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活字と植物メンテ、クラシックの日々
北方四島訪問最終日(9月18日(月))
9月18日(月) 天気:晴
2:35 国後島古釜布湾着
寝ているうちに、古釜布沖に到着。
ああ、そうだ。古釜布の夜明けって、まだ見てないぞ。
古釜布の夜明け♪ やってきました!
陸地もじょじょに見えてきましたね。
古釜布の夜明け?
いえ、蒸気が上がっているので、ここは瀬石ですね。
私の写真は、ボケボケで下手くそなのですが・・・
道新の記者さんが、「瀬石をバックに」写真を撮ってくださり、あとから写真を送ってくださいました。
瀬石の写真、母が喜んでました。
ありがとうございました♪
9:15~10:00 出域手続、事務打合せ(道推進委員会班乗船)
国後島の友好の家(ムネオハウスともいう?)で過ごしていた国後島班の皆さんが、ロサ・ルゴサに戻ってきました!
そして・・・
出域手続で、あちらの職員さんたちが乗ってきた船です。
『日本の友情でこの船が送られた』などと書いてあります。
あらまぁ。女性の軍人さんもいらっしゃる?
10:10 根室港へ向け出航
さぁ帰るべ。出域手続完了。あとは根室に向かうだけです。
11:00~11:10 合同解団式(国後島班、色丹島班)
11:30 中間点(N43°28′/E145°46′)
(以後、日本時間(時差:-2時間))
ケータイの電波も復活!
もうすぐ納沙布岬です。
12:40 根室港(琴平町岸壁)入港
13:30 解散(根室グランドホテル)
皆さん、大変お疲れ様でした♪
13:45~14:30 代表者記者会見(根室グランドホテル)
共同記者会見です。国後島班、色丹島班、合同の記者会見。
インタビューされる団員たちは、左側に並んで座っています。
それぞれ、訪問の成果や今後の問題などを発表。
今後も、有意義なビザなし訪問が続きますように。
私はこのあと、昔、瀬石に住んでいらっしゃった方を紹介していただき、訪ねてゆきました。
母のこと、母の兄弟のこと、いろいろとご存じでした。
平成14年のご自身のビザなし訪問時のたくさんの写真、そして
私の祖父(昭和46年没)の若い頃の写真なども見せていただき、とてもうれしかったです。
またいつか、お会いできる日まで!
そしてそして・・・この日は、
訪問団員のみんなとバーベキューをおこなうはずだったのですが。。。
う?なんじゃ?
あんれまぁ。ホテルに戻ったら爆睡!
行くことができませんでした(泣)。
皆さん、大変失礼いたしました。
日本のあちこちで、どうぞ元気で!
ハイ、翌朝の根室です。
台風が来てます。雨模様。。。
<おわりに>
北方四島の皆さんは
おもてなしがとてもステキで、
みんなと飲んだり食べたり歌ったり、
楽しく過ごしました。
またいつかお会いしたい、と思う方々も
何人かできました。
そして、肝心の対話集会ですが…
私は“色丹島”班でしたが、
やはり、これまでのビザなし訪問の記録のとおり、
『領土問題に触れようとしても、
問題をはぐらかされる』
というのは本当でした。
色丹島の若い人に、
「領土問題についてどう思う?」
と聞いても、
学校の先生が出てきて
「この問題は荷が重過ぎるので、
この子たちには聞かないでほしい」
と言ったり、
「領土問題は、この子たちの
子どもの世代、
あるいは
孫の世代で、
自然に解決されてゆくことを望みます」
と言うのです。
シナリオどおりだなぁ、と呆れました。
しかし…
日本側の若い人たちが、
「まずは領土問題を解決しなければ何も進まない。
私たちの世代で
どうにかしなければいけないのです!」
と力説してくれたことにはとても感動し、
涙が出そうでした。
一方、“国後島”班は、
“混住”というテーマで、
「一緒に住んだ場合、
どういうことが問題になると思うか?」
をおのおの5つずつ紙に書き、
それらを日本語、ロシア語に翻訳し合い、
分類するという共同作業ができたそうです。
集計で多かったのものは
“年金”“労働”などだそうですが…
今後、こういった内容にもとづき、
対話を深めてゆく方向性ができたようです。
私はこれを聞き、
「四島の人々にも
“話し合い”というカテゴリーは
残されているんだ!」
と安心しました。
何事も、本腰を入れた話し合いです。
これからも私は、返還運動にたずさわってゆきます。
ビザなし訪問のニュースは、ちまたでは
あいかわらず扱いが少なくて
ガッカリしました。
そんななかでも、
今後の方向性が
ちらっと見えてきそうな記事が、
毎日新聞にありましたので、
コピーさせていただきます!
