一即多、多即一

一即多、多即一

超臨界



ウエイン・W・ダイアーは「自分の中に奇跡を起こす!」のなかで、臨界質量( 1、 2、 3)ということばを使用しました。
臨界質量とは、世の中をよくしたいという同じ「思い」あるいは「目覚め」を持った人が増えていき、何十万人、何百万人となっていくとき、その人々の数がある程度以上
を超えると、その「思い」が実現するというものです。

よく「百匹目の猿」ということを言われますね。あれは実はそういった話しはなかった、ということも聞きますが、以下に述べる話しは、本当のことだろうと思います。

「なぜそれは起こるのか――過去に共鳴する現在 シェルドレイクの仮説」
喰代栄一、サンマーク文庫―エヴァ・シリーズ、p28より

ダイナマイトなどの爆発物の原料をつくるのに必要なグリセリンという物質がある。これは炭素が3つつながったアルコールで、甘味料や医薬品、化粧品によく使われる身近な化学物質だ。普通は甘味のある吸湿性の液体として存在しているが、ある温度以下になると結晶になる。ところがその結晶化に関して、不可解な逸話が残されているのだ。ある日を境に液体のグリセリンが世界中で結晶化しはじめたという話である。

今から約250年前、グリセリンが天然脂肪から初めて抽出されたころのことだ。グリセリンは当時も医療用に、またダイナマイトをつくるのに使用されていた。しかしそのときのグリセリンは今とは存在の仕方に違うところがあった。どこが違っていたのか? それは同時のグリセリンがけっして結晶にならなかった点である。普通、化学物質の結晶をつくるには、その液体を加熱してから冷やせばよいのだが、そのときのグリセリンはどんなことをしても結晶にはならなかった。温めても冷やしても液体のまま変化しなかったのだ。それでグリセリンの結晶体はないものと思われていたのである。

ところが19世紀に入ってまもなく、怪現象が起こった。一樽のグリセリンがウィーンの工場からロンドンに運ばれる途中のことだった。どうしても結晶にならなかったグリセリンが、樽の中で突然、結晶化したのである。これに興味をもった化学者たちはその結晶をわけてもらい実験してみると、たしかにグリセリンは結晶化した。それは摂氏17度前後を境にして起こった。

同じころ、カナダのプリティッシュコロンビア州にあるジャイアント・パウダー・カンパニーという化学会社の工場のグリセリンが結晶化していた。それを知ったカリフォルニア大学のG・E・ギブソンとW・F・ギアウケはその結晶をわけてもらった。彼らはグリセリンの詳しい研究をするため、別途輸入した液体グリセリンで結晶をつくろうとしていた。普通、つくりたい結晶の物質が溶けている溶液の中に核となる微細粒子をいれると、その粒子に結晶が付着してきて結晶は成長する。それで結晶をつくるときは、核となる微細物質を使うことが多い。ギブソンたちはグリセリンと構造のよく似た物質の結晶を核として、グリセリンの結晶をつくろうとしていた。ところがいくら試みてもグリセリンは結晶化しなかった。そこで彼らはその化学会社からわけてもらったグリセリンの結晶を核に使ってみたのである。はたしてわけてもらった結晶を核として使うと、別途輸入した液体グリセリンは容易に結晶体になった。

不可解なことはそれから起こった。その化学会社の結晶が彼らの実験室に届いてから、それを結晶の核として使わなくても、液体グリセリンは容易に結晶化したのである。またその結晶が核として混じらないように細心の注意をはらっても、結果は同じだった。ところが、まもなくするうちに実験室にあったすべてのグリセリンは温度を変えるだけで自動的に結晶体になったのだ。そして今では世界中のグリセリンは17度以下で結晶するのである。

こういった話しはいくつもあるようです。臨界点を超えた超臨界が地球規模で起こる可能性もあるかなと思います。


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: