全110件 (110件中 1-50件目)
心を震わす映画「火垂るの墓」の産みの親である 野坂昭如さんがお亡くなりになりました。 私的には、この缶を見るだけで映画のシーンが蘇り泣けます。 ご冥福をお祈りします。素晴らしい映画にも心からの感謝を。
2015.12.11
昨日の答えですナターシャから、貰ったプレゼントは コレ 一度つけたら・・もう脱げないかも 自撮りむずかしかったぁ~ 優しいお嬢様、ありがとう それじゃ、私は・・帽子かぶって、トランク持って旅に出ますぅ・・・・・ それだと・・この方になっちゃいますね ちなみに、出身地も近く、寅さんは大好きです。 子どもの頃は、江戸川の土手で段ボール滑りでよく遊びました。 別に用もないのに、矢切の渡しに乗って遊んだりしてました(笑) この映画のエピソードは最高でした
2014.12.08
私が映画好きなのを知ってか、友人にはよく旬のおススメ映画や 季節のおススメ映画などを聞かれることもしばしば この時期になると、クリスマスに観たい映画という特集もいたる所で組まれたりもしますね。 しかし、映画の中にクリスマスシーンが登場するとか、ツリーが登場するとか・・・ クリスマスに重点を当てすぎて考えてしまうと、選択肢が狭まってしまいます。 なので、今までに、たくさんの友人・知人に薦めて、すこぶる評判が良かった 良作をご紹介したいと思います。 余計なネタバレはしません、見なきゃ損。 ハートとソウルで感じる映画だから。この季節にもピッタリです 「愛が微笑む時」1993年 アメリカ 主演ロバート・ダウニー・Jr「 予告編が見たいという方は
2014.12.04
映画は私にとってのアンテナショップ 色々な事を学べます。歴史だったり、英語だったり、音楽だったり・・・ 自分流の楽しみ方が出来るのも、映画の素晴らしい所ですね 勉強するのは嫌いですが、自然に覚えていくのが好きです。 私の英語も殆ど映画やドラマや音楽から学びました(時たま英語教室にも行くけど) 何をやるにも かけ流しが基本です。 そのうち、耳が良くなってきて大分聞き取れるようになってきます。 まだまだですが・・楽しみながらが一番苦なく覚えられるますよね そして、時折・・こういう本を読んで映画のシーンを思い出しながら楽しんでいます。 大好きな映画なので、読みながら、シーンが蘇ります ついに・・ナターシャから風邪を貰ったようです 頭ガンガンします。今日は、上の本でも読んで、寝落ち確定ですね
2014.08.19
オンライン試写に当選して鑑賞することが出来ました。 今なら、Yahooで抽選中ですよ。是非、皆様も挑戦してみてください。 「私の中のあなた」 10月9日公開予定 2009年 アメリカ 監督 ニック・カサヴェテス 出演 キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン ほか 解説 → アメリカの人気作家ジョディ・ピコーのベストセラー小説を 『きみに読む物語』のニック・カサヴェテス監督が映画化。 感想 ↓ 泣きすぎて頭がキーンとする状態ですが、素晴らしい作品なのでレビューせずには いられません。 アナの重過ぎる役目、ドナーの問題、遺伝子操作の是非、様々な問題を現実的に 考えさせられる内容に、答えの出ない問いを何度、心の中で繰り返したことか・・・ 同じ母親として、キャメロン演じる母親の気持ちは胸に突き刺さるかの如しに伝わり 鬼に徹しなければやっていけない、という辛さが骨身に染みます。 確かなものは、母の心の中には自分たちの入り込む隙間がないと・・・ 感じたであろう弟ジェシー、妹アナの数年間。 でも、そこにはケイトが植えてくれた母性に近い愛があったように思えました。 命をつなぐこと・・は同時に心をつなぐことでもあるのでは? アナが姉の命をつなぎ、ケイトが家族みんなの心をつなぐ。 それを感じられたときに、大きいと思えた様々な問いかけも スーッと消えてなくなりました。 ケイト、ジェシー、アンナを演じた子どもたちが素晴らしく、粒ぞろいです。 特に、テイラーとケイトのエピソードはお見逃しなく。 常に闘っている母親(キャメロン)が見せた一時の幸せそうな表情。 全ての母親が娘に願うことって、こういう部分なんでしょう、きっと。 そんな風に強く感じられるシーン、救われます。 秀作です。必見です。見逃さないでね。 Nobubu的心を射られた度(5弓満点中) 文句なしの満弓 余談ですが、テイラーを演じたトーマス・デッカーは、サラ・クロニカルズのコナー役。 その前は「Heroes」シーズン1のクレア・ベネットの友人役のザックを演じていた 好青年です。やはり・・伸びる人は伸びるのね~。今後の活躍も期待出来そうですね。
2009.09.26
久々の映画ネタ!しかも新作・公開中ですぞ~ 「セントアンナの奇跡」 2008年 アメリカ・イタリア 監督 スパイク・リー 出演 デレク・ルーク、マイケル・イーリー、ラズ・アロンソ他 あらすじ ↓ 第二次世界大戦中のイタリアで実際に起きた虐殺事件を基に 兵士の葛藤(かっとう)と心の交流をサスペンスタッチでつづる戦争ドラマ。 感想 ↓ スパイク・リー監督、クリント・イーストウッド監督の戦争映画に対して 「黒人が出ていないのは差別」との発言をし、クリント監督と険悪な仲になったという ことですが・・・・ アメリカ社会に対して、差別に対する強烈な批判を丸ごと込めて描いたのでしょうか・・・ 映画の中で、戦場ではない場所(アメリカ本土)での差別をも痛烈に皮肉っているような 感じがしました。 イーストウッド監督とは まったく違う第二次世界大戦下における人間ドラマです。 強烈な虐殺シーン・・歴史的な汚点の部分があまりにも辛すぎるから~ 報われない多くの魂を鎮魂するために・・・・・ 「奇跡をたくさん散りばめたのねリー監督」映画全編を見てそんな風に強く感じました。 ラストは号泣しました。目を背けたくなるような歴史を繰り返さないように・・・ 全ての人に奇跡が訪れるわけではないのだから。 救いのある奇跡を描いたリー監督の手腕には脱帽します。 淡々とした描写をするクリント監督とは全く違いますが、心をギュッと握り締められる ような掴まれ方は・・重いながらも深かったです。 個人的には、力作だと思えました。 ただ、4人の主要な登場人物を把握するのに神経を使って欲しいと思いました。 それと、その4人にまつわる人たちの顔を良く覚えておかないと・・・・ 後で頭がこんがらがります。 リー監督の描き方がお好きな方ならイケルと思います。 Nobubu的心を射られた度(5弓満点中)
2009.07.26
バイトもいよいよ始まりま~す。 週はじめは、お店のオープン前の店内清掃や室内の装飾品造りなどなど 久しぶりに働いたぞ~という感じでした。 忙しくなる前に、ゆっくりと映画・・今月はこのDVDを購入しました! ハムナプトラなブレンダンの若いときは ため息が出るほどのイケメンです。 最高のB級映画、見逃していたら是非どうぞ~ 「タイムトラベラー/昨日から来た恋人」BLAST FROM THE PAST 1999年 アメリカ 監督 ヒュー・ウィルソン 出演 ブレンダン・フレイザー、アリシア・シルヴァーストーン、クリストファー・ウォーケン あらすじ ↓ 35年間地下シェルターで育ち、生まれて初めて地上へ出た男が巻き起こす騒動をコミカルに描く。 感想 ↓ B級ラブコメっぽいですが、出演陣は豪華です。 B級シナリオっぽいですが、私の中では名作です。 時はキューバ危機に揺れる1960年代。 ちょっと壊れちゃっているけれど・・家族愛に満ち溢れている科学者の父親(ウォーケン) が家族を守るために考え付いた方法とは? 果たして箱入り息子のアダムは・・ 真実の汚染されていない愛を探すことが出来るのでしょうか・・ 定期的に見たくなる可愛いらしいラブコメです。 スレンダーなブレンダンが素敵です。 アリシアがキュートでとにかく可愛いです。 そして涙ものなのは・・ウォーケン親父の家族を思うあまりに偏ってしまった父親っぷり。 ただのラブコメに留まっていないところが素晴らしいです。 親子関係の原点の姿に感動する映画でもあります。 オススメです。見て損はしませんよ。
2009.07.16
Yahooのオンライン試写挑戦6日目 昨晩お空に向って祈ったのが功を奏したのか、なんとか当選しました。 「サンシャイン・クリーニング」 2008年 アメリカ 2009年7月11日日本公開予定 監督 クリスティン・ジェフズ 出演 エイミー・アダムス、エミリー・ブラント、アラン・アーキンほか あらすじ ↓ 2006年アカデミー賞2冠に輝いた『リトル・ミス・サンシャイン』の製作チームが 手掛ける心温まる人間ドラマ。 シングルマザーのローズ(エイミー・アダムス)は、ハウスキーパーの仕事をしながら オスカー(ジェイソン・スペヴァック)を育てていた。彼女の妹(エミリー・ブラント)は いまだにアルバイト生活をしながらの実家暮らし。 ある日、息子が小学校で問題を起こしたことがきっかけで 収入の良いお仕事を起業することに・・・・・・ 感想 ↓ もし、私に自己流に邦題をつけさせてくれるのなら・・ =等身大の自分磨き= 垢を落とせば、心も見える そんな感じでしょうか~公開前なのでネタバレしないように、頑張ってレビューします。 人は誰しも心に陰りを持っています。 除去できない汚れであったり・・ ホースに詰まったまま、吸いきれないかのような過去であったり・・ 使い捨てのゴミパックのようなちっぽけな自分という存在価値だったり・・ 皆、それを隠すため、見ない振りをするために、垢というベールで心を覆ってしまうのでは ないかな・・・とりあえず、楽だからそのほうが。 負け組感強しの姉妹が、サンシャイン・クリーニングのお仕事を通して 自分たちのテリトリーの中で、ご訪問先のお客様宅の汚れを落とすのと同じく 自分たちの心の垢を取り除いていくかのような磨き上げかた、お上手でした。 綺麗になれば見えてくるものもある・・ 逃げてばかりではいられない・・・もう隠せないから・・・ 向かい合って乗り越えて、そしてこれからは ピッカピッカシスターズになれるね、きっと。 ところどころの演出にちょいと泣けました。わざとらしくはないです。むしろ地味でいて ドラマチックな展開ではないですが・・・ 足りないものは補える・・差し伸べる手とハグする気持ちがあるのなら。 プラモな彼の不足分は、誰が補うのか?姉妹の不足分は? そして、もちろんアーキン親父のお約束どおりのユーモア交じりの補い方などにも注目して 見ると面白いかもしれません。 派手さはないものの・・垢を抱えた全ての人に送る、あなの町のお掃除隊・・・ きっと、応援と同時に頼みたくなるかも~でも、頼む状況にはなりたくないかな正直なところ・・ 私の垢も落としてくれたようです。 映画の神様、ありがとう! 当選できて嬉しい~~~~ 良作ですので、機会があったら是非どうぞ。
2009.07.08
七夕ですね~お天気は大丈夫でしょうか? 去年の日記とダブりますが七夕に何がなんでも観たい映画セレクト 「光の旅人 K-PAX」 2001年 アメリカ 監督 イアン・ソフトリー「鳩の翼」 脚本 チャールズ・リーヴィット 出演 ケヴィン・スペイシー、ジェフ・ブリッジスほか レビューはコチラ →「光の旅人 K-PAX」 「愛が微笑む時」原題Heart and Souls 1993年 アメリカ 監督ロン・アンダーウッド 出演 ロバート・ダウニー・Jr、キラ・セジウィック他 感想 ↓ 見直していて、気づきました。 原題のHeartは単数なのにsoulsは複数です。 ふむふむ~ ダウニーのハートと4人の魂の入り乱れながらのハートフルファンファジー映画。 本当に七夕の今宵にはピッタリな可愛らしいお話です。 芸達者な子ども、さらに芸達者なダウニーJr、そして4人のゴースト。 もう、贅沢すぎる上にストーリーも最高! DVDはどこも売り切れのようですが、レンタルにあるかな・・・ あると良いですね。個人的に後にも先にもダウニーJrはこれが一番だと思っています。 それでは・・・七夕の夜に願いをはせて~ 6月25日にお星様になってしまったマイケル。 去年の日記を読んでいたらマイケルが歌う「星に願いを」のPVを紹介していました。 はぁ・・・また悲しくなってしまった。お空にいるかな~ マイケル! 切ない歌声のマイケルが歌っています ↓ you tubeで聞いてみてね→When you wish upon a star
2009.07.07
1週間ぶりくらいの更新です~ 何気に気分的に忙しかったです。ナターシャのゼミを決め、英会話スクール(ネット)を決め オープンスクール情報を仕入れたり・・ 戻ってきたナターシャを目をつけておいた飲食店へ連れまわしたり~(笑) そういう時に見る映画としてはピッタリというか染みてくる映画です。ほろっと苦く、切ない~ 「君がいた夏」原題Stealing home 1988年 アメリカ 監督 スティーヴン・カンプマン 出演 ジョディ・フォスター、マーク・ハーモンほか あらすじ ↓ うだつのあがらないプロ野球選手が回想する、高校時代のある夏のほろ苦い恋の物語。 ちょっと大人びた年上の女性と純情な少年の心の交流が、美しく切なく描かれている。 感想 ↓ この映画を見ると、オリビア・ニュートンジョンの名曲「そよ風の誘惑」を思い出します。 ケィティと過ごしたあの夏、ビリーボーイは家族の不幸もあり ビターな心で将来の夢さえも見失っていました。 ビリーボーイの傍らに居てくれた美しいケィティ。彼女は ビリーボーイにかけがえのない 何かを与えてくれたように思います。 いくつになっても拾いたくなってしまいたくなるような・・ そして 何故か拾った後は感傷的になってしまうような・・ ビーチに横たわるあの ちっちゃい白い貝殻のようにね。 オリビアの曲からの引用ですが 「Have you never been melow?」 あなたは満ち足りたことある? ケィティを思い出すとき、きっとその答えは出ているのでしょうね。 大好きな青春映画です。ジョディが潮風のようにさわやかで美しく 回想部分がほろ切ないですが・・・ ちなみに歳の離れた妹役でヘレンハントの若かりし頃が見られます。カワユイです~ 個人的にはマーク氏の若い頃を演じたお兄ちゃんに、当時ハートマークでした~~(笑)
2009.06.23
旅行記も終わり、本日のレディースデー 飛行機並みの勢い(気分)で 映画館へ走りましたよ~ 「グラントリノ」 公開中 アメリカ 監督 クリント・イーストウッド 出演 クリント・イーストウッドほか あらすじ ↓ 『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりにクリント・イーストウッドが監督・主演 を務めた人間ドラマ。 妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は 単調な生活を送っていたが・・・ 感想 ↓ 偶然にも、しばらく前に 映画に登場する民族であるモン族のバッグを購入しました。 そのバッグを肩からぶらさげ、映画館に入ったもので、なんだか 親近感が湧いたのと偶然を喜びましたが・・・映画のほうは、モン族受難・・ ネタバレしないように感想書きます。 過去の罪に捕らわれている老人。 老人が意識的に遠ざけていた色違いの人々・・・ それらは、古い記憶も新しいものに変えてしまう、彼らと接することにより。 誇り高きモン族の少女スーを知り、アメリカ社会が忘れてしまったかのような 目上を人生の師であると敬う心を、少年タオの人間性から感じ取る爺。 守りたいが傷つけたくはない、自分のような老いぼれが彼らに何を残せるのか・・・ 手間をかけ可愛がった愛しい車、グラントリノ。 人間同士の付き合い、まして疎遠な息子たちとの関係も、このグラントリノを愛する ように接しられていれば、もう少し違う形になっていたのかもしれない・・・・ でも、頭で考えるのではなく、爺が心で通じ合えたスーとタオ。 彼らと出会うことによって、彼は長い年月をかけても拭い切れなかった 暴力という罪の意識を・・・ スー・タオとの関わりによって、自らを洗礼して 聖人(セイント)になったのだと思えました。 隣人を愛した・・主人公。 イーストウッド監督自身もセイントになったのかもしれません。 神のご加護を!セイント・イーストウッド監督。 っていう感じですね。 オススメです。俳優としては最後かもしれないイーストウッド作品。 是非どうぞ~~~ 買ったやつ ↓
2009.05.20
今週末、花見を予定していますが~果たして桜は? 話は変わって・・スコットランドの若手注目俳優ジェームズ・マカヴォイはなかなか素敵なんですが・・ いつも、こういう受難系の役? 「つぐない」原題 ATONEMENT 2007年 イギリス 監督 ジョー・ライト「プライドと偏見」 出演 キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイほか あらすじ ↓ 1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。政府官僚の長女セシーリア(キーラ・ナイトレイ)は 兄妹のように育てられた使用人の息子、ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)に想いを。 しかし、小説家を目指す多感な妹ブライオニー(シーアシャ・ローナン)のついた嘘が セシーリアとロビーの運命を狂わす・・・・ 感想 ↓ 見終わった直後の感想は・・「どうしてくれんのさ、この打たれ具合」 精神的に結構キツイ内容です。やはり贖罪というテーマの重圧でしょうか・・ 曲が素晴らしいです。タイプの音とメロディーをシンクロさせる様子は なんだか、文字にしたいという・・・ハヤル気持ちを急き立てられるよう・・ しかし、一方で癇に障る感じもします。書きたい人にとってはタイプ音は創作意欲を 書き立てられる音でもあり、想像力をも膨らませる響きなのでしょうが・・・ 映画の始まりのこの曲のタイプ音からも、この映画は、美しさと苛立ちを感じさせる 創りになっているのかもしれません。 若く美しい二人が 贖罪という津波級の不幸に溺れさせられる様子は・・ タイプ音を遥かに超える、精神への連打攻撃という感じでした。 打ち込まれてる、打ち込まれてる私の心にもぉ~~~~ あのタイプ音が贖罪という重さと共に。 あ~ 痛いです。苛立ちというか、他人の痛みがもたらす苛立ちが 押し寄せてくる余波のようで、飲み込まれます。 美しい二人と、透明感と危うさを兼ね備えた少女時代のブライオニーは見る価値あり。 老女時代を演じた女優さんの演技も深みがあります。 見た後に 優しくて美しい気持ちになりたければ、同監督の「プライドと偏見」 どっぷりと 重さに飲み込まれても構わないのならコチラ・・っていう感じですね。 なかなかの重圧でしたが、美しい映画でもあります。
2009.03.31
のんびりと桜を車窓から眺めたいですね~そんな気分にさせる映画です。 「ダージリン急行」 2007年 アメリカ 監督 ウェス・アンダーソン 出演 オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマンほか あらすじ ↓ 父の死をきっかけに別々の道を歩みはじめ、それぞれの人生で悩み迷っていた ホイットマン家の3兄弟、フランシス、ピーター、ジャック。 あるとき、長男であるフランシスは、兄弟のきずなを取り戻すため弟たちをインド旅行に誘う。 感想 ↓ ゆるいです。かなり・・・ しかし、癒しの一杯詰まった映画です。 そう、あの曲に似ています。映画を見ていて、思い出しました。 「そこに行けば どんな夢も叶(カナ)うと言うよ~ 誰も皆 行きたがるが、はるかな世界 その国の名はガンダーラ、どこかにあるユートピア どうしたら行けるのだろう。教えて欲しい In Gandhara,Gandhara, they say it was in India Gandhara,Gandhara 愛の国ガンダーラ」 ゴダイゴの歌った名曲、ガンダーラの世界観に通ずるところがあります。 以下ネタバレ 反転表示↓ 素晴らしい景色は、色眼鏡(父ちゃんの眼鏡) をはずして、過去に囚われずに・・ 素のままで感じることが素晴らしいのでしょうね。 はるばるやって来た息子たちを置いて またしても、どこかへ行ってしまった母は きっと・・ 「3人だけではなく、父ちゃんも連れて来た。」 と感じたのでしょうか。 3兄弟の心の再生の旅、重いしがらみの いっぱい詰まった旅行カバンを投げ捨てたときに 初めて、真のユートピアを見つけられたのでしょう。 なんだか穏やかな気持ちになれました。ロードムービーって、いいですね。
2009.03.29
ここにもアカデミー賞効果に感化された親子が・・・ 「おくりびと」 公開中 2008年 日本 監督 滝田洋二郎 出演 本木雅弘、山崎努 ほか あらすじ ↓ 楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は 好条件の求人広告を見つけるが・・・ 感想 ↓ 受賞式前までは、見る予定はなかったのですが、さすがにここまで盛り上がっていると 大画面で見たいという欲求に駆られて・・・ 卒業式の代休でお休みのマシューを連れて劇場へ行って参りました。 本日、朝一番の回にも関わらず、多くのお客様がいらっしゃいました。 所々から すすり泣く声、そして笑い声。 私自身も身近な人との別れを思い出していました。 私は両親を亡くしていますが、今日映画を見て感じたことは 送る儀式は、故人よりも送る側にとって必要なことなのです。 もう会話も出来ず、横たわる人たち。生前の姿からしてみれば、これほど 悲しくも辛いことはありません。 しかし、数年経って思い出すのは、骨になって出てくる諦めざるを得ない 虚しい最期ではなく・・・ 布団の上で横たわっている穏やかな顔なのです。 火葬にするまでの数時間の清らかな 死に装束。 実際には、その後の故人の思い出として何年も残影として刻み込まれます。 僅かだろうと思えた時間でも その後には大きな意味を持っているのです。 シンプルですが、良い映画でした。主人公が、音楽は音楽として慈しみ 自分を癒すためにも向上させるためにも必要になっていく 姿も とても良かったです。 本木君が素晴らしいのは言うまでもありませんが、周りの役者陣も良かったです。 特に 余貴美子さんの 抑えた演技が素晴らしかったです。 巷で 大根ぶりが ささやかれている、 H末さんですが・・ 不思議な瑞々しいオーラはあるので しゃべんなきゃいいのにね・・ 最後に つなぎ人から おくりびと となった (シブガキ隊は たのきんトリオから少年隊までのつなぎと言われた) モックン、さすがです。 役者の道へ進んだことは、大成功でしたね。おめでとう~~
2009.03.02
地道にバイト探しをしています~ やはり不景気のようで、本日面接を受けた会社も1名の募集のみでした! 厳しい世の中のようですね。はてさて、どうなることやら・・・ 派遣切りなどが囁かれている昨今、この映画の中では・・・なんと婆が!! 「ガスパール/君と過ごした季節(とき)」 1990年 フランス 監督 トニー・ガトリフ 出演 ジェラール・ダルモンほか あらすじ ↓ 社会からはみ出してしまった不器用な人間たちを描いた、ハートフルな物語。 南仏プロヴァンス、少年のような友情で結ばれている二人の男。 ガスパールは妻が家出して以来、家族の絆にはうんざりしていた。 一方のロバンソンは、幼い頃に母親に捨てられたことから 哀れな人々を放っておけない性分。失業中の二人の夢は、浜辺の廃屋を修理して 軽食堂を開くことだった。そんなある日、ロバンソンは・・・・ 感想 ↓ 美しい景色の中でなんともビターな幕開けで映画は進んでいきます。 優しい男たちと永遠に少女のような微笑みを浮かべる可愛いお婆~ フランス映画らしく、いくつになっても 心はお洒落なお婆ちゃん(見た目も) のキュートな姿と男たちの姿を見ていると、家族というものの意味を考えさせられます。 潮風をスパイスになんだか鼻水まで出てくるような しょっぱくも心地よい映画でした。 あ~南仏に行きたい~ しがらみを捨て、心の住家を探しにね・・ そんな気持ちにさせる映画ですよ!オススメです。美しい景色と優しい笑顔に癒されます。
2009.02.20