(記事の下の方に、私たちの行った
ビザなし訪問のことが
触れられています!)
<毎日新聞のコピーです>
↓
北方四島ビザなし交流:道が内容見直しへ マンネリ打破、具体策はこれから /北海道
北方四島とのビザなし交流について道は22日、来年度以降の交流内容の見直しに着手する方針を明らかにした。ビザなし交流は今年で15年を迎えたが、領土問題はこう着状況が続き、マンネリ化を指摘する声も多い。8月には根室の漁船がロシア国境警備隊に銃撃・拿捕(だほ)されるなど、領土問題の未解決が重くのしかかっている。道は今後、国や関係団体と協議に入るが、どこまで踏み込んだ策を打ち出せるかは未知数だ。【横田愛】
道議会本会議で、自民党・道民会議の小松茂氏(釧路支庁)の一般質問に原田淳志・道総務部長が答えた。
ビザなし交流は、日本人と北方四島在住のロシア人が旅券や査証(ビザ)を使わず相互訪問する事業で、92年の開始以降、両国で計1万3000人が参加。四島への訪問事業はホームステイや対話集会、ロシア人の受け入れでは日本文化の体験などが主だが、内容は15年間ほぼ変わっていない。
このような住民交流の積み重ねで、進展が期待された昨年11月の日露首脳会談は成果なく終了。根室管内1市4町は今年3月、四島交流の抜本的見直しを求める「北方領土問題再構築提言書」を国、道に提出した。この中では「ポスト四島交流事業」として、従来の住民のふれあい中心の交流を▽水産資源や自然環境、地震の共同調査研究▽青少年の語学研修や留学制度の創設――などに転換するよう求めている。
原田総務部長は「相互理解が一層深まるよう工夫を重ねる必要がある」と答弁。提言書を念頭に見直し作業が行われる見通しだ。道北方領土対策本部は「具体的にはこれから」としている。
◇「混住」に知恵を出し合った意義は大きい--市民ら
「本来であれば返還につながる第3ステージ、あるいは第4ステージに進化していてしかるべきなのに、いまだに第2ステージあたりにとどまっている」と、歯舞諸島・志発島出身の児玉泰子さん(61)はビザなし交流の現状について分析する。
根室海峡の“見えない壁”を隔て、15年前にはまるで交流のなかった隣人同士が初めて交流することで「領土問題の存在」を理解させたのが第1ステージ。「混住」を意識し始めたのが第2ステージ。94年の道東方沖地震で「遠くの身内」があてにならないことを実感した後は、島民に返還容認の声も高まった。だが、ロシアが急激に豊かになり、再び返還は遠ざかりつつある、と児玉さんは分析する。
「戦略的にステージアップしたいが、派遣や受け入れ作業だけで手いっぱい」と交流を担う関係者の声もある。
国後島民2世の野潟龍彦さん(54)は「9月中旬の同島訪問で『混住』をテーマに相互に知恵を出し合った意義は高い」と強調する。日本側は「返還後の混住」、ロシア側は「施政権を維持したままの混住」と、お互いの思惑は異なる。しかし、将来に向けて混住を現実的な問題としてお互いに知恵をしぼり始めた意味で、こう着状態にあるビザなし交流事業が第3ステージへと進む可能性に期待する。野潟さんは「10年やって形にしたい」と語る。【本間浩昭】
2006年9月23日朝刊 (毎日新聞)
北方領土ビザなし訪問(2006.9.15~18)に戻る
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