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2006.03.04
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カテゴリ: 映画

寅さんは飲み屋で変な老人と知り合うが、この老人、日本画壇の重鎮・青観だった。そして播州龍野で青観と再会した寅さんは、お供した歓迎会の宴席で大輪の花が咲いたような芸者ぼたんと出逢う。



  シリーズ第17作。驚くほど完成度の高い作品でした。
たしかにマンネリではあるけど、こんな風に秀逸な作品が中に含まれていているのは、山田洋二監督の確かな力量。
人気の高さは、単なるシリーズものとしてだけで語れない奥深さがあるからでもあるのでしょうね。
この17作目を観て、ますますもっと沢山、寅さんが好きになりました。


飲み屋で泥酔した変わり者の老人と知り合い、放っておけずに‘とらや’へ連れて帰った寅次郎。
どこの馬の骨とも知らないずうずうしい客人を、とらやの面々はあからさまに迷惑がります。
そんな彼らに寅さんは言うのです。
「身寄りのない老人には優しく、この家で面倒を見ようじゃないか。人を見かけで判断しちゃいけないよ」

寅さんのしたことは誰にでもできることじゃありません。
人柄の良さ、根の優しさ、めったと居ないステキな人なのです。
数日居候した老人が、帰りに残した一枚の簡素な絵。老人の正体が、実は画壇の重鎮・青観あったことからその絵は7万円で売れて...とらや一堂は大騒ぎ!

‘情けは人のためならず’

真心から人の為に尽くす寅次郎には、回り回って最後に笑顔がもたらされます。とても粋なストーリーが心に沁みました。
登場人物たちがそれぞれの優しさで互いを幸せにしていく――人同士の繋がりが、秀逸に描かれていきます。


夕焼け小焼け2 「昔の恋人を訪ねる青観(宇野重吉)」


青観役、宇野重吉の飄々とした演技が素晴らしかった。
生まれ故郷の兵庫県龍野を訪れた件で、そこの観光係長役はなんと若き寺尾聰。
驚いたことにこの二人は父子だったんですね!
寺尾氏の味のある温かみある演技は親譲りでもあったのだと知って、新鮮な驚きでした。

龍野で出会った芸者と寅次郎の恋模様も、いつになく温かく爽やかで、後味の良さも秀でている、シリーズ中の傑作でありました。


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製作  名島徹
原作・監督  山田洋次
脚本  朝間義隆  山田洋次
撮影  高羽哲夫
音楽  山本直純
出演  太地喜和子  渥美清  倍賞千恵子  宇野重吉  寺尾聰








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Last updated  2016.03.06 22:01:32
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