レビューをため込んでいます。まとめてご紹介 2作ともオススメ映画です!! 「迷子の警察音楽隊」 2007年 イスラエル/フランス 監督 エラン・コリリン 出演 サッソン・ガーベイほか あらすじ ↓ 文化交流のため、イスラエルにやって来たエジプトのアレキサンドリア警察音楽隊のメンバー8人。 しかし空港には迎えもなく、団長(サッソン・ガーベイ)は自力で目的地を目指すが なぜか別の街に到着してしまう・・・・ 感想 ↓ 地味で渋い わびさびの粋に達しているのではないでしょうか・・・この作品。 団員さん御一行と町の人たちは皆、本当に善人です。 迷わなかったら出会えなかった人たちとの一期一会の不思議な縁さえ感じられます。 寡黙な団長の心 若い団員さんは知り得ず・・・ みたいなすれ違いぶりの男たちの切なさに男のエレジーを感じます。 結論・・・これは 演歌の世界観です。 真摯でいて寡黙でいて、不器用な男である団長の心の葛藤から生まれてくるかの ような演歌チックな人生哀歌!!! この音楽隊は道には迷ったけれど・・・きっと生き方には迷わずに深みのある 渋々な音を奏でていくのでしょうねこの先も・・ 地味ですが、とてつもなく あったかい素敵なお話でした。 エンドロールの曲お聞き逃しのないように・・ 演歌なジャズですよ!!! 「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」 1997年 ドイツ 監督 トーマス・ヤーン 出演 ティル・シュヴァイガーほか あらすじ ↓ 本国ドイツで大ヒットとなったアクション・ロード・ムービー。 余命わずかと宣告され、たまたま末期病棟の同室に入院させられたマーチンとルディ。 二人は死ぬ前に海を見るために病棟を抜け出すが・・・・ 感想 ↓ 「待っているのではなく・・叩きに行くぜぇい~」 そういう勢いのある映画です。 マーチンとルディの間に生まれる友情・信頼・強い絆に癒されます。 天国の扉が開くのをただ待っているのではなく・・・ こちらから叩きに行ってやろうじゃないか!! 束の間の生の息吹の強さの中にあって、二人の道中には常識外な事が多々起こりますが ややコメディタッチな描き方が、二人の破天荒ぶりを許容という範囲の中に 収めてくれる描写は見事でした。 きっと、天国の扉までの障害物は色々な形のものなのかもしれませんね。 二人の相性は最高でした!海の先に・・・天国の扉があることを祈って~ ちなみに日本で最近、長瀬君主演でこの映画をリメイクしましたが・・ 私の予想では、男二人の友情を安易なやや恋愛チックな男女設定にしてしまった 時点で、見る価値なさそう~ な感じですわい。 見るのならオリジナル版をオススメします。
2009.02.15
寒いですね・・しかしこういう映画を見れば 心はホッカほっかになれるのではないでしょうか~ 「フィールド・オブ・ドリームス」 1989年 アメリカ 監督 フィル・アルデン・ロビンソン 出演 ケヴィン・コスナー ほか あらすじ ↓ ある日不思議な声を聞いたレイ(ケヴィン)が、とうもろこし畑を潰して野球場を造り 始める・・・・・・ 感想 ↓ 既に20年も前の作品なのですね。ケヴィンがイカしているのも頷けます。 主要な登場人物たちの眼がキラキラしています。 遣り残してしまったことへの再挑戦が与えられた瞬間 強烈なオーラーを発し、不可能を可能にする球場は夢の結晶へと・・ 何度見ても 癒される 救いのある映画です。 夫の夢を後押しできる妻の強さ、世代を超えて受け継がれる親と子の野球に賭ける思い。 すべてが素晴らしく、自然に泣けてくるそういう映画だと思います。 あぁ、こういう機会を与えられないと思える民(私を含め多くの人)は・・ 後悔のないように、日1日を生きたいと思えてきます。こういう映画を見るとね。 Nobubuの映画カウンター2009 1/1より今日まで27本
2009.01.27
ほぼ一週間ぶりの更新です。 マシューが熱を出したり、ウクレレに没頭した一週間でした 世間は受験真っ只中ですね、考えてみれば我が家も来年ナターシャが受験です。 今年の6月末にNZから戻ってくるので、受験勉強は間に合いそうもない・・ 先輩たちの意見などを参考に、推薦、AOなどを片っ端から・・みたいな~ どうなることやら~とりあえずは、推薦などに必要なTOEFLのスコアをなんとしてでも 上げないと・・・みたいな状況です。 忍耐力と希望があれば・・何事も可能になる!!それを信じて頑張るしかありませんね!ちなみに、ナターシャは最近 英語で物事を考えるそうです。 日本語よりも先に。性格もかなりポジティブで、たくさんのお友達が出来たようで 驚くほどNZの生活をエンジョイしています。実際、日本に帰ってくるのが嫌みたいですが~ というわけで、この映画はかなり勇気づけてくれました。色々なことを! 「潜水服は蝶の夢を見る」 2007年 フランス/アメリカ 監督 ジュリアン・シュナーベル 出演 マチュー・アマルリック、マリ=ジョゼ・クローズほか あらすじ ↓ ファッション誌「エル」の編集長として活躍する人生から一転、脳梗塞(こうそく)で 左目のまぶた以外の自由が効かなくなってしまった男の実話を映画化。 昏睡(こんすい)状態から目覚めたものの、左目のまぶた以外を動かすことができない エル誌編集長ジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)。 意識ははっきりしているにもかかわらず言葉を発することができない彼に、言語療法士の アンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)はまばたきでコミュニケーションを取る方法を 教える。 感想 ↓ 素晴らしい映画だと思いました。数日前にWowowで放送していたので見ることが出来ましたが この映画の後にジャン=ドミニク・ボビー氏、ご本人出演の30分ほどのドキュメンタリーも 併せて鑑賞したので、感動はひとしおでした。 アルファベットの音読を一語一語ピックアップして書き留める、という気の遠くなるほどの 忍耐を必要とする作業をやり遂げた編集者の彼女には、偶像ではない聖母を見たようにも 感じました。 ジャン氏からは患者としてのPatient。そしてライターの彼女からは忍耐のPatientを 心底感じ、彼ら二人が創り上げた忍耐の成せる技には・・・ ただただ あっぱれ!!としか言えません。 ただひとつ・・・出来れば・・希望ですが・・・ お洒落なお仕事をしていたジャン氏なのですから、周りの看護士やその他の方が 鼻毛も綺麗に切ってあげて!!!!!お願いだから! と・・・切実に思ったのは私だけでしょうか?! 鼻毛分、ちょっと現実に引き戻されてしまったというか、忍耐力が足りない自分を 非常に感じてしまいました。(汗) フランス人は気にしないのか?鼻毛・・・・・
2009.01.18
今じゃすっかりドラマ:CSIニューヨーク の顔になっている ゲーリー・シニーズですが・・やはりこういう映画を見ると、映画役者のほうが お似合いだと個人的には思います。 彼自身の監督作品、なかなかの秀作ですよ。 「二十日鼠と人間」 1992年 アメリカ 監督 ゲイリー・シニーズ 出演 ゲイリー・シニーズ、ジョン・マルコヴィッチほか あらすじ ↓ スタインベックの同名小説をゲイリー・シニーズが映画化した人間ドラマ。 1930年、大恐慌時代のカルフォルニア。小柄で頭の切れるジョージと、巨漢だが知恵遅れの レニーの2人は、農場から農場へ渡り歩きながら労働に明け暮れる日々を送っていた。 レニーは気持ちの優しい男だが、他愛のない失敗でよく面倒に巻き込まれるのだった。 そんなレニーを聡明なジョージ何かとかばい、レニーはジョージを頼っていた…… 感想 ↓ やるせなく、辛く、心が重くなる作品です。それでも心に強烈に残る美しく無垢な魂。 「大きな子ども」は子どもではない。 肉体と精神のバランスが保ててこそ子どもなのだ・・・ と強く感じました。 夢を持ちながらも、大きくて強力な何かに抗えない人間の脆さを感じました。 役者も良しな秀作だと思います。必見です。 Nobubuの映画カウンター2009 1/1より今日まで16本
2009.01.09
今更ですが、去年いったい何本映画を見たのか・・ブログに載せたものと 覚えているものをカウントしてみました。2回以上見たものも含めブログで紹介したものは206件。 地上波、紹介しなかったもの、忘れている?だろう作品を含めると~ 多分・・・・240作品くらいだと思います。 個人的には300超えていたと思っていたので、意外と少ないか?の感想です。 ということで、私の New Year's resolution 新年の誓いは 今年は300本を目指します。きちんと覚えておかなきゃですが~ とうことで、最近見た映画のご紹介。 「再会の街で」 2007年 アメリカ 監督 マイク・バインダー 出演 ドン・チードル、アダム・サンドラーほか あらすじ ↓ キャリアと愛する家族に恵まれ、誰もがうらやむ順風満帆な人生を送る ニューヨークの歯科医アラン(ドン・チードル)はある日 911の飛行機事故で妻子を亡くし、消息がわからなくなっていた大学時代のルームメート チャーリー(アダム・サンドラー)を街で見かける・・・・ 感想 ↓ 傷ついた魂を少しでも軽くするために、話を聞いてあげるという 方法のセラピーが誰にとっても最善の方法ではない・・のだな・・ ということを強く感じる映画です。 以前紹介したお気に入りの映画「ラースと、その彼女」のように 傷ついた登場人物をそのまんま受け入れて、お互いにその時を待つ・・ (強制ではなく、思い出を思い出として受け入れられる時まで) そういうセラピーも必要なのだろうな・・と強く思えました。 セラピーというかキュアの響きのほうが近いような感じ、個人的には。 色々と考えさせられる内容です。 自然死ではない愛おしい人たちとのさよならも言えない突然の別れ・・ って 煉獄の苦しみなのでしょうね。 辛くて痛いお話でした。911事件の多くの遺族の方々、こういう風に心を砕かれた たくさんの人たちが実際にいるのだろうな・・・ 彼らは思い出に縛られながらも生きていかなくてはいけない・・ 苦しみのもがきの中で、新しく生きる道を見つけて貰いたいと、主人公を見て 強く思えました。 アダム・サンドラーが良かったです。上手いですね、コメディアンとしてだけでは なく、こういう世捨て人みたいな役柄もハマってました。 オススメです。重いですが、良い映画です。 Nobubuの映画カウンター2009 1/1より今日まで10本
2009.01.06
新年の暴飲暴食で景気とは裏腹に体重増加・・という感じですが~ 気分的にも上向きになりたいときに見るには良いのではないかと思われる 映画を自宅で数本見ました。 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」 2007年 香港/中国/フランス 監督 ウォン・カーウァイ 出演 ジュード・ロー、ノラ・ジョーンズほか あらすじ ↓ 香港の名匠ウォン・カーウァイが、アメリカを舞台に描くロードムービー仕立ての ラブストーリー。 恋人の心変わりで失恋したエリザベス(ノラ・ジョーンズ)は、元恋人の家の近所に あるカフェに出入りするようになる。 毎晩、ブルーベリーパイを用意してくれるオーナー、ジェレミー(ジュード・ロウ)と 話すことで、徐々に慰められていくエリザベスだったが・・・ 感想 ↓ 新年に見るのには、とってもキュートで雰囲気のある素敵な映画です。 早送りな電車の映し方、ぶらさがっている信号機の表情や 独特な間のとりかたは カーウァイ監督らしい空気感だと思いました。 エリザベスにとって、ジェレミーとのカウンターの距離を縮めるためにも 自分を見つめ直す旅は必要だったのでしょうね・・ 目の前にあれほどに甘くって素敵なジェレミーとブルーベリーパイがあったと しても・・ とびっきりのデザートは最後にとっておきたいというか、 その味が判る女性になってから味わうほうが、何倍も・・・とびっきり甘いのかも。 カウンターという境界線がなくなったと感じられたラストは最高でした。 とにもかくにも、ジュード・ローが素敵です。 放蕩先で出会う人々のそれぞれのエピソードも切ないながらも ほろっとくるものがありました。 ジェレミーとエリザベスの素敵なラブストーリーです。 ほろ苦さよりも 品の良い甘さが広がったという後味です! オススメです。 こちらも オススメです↓ 「ディア・フランキー」 2004年 イギリス 監督 ショーナ・オーバック 出演 エミリー・モーティマー、ジェラルド・バトラーほか あらすじ ↓ リジー(エミリー・モーティマー)は、耳に障害を持つ息子フランキー(ジャック・マケルホーン)と リジーの母親と3人で暮している。 リジーは息子に「父親は船乗りで世界中をずっと旅している」と言っているが・・ 感想 ↓ 地味で小作品っぽいのに心に響いてくるとっても素敵なお話です。 筆をとる。フランキーの父親への手紙はフランキーのまっさらな心からの言葉。 ちょいネタバレあり ↓反転表示 ほんのつかの間でも、フランキー君が真の父親の心を持った、 海の男と戯れることが出来たこと・・ 最高に幸せな瞬間、その幸せを目撃できたことが見ているこちら側も何より嬉しかった。 多くを語る必要のない映画だと思います。与えてくれるものはとってもあったかくて 大きいです。 エミリー女史とジェラルド氏の二人の間に生まれる何かが、強く胸を打ちました。 夜の海岸沿いを歩くシーンは光の加減がとっても美しいです。 バトラーがとにかくイケてます。これほど素敵な人だったとは・・ 「300」でも「オペラ座の怪人」でも感じられなかったのに。 (↑当たり前、仮面系とコスプレ系) 見る価値ありだと思います。物語に登場する水きり遊びの平らな石のように~ 心の中で静かに何度も跳ねるような・・・素敵な後味のお話です。 こちらは、新年には見ないほうが良いと思った映画2作 あらすじ省きます。ちょっとぉ~ あんまりじゃん!な内容でした。↓ こちらもは元ネタがいくつ判っているかにもよりますが、 判っていたとしても、かなりお下劣な笑いだと思います。↓
