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八日目の蝉を読んだ。
根深いどうしようもない現代の問題について
主人公の希和子と薫の物語を通して
切り込んだ小説だと思う。
不倫。つながっているようで繋がりが希薄な家族の関係。
母子家庭の貧困。
そして人の弱みにつけこむ宗教団体。
現代の問題に対して物語を通して考えさせられました。
今、統一教会の問題が上がっているので
まさにホットな問題だけれど。
人の弱みにつけこむ宗教団体。
でもそこに逃げ込むしかなかった希和子と薫。
不倫していた男性との子供を中絶した希和子。
しかし、その男性と妻との間にできた赤ちゃんを
なぜか誘拐してしまう。
そして、その子を薫と名づけて、
もしかしたら実際の親子関係よりももっと濃いような、
並々ならぬ愛情をかけて育てていく希和子。
貧困の中、宗教団体に逃げなくてはいけなくなる。
自分達の身を守るために。
本当はもっといい方法があったんじゃないか?
でもその方法を知らなかった希和子。
今でいう情弱、なんでしょうか。
(情弱って冷たい言葉ですよね 私もそうかもしれない)
人はこういう状況に置かれた時に
宗教団体をまるでセーフティネットのように思ってしまう。
大抵の場合はお金と引き換えに。
しかし、そんな中でも
親子はお祭りや島での生活を楽しんだりする。
貧困というなかでも、でもどこか幸せすら感じる親子の愛情・・・
こういうのって幸せなの?
と問いかけられると、考えようによっては幸せだし、
貧困の中での楽しみだからそうではない気もする。
本当なら手に入らなかった幸せとか、
いつか終わりが来る限定された親子関係とか。
そういう「いつか終わる」という限定感が幸せを感じさせるのでしょうか。
角田光代さんの小説は深いです。
そしてその答えを見つけるのは生きていく私たちなんでしょうね。
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