感動の出産!



41週を過ぎた頃、一度は促進剤を使っての計画出産も提案されましたが、何とか無事自然に陣痛がきて出産することができました。

■産院■
まず私が出産をする病院についてなのですが、自然分娩を基本とし、個人院の割には助産士さんの多い地元では人気の産院でした。
分娩スタイルは自由で足を開いてのったりすることはありません。ちなみに私は四つんばいでした。
人工破膜もあまりしないし、吸引分娩も促進剤も、よほどのことがない限り使わない、会陰切開もなし。もちろん剃毛や浣腸もなし。
生まれてきた赤ちゃんは当日は沐浴させずふき取りだけ、羊水の吸引もせず産後は
カンガルーケアで母乳育児を推進、入院中は布おむつ、立ち会い分娩が当たり前で、立ち会う人も
そのままの格好で誰でも気軽に立ち会えます。立ち会う人の母親学級への参加も義務ずけられていません。

しかも入院中の食事はとっても美味しいです!
コース料理なんかもでてきますし、朝から本格的な中華粥や、ベーグルサンドの日もあります。

本当に理想的な産院で、今でもこちらの産院でお世話になって良かったと思っています。

■予定日~陣痛が始まるまで■
予定日頃から3日に1回検診があり、分娩監視装置で赤ちゃんの心音を聞き子宮の収縮間隔をチェックし、
内診では子宮口の開き具合や、赤ちゃんが下りてきているかを診てもらっていました。

予定日から1週間後の朝トイレへ行くとおしるしがありました。検診では前日に子宮口はすでに3センチ開大と言われていたので
「やっときた!陣痛が近いうちに始まるのか?」と期待していました。
ですが、おしるしは2日ほど続いた後なくなり、陣痛もきませんでした。
その後何事もなく過ごし、例の促進剤投与も延期し、ただただ無事生まれてきてくれることを待っていました。

■陣痛開始■AM4:50
結局陣痛がきたのは、おしるしから5日後で実家に泊まっていた朝4時50分でした。
生理痛よりやや強い痛みがあり、意外に冷静に時計を見ていると、きっちり10分後の5時0分にまた痛みが27秒ほど続き、
この10分間隔が3回ほど続いたので夜勤明けの旦那に実家へ寄ってもらい近くにある自宅マンションへ向かいました。

3階まで階段で上がり(この間も10分間隔)部屋に入りもう一度時計を確認して5時半頃に病院へ電話をしましたが、
自宅待機と言うことだったので洗濯機にスイッチを入れたりしていましたが、その直後、痛みが増してきて
時計を見ると3分おきに痛みがきていました。それからまた病院へ電話をし、今度は来てくださいということだったので、
準備をし、痛みの波がすぎるのを玄関でしゃがんで待っていたのですが、どうもその時に破水したようでした。
温かい物がじわっと出る間隔だけがありました。

いったん痛みが通り過ぎたので、ゆっくりと3階から階段を下り車に乗り込み病院へ到着しました。

■病院到着■AM6:00
病院には6時過ぎに到着しましたが、まだ診察時間ではないので2回のナースステーションまで
痛みをこらえつつ、旦那と二人で上っていきました。私としてはかなり痛かったのですが、顔は元気そうだったらしく、
助産士さんが「その顔じゃぁ帰ってもらうかもね。まぁ、下に降りて内診してみましょう」と言われました。
この時は旦那も私も内心その言い方に腹が立つ気分でした。ほんとに痛いのに~!
後で考えれば初産で陣痛からたったの1時間ちょっとでおおげさに言ってると思われても仕方ないのかなと納得しましたが(^_^;)

なんとかまた今上ってきた階段を下りて、内診をしてもらいました。やっぱり破水していて、赤ちゃんもかなり下がってきているようでした。
助産師さんが慌てて「○○さん(私)が1番に産まれるから」と大きな声で看護士さんに伝え
看護師さんも別の人を移動させ陣痛室を開けているようでした。私は旦那とまた階段を上がり陣痛室に入りました。

