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うつ症状に苦しむ日々が続いている。解決策が見つからず、ついつい「もう、死ぬしか方策はないのではないか」と思ってしまう。生活保護を受ける自分というものを想像できないのだな。この1年間、精神病院に2回入院し、合計半年間を過ごした。そこで得たものも多かったが11月からの3ヶ月で吐き出してしまった。やはり再度の入院しかないのかな。でもネット環境はほしいな。ということで、激しい鬱のなかにあってネットブック、ミニノートといったモバイルガジェットについては関心がある。ベッドにPCを持ち込みたいのだ。イーモバイルはあるから。自宅のノートPC(私の母艦)にイーモンスターをUSBでつないでみたら、ネット閲覧に問題はなく、GYAOもスムースに見ることができた。たまにプツプツと切れることはあるが、我慢できる範囲内。前回の入院時にはイーモンスターをつかってブログの更新をしたが、これがちょっときつかった、キーボードのつくりに問題があって、ちょっとしたはずみに文章を消去してしまうことがあるのだ。構造上の問題だな。せっかく書いた文章が消えると心がなえるものである。病院のベッド上においてのネット環境というテーマについて空想している中で、ソニーVAIO typePが発売されたのである。これはもう触るほかないと思って、秋葉にいったおりにはヨドバシアキバでいじってみた。何回か触っての結論は、購入は見送りだ。かっこいいから物欲をそそるものがあったのだが。できれば、ベッドにtypePをさりげなくおいてみたいものだが。欠点として文字が大変小さいことがあげられる。液晶の性能はいいんだけどね。大きな文字に設定を変えてみるという方法もあるが、なんか、それもねえ。typePはソニーの久しぶりのヒット商品になりそうだが、おっさんの目には過酷な表示であった。それで、代替となるモノはないかと店内をうろつくと工人舎のコーナーがありタブレットタイプのPCがいくつか展示されていた。7インチのタブレットPCという選択肢をみつけ、また大手メーカーでアフターサービスに満足したいのならば富士通LOOX-Uという5.9インチのタブレットがあることもわかった。心がLOOXに向かうのである。タブレットで5.9インチだと電車の中で立って使えるらしい。LOOXほしいぞ。ネットも排してしまいテキストに徹するならポメラというガジェットがキングジムから出ている。現在、品薄状態だ。
2009年01月26日
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YOUTUBEのふとしたネットサーフで思いがけない音楽に出会うことがある。toeというバンド、知らなかった。日本のインディーズらしいのだが、すばらしいポストロックなのだ。世界に通用すると私は思うのだが。シガーロスのアルバムのとなりに飾ってもいいんじゃないか。そのくらい驚いた。toe グッドバイ今回、リンクをひっぱったのは07年のフジロックでのライブ。インストナンバーばかりの彼らにはめずらしくヴォーカルが入っている曲だ。その歌の部分を土岐麻子が歌っている。また、これがいいの、土岐麻子。この人も知らなかった。この人は04年までシンバルズというおしゃれなポップバンドをやっていた人。なんかピチカート5の後継者みたいなポップな音だ。現在はジャズの道を歩んでいるが、正解だと思う。日産ティアナのCMがあるでしょ、OMOTENASHIってやつ。あの音楽を担当している。いい声でしょ。toeと土岐麻子。どちらも生で観たいものだ。皆さんもだまされたと思って聴いてみてくださいな。
2009年01月19日
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ニューオーダーの名曲に『ビザール・ラブ・トライアングル』という曲がある。1985年、大学生のときにクラブで流行った。いや、今回は私の学生時代の思い出を語るのが目的ではなくて、YOUTUBEという新しいメディアにおいて、いろいろな人がこの曲をカヴァーしているのだ。それを覗くのがとても楽しい。楽しいから、あなたも付き合いなさい。そう、今回のブログはオレサマが好きな曲に皆さんがお付き合いをするという押し付けがましい企画なのである。まず、ニューオーダーのオリジナルはこれ。(7インチバージョン)それがこのように演奏される台湾のテレビでアマチュアがこんなカヴァーをしていた。フレンテという人のカヴァーが有名らしいこの男性歌手をご存知か、私は知らぬ。Nakedというハードロックバンドがカヴァーするとこうなる。8歳の少女がうたうとこうなるこの人もプロらしいがどこの国かしらん。pittyって人、どこの国の人か関連動画をたどればまだまだある。私が声を大にしていいたいのは、これだけの名曲が日本では知名度がいまいちだということだ。ニューオーダーを知らずともBLTは知っている(マリエルなんかそうだ)人が多いのである。最後までつきあってくれた人がいたらありがとうございます。ざっとでいいの、ざっとで。
2009年01月07日
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今年の「輝く!日本レコード大賞」の大賞がエグザイルなんてなあ。普通に考えると『そばにいるね』の青山テルマでしょ。オレですらipodに入れてたくらいだもん。ダウンロード数とCDの売り上げを合計すると500万くらいになるんでしょ。今年、ぐんをぬいて流行った曲だ。それがレコード大賞ではないなんてなあ。湯川れい子も加藤和彦も何を考えているんだ。エグザイルとやらを観て思ったのは、彼らはテレビのホストってことだ。「ドンペリ、いきま~す!」っていいそうなかんじするでしょ。ジャニーズのマーケティングとベースは同じだと思う。リードボーカルをとっていたふたりの歌唱力が低かったのはなんでだ?曲によってボーカルちがうの?なにしろじっくり見たのは今日が初めてテレビだ。テルマはうまいと思うんだよな。ささやきかける歌唱というジャンルがあってもいいと思う。言葉の一つ一つが丁寧なテルマは好感がもてました。
2008年12月30日
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今年の紅白歌合戦はパフュームとJEROが目玉と勝手に決めさせてもらった。いや、見ませんよ、紅白なんて。ただ、今度TSUTAYAにいったら、パフュームをレンタルしたいと思うわけですよ、おじさんは。クルマで流して聴くのにちょうどいい。頭の中はからっぽです。暇な方はYOUTUBEで見てください。なかなかおつですよ。おっさんがパフュームの曲に合わせて踊っているビデオがYOUTUBEにあるんだけど、たいしたもんだな。何曲もあるの。この情熱を別の方向に向けられないものかとも思うが、まあいいか。おっさんが踊るポリリズムお口なおしに女の子で女の子がいっぱいで踊る
2008年12月14日
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リサイクルはやめろって話だ。アルミ以外は意味がないぞ。というか悪になっている。ごみ処理利権のいいネタで、我々庶民は官僚、企業にだまされているぞ。リサイクルするより燃やせってことなのだ。レジ袋はエコだ。どんどん使おうではないか。割り箸もぜひ日本製で使いたい。分別回収などやめて最新の焼却炉でなんでも燃やしてしまおう。結局。4つの成分に分けられるだけだしな。そもそも地球温暖化は個人レベルでどうなるものでもない。そう思っていた。がこれは少々違っていて日本1国がどうやってもどうしようもないのだ。地球温暖化を防止するのは台風防止と同じに不可能。その現実に向き合わないといけないな。地球は温暖化しても海面が上昇することはないってよ。だからツバル諸島も大丈夫。安心だ。みんな悲観することはない。冷房は心おきなく使おう。節水も意味がない。ここまで書いて、私は暴論をいっているという人がいるかもしれないが根拠があるのだ。(偽善エコロジー)という本を読めば理由がわかりますよ、奥さん。しかし牛乳パックの分別をやっていたオレはなんだったんだろう。学校でも意味のないことを教えていていかんな。エコバッグはちっともエコじゃなかった。それもわかった。古紙のリサイクルもいけないことだった。やってはいけないことだった。なんか個人的なブログにこう書くだけでもちょっぴり気が引ける自分がいるのはなんだろう。世の中は二酸化炭素削減キャンペーンが花盛りだが、結局、これも環境省の空虚なキャンペーンなのだ。とにかく意味のないことするのやめましょうね。お馬鹿さんみたいじゃん。オレはやめます分別、リサイクル。
2008年08月20日
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オレ、知らなかったの。さっき『ロンドンハーツ』観るまで、鳥居みゆきという人物を。テレビはあまりみないし、近頃のお笑いブームもほとんどが笑えないし。だけど、鳥居みゆきは凄い才能を持った芸人だ。さっそくYOUTUBEで彼女の一人芝居をいくつか見たがラジカルだしは発想がとんでいる。妄想の産物なのだろうが、この手の芸は他人が見ておもしろいかどうかって難しいのだな。『ロンドンハーツ』で「鳥居みゆき24時」と隠しカメラによる密着やどっきりなど、かなりえぐいことをやっていたが、その番組における鳥居はADHD(多動性注意力欠陥障害)の女なのだ。オレ、番組終わるまで素の鳥居はメンヘラーなのだと信じていたもの。突然、走り出したり、目をむき出しにしたりといったぶるまいは、どうみてもメンタルヘルスに問題がある女にしかみえない。統合失調症にもみえるなあ。思い起こせば「どこ、みてんのよ!」で登場した青木さやかは最初、統合失調キャラだった。あれも凄いと思ったが、鳥居はさらに上を行く。でまた、ルックスもかわいい顔しているんだよな。あれはBUSUだとうまくいかない芸なんだ。メンヘラー説が流れる鳥居だが、彼女の初期の芸をみるとまったくのふつうの人であり『ロンドンハーツ』の番組における隠し撮りはやらせだということがわかる。でも、凄いよ、あれだけのことができるんだもの。ひとつ、短いネタをリンクしておくが、ぜひ、ほかのネタも観てほしい。鳥居みゆき日本赤軍ネタ
2008年07月15日
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あえて兄貴に苦言を呈す。ポール・ウェラー兄貴よ。私は日本盤が出る前にアマゾンより英国盤を衝動買いしましたよ、土曜日の夜に。日曜日の夜は兄貴の渋いサウンドに聴きほれて、職のあせりから解放されようと思っていたのだが、渋すぎるよ、あんた。曲のクオリティーについて言及したいのよ、私は。そりゃ兄貴ともなればなにをやっても許されるよ、ニール・ヤングなみにね。でも、少しはキャッチーな曲も入れてくださいよ。オレサマは英語がわからないので歌詞がいくらすばらしくてもわからないの。こんな、家のスタジオで遊んだようなサウンドを22曲も用意されて、2枚組みなみの金額で売り出すなんて。私はジャムの時代からかれこれ27年ほど兄貴の音楽とつきあってきた。そのオレがあえていう。今回は駄作だと。50歳にして才能が完全に枯れたんじゃないかと。サマーソニックで何曲、新曲をやるのかわからないが、盛り上がるのかな。あえて、兄貴にいいますよ。もう一回、ヒットチャートについても考えてみよと。サブウェイズのほうがよかったぞ。Paul Weller『A Dream Reprise』
2008年06月30日
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ちょっとなんでもいいから買い物がしたくなった。女がよくやる欲求不満の解消法だ。いらつきの原因は今回は割愛するが、いつもネットでしかレコードを買わない私がわざわざお店に出向いてシンディーローパーの新譜を買ったのである。彼女の先日の来日プロモーションが私に訴求したのだな。55歳になった、彼女。よいかんじで熟していると思う。シングルカット以外の曲のクオリティがどのくらいのものか、まだ一回しか聴いていないのでよくわからんが、彼女とじっくり向き合いたい気分なのだ。9月24日水曜日に日本武道館でコンサートですよ。いきたいな。でも平日だもんな。今度の会社はかんたんに休みはとれそうもないのだ。オレ、なぜかサトちゃんあたりを誘いたいと妄想するのだ。I君は興味ないだろうしなあ。平日じゃとにかく無理だな。今回アルバムを買ったのは、ライブは無理だとわかっての行動ともいえる。それにしても、8月にサマーソニックはあるし、11月にはフーが初の単独講演をやるしと、行きたいライブが発生してきた。チケットの購入もめんどうなのよね、おじさんになると。システムがいまひとつわからなかったりして。9月にはレニクラもくるよなあ。ほんと、行く相手がいないんだな、おやじは。
2008年06月25日
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この私が入院している間に、かのチープトリックが『ライブ・at Budokan』の30周年ライブを4月24日に日本武道館で行っていたのか。昨日まで知らなかった。なんか悔しいぞ。1978年の時とセットリストもまったく同じ15曲。2ちゃんねるの「懐メロ洋楽板」にスレが立っていて、ずいぶん盛り上がっていた。それで、私はTYUTAYAで『蒼ざめたハイウェイ(In Color)』 を借りてきて聴いた。で、じつは当時(中2から高校にかけても)もアルバムをちゃんと聴いていたのは『at Budokan』だけであることに気がついた。で、『蒼ざめた…』を当日返却しながら『Budokan』を借りて、今、聴いていたところ。いやあ、これは凄いアルバムだった。最初の企画では日本向けということで米国での発売予定はなかったが、向こうで評判になり、逆輸入され、翌年だかに本国でも発売されてアルバムチャート3位を記録したのだ。(ビルボード)結局、アメリカだけで300万枚をセールスするという、ライブアルバムでは稀有なヒットとなった。振り返れば伝説だな。30年の月日を経て聴いてみれば、当時のファンの黄色い声がずいぶん効果的に使われていることに気づく。あの頃のミーハーはパワーがありました。「ロビ~ン!」とか叫ぶ声が聞こえるんだよね。そのた「キャーッ!」ってビートルズのライブみたいに叫ぶ声がけっこう入っている。ロビンのMCもいい。「次の曲は、ニューアルバムの1曲目です。」(もちろん英語で)♪クイクゥ~(これはリックが相槌を打つように弾くギターの音)観客とバンドが一体になっているのがよくわかるんだな。78年当時、チープトリックというバンドは日本の媒体では大きく取り上げられて、武道館で2日ライブをするほどの人気ぶりだったが、本国アメリカでは、ぱっとしなかった。なのに、ライブ音源では「キャー!」でしょう。当時のアメリカ人は日本の音源を聴いてチープトリックが凄いバンドであることに気付いたのだ。で、300万枚。だからメンバーにとって日本という国は感謝しきれないほどの国なのだと思う。このブログを書くにあたって、他のブログのチープトリックのテーマによる文章をいくつか読んだが、「スマッシングパンプキンズは、チープトリックにもろ影響を受けている」という旨の文をみて、まったくの同意であった。チープトリックはオルタナティブロックの草分けといってもいいんだな。リック・ニールセンのあのコードの使い方よ。彼らはただのアイドルバンドじゃなくて、30年経った現在でも色あせぬ高い音楽性をもったバンドだったのだ。「カモンカモン」「ユア・オールトーク」「グッドナイト」「ビッグ・アイズ」あたり90年代以降の曲で十分通用する。今、これに匹敵するバンドってあるかい? 【CD】チープトリック at 武道館:ザ・コンプリート・コンサート/チープ・トリック
2008年05月16日
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ボーイ・ジョージが28歳の男性を不法監禁して起訴だとさ。ここまでおちぶれるとは、よもや高校時代のオレサマは思わなかった。カラー・バイ・ナンバーズは名作だ。オレは『タイム』がもっとも素晴らしいと思っていたら、2ちゃんねるにおいても『タイム』を挙げる人が多くてうれしかったぞ。ということで、みなさん聴いてください。80年代前半の思い出に浸りましょう。タイム
2007年11月13日
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ラモーンズのDVDがアマゾンより届いた『RAMONES IT’S ALIVE 1974~1996』である。2枚組302分。ファンやパンクロック好きにはヨダレモノのアイテムがついに出た。1976年がパンクムーブメント発祥の年であり(ロンドンでの)、彼らのデビューアルバムも76年に出ているが、74年というシロモノがあり、これが凄い、何が凄いって、とりあえずバンドを始めましたというヘタさ。ベースのディー・ディーなんてぜんぜんでたらめ。しかしパフォーマンスの曲はアルバムに入っている名曲。クリエイティブな人っていきなりオリジナルなのね。とにかくライブ映像を片っ端から集めてDVDにしました、というかんじで同じ曲が当然、何回も出てくる。しかし、飽きないのだ。反復が利くのだ。お経と同じなんだよな。オフクロが昔、私の聴いているロックを「お経みたい」といってたが、オフクロは正しかった。ファンにとってラモーンズの曲を聴く行為は偉いお坊さんの読経を聞くに同じなのである。ジョーイ・ラモーンのステージ登場時の『おまえら、おしゃべりすぎだ!おとなしく聴け!』の名フレーズで、私はノックアウト。クールとはコレだ!30年、ロックを聴いて私が行き着いた先のひとつがラモーンズであった。
2007年10月07日
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肖像権等のあつかいは難しい。私はブログを始めて5年になるが、過去の膨大なブログにくっつけた画像のほとんどが削除されていた。楽天の中の人も根気があるなあ。やっぱりCDジャケットなんかもいけないわけ?(若干、削除しわすれがあるが)私が撮影した個人的写真のみ、掲載可能?音楽関係の画像については、レコード会社等のPRになるからいいんじゃないかと思っていた。ミクシィならいいのはなぜ?でも楽天のアフィリエイトのためのリンクならいいって少し、へんじゃない?商売に利用した途端にOKなの?確かに、著作権という大事な権利をクリエイティブで商売している人は持っている。これ重要。でもたかだか200ヒットの個人的ブログまでとりしまわんでも…。オレサマの撮った写真はリンクフリーなのでよかったら使ってね。
2007年10月03日
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10:30になんとか歯を磨き、髭を剃った。シャワーはパス。『国民健康保険』に入らないと無保険のホームレスにようになってしまうので、いやいやながら区役所へ行く。待った挙句、退職の証明書がないので、発行してもらえなかった。よって、無保険の現在である。オーバーステイのホステスの不安を身をもって知った。『カフェ・ラッテ』を褒美として己に与えて、秋葉原へクルマを走らせた。12:30過ぎにクリニックに到着。15:00よりの午後の診察は15番目であった。とりあえずサンクスでとろろソバを購入し、小さな公園で食べた。その後、2時間以上、時間をつぶさなければならず、仕方なく個室ビデオへ足を運ぶ。スーツを着たおっさんが無表情で籠にDVDを入れていく(一度に6枚借りられる。交換は何度でもOK)にまぎれて私も探してみるが、とてもエロエロを見る気分じゃない。「剣道着を着てセックス…」みたいな企画モノにちょっと心が動いたが、くだらなすぎる着想にバカバカしくなってやめた。ほんの少しだけある一般の映画のコーナーより『さくらん』を選んだ。土屋アンナ主演である。監督は蜷川実花。オヤジが親ばかなのか誉めていたので、選ぶとする。この映画は色を楽しむ映画だ。朱色。金魚の赤。吉原に売られた娘が女郎から花魁にまで成長し、身請けされて吉原を出て行くというストーリー。前半のスピード感と赤を強調した美術がアンナともマッチして、啖呵を切るきっぷのよいアンナぶりはなかなかいいかんじだったが、後半、お話を意識したあまり冗漫になってスピード感がなくなっていった。もう、こんな映画はハチャメチャでいいんですよ。最初から最後までアンナの尖ったキャラで成り立っているのだから。ほかの女郎、花魁はすべて引き立て役。私がきらいな、アンナと逆ベクトルの木村佳乃はどこまでも木村佳乃で、引き立て役として成功していた。映画としてはどうかといえば、まあ、駄作の類だ。とてもじゃないが世界に持っていく代物ではない。個室ビデオで観て正解だった。15:30にクリニックに戻り、先に点滴をして、その後、診察を受けた。私は先生に「四国八十八ヶ所を歩いてみたい。」という前向きな発言に喜んでくれた。ただ、失業保険の関係や金銭面のことなど、障害は多いぞ。とりあえず徳島県だけでも行ってみるかな。
2007年10月01日
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じつは『LOST』にハマっている。現在シーズン2の9枚目を観終えたところだ。うつ病の私には『24』よりもいいくらいによい。南洋の美しい景色。なぞがなぞを呼び、ストーリーは収束する気配も見せず、枝葉が広がっていくばかり。観ているほうは、なにがなんだかサッパリわからんが、とにかくストーリーを追いかけていこうと羊のごとくドラマについていく。『24』にくらべて当然のようにスピード感がないところも逆にいい。私は登場人物ではハーリーとソーヤーが好きだ。『24』のシーズン6の1枚目は一応、観たが、気がせくところはなく、『LOST』を観終えてからでもいいと思っている。ただシーズン6もやはりクロエがキーパーソンとなるらしいな。なんか少し綺麗になった気がするのは私だけだろうか。女性スタッフは美人揃いのCTUにあって、クロエの存在感は抜群で、お持ち帰りできるならクロエさんを選んでしまいそう。なんか叱られてね。眉間にたて皺が寄って、その表情に萌えてね。海外ドラマを観てしまうと日本のドラマはほとんどがクズだ。なぜここまで差がつくんだろうか。そりゃ『ビバリーヒルズ青春白書』のようなドラマも米国にはくさるほどあって、あちらの青年少女は楽しく観ているのだろう。こちらの視点では、ほとんど友近が演じる“キャサリン”を観るかのようだが。日本においてテレビドラマはジャリ専用の娯楽なのだろうか。女こどもというフレーズが出てきますな。アニメじゃ日本が世界一なのになあ。
2007年09月27日
