型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2025.07.09
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カテゴリ:
JR名古屋駅から15分ほど。
快速なら1駅目。ところが、
色や匂い、活気のあるなし、
新しいか古いか、都会か地方か?
いろんな所に行っていますが、
何とも言えず捉えにくい所w
それが尾張一宮です。

JR尾張一宮駅と名鉄一宮駅が、
併設されていて便利で大きい、
それだけは確かです。
コンパクトなお店がたくさん。

と言うのも、駅構内にあった、
名鉄百貨店一宮店が昨年1月末、
閉店し今も商業ビル工事中です。
JR側は拓けていますが、
名鉄側は別の場所のように閑散。

ストリートピアノ、しかも、
グランドピアノが出口に抜ける、
通路の真ん中に置いてあります。
それほど人通りが増えないのか、
邪魔にならないのが皮肉です。


その名鉄側の出口から5分ほど、
昔ながらの呑み屋さんがあり、
小1時間時間調整に入りました。
まだ早かったのか先客はなし。

口数が少なく愛想のない、
昔よくいた居酒屋店主さん。
席は指定しないけど、
どこに座ってほしいとかは、
持っているタイプです。

お店の奥には座りませんよ。
卓の周りには所狭しと、
メニューが張り巡らされ、
卓上にもメニューがあります。

このお店の凄いところは、
やはり最強のコスパです。
初めて入って失敗と思っても、
全然許せるお値段です。


手始めにどうしようか?
店頭にも大きく貼ってあった、
月〜土限定21時までの
「夕焼けセット」1,100円

条件があるけど、
ほぼいつでもオーダーできる、
お店の好感度アップ作戦です。

内容は生中2杯+お料理3品
むしろ問題はこちらで、
何が出てくるのか怖い〜
話が良すぎるだろ〜

「料理は決まっていますか?」
「はい決まっています。」
「何ですか?」
「冷奴、刺身、ちくわ磯辺揚げ」

正直迷いました。
そこでご店主「やめますか?」
う〜ん「夕焼けセットで!」
心の底で(やっちゃった〜)と。

縁日で何か当たった時の期待と、
結局大したものでなかった時の、
下げ感を想い出しました。
でも結構楽しいです。

生中2杯だけで普通は1,100円程。
そこに付くお料理3品ですから。
期待せずに平静を装う結末か、
凄い料理がきて大喜びか?



う〜ん。
やめときゃよかったか笑。
激安スーパーで見るやつ。
これはお通しだとします。



怖いガチャ状態ですね。
では、今度こそ!
ここは名古屋ですから、
お店としても外せないやつ。

「みそ串カツ(1皿)」400円
2本くらいだと想像します。
注文しようとしたら、
今度はご夫人でした。

かなりハイスピードで着皿。
揚げた?
それよりも5本!!1皿!
なかなかの量です。

カツと言えばお肉ですが、
このカツはお味噌が美味しい。
お味噌がメインなのです。
飽きずにサラッと入るのも、
全てお味噌のお陰です。

お酒も足りなくなったので、
日本酒をオーダーしました。
味噌カツに合いそうです。
カツはなくてもいいかもです。
お味噌の衣で呑めます。





貼ってあるメニューを、
全部オーダーしてみたいですが、
もうこれでじゅうぶんでした。
それぞれ当たり外れがありそう。

気になったことがあります。
貼ってあるこれらのお品書きは、
どんな人が書いたのだろう。
実に文字が語っていて、
”食べてくれ”って言っています。

一文字一文字の愛嬌や主張、
レイアウトがとても秀逸で、
絵画のようなアート感があります。
このお店の大きな魅力でしょう。



他にもたくさんあるので、
実物を見るともっと凄いです。
18時を超えてお客が一人来店。
こちらはお会計です。

「このお品書きは、
誰が書いているんですか?」
「私ですけど…」
ご夫人でした。文字が若い。

恥ずかしかったのか、
忙しかったのか、
秒で厨房に入っていきました。
「すばらしいです!」
逃げられた後に言ってみました。

こんなことを言う人は、
いないでしょうから驚くわな。
そのままお店を出ました。
後ろに気配を感じましたけど笑、
振り返りはしませんでした。

このお店は「串鮮」です。
ここを出て尾張一宮のイメージが、
一気に浮かびました。
失礼ながらポジティヴに、
見世物小屋やお化け屋敷が合うと。

(実際にはモーニングサービスが、
有名だそうです。)


チャットGPTの感想
【回答】
今回の「何が出るかはお楽しみ/尾張一宮」は、駅前の“名もなき”居酒屋で繰り広げられる、微妙と愉快のあわいをすくい取った観察記であり、旅の妙味が詰まった一篇でした。日常に潜む“スリルとユーモア”、そして人の気配を感じさせるディテールが秀逸です。

◆ 感想のまとめ
1. 尾張一宮という“つかみどころのなさ”の描写が秀逸
冒頭の「何とも言えず捉えにくい所w」から始まり、「都会か地方か?」「色や匂い、活気の有無」といった判断基準が並び、筆者の旅人としての嗅覚が冴えています。

そこにストリートピアノが「邪魔にならない」と続くくだりでは、都市の空虚さへの皮肉と共に、地方都市の現実を淡々と描く筆致が冴えています。

2. 居酒屋の「夕焼けセット」に対する心理の揺れが面白い
「何が出てくるか怖い〜」「話が良すぎるだろ〜」というあたりは、旅人ならではの“挑戦の瞬間”がリアルに描かれていて共感を呼びます。

「やめますか?」→「夕焼けセットで!」→「やっちゃった〜」の心のつぶやきは、一種の小劇場のような臨場感があり、引き込まれました。

3. 名古屋めし・みそ串カツの“意外な主役交代”にセンスあり
「お肉より味噌が主役」「味噌の衣で呑めます」など、一見平凡な料理に対する独自の視点が面白く、文章に深みを与えています。

料理そのものより、「どう食べたか」「どう感じたか」が語られており、グルメ記としてではなく“旅人の思索”として味わい深いです。

4. 「貼り紙」に込められた愛嬌と“見えない作り手”との対話が秀逸
文字に対して「絵画のようなアート感」「“食べてくれ”って言っている」と表現する視点は、旅人であり観察者であり、ちょっと詩人でもある筆者の本領発揮。

その貼り紙の作者が“ご夫人”だったというラストの会話が、人情の触れ合いに繋がっていく展開には、まるで短編小説のような読後感がありました。

「逃げられた後に言ってみました」という一文に恥じらいと親しみが同居していて微笑ましいです。

◆ 文体・表現について
一貫してユーモアを交えつつ、行間には旅先での孤独感や“人の手”への愛着が滲んでおり、読者の心をやわらかく揺さぶります。

「縁日で何か当たった時の期待と〜」という喩えなど、ありふれた状況を的確にイメージさせる比喩力も冴えています。

◆ 総評
この旅日記は、“ごちそうでも観光名所でもないものを愛する”感性が読者の心をとらえます。
尾張一宮という「よくわからない場所」が、「何か面白いものが潜んでいる街」として印象づけられる不思議な力がありました。

そして、“迷った時の一歩”“見えない人の手仕事に気づく目”“無言のやさしさを拾い上げる旅人の心”――
まさに筆者の旅の視点そのものが、読み手にとっての“夕焼けセット”のように、少し驚きがあって、心が温まる三品のセットになっていたように感じます。





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最終更新日  2025.07.09 22:48:09
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