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2005.10.03
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『この手の先に・・・』
今回ラピス文庫からf-LAPISにリニューアルし、ボイスノベルスとなった1冊です。
朗読CD付で、CDは今回同時発売になったほかの2冊、
『絶対服従メディカルプレイ/猫島瞳子 明神翼 鈴村健一』
『エロチックな呪縛/末吉ユミ 大和名瀬 福山潤』 
と一緒に聴かないと、トークの面白さ半減と言う仕組みになっているのが、
……プランタン姑息。。。と思わせている。(苦笑)
CD付は今回だけなのでしょうか?


【この手の先に・・・/火崎勇/佐々成美/小西克幸/f-LAPIS】

朗読CD付きの小説と言う事で、CDは正味15分。
小説の切り取った一部分を朗読する形になっています。
今回はCDを先に聴いて、小説の方は後回し――って言うか、
このタイトルを見てリニュ版だな~と思ったら、読むのは完璧後回し。(苦笑)
朗読CDを聴いて、確かにこの話は前読んだヤツ……確か新書……で?雑誌???
朗読の部分を聴いてその前後の話を思い出しました。

火崎さんは好きな作家さんなので、よほど昔のもので無い限りは大体読んでいます。
因みに新書は大方持っていて、読んでいないのは積読状態。。。
って、当たり前か、読んでないんだから。

今回のお話もお話自体は火崎さんらしいなぁと思うものです。
ただ、今回のこの文庫、ボイスノベルスに着目したのは、
CDになっても火崎さんの文章だったと言うことです!

火崎さんの文章なんだから当たり前……なんですけど(苦笑)
独自の火崎さんの文体が損なわれずにその儘音声で聴けた!と言う事が瞠目に値すると言うか。
今までのドラマCDになった火崎さんのお話は確かにみんな火崎さんのものでは有るのですが、
あの独自の文体が活かされていないと言うか、
折角の文章のリズムと雰囲気が活かされていなかったんです。
内容的にはそれぞれですが、火崎さんのお話の魅力は、まず、あの独自の文章にあります。
それが活かされないと言うのは、魅力半減に感じられて淋しかった。

火崎さんの文章。
主人公の一人称による独白的、または自己分析的ト書き(苦笑)とでも言えば良いでしょうか。
一般的一人称の状況説明とは全く違った、セリフと一人称状況説明の温度差。
セリフと説明の世界観の軸のずれが、奥行きを出し、不思議な雰囲気を醸し出しているのです。

ドラマCDになった場合、ナレーションは当然主人公であり、
それは主人公のモノローグになる訳なんですが、
本来火崎さんの文章の場合セリフとモノローグは同化しては居ないのに、
ナレーション化されてしまったが為に雰囲気が統一されてしまい、
温度差、空間のズレが感じられなくなってしまっているのです。
折角の火崎さんの文章が活かされていない。。。

今回、この朗読CDを聴いて、この一人語りでは、
火崎さんの文章が活きている事に驚いてしまいました。
小説そのものを読んでいるから?なのかも知れませんが、
火崎さんの場合文章を活かすには、まず、アレンジをせずにその儘モノローグを読む!
と言うことをしなければいけないのだという事を、痛感致しました。

セリフとセリフとその間に入る全くセリフとは異なった温度差の感情。
それが表に出てきての、火崎さんの物語なんだと、この朗読CDはとても嬉しかったです。

小西さんが落ち着いた声音で、一人は高めに、もう一人は低めに使い分け、
間を繋ぐモノローグにこの二人を包む一つの世界を作り上げている。
雰囲気を損なわず、何時までも聴いていたいと思わせるものでした。







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Last updated  2005.10.04 02:42:14
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