型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2020.08.31
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カテゴリ: 今だから
何でも「時代が変わった」せいにして、
世の中がメチャメチャになってきていると感じています。
何でも個性と受け止めてダメなことをダメと言えなくなっていること、
人を思いやる謙虚さが減り、昔は感じなかった人の傲慢さが目立つようになりました。

現実社会の職場や学校、コミュニティではなかなか腹を割って話すことができず、
その吐け口となるのがTwitterなのだろうと思います。
他のSNSは現実社会に近いコミュニティが存在するため批判的なことは書けず、
面と向かっては言いにくい「リア充」による自己アピールが中心です。

その中にあって個の人格を持たないメディアが世の中の出来事にとても批判的で、
新しい価値観を強硬に出すうえに同調圧力が強いのです。
また、定かではないことに対して是非を言ってしまうことが特に良くありません。
結果的に「この前はいいと言っていたのに今はよくないと言っている」ような、
整合性の合わないことを平気で言っています。

面と向かってNOと言えないこと現実社会や、
道理に合わない同調圧力に対して唯一反攻できるのがTwitterであり、
言いたいことを言える対象に対して炎上させたり、
それが高じると著名人や誹謗中傷に繋がるのだと思います。
ただ、真摯な意見は正義感から発言していることも多く、
宣伝行為よりも遥かに反響があるため達成感も得られてしまいます。

これらのことを裏付ける一例が神奈川県が880万円をかけて制作したという、
新型コロナウイルス対策を啓蒙するための動画です。
費用が高すぎることから今テレビでも問題視され取り上げられています。
以前に東京の同様の動画について問題点を書きましたが、
この動画はさらにいろいろと考えさせられます。



登場している二人は人気YouTuberということです。
まず、真面目なコンセプトを発信する場合に合っていたのかということが疑われます。
始まってすぐに感じるのは街頭シーンでは2台以上の手持ちカメラで撮っていて、
それらをたくさんカット割りして繋いでいます。

カメラが2台以上なのはうまく撮れていなかった時の安全策からの発想があると思います。
カットを増やすことによって編集の作業が多く独自のスタイルと主張することとはできます。
また多くの字幕と見出しを短時間にたくさん入れることによって手間はかかっています。
しかし、それらは短時間に転換が多いため見る側は目が疲れ、13分を見続けられるでしょうか。

前半、登場する店を「ぐるなび」で調べたことが耳につくこと、
また選ばれたお店の宣伝効果が強く感じられます。
そして、この動画の対象が12'10"頃に飲食店に対する感染症対策だったことがわかります。
つまり、YouTubeを見る若者と言うよりも飲食店に見て欲しい動画だったのです。

一般人へのメッセージは主に最後の12'50"に登場する、
神奈川県のLINEコロナお知らせシステムのお知らせがあること、
それともう一箇所は6'50"に唯一左上に出る字幕で「食事中でもマスクしてね」です。
なぜ、ここだけ他にはないこの表示をしたのかがとても気になります。
食事中に一口食べてはマスクをするグループを見たことがありません。

今日テレビでこの動画のことが扱われましたので再生回数が10万件を突破しました。
今現在「いいね」が120件に対して下方評価が1,100件あります。
全体の印象としては、感染対策をテーマにしたものの登場したYouTuberのスタイルが強く、
この動画から目新しい対策の必要性が感じられないことが問題です。

また、ここに挙げられたことは理想かもしれませんが全てが実際的とは言えません。
動画のコンセプトが表現方法と合っているとは考えにくいうえ、
880万円と言われる制作費用はあまりにも高すぎです。
動画の中で飲食料金は11'50"で18,240円と言っていますから、
あとは出演者、スタッフ数名のギャラと動画編集で、それ以外に何があるのでしょうか。

この動画を見たプロの映画制作関係者、映像関係スタッフや俳優の気持ちを察すると、
これがいいと思われている世の中に憤りと落胆を感じずにはいられないと思うのです。





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最終更新日  2020.09.04 22:13:05
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