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火の用心
その家屋は普通の一軒家でした。藁でなく屋根瓦がのせてあり、二階建ての建築でした。
確かクリスマス前に帰国していたのです。そこで家族みんなが集まっていました。まだ妹たち各人が所帯を持っていなかった時です。
テレビを見て、食事して、ケーキを食べて無事その夜は終わりました。今思えば、あれはクリスマス前夜だったのか、クリスマス当日だったのか忘れましたが。。
オニオンは疲れていたので早い目に二階へ上がりました。そのあとで、風呂でも入っていたのか妹が遅れて上がってきました。オニオンはもう寝ていました。
そのうち妹も寝たようですが、一瞬オニオンは目が覚めました。他の家族はそれぞれぐっすり寝ていました。オニオンはとっさに身を起こしましたら、枕のところに蝋燭の蝋が、とろりと浅間山の噴火溶岩のように流れてきました。
次の瞬間、横のカーテンに火は点火して大きな炎を見せてくれました。思わず、オニオンは、まだ寝ている妹をたたき起こし一緒に布団や枕を持ってカーテンへたたきつけました。必死でやったものだから、どこか火傷していました。でも真綿のかけ布団は消してくれました。ところが中で燃え続けている可能性もあります。用心のために一階の風呂場へ布団を持って降りて、残り湯を布団にかけました。それからだっとと思うんですけど、もう一度念のために煤を取るためにまた二階まで持って上がり、屋根瓦のところに出て二人で布団を上から踏み続けました。記憶も定かではありませんが。。
もう、詳細はよく覚えていませんが、とにかくすごかったです。途中寝ている母もやってきて、不思議そうな顔で妹と屋根に出ているパジャマ姿のオニオンを見つめていました。瓦の上で布団踏みダンスをしていたのですそのちょうど下に父が寝ています。彼はぐっすり鼾をかいて寝ていましたので、その夜のことは知らずじまいでした。と思います。あれで狸寝入りだったらもう仙人ですね。。
時は冬です。雪こそ降っていませんでしたが、平地と違いそこは寒かったです。(兵庫県)
クリスマスにはキャンドルをつけます。オニオンも実家でつけたのです。それを多分妹が消すのをそのままにしてしまったようで、枕元にあったものが時間がたって融けて流れてしまったのでしょう。あれが顔に流れていれば熱かったと思います。
クリスマスが来るたびに、これを思って、今だからケタケタ、クスクス笑ってしまいます
皆さん、誕生日のケーキ、お墓参り、そしてクリスマスにつけた蝋燭は責任持って用が済んだら消す事ですよ。。。。。。
今度のクリスマスには、スパイシーなアロマのキャンドルを選びました。ひたすらに件の妹の事を思って