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本日も秋葉原までクルマを走らせて点滴を打ちにいった。わるいんですよ、鬱の具合が。退職までの事務的処理や職安の手続き等を考えるとぐっと悪い。すべてを投げ捨てて病院という聖域に駆け込んだ安倍さんの気持ちは、私は理解できる。彼はストレスが胃腸に行くタイプだったのだろう。リハビリパンツを履いている可能性大だな。点滴を入れると途端に身体が軽くなるものだが、こうも具合が悪いとそんなに変わらなかったりするのだな。受診だけではなんだし、と秋葉の街をぶらつくわけだが、例によって個室ビデオ鑑賞に行くことが多い。でも、これも飽きてきた。パッケージを見るだけで内容がだいたい把握できるようになってしまった。私は、同巧多数ではなくてアイデアのある切り口を探して、なんとか楽しもうとする。『AVぶらり途中下車の旅』みたいなタイトルがあって、観ることにした。30代前半の奥さんと男優のおっさんが東急世田谷線のぶらり旅ですよ。この導入部というか、血気盛んな若人が早回ししていくこのあたりの演出がよくない。ぶらり旅の演出はけっこう難しいんだよな。おまけに世田谷の奥さんが、実際は世田谷の人じゃないってことがバレテーラなのだ、私には。この企画では女優はその土地をよく知っていなければならんのよ。「ねえねえ、このお店知ってるぅ?」と男優のオヤジの肘をつかんで突き進むような展開でないとねえ。ぶらりと小さな駅でおりて、人通りの少ない路地でチョメチョメといった小芝居もやってほしい。今回は女優さんが、ちょっと品のある奥様風だったので世田谷にしたが、AVに出るような人は、どちらかといえば阿佐ヶ谷とか錦糸町とかだよな。無理しないで、そちら方面でやったほうが女優さんも町の昔話を語ったりして面白いぞ。つうことで、私は早回しをしました。普段の私はファックシーンを早回しして、導入部をじっくり観るのだが(若い人と逆)からみのシーンをみるしかなかった。これは寂しいものである。これは余談だが還暦モノのシリーズを発見し、ここはチェックしてみなさんに報告すべきかと思ったが、さすがにこの私には50代が限界だ。うつ病の具合がよくなってからご報告できれば幸いである。
2007年09月13日
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『それでもボクはやってない』を観た。痴漢冤罪がテーマの作品である。監督は『シャル・ウィ・ダンス?』の周防監督。10年ぶりの作品だ。いやあ、地味な作品でした。実際の痴漢事件について、かなり詳しく取材している。ディテールが細かくてリアル。この作品での案件も、何かモデルがあるなと思わせるほどにリアリティがある。警察、検察の取調べの方法とか、意外に被害者の記憶があいまいでもそのまますんなり通ってしまうところとか、現在の警察権力に真正面から勝負している。日本の警察行政・司法の問題点を、それは丹念に拾っていて、とても地味だが、観るものはこの世界にひっぱりこまれるのだ。しかし劇場でこれを観た人はドーン!とヘヴィな気持ちを抱えつつ映画館を出ることになったのだな。ビデオでよかった。映画の出来としては『シャル・ウィ・ダンス?』と同じくらいよい。でも集客は悪かったろうな。取調室には窓はないんだよな、普通。テレビドラマの取調室には窓があるが、じっさいの取調室のつくりは、1つがカプセルのように狭く密閉された空間なのだ。あの中に入っただけで圧迫感を感じる。そういうディテールが正確な取材により現実に忠実であった。男性諸君は観るべし。
2007年09月04日
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チャッ!と仕事を終わらせて、帰り道にTSUTAYAに寄る。半額セール中なのでこの機会に大盤振る舞いで借りているのだ。今日、借りたのはフーファイターズの『イン・ユァー・オナー』であった。I君が気に入っていることを知り、私もアルバムごと聴いてみようかという気になった。2枚組みの大作である。◎じつは、この私、Foo Fightersを見くびっておりました。デイブ・クロールという男。もともとはニルヴァーナでドラムを叩いていた野郎でございます。ドラマーに優れたコンポーザーなしという先入観にとらわれておりました。しかしながらこいつはただのドラマーではなかった。マルチな才能を持ったロック野郎だったのでございます。後期のニルヴァーナにおいて故カート・コバーンはリズム隊の力不足を憂慮しておりました。そこでデイブの加入となったのでございますが、当時のデイブは、ただただニルヴァーナのメンバーになりたい一心でドラムのオーディションに参加した次第でしたが、じつは、彼の実力は、ギターにおいても、そのテクニックはカートよりも上であったと伝え聞いております。技巧派のデイブはカートの陰に隠れておりましたが、カートの死がきっかけとなって、それまで暖めていた作品を世に問うことになったということです。カート・コバーンの自殺なくして、フーファイターズなし。と、このように考えれば、なんというか、複雑な気持ちがいたします。
2007年03月07日
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私の仕事を管理する万能の手帳がこのクリエTH-55だ。引越しのごたごたでCD-ROMを紛失し、また、放電によりデータが初期化した状態で、しかたなくPDA本体のみで使用していたが、やはりデスクトップと同期したい。パソコンにバックアップをとっておかないと不安なのだ。それで、じぶんなりにデスクトップを使おうとTJ-25を落札してみたりしたがうまくいかない。そこでPalm仲間のA君に救いを求めた。A君はネット上よりダウンロードしたTH-55用のドライバを使って、最後にはPCと同期してくれました。私の誕生日プレゼントとしてお金に変えられないものとなったのです。A君、アリガトネ。PDAはいろいろあれど、こいつにかなうものは未だにないと思うのだが、詳しい方はいかがお思いであろうか。ウィルコムのZERO-3も気になるが、サクサク感がぜんぜん違うと思う。ウィンドウズはどこまでもウィンドウズだと思う。Palmは軽いもんね。TH-55で手書きの書き込みや写真でのメモ、手書きメモ、また音声メモまでさまざまなメモをスケジュールにまとめて乗せることが出来るクリエオーガナイザーはホント素晴らしい。仕事には関係ないが動画も再生できるし音楽も聴ける。無線LAN機能がある。手の中に入ったPCといって差し支えないだろう。こんなに素晴らしいPDAをソニーは04年に発表し、人気でなかなか手に入らないという現象まで巻き起こしながら、会社の業績不振のあおりで05年にPDA事業から撤退してしまった。そんなわけで、ヤフオクではけっこうな価格で取引されているのである。シトロエンと同様で、もう手に入らない道具だが、なくてはならぬもので大切に使って生きたい。
2007年03月06日
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サントリーオールドのCMがいい。(♪ランランリラン シュビラレ)のスキャットをバックに故郷の父親と都会で生活する娘のショートストーリーが流れる。娘のルックスがいい。語り口もいい。要するに演出がいい。どういっていいかよくわからないが、よく探してきたと思う。50人ほどオーディションをしたのだろうか。出張だという父に、仕事はうまくいっていると嘘をついた娘。そして娘は父の嘘にも気づいていた。出張なんてなかったんだってこと。いわゆる温度の低さを感じるが、底にはぬくもりがある。ニッポンの経済は踊り場を脱却したらしいが、ようやく立ち直りつつある日本の温度はこのくらいが正直なところだろう。2007年におけるサントリーオールドのCMとして、素晴らしいコンセプトだなと、思った。そういや、ちょっと前までオールドのことなんて忘れていた。あれは30年前のウィスキーだと思っていた。(♪ランランリラン シュビラレ)の音楽が07年の都市にあって一巡してオンタイムになってきた。思い返せば『恋は、遠い日の花火ではない。』なんていってた頃が一番つらかった。ニッポンは涙目だった。私はローヤルのコピーというお題において、最初、『みつかりましたか?』と書いたら『恋は…』のコピーライターに「キャッチが逃げている」ときびしく批評された。確かに見つからずに右往左往する人たちに「みつかりましたか?」と声をかけてはいけないな。(ビジュアルは鍾乳洞の中でライト付のヘルメットをかぶった男女が出会って乾杯するというものだった)あのコピーを考えたとき私は27歳。あれからずいぶん経って、オレはみつけられたのかな。まだじゃん。でも『おいしくなってきた』といってもあながち嘘でもない。まだ、みつからないけれど、少しおいしくなってきたぞ、オレの人生。みんなで『人生、おいしくなってきた。』の動画をみよう。
2007年02月28日
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先週の日曜日に友人のI君にカーナビの取り付けをお願いしたことを日記に記した。そのとき、私は文字どおり気持ちとしてお礼に何かを差し上げたいと思い、I君をイメージしながらCDに音楽を1枚焼いたのである。Ituneを使って。その曲目を記してみるとする。1 Salamander (ELLEGARDEN)2 Oh Year!(Subways)3 Bevelley Hills(Weezer)4 Blitzklieg Bop(Ramones)5 U-MASS (Pixies)6 Parisinne Walkways(Gary Moore)7 Tonight Tonight(Smashing Pumpkins) 8 Supermasive Blackhole(Muse)9 Los Angeles(Frank Black)10 No Way Back(Foo Fighters)11 In My place(Coldplay)12 Back On The Chain Gang(Pretenders)13 Shold I Stay Or Go Now(The Clash)14 Amanda(Boston)15 Regret(New Order)16 Hold On(Santana)17 Anerchy In The UK(Sex Pistols)18 No.13(ELLEGARDEN)19 Damaged Goods(Gang Of Four)とまあ、こんな選曲であった。1曲目のエルレガーデン。ハードロック大好きのI君はエルレに反応してくれると思いきや、そうでもなかった。やっぱエルレはニッポンのグランジなのかしら。私の感想では、ニッポンのロックもここまで来たか、と感慨ひとしおの曲なのだが。2曲目がサブウェイズなのは、私の好みで。かわゆいシャーロットたんの声を聴かせたくて。6曲目のゲイリー・ムーアのパリの散歩道はI君の好みと私の好みがガッチリ重なる曲だ。泣きのギターで、泣きましょう。そしてI君は8曲目のミューズに反応した。ここでフックが来るとは正直、意外だった。そうか、I君の音楽の新規開拓はミューズか。また今回、彼が一番気に入っていたのは10曲目のフーファイターズであった。こいつがI君の大好きなロックであった。あとはボストン、サンタナで懐かしく思いながら聴いたI君。私のまごころは伝わったであろうか。ある人をイメージしながらCDを焼くのはけっこう難しいものである。打率はまあまあだったと思うのであるが、ホントのところはどうだったか。私にとってこの選曲はどうだったといえば、当然、じぶんのストックからの選曲なのでみんな好きなのは当然だ。こんなこと、やっているオレはただの暇人だが、誰かのためにCDを焼くというのは結構おもしろいことであった。「パリの散歩道」もあれば「アナーキー・イン・ザ・UK」もある選曲。第三者からみるとどう見えるかな?