■陣痛室■AM6:30
陣痛室には荷物を持ったアシスタントのような旦那も一緒に入りました。
この病院では立ち会いが当たり前で、立ち会い率は90%以上らしいです。

ここで病院のパジャマに着替え、分娩監視装置をお腹に巻き付け、痛みを逃す呼吸法を教えてもらい
「ふぅ~うんっ!」「深呼吸」の繰り返しでうまくのりきりました。実は呼吸法なんか全く練習していなかったので
その場で教えてもらったとおりにやるだけでしたが、案外上手にできました。
ポイントは深呼吸の部分だったように思います。
痛みがひいていく時にどれだけ体から力を抜き深呼吸できるか、ここで変に力が入ったままだと痛みが大きく感じるようでした。
痛みが順調に増してきて「うんっ!」の部分でもっと長くいきみたい気分になってきました。そこで分娩室へ移動となりました。

■分娩室■AM7:00
7時過ぎに分娩室に入り横向けになり痛みをこらえて、少しづつきばる感じで力を入れはじめました。
このときももちろん旦那は手を握って側にいてくれました。私はこの時点でも意外に冷静で、
両親に電話した方がいいかもとか、自宅の洗濯物の心配などを旦那に言っていました。
そうこうしている内に、どうも助産士さんが周りをばたばたしている様子からして昼までかかるような気配ではなかったので、
聞いてみると助産士さんは、9時には産まれますよ~と言ってくれました(^^)/
そこで、途中で旦那が私の両親に電話をしてくれました。
その間は1人でタオルを握ってなんとかしのいでました。助産士さんはあまりにハイスピードで
お産が進む初産婦に慌てて準備していたようでした(^_^;)

それからも旦那と二人深呼吸をしながら手を強く握りいきんでいると、赤ちゃんが戻ったり出たりを繰り返している感覚がわかりました。
私は病院に来てからも、すごく気持ち的に余裕があったようで、「痛い」とは一言も口にしていませんでした。もちろん痛いんですが(>_<)
いよいよもう赤ちゃんが出ると言うとき、きっと裂けるときだったと思いますが、このときは思わず1度だけ「痛い」ともらしてしまいました。

その直後、赤ちゃんが首の辺りまで出てきているのがわかりました。この時は股に温かいものが挟まっている感覚で、
なんだかぬるんとして、赤ちゃんの温かさがすっごく気持ちよかったのを覚えています。
出てきてくれた喜びが大きくて痛みはそう感じませんでした。
そして、この赤ちゃんの頭だけが出た時点で、「おぎゃ~おぎゃ」ともう聞こえていました。
医師が「お、もう泣いてるぞ。元気やなぁ」と助産士さんたちと言ってるのが聞こえました。

後は「はぁ~」と言うよう促され、AM9:04ぽとんと赤ちゃんが出てきました。
四つんばいだったので、すぐに振り返ると赤ちゃんは、とっても愛おしく小さくそこに手を添えられて転がっていました。
思わず「可愛い~」と言い、涙よりも笑顔でいっぱいでした。

へその緒は旦那が切り、赤ちゃんの体を軽くふきすぐに私の胸の上にのせ
おっぱいを加えさせました。カンガルーケアってやつですね。

私の出産は、明け方までぐっすり寝て、寝起きの陣痛からたった4時間ちょっと後の出産だったのでとっても元気でした。

出産後、勝手に胎盤も出てきて後産の痛みもなく、縫合が終わったら、すぐに
分娩室内でビデオカメラやデジカメで赤ちゃんを抱くパパの姿を撮ったり、
陣痛食のサンドイッチが今頃到着したので一応それを食べたり、フルーツを食べたり産後とは思えないほどでした。

そして下の待合いで待って貰っていた私の両親にも分娩室に入ってもらい、赤ちゃんを見てもらいました。
父はこのスピード出産が早かったことすら理解できていなかったと思いますが、
父が出勤時にちょうど私が腹痛で目覚めていたので、陣痛がきてるってことだけは知って出勤してたんです。
まさか行ってすぐ、逆戻りするはめになるとは思っていなかったでしょうが(^_^;)
自由に行動できる職種だったので良かったですが(^^;)

父も母もこの時はまだ私のおっぱいに赤ちゃんが貼り付いていたので抱っこせず、夕方病室に来た時に抱っこしていました。
親孝できたなぁと実感した瞬間です。






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