が空いていたのだろう、よく流水で洗って、小さなビンにさしたパセリに群がってきた。ああ、こんなに空腹なら、飢え死にするところだった・・・。
ところが、少し食べると、みんなパセリからはなれ、鉢の縁に上っていく。
「ああ、きっとこれで満足して、みんな蛹になるんだ。」
と少し安心。パセリは一杯残っているけど、一番小さいのが沢山食べてくれるだろうと思っていると、その小さいのさえ、土を這い始め、パセリをそばに持っていっても、いやいやするように避けて通る。その時、
「変だ。もしかして農薬?!」
と言う思いが脳裏を掠めた。鉢の縁をうろつく芋虫は、靴箱に保護した。
すると、すぐにダンボールの壁に張り付き、蛹体勢に入った。

P7110511
P7110511 posted by (C)kazuhime

「ああ、これで、満腹して、蛹になれるな!小さいのは小さいなりに蛹になるんだろう。」
と、少し安心して靴箱の蓋を閉めた。

P7110512
P7110512 posted by (C)kazuhime

「明日の朝は、みな蛹かなー」




其れが、この修羅場だ!!私の小指より小さい芋虫にとって、パセリの葉半分。
芋虫の食欲は凄かった。3鉢をこんな風に食い尽くしてしまったんだから。
つまり、農薬を使わなかったら、パセリは芋虫の餌食。その芋虫を殺すために使う農薬。
人間の目にはほんの少し食べただけだったが・・・。

農薬の恐ろしさに身震いがした。D子さんなら知っていると思うが、農家では、自分達が食べる野菜は、農薬は使わないのだ。だから、虫食いだらけの、むしろ、虫食いの方が多いくらいの枝豆を食べたのを覚えているだろうか。

虫が付いていると買わない。売れない・・・・。

あるとき、テレビで遺伝子組み換えの豆を食べた虫が、ころりと死んでしまったのを見たこともある。

去年、みきちゃんが、最近蝶々を余り見ない、と言っていた。
そして、5階のアパートのベランダに卵を産みに来るというのも変だ。
ここも、花の盛りでも、蝶々を見かけたのは僅かだった。

レイチェル・カーソンの「沈黙の春」が出たときは、衝撃的だった。カズ姫は、卒論にもとり上げたが・・・。自然の一部である人間にとって、これは本当に大変なことになると。

自然環境の劣化を招いているのは、芋虫の何百倍いや何千倍の人間だ。人間は一口や二口では、何の影響もないように生活しているが・・・。知らず知らずのうちに、体だけではなく、脳や神経系も侵されてされているだろう。其れは、人間の劣化を意味する。


しかし、夕方までには、一匹を除き、芋虫たちは、食い尽くされたベランダのパセリの鉢で、元気を取り戻したのだ。カズ姫は、ベランダの鉢全てを探して、どんな小さなパセリの葉でも集めて、せっせと移植した。細い小さな茎まで全て平らげた。古いパセリの株のしたの葉は、硬く不味いらしく最初は食べなかったが、背に腹は替えられぬと観念したのか、食べ始めてくれて、カズ姫を喜ばせた。「そうそう、食べて、食べて、いい子だ。」

二匹は、蛹への旅に出て、姿を消した。そうであって欲しい!!
最後まで、箱に張り付いていた、大き目のもう一匹は、とにかく、硬い茎でも食べて頑張っている。
角を出して苦しんでいた3匹のうち、2匹は、角も引っ込め、鉢の中を徘徊するまでに回復した。一匹は、とても弱っていて、腹ばいにさせてもすぐにひっくり返ってしまっていたのに、角もかなり引っ込め、どうにか、腹ばい体勢で葉の下に蹲っている。

あの苦しみようを見て、一思いに・・・でも、どうして其れをするか。土をかけて埋める?そんなこととても出来ない。安楽死について、深く考えた。人間にはその権利はない。

そして、例え、一日でも生きて、回復して、怒りや恐怖から解放され、少しでも綺麗な葉を食べられて、本当に良かった。自然の生命力とは、かくも強いものか!!例え明日餓死しても・・・。

明日まで待てば、またパセリは少しは葉が出るかもしれない。今日だけでも頑張って!!
その思いが通じた。
与えても与えても、伸びようとする、植物の強靭さ。あれこそ愛かもしれない。

初め、カズ姫は、共存を考えカズ姫の為の鉢(夕食のサラダに何本か入れる楽しみ)、芋虫の為の鉢(腹ペコ青虫、もりもり食べて)、パセリの為の鉢(花を咲かせ種を作り子孫を残す)の3鉢に分けた。でも、芋虫が成長するにつれて、そんなことは言っていられなくなった。

カズ姫が今晩パセリをサラダに入れなくても生きられる。パセリも全部食べられても、またどこかから芽を出し葉を広げるに違いない。でも、芋虫は、今食べなかったら死んでしまう。

全てを、芋虫に与えた。パセリもカズ姫も喜んで。

2匹の犠牲を払って、あることを学んだ。つまり、パセリの花の蕾には毒が有ると言うこと。かなり高く伸びたパセリの蕾が出かけた株も芋虫に与えた。戻ってきてみると、蕾は既に平らげられていた。しかし、その一匹は動かなくなり、ポロリと落ちた。その時は、何故?と分からなかった。もしかして、蕾?とい思いが脳裏を掠めたが・・・。次に、パセリのためにとっておいた、蕾が出かけたパセリを移植。朝、一匹の芋虫が死んでいた。食べたのを見たわけではないが、これは、もう明らかだ。