2007年02月24日
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今日は予定した自分の仕事は2時半に終わってしまった。もう帰りたいな。月の下旬、ケアマネは利用表を配るのに忙しく、私以外のスタッフはとても忙しい。「ふぁ~」と伸びをしたり、コーヒーを飲んだりしても、せいぜい10分しか経たない。周囲が忙しい中にあって5時半まで机にむかって過ごすのはけっこう大変だ。かつての職場なら、それこそデイサービスに遊びにいって利用者と一緒にレクレーションを楽しんだり、自分用のPCでネットサーフしたり、けん玉をしたり、隣のT田を相手におしゃべりを楽しんだものだが、まだ3週間しか経っていない職場では無理だな、事務所でけん玉は。そこで、PDA(クリエというpalmコンピュータ)のアドレスに仕事用の電話番号とFAX番号を入力していくことにした。この手の作業、じつは苦手だ。エクセルに住所録を作るような作業、ほとんどやらない男、それが私。しかしながら今回は、地道な作業をする動機付けとなるエピソードがあったのだ。入職1日目に、Nさん(たぶん32~3歳の男性ケアマネ)が自分の手書きのアドレス帳をコピーさせてくれた。彼が仕事をし始めて、関わってきた業者のアドレスがエクセルの枠にボールペンでとりあえず書かれてあった。彼はおそらくアドレス帳を印字で完成させたかったのだと思う。そのような書類整備の作業が好きな様子であった。途中で本来の業務が忙しくなり頓挫したのだろう。そこで私はNさんにもらったアドレスを自分のクリエTH-55に入れていった。5時15分くらいまで必死にやって、だいたい入力できた。自分のクリエがグレードアップした気分。しかしこれで終わりではない。私は昔使い、もういらなくなったpalmのm100を取り出し、赤外線通信の機能でアドレスを同期させた。ちゃんとできました。そしてグラフィティ(palmの入力スタイル)の説明が書いてあるウェブページより方法をプリントアウトし、その紙を添えて進呈することにした。palmOSの信者を増やしたいのである。PDAはみんなで使うほどに利便性は増す。まず一人目の仲間獲得のターゲットがNさんなのであった。今は新品なきソニーのクリエ。福祉用具事業の本田美奈子似のオネエチャンが私のクリエに関心をよせていたので次のターゲットは彼女。こうしてまたひとつ外堀を埋める作業をする多数派工作のおぎーのであった。※ PoketPCとも同期できるんだって?
2007年02月23日
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今、宮野木のオートウェーブのネットカフェより書き込み中。愛車シトロエンエグザンティアの行方について思案する意味もあり、ナビだの板金・塗装だの、カーオーディオだのについて漫然とした気持ちでどうしようかと思っていたのだ。途中、スタンドですっかり禿げてしまった天井の塗装を見積もってもらったら、は65000円という見積もりであった。マツダのメカニックは7万といったがほぼ同額であった。またバンパーにちょい傷があり、これがなんと35000円。バンパー全部を塗りかえるのだという。いらん、そんなの。もともと、このバンパーはプラスティックの未塗装だったのだ。事故をして修理したら、勝手に塗装されていた。黒のままなら、こんなの雑巾でふきとって終わったことなのに。バンパーはぶつけるもんだと、縦列駐車において場合によってはバンパーで後ろの車を押して前の車を押し出して駐車しちまおうという、フランス人のようなクルマ観の持ち主である私に過剰なバンパー塗装は不愉快である。トランクルームにはCDチェンジャーがでんと構えており、車椅子や台車を何度もぶつけていたら、しまいには壊れた。そんなこともあって、ナビとオーディオが一体化し、しかもたたまれてフリントガラスの視界を遮らないナビシステムを買おうとしたら工賃をいれて28万円となった。それでも買うつもりでいたが、私の車の年式が古くて車速が測れないことがわかった。唯一装着できそうな総合的なナビシステムを取り付けることはできなかった。そこで私と店員はゴリラという取り外し可能のナビに活路を見出した。ミニゴリラというものがあるのだ。地デジ対応だし、営業車でも使用できる。見知らぬ町で働く私にはとても都合が良い。ナビはこいつにした。オーディオの問題であるが15000円くらいのipodをダイレクトで入力できるステレオを買った。もう連奏CDなどいらん。工賃が2万くらいかかるというので、ミニゴリラとあわせて9万5000円か。けっこう苦しいぞ。でも、テレビが見られるからショートステイを利用するオフクロにもいいなと思った。ベッドの中でテレビが観られるからな。いい買い物だったのではないかと思っている。ステレオをつけるのに3時間以上待たねばならぬというので、こうして休憩所においてあるPCで、出来事を書き込んでいる。ほんとうは車検についても相談したかったが、時間がない。今度にするしかないか。でも天井の塗装は必要だな。そのうち職員らが私のクルマに乗ることもあるだろうから。かっこわるいもんなアレじゃ。これだけポンコツグルマに投資をしたということは、クルマの買い替えはなしとなったということだ。少なくともあと2年は乗る。現在走行距離91000キロ。100000キロでタイミングベルトを交換しなければならないので(5万キロごとに交換)それだけで7万円がかかる。スフィアの交換とか、なんどのかんだの4月の車検で200000円は必至である。どうする、お金。それでも35万円の国産中古車に買い換える意志はまったくない。ぜったい嫌だ。毎日往復70キロも運転するんだもん。マーチとかもダメ。ホッとできてロングドライブでも疲労しないクルマじゃないと嫌。ということでシトロエン地獄はこれからも続くのだ。※買ってからわかったこと。もっと安く買えた。くわしくは価格コムで。
2007年02月11日
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平日の10時にシネプレックス幕張にいる連中に、忙しいの文字はない。洗車も部屋の掃除もやっぱりできなかった私は、ベッドにもぐりこむという最悪の事態を避けるために、とにかくここへやってきた。『硫黄島からの手紙』も『武士の一分』もひっかからず、『マリー・アントワネット』がちょうどよいタイミングという事態に、ターリーズでカプチーノを飲みながら思案すること10分。よし、観るか!との結論に達した。TVのスポットCMにおいてニューオーダーの「セレモニー」が主題歌として使われていたことが決めてであった。音楽を聴きにいこうと思ったのである。J-WAVEではこの映画より何曲かサウンドトラックがかかり、80年代のいわゆるニューウェイブロックを盛り込んでいるらしかったのだ。『マリー・アントワネット』を平日の午前中に観るやからに、忙しいの文字はない。さっき、言ったか。場内はオババばかりである。オババとマリーアントワネットの相関性はニッポン国に限ったことらしく、生誕250年がブームに輪をかけて関連本は次々に出版されるわ、自宅の装飾および、ファッションをマリー風にするわ、ホテルにてブルジョワジーな婦人が講演会をするわと、奇妙な盛り上がりを見せ、東宝東和もさぞや鼻息が荒かろう。悲劇の美女、マリーが生きた激動のフランス革命の時代を、中華定食のごとくこってりと食したいオババ達は映画が始まるを待った。監督はコッポラの娘であることも知らずに、だ。※ 映画はブルボン家よりフランス王室に嫁ぐところから始まる。オーストリアとフランスの国境線で、ちょっとした儀式が執り行われ、マリーは衣類のいっさいすら脱ぎすて、お付きの待女や可愛がっていた犬ともお別れ。結婚相手のルイ16世はまだ子供じみた男であった。マリーも14歳だったと記憶する。典型的な政略結婚で、ヨーロッパの政局安定のために嫁いだマリーであったが、柳沢厚生労働大臣の心持で、子供を産む機械として決意している美貌のマリーに、ルイは劣情を感じないのか、夜の営みが行われないのである。これには祖父であるルイ14世も、ブルボン家の偉い人も困った。どうしましょ。とここまでがストーリーらしいストーリー。大河ドラマのこってり風味。だが、ソフィア・コッポラは彼女の悲劇を描くことにさして関心はなかった。上映開始30分ほどでオババ達は不安な表情を見せ始めたのだ。見えないが。美術、衣装はすごくご立派。おそらく時代考証もしっかりしているだろう。絢爛豪華なベルサイユ宮殿での日常。そのきらびやかな映像にのっかる音楽がニューオーダー、アダム・アンド・ジ・アンツ、バウワウワウといった面々だ。コッポラの娘がやりたかったのはコレだったのだ。時代は17世紀であろうが若い娘には違いない。マリーの生命力と絢爛豪華な宮殿のビジュアルを、80年代初頭のロックで表現した。これにはオババたちも?だったに違いない。私の心はすでにサウンドトラック盤がアマゾンにあるかしら、とストーリーからは離れていた。この映画の50パーセントは美しい音楽だ。残りの半分は映像美。少女マンガのような展開を期待すると完全に裏切られる。ので、奥さん、この映画はいかないほうがいいですよ、CMの音にピンと来る人以外は。バウワウワウがとてもよかった。アナベラは元気であろうか。※星は5つ中3つ。オババを対象とすると2つである。マリー・アントワネット - goo 映画
2007年02月03日