2009.01.03
2009年も宜しくお願いします! 新年に一押しの映画といえば・・ ただいま公開中の「ラースと、その彼女」(←レビューはクリックしてね)をあげたいと思います。 単館系ですが、チャンスのある方は是非どうぞ! 心がほっかほっかになりますよぉ~
2009.01.01
少し前はベッカム一色、最近はやっぱり・・クリスチアーノです。 綺麗に剃っていると思われる眉毛は気になりますが・・ こちらのサッカー絡みの映画、なかなか秀作でしたよ。 「オフサイド・ガールズ」 2006年 イラン 監督 ジャファル・バナヒ あらすじ ↓ 女性が男性のスポーツを公共の場で観戦することが禁じられたイランを舞台に、 イラン代表がワールドカップに出場できるか否かが決まる大事な試合を見に行こうとする 少女たちの奮闘を描いたハートフル・ドラマ。 感想 ↓ ワールドカップ出場を賭けた大試合。サッカー好きなら男女問わず、観戦したい! しかし、ここイランでは女性がスタジアムで応援することは出来ない・・ お国変われば事情変わる。そこまで厳しい決まりがあるとは、正直驚きました。 映画が始まってからしばらくは、なんて差別的なのだ~ などと思っていましたが 徐々にその思いが変化してきました。 スタジアムを守る兵士の立場、血気盛んな男たちで溢れるスタジアムへ 女性を入れたくないという兵士の純粋な気持ち、さまざまな想いを胸に スタジアムに集う人びとのドラマへとストーリーは変化していきます。 お国柄、不便なことは多々あると思いますが、なんだかじんわりと心もサッカー観戦同様 熱くなったようでした。 なかなかの秀作です。熱い想いを胸にスタジアムへ足を運びたくなりました。
2008.12.19
あるときは自己を見つめなおし、あるときは自己を主張する・・ 書くことって改めて大切な作業だと感じました・・・ 「フリーダム・ライターズ」 2007年 アメリカ 監督 リチャード・ラグラヴェネーズ 出演 ヒラリー・スワンク、スコット・グレンほか あらすじ ↓ 実在の英語教師とその生徒たちによるベストセラーを基に、人種問題がはびこる過酷な環境 に生きる若者たちと、彼らを思う教師の感動の物語を描く。 監督は『パリ、ジュテーム』にも参加したリチャード・ラグラヴェネーズ。 1994年、ロドニー・キング事件を機に起きたロス暴動直後のロサンゼルス郊外にある ロングビーチのウィルソン高校に赴任してきた英語教師エリン(ヒラリー・スワンク)は、 問題が多く、基本的な学習能力さえない生徒たちを担当することになるが・・ 感想 ↓ 予想したよりあっさり、さくさくと描かれていたように思いました。 文字をスラスラと書くように映画も流れがありました。 子どもたち、思った以上に素直だったのが驚き。 書くことによって自分の置かれた立場を冷静に見つめるということに 飢えていたのでしょうね。 私たちだって、書くことが好きです。こんな風にレビューを書いてみたり ブログを書いてみたり・・・ そして語彙が蓄積されることによって、読むという行為の可能性も広がる~ そこに気がついたエリン先生、教師としての才能、まさに天職を見つけたのでしょうね。 多くの子どもたちが抱えている差別という問題。 書くことによって、人種は違えど痛みは同じということに徐々に気づかされます。 クラスメートの日記を読み、聞くこと、そして過去の偉大な作品を読み、考えることで クラス内のボーダーラインも心のフィルターを落とし埋もれさせていってしまうかの ような描き方は素敵だな・・と思いました。 ヒラリー女史、今回は適役だったのではないでしょうか? 個人的にどうしても男っぽい雰囲気を感じてしまう彼女ですが、 今回の役どころは水を得た魚のごとし・・潤っていたように感じました。 あぁ・・でも、やっぱり・・ 天職を見つけたエリンでしたが、仕事に賭ける情熱の幅が大きすぎて 家庭では、あの高校生より子どもっぽい旦那のヘルプが・・・ しかし、素晴らしい親父さんの協力で 父娘の関係も新たにキラリンとしたものに変わっていったのは感動的です。 父親役のスコットグレンの演技が見事でした。 実話ですものね、エリン先生と生徒さんたちの頑張りに、素直に拍手したいです。
2008.11.23
運よくオンライン試写に当選して見ることが出来ました。「BOY A」 11月15日公開予定 監督 ジョン・クローリー 出演 アンドリュー・ガーフィールド、ピーター・ミュランほか オフィシャルサイトはこちら →http://boy-a.jp/home.html あらすじ ↓ 重く暗い過去を背負う青年が、新たな人生を歩み始めるヒューマン・ストーリー。 イギリスの若手作家ジョナサン・トリゲルの同名小説を『ダブリン上等!』で高い評価を 受けたジョン・クローリーが映画化。 生まれてきてから24年、そのほとんどを社会から離されて過ごした青年ジャック。 ケースワーカーの中年男性テリー(ピーター・ミュラン)の指導のもとで新しい人生を 歩み始める・・・ 感想 ↓ 断言します!!これは、秀作です。 以前ご紹介した「16歳の合衆国」が罪を犯してしまう青年の心理をメインに描いて いましたが、こちらの「BOY A」は更正とは?という部分を主に描いています。 ちなみに、BOY Aとは「少年A」のことです。少年Aと呼ばれた男の子たち・・ 少年Aたちの置かれている環境、保護者のいるようでいない家庭 暴力しか感じられない環境を知ることが出来ます。 こういう環境で育った少年たちは・・ 少年Aと呼ばれてしまうきっかけになる出来事に遭遇するのは、 容易いことだと思えました。 こんな世間が少年Aと呼ばれる子どもたちを創りあげ、法で裁き、更正の邪魔をする・・・ なんともいたたまれない内容です。 ちょっとだけネタバレありかも?反転表示↓ しかしながら、私たちの多くは邪魔をする側に回ってしまう のではないでしょうか・・ 自分たちや家族の安全を考えると、きっと私も邪魔をする側に回ってしまうだろうと 思えました。 罪を犯し、人の命を救っても・・ 帳消しにはならない・・五分五分にさえもならない。 そういうジレンマに苛まれ、強い痛みを感じる内容です。 深く考えさせられました。素晴らしい映画だと思います。 主役の青年、若い頃のユアンを彷彿とさせるような雰囲気だな!と 個人的には思いました。 体の中に温かい想いを閉じ込めたかのようなシャイな表情と演技 踊りのシーンに震えました。かなりの才能です。 見た後に、やりきれない宙ぶらりんな想いが残りますが 心に染み入る何かがあります。オススメです!
2008.11.10
Yahooレビューアー試写会に当選したので行ってきました。 「ブタがいた教室」 11月1日より公開 監督 前田哲 出演 妻夫木 聡、大杉漣 ほか あらすじ ↓ ドキュメンタリーとしてテレビ放映され話題呼んだ、大阪の小学校の新任教師による 実践教育を基に映画化した感動作。 6年2組を担任することになった新米教師の星(妻夫木聡)は、食べることを前提として 子ブタを飼うことをクラスの生徒たちに提案する。 校長先生(原田美枝子)にも相談し、卒業までの1年間26人の生徒が子ブタの面倒を交代で みることになる。最初は戸惑っていた子どもたちも“Pちゃん”と名付けた子ブタを次第に かわいがるようになり…… 感想 ↓ 物語で登場する子どもたち26人は、数ヶ月の合宿で実際に撮影で使われた11頭の ブタさんたちのお世話をしたそうです。 お世話をしていると愛着も沸き、11頭たちのブタさんたちの その後のことを主人公のブタちゃんのピーちゃんに重ね合わせてしまい、 感情が昂ぶり映画の中での討論シーンも殆ど脚本なしの素だったそうです。 意見の食い違いによる取っ組み合いなども自然の感情がはじけて しまったということ・・ 見ているこちら側は、あの子どもたちの真剣に話し合う姿、涙、 ブタちゃんと接しているときの幸せそうな笑顔、そしてひとつのことをクラス全員で やり遂げようとする姿勢に感動しました。 霞を食べて生きられれば良いですが・・・ 菜食主義の方以外、多くの方は日常に当たり前のように食している命あるもの・・ 何が残酷かって、愛情を注ぎ育てられたたくさんの命の過程を知らない・・ ということが本当の意味での残酷なのでは?と思えました。 友人と試写会後に一杯飲みました。もちろん数種類のつまみも。 今日はさすがに野菜中心のメニューでした。 友人が映画の中のピーちゃんが食べるトマトが、とっても美味しそうだったのでと・・ トマトサラダを注文しました。 私たちが出来ることは?と二人で語りました。 「無駄に食べない。残さない。いただきます。ご馳走様」 二人とも明日から菜食主義になる意思も持ち合わせていない訳で・・ それでも、何かが変わったと感じられたひと時でした。 命あるものを食している人は、見る価値のある映画だと思います。 是非お子様にも見てもらいたいと思いました。 ただ、映画の内容は比較的重いので 受け止めるには高学年以上のお子様のほうが良いでしょう。 映画を見た後に 確実に語り合えると思います。 今の社会ではなかなか直接的に感じられない事柄かもしれません。 試写会終了後の監督のお話からは 映画創りに対する真摯な思いが感じられました。 もちろん・・わたし 質問しました。 「どこまでが実話なんですか?って」 実際には映画で描かれている生徒たちは4年生から6年生までの3年間 ブタちゃんを育てたそうです。(クラス替えは一度ありましたが) 結末も事実だそうです。 見て良かったと思える映画でした。邦画はあまり見ないほうですが これは、おススメできます。 明日から、きちんと言えます。 ご馳走さまって・・・ (普段、自分が作っているから、考えてみるときちんと言っていないのは 家族の中で私かも? 「ご馳走様」って・・作ってくれた方と素材への感謝の意味 なんだなぁ~と痛切に感じたかも・・・)
2008.10.14
失恋はどんな状況でも辛いもの。 まして、友情や仕事が背景にある場合は特に・・ 「僕たちのアナ・バナナ」 2000年 アメリカ 原題 Keeping the faith 監督 エドワード・ノートン 出演 エドワード・ノートン、ベン・スティラー、ジェナ・エルフマンほか あらすじ ↓ エドワート・ノートンが監督に初挑戦したロマンチック・コメディ。 ニューヨークに住むユダヤ教のラビ、ジェイック(ベン)とカトリックの神父ブライアン。 宗教こそ違うものの二人は幼なじみで大の親友。 二人の楽しい説法は人気を集め、町中の評判に。 そんな折り、子ども時代一緒に遊び回っていたアナがニューヨークに 数ヵ月間滞在することに。ふたりは憧れのアナと再会し 再び恋心を抱くが、ラビと神父という立場が思わぬ障害に…… 感想 ↓ エドワード・ノートンの初監督作品ということで、彼の思い入れは強かったようです。 脚本を書いたのはノートンの大学1年生の頃からの友人。 そしてこの映画をノートンは、あらゆる人を信じていた母親に捧げたいと インタビューで答えています。 そういう想いも感じられるなかなかの良作だと想います。 ユダヤ教とカトリック、色々な宗教がすれ違うニューヨークでは、 この映画で訴えていることは、ある意味理想論なのかもしれませんが 混在した宗教の中でお互いを認め、自分の信じるものを信じ続けるkeeping the faithの難しさを、希望的に理想的な 想いを込めて描いているのだと思えました。 アナを演じたジェナの魅力的なこと・・これでは、ノートンの禁欲の誓いも危うし・・ あとは、見てのお楽しみということで・・ ちなみに、ノートンは目力が神父にあるまじきほどの色っぽさ。 ベン・スティラーもなかなの好演です。 ニューヨークの街並みと景色が洒落ていて、華やかな面と落ち着いた面を うまく分け撮りしていました。 それと、映画の中で流れる音楽 サンタナやシェリル・リンなどの 音楽もとっても粋な使い方でした。
2008.10.03
昨日は、レディス&ファーストデーということもあり、はしご見した訳ですが 2本目はこちら・・・ マシューが中学校の秋休みということもあり、2作とも一緒に見ました・・ 「イントゥ・ザ・ワイルド」 2007年 アメリカ 公開中 監督 ショーン・ペン 出演 エミール・ハーシュ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ウィリアム・ハートほか あらすじ ↓ すべてを捨てアラスカへと放浪の旅へ出た裕福な青年の心の軌跡を描いた人間ドラマ。 ショーン・ペンが監督を務め、原作は冒険家ジョン・クラカワー著の ノンフィクション小説「荒野へ」。 大学を優秀な成績で卒業したクリス(エミール・ハーシュ)は車や財布を捨て、 自由を手に入れるための放浪の旅に出る。 感想 ↓ アイアンマンは見た目重そうでしたが・・・ こちらは、内容が重かったです。(泣) この「イントゥ・ザ・ブルー」は監督がショーン・ペン。 どうも・・「ミスティック・リバー」組の映画人の映画はクリント監督を 筆頭に、重たい気分持ち越し度数週間的なものが多いです。 この映画も、親目線で見てしまうと辛すぎます。心が砕かれたようです。 実話だということが・・一層やり切れない思いを膨らまします。 果たして、この主人公の実際の親御さんは、この映画を見て主人公クリスの想いを 呑み込め、消化出来たのでしょうか? 身を切るほどの後悔の念に苛まれたのではないでしょうかね・・ 親の想い子知らず・・子どもの想いも親知らず・・ 二つの扉を近づける道は、主人公が選んだ自然へと続く道でしかなかったのか? 「母なる大地」という言い回しがあります。 荒野に飛び込む前に、一度でよいから・・・・ 母の胸に飛び込んでもらいたかったと!!心から思えました。 味のある老人を演じたハル・ホルブルックにやられました。 斜め前のおばさんも隣のおじさんも・・マシューも私もすすり泣きモード。 それと、クリスを演じたエミール・ハーシュ・・若手ではかなりの有望株では ないでしょうか。あの繊細なまでの表現力は、ちょっとだけディカプリオの若い頃に 通ずるところがあります。ちょっと表情的にも似ているかもと思いました。 胸を打つ美しい旅先での映像の数々。そして旅の途中で出会う素晴らしき心優しき人々。 旅はやはり良いものです。 それらを見るだけでも価値のある映画ですが 個人的には・・この重たい気分どうしてくれんのさ~みたいな本音も。 願わくば・・マシューが大きくなってもこの主人公のように、目に見えない絶縁状を 親にくれたりしないでよ!と・・鼻水たらしながら思いました。
2008.10.02
どちらかというとライアン・ゴズリング君、苦手な俳優です。 常に、悲しい色を身にまとっているかのように感じてしまうからです・・ 見るのを敬遠しがちですが、見てしまいました。 結果・・やっぱり~ な。 「16歳の合衆国」 2002年 アメリカ 監督 マシュー・ライアン・ホーグ 出演 ライアン・ゴズリング、ドン・チードル、ケヴィン・スペイシーほか あらすじ ↓ ケヴィン・スペイシーが製作を務め、出演も果たした人間ドラマ。 殺人を犯した少年と殺された側の家族、そして少年の家族の不安定な内面をそれぞれ 浮き彫りにしていく。監督、脚本はロスの少年院で教師をしていた経験を持つ 新鋭マシュー・ライアン・ホーグ。 感想 ↓ ゴズリング出演作は、レビューを書いていませんが「ステイ」 でめちゃくちゃ落ち込まされて以来、敬遠しがちなのですが・・・ 調べてみたら、「タイタンズを忘れない」や「完全犯罪クラブ」などにも出ていたのですね。 驚きました2作とも見ていますが、出ているのに気づきませんでした。 とういことは・・「君によむ物語」も入れると、個人的にはこれが5本目のゴズリング映画。 一番良いのではないでしょうか?わざとらしくなく、自然体で深い哀しみを抱えた青年を 好演しています。 はっきり言って辛い内容です。罪を犯してしまう理由・・ 映画の中でもその理由を追い求めますが~ 理由よりも救いが欲しいと感じました。 結局は、罪を犯す心情が理解できたとしても、救いの無いやり切れないという感情が 新たに生まれてしまいます。 罪の種を植えつける人、実際に手を染めてしまう人、刈り取るだけなら容易いのでしょうが 未来に向けて希望という種を残すのがどんだけ難しいのか・・ということを感じました。 深くて行き先の定まらない所に連れて行かれる感覚です。 だから、罪なんでしょう・・理解できたとしても、決して消せない。 大きな悲しみだけが残ってしまう内容です。 でも、世界中のいたるところで起こっている出来事です。 だからこそ、余計に辛い映画でした。 なかなかオススメです。重たい気分とやりきれなさが残りますが、リアリティさがあるので 見て損はないと思います。
2008.09.25
またひとつ、めぐり会えてよかった!と思える映画に出会えました。 映画好きな者にとっては、至福の瞬間です。 「ビハインド・ザ・サン」 2001年 ブラジル 監督 ウォルター・サレス「モーターサイクル・ダイアリーズ」 出演 ロドリゴ・サントロほか あらすじ ↓ ウォルター・サレス監督が、イスマイル・カダレの小説『砕かれた四月』から 発想を得て撮り上げたヒューマン・ドラマ。 ブラジルの荒地を舞台に、2つの家族が繰り広げる虚しい争いと、 それを終わらせようとする若い兄弟の愛の物語が展開する。 感想 ↓ 太陽の裏側に住む人々・・来る日も来る日も灼熱の大地の中で繰り返される過酷な労働。 土地の奪い合いによる報復が繰り返される中、悲しみの連鎖を断ち切るために 想像力を研ぎ澄まし、物語の主人公になった少年の勇気・・・ 太陽の裏側(乾いた心)から潤いの生へいざなってくれた少年の幸せを願う 気持ちと海のごとく大きく潤う愛情に・・ 大波のごとく、泣きました。美しい映像と悲しい連鎖、素晴らしい映画です。 強くおススメします。疲れた心も乾いた心も潤うでしょう・・
2008.09.18
1本目はこちら犬がらみな映画 ガエル君の瞳も~道に迷った濡れた子犬のようでした・・ 「アモーレス・ペロス」 1999年 メキシコ 監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 出演 ガエル・ガルシア・ベルナル ほか あらすじ ↓ メキシコシティ。ダウンタウンに住む青年オクタビオは、強盗を重ねては好き放題な行動を とる兄ラミロの妻スサナを密かに恋していた。 ラミロの仕打ちに苦しむスサナもオクタビオには悩みを打ち明けるのだった……。 感想 ↓ おおまかには、主要な登場人物3人のお話が時間枠が交差しながらオムニバスで 進んでいくストーリーです。 時間枠が交差するイリャニトゥ節の原点なんでしょうか・・ 現在から始まって、過去そして未来へと続きます。 ストーリーの重さでは、「21グラム」と「バベル」の中間くらいだと感じました。 複雑さではこちらは、上の2作より交差具合が少ないため、見やすいです。 映画の中で強烈な雰囲気を醸し出している闘犬シーンはリアルに圧倒されます。 DVDのメイキングに収録されていますが、一流のトレーナーによる、一流の犬を 使っての撮影、かなり苦労したらしいです。 映画の中では犬が大きなキーとなるため、この闘犬シーンが後半生きてきます。 闘犬、捨てられた犬、従順な犬・・・登場人物を登場犬に当てはめながら見ると 悲しみ、辛さが増してグッときちゃいます。 ガエル君の切ない瞳は捨て犬のよう・・訴え度が強烈です。 数々のガエル出演映画を見ましたが・・この映画のガエル君の魅力はただものではありません!! 強烈に刺してきます。これは、オススメです!!!!切ないですが・・・ 2本目はゆったりと見られます。 「コーヒー&シガレッツ」 2003年 アメリカ 監督 ジム・ジャームッシュ 出演 スティーヴ・ブシェミ、ロベルト・ベニーニほか あらすじ ↓ ジム・ジャームッシュ監督が18年に渡って撮りためたコーヒーとタバコをテーマにした短編映画集。 11本のショート・フィルムに登場するのは、ケイト・ブランシェット、ビル・マーレイ スティーブ・ブシェミ、ロベルト・ベニーニなど総勢24名。 第3話目の『カリフォルニアのどこかで』はカンヌ映画祭短編部門のパルム・ドールを 受賞している。 感想 ↓ 個性的な登場人物らがカフェや休憩室でコーヒーを飲みながら、語り合ったり 本心を探りあったり・・ 外の景色はまったく見えていないのに、なぜだか・・昼下がりのアンニュイな時を連想します。 モノトーンなアンニュイさとでも言いましょうか・・ まったりとした中にも、シニカルな会話があったり共感できる言葉があったりと、 見ごたえあるというか、見ていてちょっと微笑んでしまうような作品でした。 ジム・ジャームッシュ監督作品は、好みもあると思いますが、私は結構ツボにはまります。 なんていうか・・この映画の中でのことをいうのなら・・ コーヒーをはさんでの会話でも~心から判り合っている相手でないと・・ 「和むどころか、沈黙がおそろしい!!!どうして良いか判らない・・この空気!! 手持ち無沙汰の紫煙が渦巻くなか・・逃げるが勝ち・・みたいな~」 誰にでも記憶にあるなんともいえない、あの空気感。上手に描いていましたよ・・・ こちらもオススメですが、人によっては眠くなってしまうかもしれませんので あしからず・・・
2008.09.15
久々の映画ネタです。 ナターシャの留学でバタバタとしていたので、ゆっくりと映画を鑑賞する余裕がありませんでしたが、本日じっくりと鑑賞しました! マイフェイバリットな一作、以前こどもたちにプレゼントしてもらったDVDを マシューとともに堪能いたしましたよ~ 「ショーシャンクの空に」 1994年 アメリカ 監督 フランク・ダラボン 出演 ティム・ロビンス、モーガン・フリーマンほか あらすじ ↓ ショーシャンクの刑務所に、若き銀行の副頭取だったアンディ(ティム)が入所して きた・・刑務所の古株のレッド(モーガン)はアンディに他の受刑者たちとは違う 何かを感じていた・・ 感想 ↓ 脚本家F・ダラボンが、S・キングの短編小説『刑務所のリタ・ヘイワース』に惚れ抜いて作り上げた 渾身の劇場監督デビュー作というだけあって、愛情がこもっています。 主人公のアンディを見守り続けるレッド(モーガン・フリーマン)の優しい眼差し、ストーリテラーである 彼の穏やかな語り口は、あたかも床に座って読み聞かせを聞くかのような子どもたちの 無垢な心境に私たちをいざなってくれます。 この語りがなければ、この映画は成立しなかったでしょう・・ 監督は原作の良さを、このレッドを通じて語りという部分で表現したかったと語っています。 モーガンの穏やかな人間味溢れる存在感で、癒されます。 それとモーガンのこの語りから生れるゆったりとした時間の流れが 古きよき時代を感じられるちょっとレトロな雰囲気を創りあげてくれています。 これは、何回見ても良いですね。いくつものシーンが心に真のやすらぎを与えてくれます。 屋上でのシーン、実際はコールタールとの格闘で撮影は大変だったらしいですが、 それゆえ、ビールを美味しそうに飲むシーンは、地でいけたらしいですよ。(笑) 飄々としたティム・ロビンスがとにかく素晴らしいです。 モーガンとティムのこのショーシャンクの中での相性は、まさにこういうのがソウルメイトと いう感じで、自然でいて美しいです。個人的にはこのモーガンも一番好きかな・・ きっと、この映画を見ている人たちの瞳は・・読み聞かせを夢中になって聞いている 子どもたちのキラキラした眼差しと同じように輝いていることでしょうね・・ 見逃している人はいない?と思うほどの映画ですが、もし見逃していたら損ですよ・・ 是非是非、ご覧あれ!
