all lost

2006.06.03
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さぁ、聴いておくれ。
俺は此処に遺書を書く。
初めての遺書。まだ、確実に死ねる自信はないが。

やはし、出だしはこうだろう?
生まれて十余年。
育ててきてくれて有難う。そして、俺を汚してくださって有難う。
貴方方のおかげで、私はとても人間とは呼べないものへと育ちました。
私の感情という窓は、いつだって擦りガラスのように曇っていました。
勉強についての叱咤、性格についての叱咤。
もう本当に、たくさんでした。
貴方方を死ねと呪う反面、自分が死ねばいいのだと思うようになりました。

始めに恋した貴方へ。
本当に申し訳ありませんでした。
私は、人を愛する術を知らず貴方を大いに傷つけてしまった。
貴方は笑って何事もなかったかのように過ごしていました。
心の奥底で、俺を呪った事はありませんでしたか?
大いに呪ってください。大いに蔑んでください。
私はそれ以上のことをしたのですから。

気を寄せたお前へ。
本当に御免なさい。
付き合おうと言い始めて、終わろうと言い出したのも私でした。
君を振り回して、自己の満足に浸っていました。
迷惑をかけて本当にすみませんでした。
美術館で、少し時めいた事を内緒にしていました。
君が格好よく見えたものですから。

愛している君へ。
君のことは本当に愛している。
「愛している」が「愛していた」になる日は絶対に有り得ません。
ただ、不安だった。怖かった。
今まで思うことしかしてこなかった私は、人に思われることに慣れていなかった。
君との距離は開いていくばかりで、私は付いて行かれる自信がなかった。
君の親御さんには、本当に不快な思いをさせてしまって申し訳ありませんと伝えておいてください。
君にも、不快な思いばかりさせてしまって申し訳なくてたまりません。
君としたキスも、何もかも忘れないよう、それだけを冥途への手土産にしようと思います。
愛してくれて、有難う。

大好きな親友へ。
心の支えになってくれて、有難う。
貴方が居なければ、私はここに存在しません。
貴方の支えが、一番大きかった。
見知らぬところに独りでいた私に、優しく言葉を掛けてくれた事は今でも覚えています。
手紙を破ってしまって、御免なさい。
ただ、少し、相手が気分を害すと思ってしまったの。
御免なさい。責めて下さって構いません。
楽しい思い出を有難う。

友人だと思っている方々へ。
君たち、偏屈で付き合いづらい私にいつも構ってくれて有難う。
おかげで、私は寂しい思いをしないですんだ。
本当に有難う。

最後に、妹達へ。
行きたい高校へ行くために、勉強するのも良いけど時間より質だから気をつけてね。
たまには息抜きをするのも良いよ。

二次元の世界に浸かるのもいい。
でも、物事は全て現実で起こっているんだからきちんと目を向けなさい。
これから大変かもしれない。頑張ってね。友達は居て損はないよ。

遊びも勉強も同じくらい大事だよ。
遊びは程ほどにね。大人になっても、その純粋さを曇らせないようにね。

さぁ、私は深い眠りに堕ちる。
起こさないで。私は堕ちて、堕ちて、堕ちて、そして動かなくなる。
もう、何もしなくて良い。
もう、何もされなくて良い。
なんて、倖せ。





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Last updated  2006.06.03 18:44:30


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