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ラモーンズにハマっている。先月までピンクフロイドばかり聴いていた私はどこに行ってしまったのだろう。アモキサンというこう鬱剤は、アッパー系らしい。あっというまに1st~4thまでをなんらかの形で収集し、くりかえし聴いている。始まりはP2Pであった。Cabosでramonesと検索したのがマイブームの始まりだ。(皆さん、著作権についてはくれぐれも注意してくださいね)1976年のパンクの始まりの音が私のハートをノックアウトし、TUTAYAへと走らせた。『ラモーンズの激情』をレンタルし、CDにまで焼く。その後、セカンドをアマゾンに注文。ほどなくしてサード、と4枚目が一緒になったアルバムをeブックオフにて購入した。音質はセカンドがよい。というか1999年以降に発売のアルバムはリマスターされていて音がよい。買うならリマスターですぞ。ラモーンズについてはリアルタイムで知ってはいた。1曲2分弱でずんずん進むスタイル。3コード。チープトリックに夢中になっていた中学生の私に、ラモーンズはシンプルすぎて逆に難解だった。どの曲も同じに聴こえてしまったのだ。いや、それは現在でも似たようなもんだが。お経を聴きながら心が癒されているのに近い心地よさなのだ。メロディアスでほんのりせつない。A,D,Eという3つのコードで際限なくいい曲はできるのだということを、身をもって証明してくれたジョーイ・ラモーン。30年経って、ちっとも古くならずに現在でもティーンに聴かれ続けられている。Tシャツもフジロックに行くと必ずみるぞ。それにしても現在、メンバーのうちドラムを除いて3名とも鬼籍に入ってしまっているという事実は、パンクな人生である。騙されたと思って聴いてみてください。
2007年01月23日
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いいCDが安く置いてないかと中古店を訪ねることがある。先日、GAOへいった。ピンクフロイドを探しても、そんなときにはないのだよな。近所のブックオフはこれなら新品で買ったほうがいいというくらいに高いし。ブラブラと店内を眺めて、マライア・キャリーの相場が180円であることを知った。クリマスソングスのCDだけは2500円する。私はあてもなく棚を眺めていてアート・オブ・ノイズのCDが580円で売られているのを見つけた。最近の(といっても99年)ZTTレーベルで一世を風靡していた80年代のものとは違う。私はP2Pで「motions in love」を聴いて大好きになりあの頃のサウンドをほかにも聴いてみたいと思ったのだ。で、「ドビュッシーの誘惑」というクラシックのサンプリング企画モノを手にしてまあ、いいかと思い、購入したが、聴いてみてイマイチ。ドビュッシーそのものをほとんど知らない私がいけない。で、アマゾンでAONのアルバムをいろいろ見ていて、それで驚いた。580円で買った「ドビュッシーの誘惑」はアマゾンにおいてはマーケットプレイス市場において、6800円で売られていたのである。コレクターズアイテムなのか、こいつは。私が5000円で出したらすぐに売れるだろうな。※どうやら私が買った盤は、ジャケットがレアなだけらしい。ドビュッシーの誘惑
2007年01月13日
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ブルーマンデイ・ヒューチャーリング・マツケンサンバという妙な動画をみつけました。不思議なミスマッチ感覚。後半はもっとヘン。ドラムの人のバスドラが心もちモタついているような気がするのは私だけでしょうか。マシーンに合わせるとあんなものなのかしら。ココ
2007年01月11日
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ついに、ピクシーズを超えてフランク・ブラックのソロ盤にも手を出してしまった。ああ。たった4枚しかないフルのオリジナルアルバムだから、ピクシーズについてはケチッテケチッテ購入していたのだ。『ボサノバ』の購入は半年以上前だったと思う。ラストアルバムの『世界を騙せ』を薦めてくるアマゾン。毎度、そのジャケットを眺めながら、やり過ごす。そして買うのはピンク・フロイドの初期の頃のアルバム。「エコーズ」が鬱の心に染み渡る。フロイドがうつ病を癒すことについては日を改めて語ることにするが、そうやってピクシーズ購入を避けてきた。しかしついにこの日がやってきたのだ。ピクシーズとフランク・ブラックのソロひとつと2枚も買ってしまった。91年発表の『世界を騙せ』は『ボサノバ』風味のオサレなパンクがソニック・ユースのごとくに暴走しているようだ。ギターのジョーイ・サンチアゴとベースのキム・ディールの風味は最小限に抑えられて、ブラック・フランシス一人がテレキャスでキーンとした硬質なギターを弾き殴っている。この頃、バンドは空中分解寸前であったそうだ。半分くらいはチャールズ(フランク・ブラック)のソロみたい。このアルバムに満足だったのは彼だけだろう。我々、聴く側にとっては、いい作品なのでイイと思うだけだが。91年といえばニルヴァーナの『ネバーマインド』が出た年だ。グランジロックという言葉がブームでロックの状況が大きく変わってきた頃。オルタナティブの先駆的なポジションを築き、フォロワーがたくさん出てきた頃にピクシーズ自身は役目を終えた。あとはデブの「一人、ロックの細道」をとぼとぼとついていく、私のようなバカがいるくらいである。
2007年01月08日
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水にやさしい言葉をかけてやるといいんだって?水のみのオレサマは毎日2リットルほどのミネラルウォーターを飲んでいるのだが、飲みながら「水さん、今日もアリガトネ(はーと)」と声をかければ開運になるのか。なんかムチャクチャな本がヒットしてはいないか。本屋で手に取ったときは、「へぇー」と思ってぱらぱらとページをめくって美しい水の結晶の写真を見ましたよ。雪の結晶にしてもそうだが、結晶っていろいろな形があって、形の出来具合が偶然性の高い産物なので、またそれを必然とする考えが生じるのだろう。ビンの中に水を入れて『ありがとう』とラベルと張ったものと『バカヤロウ』とラベルを貼ったものの結晶を比較すると、『バカヤロウ』の結晶は汚いのだそうだ。だから、日常生活において、きれいな言葉をみんなが使えば、世の中はすばらしくなりますという道徳的なオチをつけて、それに傾倒する教育関係者もいるらしい。私はそんな人物にバカヤロウと結晶を破壊するくらいに怒りたい気分だ。こういうのをニセ科学というのでしょ。子供に道徳を教育するに当たって、怪しげな科学を用いることの是非が議論されている。賛成する人は、水の結晶について科学的に正しいかどうかというよりも、このようなエピソードから子供がよい行いをするようになれば、それでいいのではないかという。私は嫌いなニンジンを食べると頭がよくなるよ、と怪しげに言って強要する幼少時代のオフクロの姿を思い出した。あれはスッキリしない気分だった。水はバッハが好きでヘヴィメタルは嫌いだそうだが、私の心が病んでしまったのもロックの聴きすぎだという仮説が成り立つよな、まったくもう。私はアニミズムが好きで、聖水とか大木とかお天道様といった万物のすべてに神が宿るという教えは好きだ。だが、妙な科学的根拠をくっつけられると一気に萎える。NHKの『視点・論点』でニセ科学を糾弾している先生がいらしてYouTubeにアップされていたので見つけたら、リンクしましょう。視点・論点「まん延するニセ科学」
2007年01月03日
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数年前の出来事である。私はある夢を見た。福祉施設職員の仲間がクルマで事故った夢だ。25歳の彼は身体の心配よりも15万円で手にし、カスタマイズして可愛がっていた愛車の損壊を悲しんだ。その様子が哀れでかつ彼らしい愛嬌があった。そんな夢を見た。「だから○○さん、事故らないでくださいよ!」と彼に翌日、忠告した。『ボクは、事故はしませんよ(笑)』と余裕の表情であった彼であったが、しばらくして本当に事故を起こしたのである。これを予知夢というのか。私は、「ほら、だからいわんこっちゃない」とは言わなかった。「おぎーのさんがそんなことを口走るから、本当になっちゃったじゃないですか。」と彼は笑いながら言った。言霊とでもいうのだろうか。そろそろ私の予知能力について興味を見せる読者が出てくる頃ではないだろうか。じっさい、この経緯をはたで見ていた女性職員が興味を見せた。若くエロカワイイ女の子が、「私もおぎーのさんの話を聞いてみようかしら」と言い出した。そんな状況にあって私の心にはある変化が生じてきたのである。じぶんには予知能力があるのではないか、という思いが…。「△△ちゃんの夢を見たら教えてあげるね!」と私は気安く返答していた。当時、彼女は結婚を前提に付き合っていた彼氏がいたが、彼氏とこのまま付き合って結婚していいものだか、悩んでいたのである。私は自然とエロカワ女の子の相談役となっていた。そのときの私の顔つきを、今ふりかえって想像してみれば、江原何某にそっくりであったろう。あのニヤニヤ笑っている具合が。そうです、私は予知能力なんてものを持っているわけないのです。クルマの事故の夢はただの偶然。そもそも彼はクルマの運転が好きだったが、若さゆえの乱暴さもあって、ほかにも事故を起こしていたのだ。私の夢はそんな彼の履歴を元に構築されたものであったと思う。ゆゆしきことはその一件を霊的なものとみなして心を開いて近づいてきた女性がいたことである。私の顔が『オーラの泉』みたいなニヤニヤ笑いになるのも致し方ない。許してほしい。私は調子にのってあてずっぽうな予言をのたまいだしたのだ。ここに若いスピリチュアリストの誕生の瞬間があった。私は自分で気づかずともコールドリーディングの技法を用いだしたのであった。コールドリーディングの意味がわからない方はぜひともググっていただきたい。私が説明するよりもいいだろうから。江原何某はインチキであるというがために、こんなエピソードを書いた。私の推察に間違いはないであろう。ただ、『オーラの泉』においてゲストは大きな満足を得ている様子なので、それはそれでいいのだろうと思う。私は毎週、『アイチテル』が始まるまでのつなぎに観ているが、江原はともかく、美輪さんに対して悪い感情はない、というか好きだ。唯物史観の人生はつまらないとも思う。私は最近になって心霊写真の中にはホンモノもあると思うようになったくらいであるから。
2007年01月02日
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いま、巷で話題の曲といえば『ヤングフォークス』でしょう。J-WAVEじゃ4時間おきくらいにかかっていた。とにかくキャッチーでかっこいい!男の声がジョン・レノンに似ていると思うのは私だけでしょうか。スウェーデン出身で過去に2枚、アルバムを出しているとのこと。イギリスでも評価が高く、NME誌においても10点満点で9点との高得点が出た。日本盤も最近発売され、来日もするという。まだ曲を聴いていない人は、このリンクからいってみてくださいませ。Peter Bjorn And John / ピーター・ビヨーン・アンド・ジョン(ハイ、来日が決まったよ。)をクリックするとPVが流れます