2008.08.03
BS11で放送してくれたのでまたまた見ました。この映画は、何度見ても心を揺さぶられますね。 見てない方がいたら、是非とも観て貰いたい映画です。 以前のレビューはコチラをクリックしてね →「ホテル・ルワンダ」のレビューへ。 ワイクリフの歌う主題歌Million Voicesが映画と同じく素晴らしいので、アップしておきます。 後ろの女の子たちの踊りが凄いです。 クリックすると、上の画像のへ飛びます you tubeのMillion Voicesへジャンプ。
2008.07.14
--勝手に 見逃せないぞ~週間--1日目 素敵な映画に出会ったとき、タイムリーで見たのならまだしも・・ 時間が経ってから知ったときなんぞ・・ 「おお~ もっと早く見たかった~~~~~~」などと雄たけびを上げたことはありませんか? とうい訳で、いきなり思い立ち、見逃して欲しくない映画を紹介する週間に~ 「告発」 1995年 アメリカ 監督 マーク・ロッコ 出演 クリスチャン・スレイター、ケヴィン・ベーコン、ゲーリー・オールドマン他 あらすじ ↓ 一人の囚人と彼を支えた若き弁護士の友情を描く、実話の映画化。 死刑確実と言われていたアルカトラズ刑務所内で起こった殺人事件を担当することになった 若き弁護士ジェームス(スレイター)は、犯人の囚人ヘンリー・ヤング(ベーコン)を 調べていくうちに彼の有罪に疑問をもつようになっていった。 やがて彼はアメリカ合衆国に真っ向から闘いを挑んでゆく…… 感想 ↓ クライン、コスナー、スペイシー、ベーコン・・ケヴィンと言う名の俳優に個性派多し。 と感じるのは、私だけか? 先日見た「ホステル」の中の1シーンが、この「告発」のあるシーンを連想させた為、 押入れにもぐり、格闘すること数分・・探し当てました。 ちょっと埃かぶってましたが・・ 数年ぶりに見ましたが、やっぱり心を揺すぶる秀作です。 人間に対する仕打ちとは思えない、独房という陽のあたらない生き地獄に 3年もの間閉じ込められたヘンリー(ベーコン)が徐々に独房以外の世界に慣れて いくかのように、映画の中の光もカラーも穏やかです。 物語も遅すぎもせず、早すぎもせず、見やすい速度で進みます。 しかし、語られていることは強烈です。 今でこそ、色々な状況下での虐待問題が取り沙汰されているけれど、この映画の背景の 1941年当時、刑務所内の囚人を取り巻く環境に目を向けたっていうのは、 凄いことだと思えます。 罪を軽くするということが弁護士の仕事なのか? 被告人を救うということが本当の意味での弁護なのではないか? ひとつだけではなく、色々な部分で問いかけられているような気がする 問題提起の多い映画でもあります。 スレーターの片方の唇があがっているようなクセのある話し方。好きです。 彼がストーリーテラー役もかねていますが、なかなか味があります。 吸い込まれるかと思えるほどの法廷での会話のぶつけ合い。 ゲーリーの狂気。そして何よりも・・ 役にここまで没頭出来るんだ!ということを証明した ケヴィン・ベーコンの存在は圧巻です。 見逃している方がいたら・・是非!!どうぞ!!!
2008.07.09
K-PAXはこと座(琴座、Lyra)にあります。 本当にあるのかないのか?あると信じたいですね、特に 七夕の夜 には 「光の旅人 K-PAX」 2001年 アメリカ 監督 イアン・ソフトリー「鳩の翼」 脚本 チャールズ・リーヴィット 出演 ケヴィン・スペイシー、ジェフ・ブリッジスほか あらすじ ↓ ニューヨークの駅構内。不審者として警察に連行される謎の男プロート。 彼は自らを遥か1,000光年彼方のK-PAX星からやって来た異星人だと名乗り 精神病院に送られる。 プロートの治療に当たるのは精神科のパウエル医師。 初めのうちは単なる妄想か虚言と高を括っていたパウエルだったが、 その落ち着き払った言動や理路整然とした説明にかすかな疑問を抱き始める・・・・ 感想 ↓ それほど、スペイシーが好みではないので、今まで見ずにいました。が・・・・ 実は、この映画の脚本のチャールズ・リーヴィットは、「心の指紋」「ブラッド・ダイヤモンド」 の脚本も担当した方。 う~それを知ったら、見ないわけにはいかないです!!!! そんな訳で予約しておいたら、昨日届きました。本当に偶然ですが、七夕の本日見られた というのは、何かの縁? 映画オタな人へのご褒美だったのか?と思わざるを得ません。 素敵なお話です。根底にあるのは「心の指紋」や「ブラッド~」などと同じく、 決して軽いテーマではなく、人間の根底に潜む色々な罪悪によって、 傷つきすぎて元に戻れなくなってしまった心。 周りの人間は、関りたくないと思える気持ちも・・魅力的な人物の描き方にのせられ・・ いつしか、目を伏せがちな問題でも、直面しているかのような気になってきます。 何よりも素晴らしいのは、映画を観終わった後に希望を残してくれる。 信じたい何かを~与えてくれます。 陰だけでは終わらない。陽もやんわりと感じられるお話です。 素敵なストーリーを創れる脚本家のようですね。ますますファンになりました。 「光の旅人 X-PAX」は、星の伝説があるように・・ もしかしたら?あり得るのかもしれないし、信じたいな。 こんな世の中だからこそ・・・・ さ、願いましょうか・・晴れろ~ 晴れろ~と!!! ・・織姫と彦星が天の川に邪魔されないように・・ 映画な中でも、美しいですが意味深な川が出てきますよ。 なかなか素敵な映画です。星空に想いをはせながら観て欲しいかな・・ もしかしたら流れ星でお返事してくれるかもしれませんね~ K-PAX星人が~
2008.07.07
突然ですが・・私の嫌いというか苦手な映画人。 ウディ・アレンとロベルト・ベニーニ。 気になっていたジム・ジャームッシュ監督の映画なのですが、ロベルト氏が出ているので、 もしや・・ダメかもしれないとも思いましたが、ブログ仲間のracquoさんからオムニバス映画 だという情報を聞き、それなら~イケルかも・・なんて感じで、本日鑑賞。 「ナイト・オン・ザ・プラネット」 1991年 アメリカ 監督 ジム・ジャームッシュ 出演 ジーナ・ローランズ、ウィノナ・ライダーほか あらすじ ↓ 物語は地球という惑星。ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキを 舞台に、5人のタクシー・ドライバーの同じ夜をオムニバスで綴っていく。 感想 ↓ この監督の映画は、カラー映像でも、なぜか白黒映画のような空気が漂う。 独特なまったり感があるので、そう感じるのかもしれない。 それと、静けさなのかな~もしかしたら。 案の定、白黒映画の空気にすぐ呑まれる(眠くなる)私・・・ ついついウトウト・・・ しかし・・・現実世界に引き戻してくれたのは~ 青白い月、青いライトに照らされたブルックリン橋、そして今となっては 見ることも限られてしまったワールドトレードセンターなどの美しい夜景。 静寂に包まれた街の中を走るタクシーの中での乗客と運転手のドラマ。 この短い時間の中で、初めて会った客とドライバーの一方通行ではない会話。 今日、この人に会えて良かったのかもしれない。 ああ、今日はいい日だったのかも・・なんて思える小さなドラマ。 そんなことがあった日は、冷たい風のなか、家路へ向かう心は少しだけ温かく なれるのかもしれないな・・そんな風に感じるお話。 でも、ロベルト氏のエピソードは・・やっぱりちょっとウザかった。 そうそう、彼のエピソードだけ一方通行だったのかもしれない。 ま、車を運転していれば、一方通行に知らないうちに入ってしまうことも あるのかもしれませんね・・・(笑) 眠いときには、見ないほうが良いかも~あっ、でもロベルト氏が寝かせてくれない でしょうね、きっと~ あの夜を切り裂くマシンガントークで・・・。
2008.06.25
マシューの楽譜を買いに銀座までお出かけ。 (輸入楽譜なので山野楽器まで行かないと売ってなくて・・) そのついでに見てきました~ チケット売り場で悩むこと数分。 クローネンバーグの「イースタン・プロミス」にするか、「JUNO」にするか・・ イースタンだと映画を見てからランチ。JUNOだとランチの後に映画という感じ。 時間は、ちょうどお腹が減っているころ・・12時40分。 あ~やっぱり食欲に負けました。ということで ランチでお腹を出っ張らせて(もともと?)JUNO気分で鑑賞~ということに・・ 「JUNO/ジュノ」 2007年 アメリカ 監督 ジェイソン・ライトマン「サンキュー・スモーキング」 出演 エレン・ペイジ、ジェニファ・ガーナーほか あらすじ ↓ パンクとホラーが好きな女子高生ジュノ(エレン・ペイジ)は、 ブリーカー(マイケル・セラ)とセックスをして妊娠してしまうのだが・・ 感想 ↓ なんとも微笑ましいお話です。 こういう環境は、日本ではまず無理だろうな~ まず、第一に高校を続けることは出来ないでしょうね。 そして、近所からも陰口叩かれちゃうでしょう~ 親は、怒涛のように怒り闇から闇へ・・なんてことも考えられますね。 JUNOのように、学業も続けて産むか産まないかのチョイスが出来るというのは、 女性としては、望ましい環境だと思えました。 色々な選択肢があって良いと思います。ひとつの新しい命というのは、それだけ の重さを伴うものですから・・ 今回のJUNOの選択は、お気楽のようにも思えるけれども、 16歳の彼女の背伸びのない頑張りを感じました。 気分は16歳のややオタな今どきギャルであっても、産むとなったら 体への負担はすんごいんですから。徐々に命の重さを感じていければ 良いのだと思います。 そして、家族揃って応援してあげなければいけないほどの一大事です。 お腹が大きくなったら、仰向けに寝たまま、一人で起き上がれない事だってあります。 そういう起こりうることも全部踏まえて、 彼女の選択を応援できる家族の包容力というのが、かげがえのないもの に感じられました。とっても温かい気持ちになれました。 ジェニファ・ガーナーの存在が物語のキーです。 彼女が良い雰囲気を出していました。彼女がいたからこそ、このJUNOの選択に 映画の中で流されていた、テンポの良い音楽に合わせて、 拍手を送りたい気持ちにもなれましたよ。 JUNOはギリシャ神話の女神からつけられた名前。 小さいときにずっと信じていた「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる~本当に欲しい人の下へ・・」そんな言葉が思い出されるお話でした。
2008.06.24
現在・過去・未来~あの人に会ったなら~なんていう昭和の名曲 真知子さんの歌が聞こえてきそうな・・ そういう映画でした。 「過去のない男」 2002年 フィンランド/ドイツ/フランス 監督 アキ・カウリスマキ あらすじ ↓ ある日列車に揺られ、夜のヘルシンキに流れ着いた一人の男。 公演のベンチで夜明けを待っていた彼は突然の不幸に襲われる・・・ 感想 ↓ 「昭和エレジー」という響きが なぜか好きです。 母親が好きでよく歌っていた「湯の町エレジー」などのイメージなのでしょうか。 この映画を見始めて少しして映画の色というか、空気にそういうものを感じました。 ちなみに、亡き母はめちゃくちゃ歌が上手でした。特に演歌。 アラシといわれるほど(のど自慢あらし)。強いこぶしを回すのではなく、 さらーっとやんわりと歌うタイプでした。 そんなことを考えながら見ていたら、途中で本当に優しく歌い上げる、 歌の上手なおばちゃんが登場するではありませんか。 もう、個人的に大好きな映画になりました。ストライクゾーンに決められた感じです。 演歌ほどドロドロしてなく、ちょい哀だけれど基本は優しさ。 映画の中ではキリスト教の奉仕の精神を描いている部分も多くありましたが、 個人的には、後ろのほうに絶対、お地蔵さんがいるんだと思います~(笑) フィンランド映画、もしかして日本に通ずるところがあるのでしょうか? それともこの監督さんだからか? 人に優しくするって・・本来はこんなに自然でいて、あたりまえのことなのかもしれないです。 ネタバレになってしまうといけないので書きませんが、 やっぱり~日本人っぽい!ほらほら!ね! なんて確認できたシーン、個人的に泣けました。 良い映画でした。本当に~ 犬が登場するのですが、控えめなバイプレイヤーぶりが最高でした。 日本人なら血の部分でこの映画の良さを感じられるような気がします。 この映画に賞を贈ったカンヌって・・ もしかしたら日本にあるのかもしれませんよ! って冗談ですが~ 追記・・ ヨーロッパ映画にお詳しいracquoさんから聞いたのですが、 この犬(映画の中の名前も最高なんですが~) カンヌ映画祭でパルム・ド-ルならぬパルム・ドッグを受賞したそうです。 可愛いかったです~(^0^) 洒落た賞ですね!
