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2006.01.13
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好き度的には★4(満点★5)。話はそこそこ面白かったのですが……。

【灼熱のエメラルド/藤原万璃子/櫻井しゅしゅしゅ/2006.1.1/アルルノベルズ】

【あらすじ】


エメラルド色の瞳を持つ類稀なる美貌の持ち主。
非凡なラティーフは、若干二十歳で巨大ショッピングセンターを建設するが、
後継者問題から凡庸な兄たちの謀略にまきこまれていく。
長男に媚薬を盛られたラティーフは危ういところをボディーガードのリュージに助けられ、
生まれて初めての衝動を受ける。
誇り高く端正な顔立ちのリュージに熱く昂ぶる身体を鎮めてもらうはめになり…!!

【ネタバレ感想】

あらすじは、あらすじって言うよりも、話の取っ掛かり……ですね。
ラティーフには何の問題も無いような紹介だけど、実はその存在自体が大問題な訳で、
王子とは言え、婚外子で、尚且つ外国人とのハーフ。
10年前に母親の死によって、年の離れた弟と二人、父親の元に引き取られたと言う設定。
身体の弱い弟を守る為にも、虐めに耐え、必死になって生きてきた結果が、優秀だったと言うこと。
弟と二人平穏に暮らせればと言う願いだけなのだが、兄達の権力争いに巻き込まれてしまい、
そこから運命の歯車が回りだす。

兄の策略から、付けられたボディガードがリュージで、仕事を全うし、
自分をも気遣ってくれるリュージに次第に心を開くのだが、そこで事件が起きる。
孤立した長兄に襲われそうになったところをリュージに助けられたり、
砂漠に出た折に、生きがいだった弟に、兄である自分よりも好きな人が出来たとこを知らされ、
弟はショックで倒れ、ラティーフ自身も生甲斐をなくし、茫然自失に荒れる。
そんな時、ラティーフを必要だと言って抱いたのがリュージだった。

遅まきながら恋に目覚めたラティーフだったが、既にリュージは消えてしまっていた。

クライマックスのラティーフが命をう狙われるシーン、
そのギリギリな所で、実は本気で兄に自分の命を狙われていた事を知ったり、
兄に付けられたと思っていたボディガードのリュージが、
実は父親からの本気のボディガードである事を知ったり。

そして、戒律や立場の柵を解き、ラティーフはリュージが好きな事を認める。

とまぁ、話はこんな感じ。
イスラム文化や戒律を交えて、ラティーフの孤独と、
苦労はしても世間知らずな生活を、恋愛に絡めて書いて有るわけです。
筋だけ取ってみれば、好きなタイプの話なのですけれど。。。

が、こんな調子で感想を書いてもいいのでしょうか?
実は真面目に読んだのは半分までで、後半は拾い読みの斜め読み!
根性がそこで潰えてしまって……(涙)
根性が復活すれば又そこから読み直し、って事も良く有ることなんだけど、
今回はどうもその可能性は薄そうな物で……。

だから話は面白かったんですよ!
文化の違いや、そこに宗教が絡むともっと複雑になってしまうのだろうけど、
異端者への視線の冷たさも、境遇の厳しさも、
頑ななまでに自分を律しなければならなかった理由も、
理解しやすいように纏めて有るし、それが崩れた時の流れ方も解らないではない。

解らないでもない。
と言うのは、最後の方で一気に雪崩れ込んでしまったと言う感じで、
纏まりとしてはそんなにアッサリでそれで良いのか!?と言ってしまいたくなったのと、
リュージについて、立場とか、感情とかの描かれ方がイマイチ足りないように思えて。。。

ただ、話の内容と、読む根性が潰えたのは、殆ど関係は無いです。(苦笑)
理由の前に弁明!(笑)
私、作者の藤原さん好きですよ!『シャルハル』なんてもう、大好き♪
藤原さんの本は、多分、新書文庫全部読んでいるはずです。
だから慣れ親しんでいる文体なのですが、
それが藤原さんの特徴だってのも十分に解っているのですが、
どうにも読んでいて読み辛くなってしまったのです、その特徴有る文体が……。

それは、人物的にハルキの真情吐露だったら許せるけれど――、
ラティーフの心情吐露にその言い方は無いよな~。。。
いや、今までだってシャルルの心情吐露にも使われていましたが、
その時はやっぱり変って思いましたけどね(苦笑)

あのね、「~だったから」「だって~だもの」等々、そこだけみると変には感じないのだけれど、
時たまフッとまるで女の子の喋り言葉かこれは!?と思うようなフレーズが出てくるのです。
正直詰まる。(苦笑)
それと、これも癖ですね。
話の先を暗示する時に、文章や内容を繰り返すのですが、それがクドク感じられる。
もの凄く強調的に暗示したいのでしょうか?
話の中の暗示や伏線、神の目視点と言うのは、サラリと埋め込まれて、
振り返ってそう言えばあの時……と思える方が読み手の醍醐味なのでは、と思うのですが。。。
それらにもの凄い文章のバランスの悪さを感じてしまうのです。
話のテンポに躓きを感じてしまい、気を削がれてしまったりと。
で、読む根性が萎えてしまったと。。。

だけど本当に藤原さんの作品は好きなんですけど……。










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Last updated  2006.01.13 10:37:54
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