2006年12月26日
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世間にはCDを5000枚も持っている人が少なからずいる。2ちゃんねるの『洋楽板』で、そんなこれまでロックを何百枚、何千枚と聴いてきた人がたどり着いた音楽は何かと論じ合っているが、これがなかなか結論がでない。当たり前だが、1000枚以上聴いてきて、ミスチルだったりルナシーだったりするわけだ。ボウイのジギー・スターダストがやっぱり一番いいとか、ネヴァーマインドはうるさいだけでわからなかったとか。ロックの煩悩は1万枚のアルバムを聴いても尽きぬことがないらしい。驚いたのは43万円の手取り給料のうち、毎月25万円をレコードやCDに費やしている人がいたことだ。30代の男だ。じぶんでジャンキーと名乗っているが、会社帰りに数枚、買って帰らないと落ちつかないのであろう。私は小学6年生の時にオリビア・ニュートンジョンの「そよ風の誘惑」というEPを購入して以来、これまで300枚くらいのCDとLPを聴いてきた。けっこう多いと思っているが、いきついた先を考えても難しいぞピンク・フロイド「狂気」「炎」クィーン「オペラ座の夜」「クィーン2」ザ・カーズ「キャンディオーに捧ぐ」デヴィッド・ボウイ「ジギー・スターダスト」「スケアリーモンスターズ」TOTO「1st」ボストン「ドント・ルック・バック」ニューオーダー「テクニーク」「リパブリック」ノラ・ジョーンズビートルズetcetcこれをやりだすとキリがない。ミクシィにコツコツとレビューを作るはずが頓挫している。ちょっとずつ再開しようかな。とりあえず、今夜の気分で私が行き着いたのは、デヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」次点が「ドント・ルック・バック」でした。なぜか70年代なのだ。
2006年11月28日
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吉田修一『パークライフ』を読んだ。芥川賞受賞作ということで期待して読んだ。結果は、柳美里の『家族ゲーム』を途中で投げたような、吉本ばななの『キッチン』をピンと来なかったような、要するに私の期待とは異なる作品であった。『パークライフ』というタイトルと作者の風貌より、ある青年がホームレスとなって、そこから見える風景が…と勝手に思い描いていたのだ。主人公の暮らしぶりは中流以上だし、出てくる人物に悪い人はいないし、誰も病んでいないし、大きな事件もない。こんなディテールにこだわった小説は書くほうは書くほうでそれなりに大変な割りに、こちらはスッキリしないのだな。突然、警察官が追いかけてきたり、猿が暴れて台所を壊して欲しいものだ。読んでいて、主人公に感情移入できない自分が東京の暮らしと完全に離れてしまったことを確認した次第。六本木ヒルズのイルミネーションを見るのに、深夜の首都高をクルマですっとばすという暮らしに価値を見出すしかないなオレは。それにしても、事件が起きない小説で芥川賞ってことは、やはり吉田修一氏は第一級の作家なのだろうか。寸止め文学っていうのかな、こういうの。
2006年11月18日
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NHKのヤング向け(ヤングとは死語)音楽番組に「ポップジャム」というのがあって、そのオープニング音楽がニューオーダーの『リグレット』が使用されていて驚いた。近頃のガキとニューオーダーの距離は意外と近いのか。うれしいぞ、オヤジとしては。NHKの中の人はニューオーダーがお好きなようで、トップランナーという鼎談番組でも、かつてNOの『レッツゴー』が使われていた。あのオープニングもかっこよかった。(TRFが今、テレビに映っている。あのオネエチャンも歳をとったな。サムも元気に踊っています。ジャリ向き音楽には若さは必須の条件であり、それが失われると途端にナツメロの空気が漂い始めてくる。諸行無常の響きアリだ。
2006年11月17日
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小説でも読みながら寝るかと、もう12時を大きく回ってから『手紙』を読み始めたら、止まらなくなって、結局、夜明かしして最後まで読んでしまった。導入部で引き込まれた。この小説の面白さは最初のほうにある。というかこの調子で最後までいけば、名作であったと思う。品質が一定していないところが残念だと読みながら何度も思った。「へ?そっちに行くか」とストーリー展開を独自に考えてしまう。音楽の部分がよくない。最後にまた音楽に戻っていくが、なんで「イマジン」なんだか。一気に読了したわりに不満が多いが、あらすじとしてはとても素晴らしいから惜しい気がするのだ。新聞小説であるがゆえにやっつけになったのか。差別がテーマなのだが、主人公が受ける差別がいまひとつリアリティーに欠ける。唐突な印象を受けることが多かった。この作品、もう一回リライトしたらどうかなあ。分量をぐっと削って始めの緊張感を最後まで継続させたい。ベストセラーの作品にここまで注文をつけるオレサマもなんだかな。
2006年11月06日
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ヤリたい女をとるか、貞淑な女性と結婚するか。と訊かれたら、まず100%の男どもは「資産家の女と結婚して、義父のチカラで自らも上流社会の一員となり、安定した暮らしをしながらも、なかなか手に入らない無理目で、エロくて、セクシーな女とヤレる限りの激しい性愛を楽しみたい」と思うだろう。(こんな具体的な返事は誰もせんが)まじめな家庭生活を送り、最近第一子が誕生してパパとなったばかりのA君だって、ハセキョーに言い寄られたら(それもまず見つからない、そしてハセキョーは激しく臨戦態勢)、行くよ、ね?この映画の主人公はどちらも得てしまうのだ。え?それでは物語として成り立たないって?そう、アレンの映画は成り立っていないのかもしれない。が、とにかく現在のウディ・アレンは、とどのつまり人生は運勢には逆らえないと考えている。上昇志向の強い若者がその押し出しの強さと強運で、ありえないポジションにあれよあれよと着いてしまうことは実際にある。例えばホリエモンとか。セレブの女にみそめられて、申し分ない上流家庭の中に入り、彼らの経営する一流企業に入って仕事もバリバリ。グングン運気は増す中で、男は欲情させてくれる女を獲得することも諦めることができない。で、おかげさまでヤレた後に、男の煩悩というものはそれで解消されることもなく、増すばかりナリ。誰だって友人がそんなことをしようものなら「悪いことはいわないから、ヤメとけよ!」と忠告するが、自分がその状況に置かれると、危険を冒してでも、エロい女を手にしたいと思うものだ。最近の例では民主党の細野議員と山本モナの一件がまさにコレ。細野は見つかり、運がなくて残念だろうが、運がないほうが、実はラクかも。映画の中においての強運男は、強運だけに苦悩も大きいのだな。「自分が幸せでないのは運がないからだ」、とか、「もう少し運があれば成功できたのに」と密かに悲観する人間は多いと思う。アレンは常日頃より、運命についてあれこれと考え続けてきた男であり、その時の心境を作品というカタチで結晶として残す行為を行ってきた。アレンの映画は、いつでも自分の心象スケッチの延長なのだ。努力より運だ、と2005年のウディ・アレンは考えている。ならば、貧乏な家に生まれてしまった人、才能が今ひとつな人が努力することは無駄なことなのか。その先について考えてみたい方は、是非、この映画を観て考えてみて欲しい。お爺さんとなったアレンのロンドンでの初作品。枯れた味があるのに、テンポは相変わらずによくて、音楽がまた、素晴らしい。2時間を超えるというアレン作品らしからぬ長時間だが、私は100分くらいにしか感じなかった。A君やT田にも劇場に足を運んで欲しい。そのくらいお薦め
2006年10月06日
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雑誌の広告でスクリティポリティの新譜をよく見かける。週刊文春とアイデムのフリーペーパーに載っていた。ほかにもいろいろ掲載されているのだろう。ということで、本日、私は自分が手にしているCDが輸入盤であることを知った。そういわれてみれば、ライナーノーツや歌詞カードが入っていない、が、買った値段は2400円くらいした気がするのだ。高い外盤だ。国内盤の発売は9月27日だったのか。すでにミクシィにレビューを書いていたので、今、ちょっと覗いてみたら、一番乗りの私の後に3人がレビューを書いていた。なんとなく嬉しい。ラジオでガンガンかかってくれないかな。それにしても、グリーンはこの夏、サマーソニックに出演しているし、渋谷クワトロでライブもやった。国内盤が出るまでずいぶんと時間がかかったものだ。なにを躊躇しとんのじゃ、インペリアルレコードさんよ、って誰。近頃、上品でオシャレで女をくどく時のBGMがないとお嘆きの貴兄にお薦めしたい。夜のドライブにおいては結構効き目があると思う。80年代においてのフィル・コリンズの♪ワン、モア、ナイトと同じくらい効きますよ!打ち込みドラムとシンセベースがひっぱり、その上に繊細なグリーンの声やキーボードが地味に脇を固める。で、今回のアルバムのキモはギターサウンドだ。ラインアウトの音だけで録音したような、、ザラザラした軽い音にしてリードを弾く、といってもとても簡単なフレーズだが。寝る前にもいいかも。血圧を下げるのにも効果があるかもしれぬ。曲はキャッチーのようでキャッチーでなく、口ずさみたいが、すぐに曲を覚えられない。コード進行が複雑だからか。これがダメな人にはまったくダメなアルバム。そんな人は誰かにあげちゃいましょう。9月の下旬からウールを着るような、すでにブーツを履いているような、先をゆく人へ渡しましょ。別にあなたのセンスが悪いのではなくて、音楽はなにも無理して聴くものではない。大塚愛やBONIE.PINKでお口直しすればいいだけのこと。スルメアルバムだから、日持ちはいいと思う。