2008.06.20
映画の情報を探るときなど、よく使うサイトはIMDbやYahoo映画。 最近のことですが、Yahoo映画のレビューのランキングに いきなり「アイアン・ジャイアント」が浮上。 このアニメは以前ほんの1行だけ、紹介しましたがマシューの大好き3大アニメの一つ。 (もののけ姫、火垂るの墓、アイアン・ジャイアント) これは、ほんとうに良いアニメです。ディズニーではなくワーナーです。 初めて親子3人で見たときはティッシュ1箱使い切りそうな勢いでした。 大人が見ても感動できます。ほんとうにオススメです。 しかし、なぜこの時期に・・いきなりランクイン~ 気になって調べてみたら、愛知県でリバイバル上映されていました。 それと、個人的には全米で興行成績のトップに躍り出た、日本では9月に公開される ロバート・ダウニーJr主演の映画「アイアン・マン」効果かな? なんて思ってもいます。アニメの実写版なのかどうかは不明ですが、 なかなか面白そうですよ。個人的にダウニー作品は好きなので、かなり気になります。 アイアン・マンの前勉強に見ておくと面白いかも?しれませんね。 オマケ → リクエストはするもんだ~の巻 以前紹介したダウニー主演の大・大お気に入り映画「愛が微笑む時」と これまた大好きな映画「アパートメント」 がDiscas レンタルに追加されました! ここ重要です。→2作とも、リクエストしておいたんですよ~ 先日、入荷しましたお知らせメールが届きました!!意外にこういうの、嬉しいです。 話がそれましたが、ダウニー作品をチェックする参考にしてください。 これは、ほんとオススメです。
2008.06.17
1000円になるかしら? 煙草? なぜこんなことを考えたかというと・・・この映画を見たから・・ 「サンキュー・スモーキング」 2006年 アメリカ 監督 ジェイソン・ライトマン 出演 アーロン・エッカート、マリア・ベロ、キャメロン・ブライトほか あらすじ ↓ タバコ業界の宣伝マンの真実に迫る知的エンタテインメント作。 タバコ研究アカデミーのPRマン、ニック(アーロン・エッカート)は、 日々マスコミ相手に、禁煙VS.喫煙の激戦を繰り広げていた。 彼の天敵のフィニスター上院議院(ウィリアム・H・メイシー)は、 煙草が害だと訴える新たな法案成立を熱望する・・・ 感想 ↓ 一言で言うと、無駄のないコンパクトにまとまった良作。 訴訟好きな国民性までも、垣間見れる気がする。 煙草は健康に害があると浸透している現在では、煙草を売るのも命がけ・・ しかし、そう簡単に職を変えられないのも事実。 まして、その職業に天性の素質を感じている人ならば・・ あの手この手のイメージ払拭作戦、話すことが商売のニックの巧みな話術には、 引き込まれます。 小気味良いテンポで物語が進んでいく中、忘れてはいけないのは、父親と子のドラマ。 「記憶の棘」で、ちょっと不気味な個性をアピールしていたキャメロン・ブライト君の 存在は、やっぱり只者ではないです。 あの刺すような瞳、アーロン親父とは対照的に表情で諭す・・みたいなところがあり、 やや辛めのなくてはならないスパイスという感じ。 ネタバレ部は、反転表示 ↓ 母親から、父親の出張旅行への同伴を禁じられたときの 少年の巧みな話術には、クスっとしちゃいました。親の与える影響ってやっぱり 強いですね。この映画のもう一つのテーマかもしれないですね。 やはり教育は大切。そして表現、嗜好の自由もね。いくらなんでも、過去の映画に 手を加えようとするのは、やり過ぎだよね・・ でも、こういう話術に長けた子は、自分の子どもだとちょっと、怖いかもしれませんね。(笑) 映画を見て感じたことは、ドラッグと違い煙草のもつ微妙な位置。 体に悪いのは判っているけれど、即効性がないので、全面的に法律で禁止するのは難しい! しかし、中毒性はある。 この微妙な位置ゆえに・・論争も起こるのでしょうね。 あの手この手でぶつかり合う 煙草売りたい派vs煙草は悪派のかけひきが面白いです。 日本のアニメが外国で人気な昨今。ドラゴンボールのキャラクター が煙草を加えているシーンがあり、 アメリカ版ではその部分はチュッパ・チャップスに変更されました。(これ、ほんとの話です) 色々な意味でお国柄の両極端さは感じちゃいます。この映画でもそうい部分を強く感じました。 見ごたえあるので、オススメ度高しですよ。
2008.06.15
求人雑誌を片手に日々奮闘!と思いきや、ありゃりゃ~ 昼間っから映画を観られる楽しみが優位にたち、いつの間にか雑誌はコースター代わりに・・ 「ヘンダーソン夫人の贈り物」 原題 「MRS. HENDERSON PRESENTS」 2005年 イギリス 監督 スティーヴン・フリアーズ 「クイーン」「ハイ・フィデリティ」 出演 ジュディ・デンチ、ボブ・ホスキンスほか あらすじ ↓ イギリスで初めてヌードレビューを上演した、実在の劇場のオーナーをモデルにした映画。 1937年、夫を亡くしたヘンダーソン夫人(ジュディ・デンチ)は莫大な遺産を手にする。 ひとりで途方に暮れていた彼女はウィンドミル劇場を衝動買いし、 マネージャーとしてショービジネスのプロであるヴァンダム氏(ボブ・ホスキンス)を雇う。 彼らは1日中ノンストップでミュージカルコメディを上演することを決め…… 感想 ↓ 空襲を知らない国に住んでいる人には、空襲の恐怖なんて判んないだろうな~ (私ではありません。戦争にも行った、亡きじいちゃんの声) 空襲で劇場存続が危ぶまれる中、劇場を続けたいという強い意志を持って、 エンターティメントを提供し続けた芸術を愛する人たちの熱い想いが感じられて とっても良い映画だった。 タイトルの意味も・・映画を最後まで観るとガンガン響いてきます。 モーリーン(ヌードを披露する団員さん)を演じたケリー・ライリーの 美しいお胸とお顔!!! こういう時代だったからこそ、娯楽が必要だったのだな・・と 夕暮れの空を見上げて、しみじみと感じちゃいました。 B-29が飛んでこないのは、本当に幸せなことですが・・・娯楽に賭ける情熱、 今を大事に生きる、生きたいという強い願いにも似た想いは、 現在よりも強かったのでしょうね、きっと。 期待以上に良かったとです。ジュディ・デンチの演技は安心感があり、 イギリス流のユーモアさえも体の全てから発しているような感覚で、はずしませんね。 さすがです。
2008.06.12
これは、素直に素晴らしい映画。 理屈はいらない。欲をいえば・・埋もれて欲しくない~ただそれだけ。 「約束 ラ・プロミッセ」 1999年 フランス 監督 ドニ・バルディオ 出演 ミシェル・セロー、ジョナサン・ドマルジェ ほか あらすじ ↓ 小児ガンに冒された10歳の少年マーティ。 いまの彼にはこの病院の中だけが世界のすべて。 ある日、高齢者病棟に忍び込んだマーティは、動くこともしゃべることもできない 老人ベランと出会う・・・・ 感想 ↓ 瞳にも表情があるのだ・・老人役を演じたミシェル・セローの眼力をみて思えた。 映画の中では、心の声として心情を綴っているが、 過去を思い出すこと、日々の病床での生活を考えるくらいの平坦な感情。 フラットな想いも、ワンパクないたずらっ子のマーティとの出会いによって 徐々にに起伏を伴っていく・・ マーティ、レゴを愛する少年。男の子は本当にレゴが好きなんだな。 レゴを組み立てていくかのように、自分の世界を自分流に広げていくマーティ。 病に冒されながらも、やんちゃに生きる少年・・ この少年を愛おしいと思える頃・・老人の瞳の変化にも気づくのではないだろうか? 泣かせ路線ではない描き方なのに・・ あっ、もう書きません。 見て下さい。 感じてください。 ストレートに伝わってきます。いい映画です。
2008.06.10
以前より気になっていた映画を鑑賞。なんと、これも衝動買いしてしまったDVD。 棚の奥底においやられるか否かは・・大きな賭け~ 「ヒューマンネイチュア」 2001年 フランス/アメリカ 監督 ミシェル・ゴンドリー「エターナル・サンシャイン」「恋愛睡眠のすすめ」 出演 パトリシア・アークエット、リス・エヴァンス、ティム・ロビンスほか あらすじ ↓ 異常に毛深い体質の女性ライラ。友人の紹介で、科学者でありマナーに異常な関心を示す ネイサン博士とつきあうことになる。 ネイサンは、礼儀正しい文明社会こそが人類を救うと信じ、研究のためネズミに テーブルマナーを学ばせる日々。二人はある日、森にデートに出かけたところ、 自分を猿だと思い込んでいる男に出会う。恰好の研究対象を得たネイサンは、彼を“人間” として再教育しようと連れ帰りパフと名付ける・・・ 感想 ↓ きっと、好き嫌いが真っ二つに分かれそうな映画。 パトリシアはミディアム(霊能者)になるまえは、猿だったのか? 冗談はさておき・・毛深い女性になりきって森の中を走りまわる様子は、 よくこの役を受けたな・・・と頭が下がる思い。 意外と好きな俳優リス・エヴァンスも・・狼少年ならぬ、類人猿な人間を熱演。 紙オムツ装着でムーニーマンならぬ、ヒューマンとして再教育される様子には、 ただただ 本当に役者なのね!と驚嘆の思い。 ストーリーは、ただのおふざけ映画だと思っていたけれど・・・ これは意外と深いかもしれない。人間誰しも人には言いたくない身体的な悩みがあるもの。 それがあからさまに見て判ってしまう場合は、さぞかし辛いだろう。 欠点と思われるものが長所として活かされる場所であるならば良いが、 そういう場所を見つけるのは難しい。 そして、いくら野生に生きていたと言えども、飼いならされてしまった人間は、 本来の本能+海千山千の人間しか持てないだろう狡賢さを 本能に取り入れて、進化してしまうのだろう・・劣化なのかもしれないが。 途中までは微妙な映画、最後まで見るとなかなか良い作品だったと思える。 興味がある人は最後まで、頑張って見て下さいね。最後までみないと良さが判りませんよ!
