札幌から

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2013.10.10
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カテゴリ: 徒然に
万葉集から
            山上憶良 

風雑(まじ)り 雨ふる夜の 雨雑り 
雪ふる夜は すべもなく 寒くしあれば
堅塩を とりつづしろひ 糟湯酒 
うちすすろひて しはぶかひ 鼻びしびしに
しかとあらぬ ひげかきなでて 吾れをおきて 
人はあらじと ほころへど
寒くしあれば 麻ぶすま 引きかがふり 布肩衣 
ありのことごと 着そへども
寒き夜すらを われよりも 貧しき人の 
父母は 飢ゑ寒からむ 妻子どもは
乞ひて泣くらむ この時は いかにしつつか 
汝が世はわたる 天地は 広しといへど 吾がためは 
さくやなりぬる 日月は 明しといへど 吾がためは
照りやたまはぬ 人皆か 吾のみや然る わくらばに 
人とはあるを 人なみに 吾もなれるを 綿も無き 
布肩衣の 海松(みる)のごと わわけがされる
かかふのみ 肩にうちかけ 伏いほの まげいほの内に 
ひた土に 藁ときしきて 父母は 枕のかたに 
妻子どもは あとの方に かくみゐて
憂ひさまよひ かまどには 煙ふきたてず 
こしきには 蜘蛛の巣かきて 飯かしぐ 事も忘れて 
ぬえ鳥の のどよひ居るに いとのきて 短きものを 端きると 
云へるがごとく しもと取る 里長が声は ねやどまで
来立ちよばひぬ かくばかり すべなきものか 世の中の道 

 反歌
  世の中をうしとやさしと思へども
         飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
うしとやさし・・・つらく恥ずかしい

 術もなく苦しくあれば出で走り
        いななと思へど児らにさやりぬ 
  苦しいから家を出て走って行ってしまいたいとおもうけれど
    児らに後髪ひかれていけなくなってしまう
代表的な貧窮問答歌を紹介しました。

 どんなに苦しくても現実から離れることができない、それが人間であると歌っています。

昔から人の悩みは変わらないのですね。

 そこで気分転換に一首

 しるしなき物を思はず一杯(ひとつき)の
           濁れる酒を飲むべくあるらし 大伴旅人
  役にも立たないことを思わないで、一杯のにごり酒をのんだほうがよい。  





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最終更新日  2013.10.10 05:38:41


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