2006年10月05日
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うつ病の具合が相変わらず悪い。深夜にオヤジの傘を持ってコンビニへ行き、違う傘を持ち帰ってきた。ブランド物らしく、オヤジは機嫌が悪い。そもそも私は持っていったその傘を、ユニクロで自分が買った傘だと認識していたので、「アレ?これ、なんかちがうぞ。」とわざわざ、差し込んだ場所でない傘を持ってきたのだ。いやまて、オヤジの傘はTUTAYAの時に入れ変わったのかもしれぬ。ということで、ビニール傘以外は、傘立てに置いてはいけないようだ。昔は、ヘボい傘が立派な傘に変身していくことが多かったのだが。今回は、傘の話をするのではなくて、ピンクフロイド様のDVDについて語るつもりであった。『驚異』という名の2枚組み豪華版アルバムがアマゾンより届いたのである。定価は4935円だが、3700円ほどであった。コイツは凄いですよ。封を切って解説を読む。充実していることよ「ピンクフロイドへの道」というブックレット。伊藤正則がピンクフロイドとの出会いを語っていて、それがなかなかに文章がていねいで、マサもさすがに30年も文章を書いてきてうまくなったな、と感慨にひたっていたら、最後に(談)とあって苦笑した。マサのライナーノーツはバーニーのギターのようにいつまでも変わらないのであろうな。94年、フロイド最後のツアーの記録である。彼らのライブは照明やら小道具やらの演出が凄くて、他のバンドとは比較にならぬほどに凄い。一生で一度、フロイドは観たいところであるが、もうかなわぬ願いなので、こうしてビデオで満足するほかないのだ。スピーカーの真ん中で正座して聴きたいものである。(もちろん5.1ch対応なのだが、出力が2種類ある。じっさい、座る角度まで英語で説明されている)お客さんだって座っていますよ。解説で誰かもいっていたが、フロイドのライブは歌舞伎のようなもの。すでにクラシックといってよい。100年後にピンクフロイドのライブは誰かによって再現される。彼らのライブはそういうシロモノなのだ。帯に「時代を超越する音芸術」と書いてあったが、ぜんぜん大げさなコピーではありません。私はジャケットをしばらく眺めていた。体調が悪いので本当ならば、今は観るべきではない。もったいない。しかし禁欲できず、そして途中で停止するというデヴィッド・ギルモアに対してたいへん失礼なことをしてしまった。本編の途中でポーズ状態だが、このDVDはボーナス動画を入れると4時間にもわたるのである。もうお腹いっぱいになるぞ。とにかくすべてのロックファンに観て欲しい。ピンクフロイドというひとつの芸術形態を。
2006年09月27日
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朝起きて、メシ喰って、『ツンデレ美少女陵辱系』を読んで、ピクシーズを聴いて、『アダルトDVDエロエロ満載!』をじっくり読んで、麦茶飲んで、横になってピクシーズ聴いて…。エロ本を研究のために読むにあたって、わざわざベッドに横になってしまうのはなぜだろう。なぜかこの体勢でないと落ちついて読んでいる気がせず、また己の哲学として、この姿勢がエロ本を読む正当なカタチであると信じているところがあるのである。いよいよアダルトアニメのビューイングである。エロゲーがアニメ化された作品が多いということであるが、うーん、難しいぜ。しかし、エロとはいうものの作品としての品質はなかなかに高い。画面も美しいし、ちゃんと若い女の子が声優をやっているし(あたりまえか)原作者やプロデューサーやら、テレビ放映用のアニメと製作過程はなんら変わることはない。なんとテーマ音楽までついている(エンディングテーマまで)。その曲のクオリティーがなかなかに高くて、どのくらいかというと、BONIE・PINKくらいの品質なのだ。片や、ミリオンセラー、片やエロゲーミュージック。アニメーターにしたって、スタジオ・ジブリで働いている人たちとなんら変わりはない。そのくらい、日本のアニメーションの品質は高い。芸術家の村上隆(?)が、いってたもん。アニメの世界はめちゃくちゃレベルが高いからNYへいって、前衛芸術をやったって。そっちの方がずっと敷居が低いとさ。ムラカミは今一番有名で作品のお値段が高いよね。あのアートも、名もなきアニメーターがいなかったらなかったんだ。ポルノだから、お下劣で人さまに語れる類のものではないが、つい話に引き込まれそうになることもあった。なんというか、実写映画におけるハリウッドなのだ、ニッポンは。韓国は最近、まあまあのクルマを作るようになってきたが、アニメに関しては足元にも及ばないのではないか。
2006年09月16日
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アマチュアの音楽愛好家とプロのミュージシャンの境界線について考えてみた。これって、けっこう難しくないか。今、テレビでBONNIE PINKなるお姉さんが歌っているのだが、歌唱力は素人と変わらない。顔も地味だし、体も貧弱。でも、シンガーソングライターとして10年もやっている。私にはボニー・ピンクがスガシカオと同じくらいわからなかった。が、ボニーはスガと同様にプロのミュージシャンであることを思い知らされた。「A Perfect Sky」を聴いたのである。この曲の出だしは、まことにキャッチー。ジャネット・ジャクソンが歌ってそうな曲だ。これはラジオでも聴いたことがあるが、レコーディングではうまいのだな。どこにでもいそうな、わがままそうなお姉さんであるが、ボニーはボニーであった。なんだそりゃ。己をボニー・ピンクと名乗るところが大物だ。加奈子とか千佳みたいな顔なのに。ボニーはコードもちゃんとわかっていなくて我流の譜面を作ってノートに書きとめて作曲をする。音楽理論はゼロに近い。歌もルックスも地味。そんな彼女をメジャーデビューさせたレコード会社の目の付け所はたいしたものだ。エイベックスですか?aikoというのもいるが、あれはアイドルといってよいでしょう。なんとなくビュークみたいな顔で売っているわけだ。大塚愛も凄いな。売れるための要素を兼ね備えている。どこで発掘するのだろうか。ダウンロードで買う音楽だ、大塚愛。シングルだけでいいもん。逆ベクトルに幸田クミ。どちらもエイベックス。いろいろいるけど、レンタルするならボニー・ピンク。なんとなくJ-POPのスキマ産業的な存在が好き。
2006年08月25日
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NHKで『日中は歴史とどう向き合うか』という番組をやっていた。少し始まりを見逃したが日中平和友好条約締結にいたるまでのプロセスはなかなか面白かった。田中角栄はいい仕事をしたと思う。毛沢東および周恩来も偉かった。日本への賠償請求を放棄したことは大きい。その代わりに日本は中国へのODAを積極的に行った。条約の文言の駆け引きが面白く、結局、日本は中国への侵略を反省し責任を感じるというような(詳細を忘れた)文言を残した。きちんと謝罪したのだ。中国サイドでも条約締結反対の人を説得するための教育が行われた。『二分論』という考え方で、悪いのは軍国主義の指導者であり、多くの日本人も軍国主義の被害者というもの。この考え方は95年からの江沢民の反日教育にも受け継がれている。悪党を明確に定めることで、どうにかおとしまえがついたわけで、中国にしてみれば、その悪党を政府の要人が弔うということには、とても同意できないことは私も理解できる。後半は識者による討論。中国人の学者が「学者として」と前置きしながら、「中国の反日教育は反日教育だとは私は思っていない」という言葉が印象的であった。なんというか、本当は中国共産党のバリバリスポークスマンであることがよくわかる。中国ってこういう国なんだよな。天安門事件を契機に反日教育を重視することになった中国であるが、成果は大きく、ネット社会になって中国においても民意が成長し、反日感情の高まりも増徴している。昨年の日本大使館に対するデモが象徴的だが、政府は世論の操作に苦慮しているところもあると思う。靖国問題について、ある程度強い態度にでないと人民が納得しないということもあるかもしれない。巨大な民を先導していくのは大変なことなんだなと思った。中国共産党も政権の維持にたいへんだ。壊れたらそれこそ大変。ガス抜きの意味でも反日政策は続けなければならない様子である。
2006年08月14日
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吾妻ひでおが『失踪日記』でブレークした直前1年半ほどの日記を漫画にしたものである。この漫画は、誰にでも薦められる本ではありませぬ。なにしろ、筆者はえんえんと鬱状態の日々を書き連ねているだけだからだ。うつ日記に1冊980円(税別)する本をわざわざ購入する人は、吾妻ひでおという人物によほど関心をもつ人だと思う。アマゾンでの評も当然ながらさんざんである。私はそれを承知で購入した。そして読んでみて、他人の何も取り立てた出来事のない日常を読み続けることの快感。一種のトランスというか。木魚を聴き続けた時の楽しみを感じた。私自身がうつ病患者なので、うつ病の人の日常に関心があった。筆者はダメさ加減を嘆いているが、毎日、図書館に行き、散歩をし、漫画もちょっとはやってみると、今の私には意欲があるように思える。毎日2冊も本を読んでいるなんて。図書館って返しにいかなきゃいけないわけでしょ。ちゃんと返しているのだからたいしたものだ。精神科への受診もしているし断酒の会にも参加している。筆者はこの日記を書く前は、アル中で入院していた。これはそのリハビリの日記ともいえるのだが、よいリハを行っていると思った。収入は月に4~5万円で奥さんは生活保護の申請も考えたらしいが、アシスタントもいるし、晩御飯は奥さんと自宅で食べているのだし、そんなに酷い環境ではないと思った。アル中による幻覚症状やうつの感覚は発作のようにやってくるらしい。このところほとんどベッド上で過ごす私には参考になった。かな?