何でも与える植物も、種の保存の為に身を守る術を知っているのだ。
ほかに何もなくなったとき、カズ姫は、蕾の部分をラップして、食べられない様にして、芋虫に提供した。芋虫の為に。そして、パセリの為に。

P7110453
P7110453 posted by (C)kazuhime


芋虫はすぐに上ってきて、輪ゴムの周りをなめ始めた。でも、蕾には到達できなかった。
お腹をすかせている芋虫に。どんなにラップを取りたかったことか。あれには、猛毒が有るのだ。苦しむ間もなく死んでしまう。

書き始めたら切が無い、共存ストーリー。

丸二日間、カズ姫は、芋虫に掛かりきりだった。カズ姫に出来るだけのことはした。もう、後は自然に任せる。そして、沢山のことを学ばせてもらった。

殺人、死刑、戦争、安楽死、自殺、全て反対だ。命はどんなに厳しい状況でも、苦しみにのたうっていても、生きたがっているのだ。

自然死。
安らかな永眠。
其れが、全ての命の願いだ。

あの芋虫の死闘を見て、人間のひ弱さを思った。あのパセリの健気な献身を見て、人間の身勝手を思った。生命は愛だ。

勝手な理屈をつけて、命を粗末にする人間。

ひ弱で身勝手な人類は、自滅。

その前に気付こう大切なことに!!

どうすればいいか、誰かに聞くのでは無く。

一人一人が胸に手を当てて自ら世界を宇宙を感じてみることだ。

そして、そこから自分の答えを引き出していくことが大切だ。



そして、今朝は・・・。









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最終更新日  2010.07.14 02:55:05
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Re:1368.緊急更新1-78.恐怖の農薬 7・12・10(月) 晴れ後曇り小雨 相変わらず蒸し暑い(07/13)  
ピカさん65  さん
人間のエゴなのか、自然を守るためか、一箇所で農薬を使うと、虫は無いところに集まりますね。こうして観察しながらの愛情は、すごいです。
今日は皐月についたダニをなんとか消毒と考えていました。 (2010.07.14 08:32:05)

Re:1368.緊急更新1-78.恐怖の農薬 7・12・10(月) 晴れ後曇り小雨 相変わらず蒸し暑い(07/13)  
ぼくの無業菜園のパセリさんたちも、カズ姫さんの写真と同じ芋虫(芋虫っていうのも知らなかった)が食べていて、割り箸でとりのぞこうとして、しばらく眺めていたら、なんとも美味しそうに食べてるんだよ茶色のふたつの左右の口先で。パクパクパクパクと。それ見てたら、タマ(猫)と芋虫が同じに思えてきて、「食べろ食べろ」と応援してしまった。
おれ、パセリ大好きなんだが、あんな姿みたら、「あっちいけ」という根性はないんだ。
セロリも同様に食べられた。
イタリアンパセリなどイワユルハーブ系野菜は好まないみたいです。


(2010.07.14 10:11:26)

Re:1368.緊急更新1-78.恐怖の農薬 7・12・10(月) 晴れ後曇り小雨 相変わらず蒸し暑い(07/13)  
恵美子777  さん
しっかり、マイペースで自然と共存しながら生きていくカズ姫さんが健在でうれしいです。

住所がわからないのでお送りできませんで下が、今展覧会開催中です。3週間の個展の明日から後半に入ります。

今年は、夏は日本にはもどらないのですか?

又お会いする日を楽しみにしていますね。

人間も動物も虫も植物も、何かを犠牲にしながら命を頂いているという神の摂理をしっかりと認識して、この今の命を大切に生きたいですね。
(2010.07.14 12:57:30)

農作業は楽になりましたが  
逆立ち天子  さん
先日2人の農家の人が手で草取りをしてる姿を見ました。
昔はみんなそうして田圃の除草をしていましたが、今は無農薬を謳う田圃だけ腰を曲げた辛い作業をしています。
犬に蛙を食べさせるなと言うのも農薬に侵されているからでしょうね、。
わたしの庭は無農薬なので鳥の数が毎日うるさいほど集まってきますが、母の庭は消毒してるので来ません。
りんご農家はりんごを食べないと言うのは知られた話です。 (2010.07.14 13:35:28)

The Sense of Wonder  
D子(Mi-Fa) さん
共存ストーリー、目を見張りながら何度も読ませて頂きました。
芋虫とパセリ、何とも小さな命に秘められた途轍もない共存のパワーと不思議、そしてそれぞれ必死な命をつなぐ繊細で健気な仕組みに驚きながらも、それに気づかないまま、いとも簡単に破壊してしまう人の感性の鈍さと行為の愚かさ…

カズ姫さんの細かな観察と深い洞察に満ちた緊急更新、ありがとうございます。胸に堪えました。

そして、レイチェル・カールソンの最後のメッセージである「センス・オブ・ワンダー」を手に取り、ページをめくりながら、命について、自然について、人について、静かに考えたいなと思います。



(2010.07.14 20:34:45)

Re:1368.緊急更新1-78.恐怖の農薬 7・12・10(月) 晴れ後曇り小雨 相変わらず蒸し暑い(07/13)  
basgaido  さん
こんばんは。農薬の恐怖。身近なところでこんなに観察されているのですね。
私は先月湯布院の神楽女湖にたくさん蝶が飛んでいるのを見て、ここは自然がまだまだ残っているんですねって、お客様と言ったことを思い出しました。最近ほんと近所ではみなくなった蝶がものすごくいたのを思い出しました。 (2010.07.14 21:46:49)

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