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息子くんの小学校卒業式でした。
スーツに黄色い校帽をかぶって登校する息子を、ベランダから見送りました。
このアンバランスな感じが、正に今の息子くんだな。
卒業式は、とても立派に行われました。
卒業証書授与も、在校生との言葉や歌も。
私は泣き通しかと覚悟して、ハンカチ2枚持ったのに、
ちょっとほろりとしただけで、あとはもう感慨に浸っておりました。
子ども達も、とても緊張していたし。
一番泣いていたのは、息子の担任の先生でした。
新任で5年生を受け持ち、初めての担任クラスで、初めての卒業生。
退場の時、クラス全員声を揃えて、
「先生の、初めての生徒になれてとても嬉しかったです。 ありがとうございました!」
と言った途端、こらえきれずに大泣きのお姉さん先生でした。
友達一家とランチして、頼んでおいたお赤飯を持ってご挨拶まわりをしました。
まずは、社宅でお世話になったお宅へ。
転勤で引っ越されましたが、一昨年戻ってこられて、本当に可愛がっていただきました。
鍵を忘れた息子くん、当然のようにこのお宅へ「ただいまー!」と帰宅。
迎えに行った私にも、付きの夕食を用意して下さったことが何度も。
そして、また転勤の辞令がでて、中学入学式の二日前にお引っ越しです。
卒業式のご挨拶が出来ただけでも良かった...淋しくなります。
そして、駅前通りのお花屋さんへ。
「○○生花」の看板を見て、「ボクの名字も○○です!」と、
息子が飛び込みアピールしたのがきっかけで、可愛がっていただいています。
自分の名前の漢字が書けるようになった頃でした。
名字と同じ漢字を見つけて嬉しかったのでしょう。
夏の暑い日、空になった水筒に冷たいお茶を入れてもらったり。
習い事の行き帰りにお菓子をいただいたり。
ガムを買って下さったおじいちゃんは、昨年亡くなりました。
でも、おばちゃん達は、前を通るたびに声をかけてくださいます。
本当に、感謝です。
そして最後に、駅前の託児所へ。
育休明け、1歳3ヶ月から小学1年の1学期までお世話になりました。
この託児所から幼稚園の送迎、学童後の保育もしてもらいました。
幼稚園も、ファミリーサポートさんの利用も、息子が初めてだったので、
よく話し合い、相談して、たくさん協力してもらいました。
「お久しぶりです。覚えていますか?」と息子くんが入っていくと、
経営者親子さんがビックリして、喜んでくれました。
「忘れるわけ無いでしょう!あなたはここ始まって以来、5本の指に入る子だもの!」
どんな5本の指なんでしょ^^;
あの頃の保母さんは、もうお一人しか残っていませんでしたが、
涙を流して喜んで下さいました。
しばらく、思い出話をして、改めて御礼を言っておいとましました。
託児所の外にでたら、夕暮れのちょっと前。
駅前マンション最上階の廊下からの景色は、春の夕焼けが始まるところでした。
ふと、息子が廊下で動かなくなりました。
「・・・ここに来ていた頃は、この手摺りの向こうは見えなかったんだよ」
そうだね。よく抱っこして~って、言ってたね。
抱っこして、遠くの花火大会見たっけね。
「オレ、大きくなったんだなぁ・・・」
卒業式でも泣かなかった息子の頬に、涙がつたっていました。
小さい頃、よく熱を出していた息子くん。
電話をもらっては早退して、この廊下を走ってお迎えに来ました。
そんな息子が、小学校6年間皆勤賞をいただきました。
121人中、息子一人だけだったそうです。
この皆勤賞が、一番誇らしく嬉しい母でした。
息子よ、健やかであれ。