2006年08月07日
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作られたチャンピョンだな、亀田は。私はこの親子が大嫌いで、負けることを願いつつテレビを観ていたのだが、ムナクソ悪く亀田選手が判定勝した。試合前より五分五分なら亀田が勝つだろうから相手の選手はかなり引き離して勝つ必要があると思っていた。1Rで亀田がダウンし、序盤はランダエタのペース。中盤は亀田が盛り返し、後半は亀田がポイントをとる場面が多かった。11R、12Rは死闘という状況だったが、ランダエタがポイントをとっていたと思う。亀田はかろうじて立っていたという状況。ランダエタも何度かロープ際に追い詰められて亀田のラッシュを受けたが、うまくかわしていた。技術はランダエタのほうが上だった。審判に対するアピールもうまかったと思うのだが、なぜか負けてしまった。2ちゃんねるの鯖が飛んで、実況版を見ることができない。「八百長だ!」という書き込みでサーバーダウンしたのだろう。一連のTBSによる亀田祭りにはうんざりしている。そんな意味でも今夜の試合には彼に負けて欲しかった。とにかくスッキリしない試合であるといって異論のある人は少なかろう。この試合の成り行きを予言していた人がいた(勝手にリンクすいません)
2006年08月02日
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ぼんやりと深夜のMTVを観ていると、クラシックMTVということで80年代のヒットパレードをやっていた。トイボーイとかギブ・ミー・アップとか、リック・アストレーの曲であるとか、どれも当時のラジオやディスコでかかりまくり、当時の学生なら誰もが知っている曲ばかりだ。80年代のポップスはよかった。とにかくキャッチー。60年代のモータウンサウンドが再評価された時期でもあり、またデジタルシンセに音が移行した時期でもあった。ストック=エイトケン=ウォーターマンといった名物プロデューサーが、売れ線の良質なポップスを量産していた。現在のポップスってどうなっているんだ?ラップがしょっちゅうかかっているが、どれもよくわからん。今時の若者はホントに理解して聴いているのだろうか。ブラック・アイズド・ピーズは好きだが。いわゆるクラブシーンについてよくわからないが、80年代のマイケル・フォーテュニティーのような人物はいるのだろうか。あと名作プロモーション・ビデオもあるのかな。80年代はトーキング・ヘッズとかピーター・ガブリエルとかマイケル・ジャクソンなど、名作PVがいろいろあったものだが。音楽のカテゴリーが細分化されすぎなのかな。
2006年07月31日
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レッチリを観たといっても金曜日のMステーションに出演した彼らを観た。楽しかった。タモリとの会話がかみ合っていなかったり、アンソニーが女子アナと結婚したいなどとデタラメな応答。フリーの服装はテレビで見ると変態っぽいし、ジョンはニヤニヤしている。彼らの演奏は最後の方なので、それまでほかの演奏を見てなきゃならないことになるのだが、これがけっこうキツかった。キツかったが、レッチリまで心をみなぎらせるためには役立った。日本のショービズの世界を、ディスカバリーチャンネルを見るような角度で番組を見ていた。韓国、香港。等のアジア諸国ととても似ているな。幸田クミは象徴的だ。いよいよ彼らの番になってダニー・カリフォルニアを演奏した。終わったあと、タモリが「やはり生バンドはいいね。」としみじみいった。これはホントはいっちゃいかん。その他の演奏者がみなあて振りでやっていることをバラしているようなもの。ともかくドラム、ベース、ギター1本であの太いサウンドを構築するレッチリは凄いということでこの項、終了。
2006年07月29日
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日記を更新しないのにアクセス数が高い。『愛のカタチ、話しませんか?』のテーマにアップした日よりも高い。ウドーストックで検索する人が訪れるのだ。私は参加していませんよ!ウドーフェス。2ちゃんねるのスレを見て、面白いと思って書いただけですよ!行かなくてもヴァーチャルでこんなに楽しめるなんて。富士スピードウェイの観客動員を連日3万人と新聞で発表しておきながら、実数は1万(土曜)と6000人(日曜)だった、なんていうことはネットの時代なのでわかること。KISSのポール・スタンレーはMCで「今、ここに2万人のものたちが、…周りをみるんじゃねえ!」といったとか。そのウィットにウドーフェスのMVPとの声もあがった。聴衆が何人だろうが、花火が上がったりあちらこちらから火柱が上がるKISSのステージはいつものように行われるわけで、当日の参加者にとっては、ホント幸運な出来事であったと思う。ドゥービー・ブラザースとバディ・ガイの評判がよかった。ウドーフェスは私のようなオヤジフェスで、ようするにフジロック等の野外に慣れてない人が多く、マナーの悪さが若人より指摘されていた。最前列にシートを広げて陣取る人が多数いたとか。我々の世代はオールスタンディングには慣れていないのだ。どこで席を立とうか考えながら観ていたような気がする。モッシュなんてしませんよ。でも野外のフェスは後ろで椅子を広げてまったり見るのもいいもんだ。フジではグリーンステージ後ろの芝のあたりが好きだな、私は。今年はできればサマーソニックに行ってみたい。て、もうチケットが完売されてしまったが。いけばなんとかなるような気がする。スクリッティ・ポリッティを観てみたい。2日目はやはりアークティック・モンキーズだな。
2006年07月27日
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精神科に受診した。7月に入って初である。結論を述べると、私はふたたび大うつ病であり、アナフラニールの点滴をした。しばらくは毎日でもいいから来て点滴をしろとのこと。行ったりきたりのうつ病人生。西洋医学という場所はだいたいにおいて、対処療法をするところなので、うつ病の根源について追究することはない。とにかく点滴を受けた私は、今回は少々気持ち悪くなりながらもアップさせた。なんというか、身体全体がバイアグラで無理に勃起しているようなかんじなのである。もう絶望だと思っていた感情は緩和された。薬は精神を変えるのである。現在、アンドリュー・ソロモン著『真昼の悪魔』という本を読んでいる。上下に分かれたノンフィクションの大作で、ずばりうつ病についてのレポートだ。著者本人が重いうつ病に苦しんだ。彼が徹底的にうつ病を調べ上げて上巻だけで400ページを超える文章を書いている。まだ、読み始めだが、うつ病のメカニズムといわれた「セロトニンが足りないから説」を現代神経神話説のひとつだという話にいきなり驚いた。この書物の刊行は2001年。日本国内ではSSRIが認可されてほどなくて、アメリカ人はちょっと落ち込むとすぐにプロザックを飲むという時代だ。今でもそうだろう。己の鬱の症状を文学的に表現する文章がながながと続いたりして、これは、私はとばしとばし読んでいる。読み手をウンザリさせる文章なのだ。ちょっと面白いと思った内容として、性的逸脱行為の記述があった。NYに住む著者はエイズになろうとして、積極的にハッテン場に赴いて尻を出してした時期があったのだ。エイズに罹患して、その絶望感で自殺しようとするのだという。おかしな話だが、本人は真剣だ。しかし、自分の尻を通じて他人にエイズを感染させてしまうかもしれないことに気づいて、止めることになった。その他、鬱と格闘するために売春婦と様々な行為に挑戦するという時期もあった。結局、そんなことをして、鬱という悪魔から逃れられることはないのだが、そんな時期もあるのだろう。コレ。ちょっと前に、出会い系サイトに登録した私の心境とも通じるところがあると思った。著者は長らく精神分析医のセラピーを受けていたが、それゆえに、通常の精神科の治療が遅れたこともスンナリと書いてある。精神分析の人は投薬を敗北と感じるところがあるらしい。日本においては精神分析医なんてほとんどいなくて、私のように重たい鬱になればアナフラニールの点滴をガツンとやる治療が一般的だ。現在の医学においては仕方ないと思う。どうしてうつ病になるのか、また治るのか、よくわかっていないのだから。インポになればとりあえずバイアグラで立たせれば奥さんは一応満足する。そこから先が本当の意味での治療になるのだが、それは長い物語となるに違いない。
2006年07月18日
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CMのギャラナンバーワンタレントは、女性ではオセロの二人とのことである。いつの間にか、久本雅美を追い越していた。テレビという媒体は強烈な個性では高い金額がつかない。叶姉妹のギャラは世間で思うほど高くないはずである。私が最近注目するのは若槻千夏。出始めの頃は生理的な嫌悪感すら感じたのに、今では好きなタレントになってしまった。デビュー間もない頃の若槻を見て、私はなぜかゲームセンターを連想したものだ。いそうでしょ。騒音が似合うというか。顔もブスだなと思った。ギャーギャーうるさいだけの馬鹿女だと思っていたのだが、あるとき、競馬中継で原稿を読む若槻を見て、惹かれてしまった。一生懸命やっていて、カクゼツも悪くない。佐藤玉緒よりもいいと思った。若槻の特徴として基礎学力の低さが挙げられる。とにかくモノを知らない。学校教育をでたらめに過ごした結果であろう。周囲より馬鹿と言われながら人生を送るのが常であるが、彼女の場合は芸能界に入ることで、潜在的にもっている柔軟性に火がついた。アドリブがなかなかよいのだ。自分のポジショニングもよくわきまえている。お笑い芸人に必要な能力を兼ね備えているが、若槻はオセロのようなお笑いともまた異なる。『官房長官って何をするのですか?』と安部官房長官にテレビで聞いたらしい。若槻らしい、いい質問だ。かつて自分を「やりまん」と名乗ったという逸話もある若槻だが、ようするに素直な女なのだ。あの素の表情が、高感度をあげる要因であろう。今ごろになって知識欲が沸いて一般教養的な勉強を夜なべしてやっているそうだが、まだ若いので、今後、常識はグングン身についていくことであろう。若槻を笑っていた者が若槻に泣くことになるのかもしれない。※黒髪の若槻はなかなかよかった
2006年07月17日
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フジの26時間テレビにチャンネルを回すと『国民的ブスカワちゃんを探せ!』とブスカワいい女性が何人もエントリーされていた。凄い企画だな。『ブスの瞳に恋してる』がネタ元だろうが、日本人の価値観の多様性には驚かせられるものがある。美人はいつの世にもいて一定数いて、その他はブスなのが真理である。そのブスに対してブスカワいいという新しい価値基準を導入して、外見はブスだけど、そんなネガを乗り越えて輝いた人生を送ればおのずとかわいく見えてくるという哲学。これには全面的に賛成したい。男という性的動物は、じつは美しさよりも若さを求めているものなのだ。ブスが嫌われるのは、外見よりもむしろ歪んだ性格にあることになかなかブスは気がつかない。私が綺麗なコに好感を持ちやすいのは、性格がいいコが多いから。かわいいコは周囲よりの期待が大きいのでそれなりの緊張感をもって外と接さねばならぬ。顔がかわいくて性格に問題があると、その性格の悪さが増長するよね。ブスいコにはぜひブスカワを目指してもらいたい。ぜったいヘタな美人よりモテるから。
2006年07月16日
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他人に文章を褒められるとうれしいもので、ならばこのオレも小説ってヤツを書いてみるか、と思ってみた。ともかく、まずは小説を読んで、書き方を学習せねばならぬ。ということで本屋に行った。小説の書き方を求める読書なので、正直、なんでもいい。方法がわかればいいと思った。目立つ位置にリリー・フランキーの本が置いてあった。ちょっと手にとってはみたが、結局、元の位置に戻す。なんというか、感覚が似ているんだなあ。似ているから近親憎悪を覚えてしまう。リリーさんは、その感性をうまく商売に昇華させ、今じゃ印税でウハウハだ。『おでんくん』を見るとその多彩なセンスに嫉妬する。『東京タワー』も読まないぞ、オレは。面白いのはわかっているが漠然とした嫉妬があるのだ。ということで、ウロウロ小説の練習本を探した。夏は文庫本の夏ということでいろいろと各出版社のディスプレーがなされ、私は金原ひとみの『蛇にピアス』に目がいった。『蹴りたい背中』の彼女にしてもそうだが、ハードカバーで購入するまでには至らないが、文庫本なら安いからいいかな、と思って。短いし。前もった知識としては『限りなく透明に近いブルー』に似ているんじゃないな、くらい。19歳の女の子だからって馬鹿にするつもりはなかったが、あの時は芥川賞が第130回と節目で、文芸春秋もでっかい花火をあげたかった。そこで若いあのふたりを選んで大きくプロモーションをしたんだろうとそのくらいの思い。ようするに若い女の子がセックスについて赤裸々に綴ったモンなんでしょ。村上龍がデビューしてから、今までそんな小説はうんざりするほどあった。これもそのひとつだと思っていた。でも、読んでみて、感心した。ラストを除くととてもよく出来ていた。すっかり小説の世界に惹き込まれて一気に読んでしまった。解説において村上龍は、芥川賞の選考会において反対しそうな委員に向けてのメモを用意していたという逸話があって、笑ってしまった。結局、村上の心配は杞憂に終わってすんなりと受賞に至ったのだ。それだけの技術があったってこと。それでこの私はこの小説を読み終えて小説の書き方がわかったかどうかだが。やっぱ、わからんな。あれはティーンの感性だもん。おっさんの感性とはほど遠い。だからといって、石田イラなんかを教科書にはしませんよ、私は。好きだけどイラ。自己陶酔のおっさんだけど、イラ。イラ読むなら金原ひとみだな。小説は結局、もって生まれた感性が8割。花村萬月はなんとなく怖いから読まん。衝撃受けそうだから。『蛇にピアス』という選択そのものに間違いはなかった。ただ、小説の教科書にはならなかったってこと。小説にマネは禁物ということを理解し、この項終了。
2006年07月13日
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