2008.04.09
以前ちょこっと紹介しましたが、大好きな作品のDVDを購入。 じっくり見たら、以前気づかなかったところも含め、堪能いたしました~ 「フローレス」 1999年 アメリカ 監督 ジョエル・シューマカー「セント・エルモス・ファイアー」「オペラ座の怪人」 出演 ロバート・デ・ニーロ、フィリップ・シーモア・ホフマン他 あらすじ ↓ 堅物の元警官とドラッグ・クィーンの奇妙な友情を描いた作品。 ニューヨークのアパートに住む元警官で保守的な男ウォルト(デニ)は、 同じアパートに住むドラッグ・クィーンのラスティ(シーモア)と口げんかが絶えない。 ある日アパートにマフィアの連中が押し入った際の騒動が元で ウォルトは脳卒中を起こして半身マヒになってしまう・・・・ 感想 ↓ FLAWLESSとは、”完璧な”という意味。映画の中で完璧なドラッグクイーンコンテスト が催される際のコンテスト名にもなっている。 ↓左端は「レント」でエンジェルを演じたウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア 映画の中では、完璧に見えた元警官のラスティーが、ある日の出来事で 半身麻痺になってしまい、それまでの生き生きとした生活を失ってしまう。 明瞭ではなくなってしまった言語と、思うように動かない手足。 まどろっこしいまでの絶望感を表現したデ・ニーロの演技が見事だった。 完璧な男、女なんてもともといないのかもしれない・・ 心は女、体は男のドラッグクイーンとの交流を通して引きこもりから 脱していく様子を見ていると・・以前と同じようななめらかな動作を取り戻すことは 程遠いかもしれないが、心の潤滑油という新しい何かを完璧ではない人々との関わり から得たのかもしれない。 なかなかオススメです。映画がらみの台詞も出てきて、 楽しめるところ、じんわりするところが程よく混ざった良い映画ですよ~
2008.03.31
深夜Wowowで放送していた映画をオンタイムで鑑賞。 さすがに、今朝は瞼が重いのなんのって・・・ しかし、そんなことは言ってられないわ。あの驚異的な巡礼の距離を考えると・・・ 「サン・ジャックへの道」 2005年 フランス 監督 コリーヌ・セロー 出演 ミュリエル・ロバンほか あらすじ ↓ キリスト教の聖地サンティアゴへの巡礼の道のりを、ひょんなことからともに旅する はめになった男女9人の心の交流を描くヒューマンドラマ。 感想 ↓ サン・ジャックとは、スペインの巡礼の聖地であり、フランスからスペインに通じる路は、 何と距離は1500キロ! 世界遺産にもなっているそうだ。 訳あって、このツアーに強制的に参加させられた3人の兄妹が、強烈な個性の持ち主たち。 鼻持ちならない雰囲気が画面からひしひしと感じ取れる。 しかし、巡礼の旅を続けていく中で、困難に立ち向かっていくプロセスと 歩くことに喜びを見出し、壮大な景色が彼らを後押ししてくれるサマを見ていると、 いつしか、歩くことに徐々に慣れていく足腰と同様に、 人間しっかりと向き合ってお互いを理解しようとすれば、 全く違った見方が出来るのだということに気づかされる。 彼らを取り巻く6人の仲間も・・みなそれぞれに多かれ少なかれ問題を抱えているが、 それらを、少しずつだが一歩ずつ巧みに描いている様子は見事だった。 この映画を見ていて、以前マシューが所属していたボーイスカウトでの50キロハイク というのを、思い出した。 朝もはよから・・一日中歩き、50キロを歩き終えたこどもたちの顔は 疲れよりもそのやり遂げたという達成感で、妙に神々しかった。 まず無理だけれど気持ち的には、目的が同じ仲間と お遍路さんになるのも、悪くないな~と思えた。 笑いもあり、ホロリもあり清清しい映画です。オススメです~♪
2008.03.27
偶然にも、先日紹介した映画「死ぬまでにしたい10のこと」 と余命いくばく系という部分で連続してしまいました。 Wowowで見ましたが、良作でした~ これは、オススメです。 「ラスト・トゥ・ウィークス」 2006年 アメリカ 監督 スティーブ・ストックマン 出演 サリー・フィールド、ベン・チャップリンほか あらすじ ↓ 癌に侵された母と、彼女を見守る4人の子どもたちとの最期の日々をつづっている。 感想 ↓ どうやらテレビ映画のようだ。DVD化などはされていない模様。 なかなか良い作品だったので、紹介はしておきたい。 テレビなどで放送することがあれば、是非見て欲しい~ こちらは、どちらかというと癌に侵された母親の視線というより、 長男の視線からという感覚で物語が進んでいく。 末期癌・・想像できない痛みを伴うのだろう・・・しかし病院ではなく 家庭で最期を迎えたいと願った母親。 現実的には、曖昧な余命という残された時間の中では、周りのものは現実的な様々な問題 にも直面する。それらを踏まえて、綺麗ごとだけではなくどんな風に大切な者の 死とむきあうのか・・・ 考えさせられるテーマであると同時に、泣かせだけではない展開、やけに現実的な兄弟の会話 時たま噴出してしまう緊張が解けた瞬間の笑いなどなど・・ 子どもたちの母の死との向き合い方が、現実的で正直でいてホロリときた。 実際には嘔吐、やつれていく姿、痛みに耐える姿、薬でつながれた肉体を見るというのは 直視できないし、非常に辛いものだ。出来れば避けたい~ 1分が永遠ほどの長い酷な時間にさえ思えるだろう。 しかし、そういう想いを引きずったまま逝かれると永遠に後悔の念にも苛まれる。 この映画は、決して綺麗ごとだけを描いているのではなかったところがとても良かった。 母親の最期を看取るということが、兄弟たちの絆を深めさせ、悔いのない別れを与えてくれた。 こんな風に送ってもらうというより、こんな風に送れたことが素晴らしいと思える作品。
2008.03.25
以前紹介した「あなたになら言える秘密のこと」の監督である イザベル・コイシェ監督の待ちに待った作品が、Discasから到着。 「死ぬまでにしたい10のこと」 2003年 カナダ/スペイン 監督 イザベル・コイシェ 出演 サラ・ポーリー、スコット・スピードマン マーク・ラファロほか あらすじ ↓ 23歳のアンは、母親の家の裏庭にあるトレーラーハウスで 失業中の夫と幼い2人の娘と暮らし。 時間に追われる忙しい毎日を送っていた。だがある日、彼女は突然腹痛に襲われて 病院に運ばれる。そして検査の結果、医師から余命2ヵ月の宣告を受ける。 アンはこのことを誰にも打ち明けないと決意し、ノートに死ぬまでにしたいことを 書き出していくのだった・・・ 感想 ↓ 前回紹介した「あなたになら言える秘密のこと」は秘密が秘密だけに 強烈な重さの余韻をひきずったけれど・・こちらは余命数ヶ月という衝撃度は思いながらも 自分にも起こりうる可能性を大いに秘めている。 派手ではないが、全うに生きている若い母役を演じたサラ・ポーリーの好演が光る。 人間とは、残された少ない時間の中で、これほどまでに自分の周りの人たちの 幸せを願えるものなのだな・・とじわじわと、自然に泣けた。 そして、まっすぐな人の周りにはピュアな人が集まってくる・・ コイシェ監督の作品からは、人に対しての深い情みたいなものを常に感じられる。 この映画を見ると、きっと普段より周りの人間を愛したくなるだろう。 素敵な余韻を残す映画。自分の心もやわらかくなったようだ。 キャスティングもとっても良かった。今まで、マーク・ラファロ「ゾディアック」を それほど素敵だと思わなかったが、この映画を見て初めて 「この人はこれほどイイ感じだったのかい・・・初認識」と思えた。 もち・・「フェリシティの青春」のお兄ちゃん、スコット君は、笑顔キラーで完璧だったけど。 オススメです。まだ見ていないかたがいたら、是非どうぞ~~
2008.03.24
本日、願いは叶わず映画館へは行けなかったけれど・・ マシューが大好きな映画ということで、 テレビで名作を一緒に鑑賞。 「ダンス・ウィズ・ウルブス」 1990年 アメリカ 監督 ケヴィン・コスナー 出演 ケヴィン・コスナー 、メアリー・マクドネル他 あらすじ ↓ ケヴィン・コスナーが自ら製作し、監督した野心作。 1863年、南北戦争の激戦地。その自殺的行為から英雄となり 殊勲者として勤務地を選ぶ権利を与えられたジョンは かねてより興味を持っていたセッジウィック砦を望んだ。 彼は、愛馬シスコと野性の狼と共に、自然の中で生活し始める。 そんなある日、ふとした事からインディアンたちと 交流を深めるようなったダンバーだったが・・・ Yahoo映画より抜粋 感想 ↓ 久しぶりに見たけれど・・やはりこの頃のケヴィンは 光輝いている。徐々に「狼と踊る男」になっていく様は 美しくもあり優雅さも感じられる。 映画の後半になる頃・・ 「ここからは、精神的にキツイから見たくないけど~」 とマシューが呟くが~ やっぱり最後まで見て、二人で泣いてしまった。 白人の視線で描かれている!と言われればそれまでだが、 こういう形で、ネイティヴの歴史を知ることができる というのは意味があるし、やっぱり心を動かす 素晴らしい映画であることには変わりない。 ちなみに、映画の中で登場した狼は「2ソックス」 余談だが・・我が家の狼を先祖に持つ?犬は・・・ 「4ソックス」↓
2008.03.16
砕けた心は、元には戻らない・・ただ散らばっているだけだ。 そういう気持ちにさせるほどの強烈な映画を観た。 「あなたになら言える秘密のこと」 2005年 スペイン 監督 イザベル・コイシェ 出演 サラ・ポーリー、ティム・ロビンスほか --あらすじ ↓-- 工場で働くハンナ(サラ・ポーリー)は、ある日働き過ぎを 理由に工場長から強引に1か月の休暇を言い渡される。 小旅行に出かけた彼女は看護師を探していた男に声をかけ 2週間の油田掘削所での仕事を引き受ける。 彼女の仕事は事故で火傷を負い、重傷の男(ティム・ロビンス) の世話をすることだった・・・ --感想 ↓-- 以前紹介した「パリ、ジュテーム」の第7話「バスティーユ」で 繊細な描写で心に迫るストーリーを提供してくれた (個人的には一番好き、第7話)イザベル・コイシェ監督の作品。 リンク先のracquoさんも、好評価をされていたので、 かなり期待して鑑賞。 秘密にも色々あるのだろうが、この映画の中で 語られている秘密は、聞かされた者の心をも 砕いてしまうほどの重さだ。 直接的な残虐なシーンが皆無なのにも関わらず、 映画を観ているこちら側の心までを砕いたかのような 気持ちにさせたサラ・ポーリーとティム・ロビンスは 素晴らしいし、改めてこのコイシェ監督の力量を感じる。 この映画を見ているとき、以前紹介した 「ソフィーの選択」を思い出した。 あちらが、共倒れという感覚の映画なら、こちらは ほんのわずかだが一筋の救いはあるのかも知れない。 両作ともに言えることは、映画で語られているような 秘密は・・・「偽善的な聞き役」のレベルの人なら 聞かないほうが賢明だろう。 この映画の中でのティム・ロビンスのように、 それなりの想いで受け止められる人でなければ 共倒れになってしまう危険を含む・・・ 凄い映画だった。圧迫感で息が苦しい・・・ 素晴らしい作品だが、見るのには、 かなりの覚悟は必要かと・・
2008.03.13
ゆったりした映画を見ようと思っていたけれど・・ たまたまDiscasより届いたのは、 かなりバイオレンス色が強い作品。 「シティ・オブ・ゴッド」 2002年 ブラジル 監督 フェルナンド・メイレレス 出演 アレクサンドル・ロドリゲス 他 あらすじ ↓ 実話を元にした映画。 1960年代後半、ブラジル・リオデジャネイロの貧民街 “シティ・オブ・ゴッド”では銃による強盗や殺人が 絶え間なく続いていた・・・・ 感想 ↓ 3~4年ほど前に一度見たことがあるのだが、監督が 「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレス ということで、気になり再び鑑賞。 本物の銃を玩具のように手にして、戯れる子どもたち。 ギャングに憧れ、いとも簡単に人を殺して しまう少年たち。 ギャングに憧れるリトル・ダイスが最強のボスにまで 登りつめる様子は、悪運なのか、強運なのか・・・ 恐るべき環境の中、写真家を夢見る少年ブスカペが 銃弾を避け生き抜いていく姿を観ていたら 彼こそが、神さまの加護を受けた”神の街” での本来の意味するものなのではないか? などとも思えた。 時たま映し出される思春期の青年たちらしい 映像が、少しだけ救い。 バイオレンス色が強い作品だけれど・・ ストーリー性もあり、映画のラストには リトル・ゼと対立していたギャング団の頭の 実写の貴重な映像も見ることが出来る。 押しつぶされるような深い残虐性を、予想より さら~っと日常的な風景のように、なおかつ ラテン特有の陽気な音楽をBGMに描いている ところに・・逆に強い恐怖を感じた。 観るのには、それなりの覚悟は必要かも。 けれど、オススメです。
2008.03.04
全110件 (110件中 1-50件目)