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千菊丸2151 @ お久しぶりです。 仙人草さま、お久しぶりです。 イケ君…
mifess @ お元気ですか 2012/03/01 仙人草21さん >その後、記事の掲載が進…
仙人草21 @ こんばんは。    mifessさんへ お元気でお過ごし…
mifess @ お元気でいらっしゃいますか? 生活環境が種々変化してくると、言葉に出…
仙人草21 @ kyonkyonさん、こんにちは! いつも温かいコメント、ありがとうござい…

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* 一葉 *さん

Feb 5, 2010
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 一週間以内には、奴らは、イケに連絡してくるはずだ。きっとそうに違いない。

そうなって、全てぼくたちにとって、うまくいってほしい!

イケが怪我をさせられたりすることがないように!

悪いことは、はやく過ぎていってほしい。

兎に角、イケに、いつ奴らからの呼び出しがかかったかを聞かなくてはいけない。けれど。

イケは、ぼくには教えてくれないはずだ。

自分一人で戦おうと決めているからだ。

一人でやろうなんて、恐ろしくはないのだろうか。

向こうは、何人もいる。

無理だと思わないのだろうか。

何故、ぼくも一緒にとは、言わないのだろう。二人なら、もっと戦う力はだせるのに。(ぼく

は、確かに弱いけど。でも、少しは頼りになるはず)

考えていても、次のような答えしか湧いてこない。

明日から、イケを見張ろうという答え、だ。

イケが学校に来なかったら、ぼくも学校をサボってイケの家の周りを気付かれないように探る

んだ。そうすれば、イケが呼び出されても分かる。単純かもしれないけどそれしか、ない。

ぼくは、やっと自分で納得した。

――おじいちゃん、ぼくは、もうこれで、心配かけないようにするよ。これが最後だよ。学校

もサボったりするけど、これも最後だよ。

先生にも、もう迷惑かけたりしないからね、おじいちゃん。   

母さん、母さん。ぼくを忘れないでね。ぼくは、母さんに、いつかきっと、喜こんでもらえる

ようになる。

もう、悲しませたりしないよ。頑固なぼくだけど、母さん。ほんとなんだ。もう、こんな危険

な戦いは二度としないからーー

 目を瞑った。

ぼくの目の奥に、海に咲く花が蘇えった。

目の奥に見えたのは、今考えていた、おじいちゃんでもなく、母さんでもなかった。

花は、変わらずに旅をするのだろう。変わらずに咲き続けるのだろう。(百年以上も?)

花は、誰にも分からない、自分で決めた役目を果たしたいのだろうか。

誰の目にも触れられずに、ゆっくりと変わることのない旅をしてゆくのだろう。

これまで、誰にも、見られずに旅してきたように。

ぼくと、イケにしか見ることができなかった、伝説の花!

ぼくたちは、再び、花に会うことができるのだろうか。

 ぼくは、唐突に、画家になりたいと思った。

海に咲く花を、描きたい!

                     海に咲く花(五)  終わり









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Last updated  Feb 6, 2010 12:35:23 AM
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こんばんは  
風とケーナ  さん
ルイ君、ついに具体的な行動までも決意したのですね!
イケ君と本気で戦おうと決めたルイ君のゆるぎない意志、それと共に、お母さんやおじいちゃんや先生たちに向けるルイ君の気持ちも、切なく、熱く、心に響いて参ります。
そして、先日は、海に咲く花に託した仙人草さんの思いも教えてくださいまして、本当にありがとうございました。とても嬉しかったです!
人生の原点であり哲学にも似たもので、揺らぐことのない確固としたもの――そのことが、今回のルイ君の心の描写からも、とても鮮烈に伝わって参りました。
今、そうした海に咲く花への思いが、画家になりたいとの思いへも結実していっているのですね。
とてもとても力強いシーンに、こうして立ち合わせて頂けましたことを心から幸いに思います!!
(Feb 7, 2010 07:35:03 PM)

こんばんは♪♪♪  
仙人草21  さん
   風とケーナさんへ

何とありがたい、嬉しいお言葉の数々を!
感謝、いたします!∞
嬉しくて、お返事の、言葉が見つかりません!

書いていく力を、また、いただきました。
この物語、時々、自己満足だけの作品なのではないか、押し付けなのではないか、と、
思い始めると、筆が前に進まなくなってしまうのです。
本当にありがとうございました!

気持ちが、ふわっと軽くなり、「こんな風に書いていっても、いいんだ」と、
思えました。

海に咲く花に出あえた後、ルイ、イケが
どんなふうに変わっていったかを、
頑張って書いていきたいと思います。



(Feb 7, 2010 10:54:33 PM)

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