全11件 (11件中 1-11件目)
1
ズーム式双眼鏡のメンテナンス、今回は鎌倉光機Cat eye7X-15X35。覗いた時、視野内に見える赤丸で囲んだ白いもの全部カビとゴミです。ピントを合わせると、異物がハッキリ見えます。今回はこれらを出来るだけ除去したいと思います。対物側のレンズですが、白いシミのようなものが数多く見られます。これはカビによってコーティングが浮いてしまった物だと思われます、今回のメンテナンスでは除去不能でした。使うのは無水エタノール、霧吹き用のボトルがあると内部まで洗浄できます。接眼レンズのゴムカバーを外し、接眼レンズの固定が、どう行われているか?確認。今回は赤丸内も小さなビスで止められていました。カニ目レンチで外すものもあります。精密ドライバーでビスを外し接眼レンズを取り除き、アルコール噴霧後丁寧に両面を拭き掃除。今日はティッシュを使いました。ティッシュは物によって繊維質がレンズに付着する場合がありますが、今日の様な雨の降った湿度の高い日は、静電気が起きにくく不要物の取り込みが少なくなるメリットがあります。内部にある、Zoomレンズ部を取り出します。落とさない様に逆さにして手のひらで受け止められるよう軽く叩きました。接眼レンズとワッシャーとZoom可動部、左右必ずグループ化しておきましょう。Zoom可動部は二つのレンズが小さなビスで止められ、そのビスが双眼鏡内の凹んだレールの中を移動して倍率が変わる構造です。ズームレバーの動きが硬い時は、このビスが斜めになっていたり、あるいはビスそのものが無くなっている場合もあります。ビスの紛失が原因で内部でビスが見つからなかった場合は、修理不能です。この写真のピスは、右側の下の色が違って見えます。これが斜めに刺さって動きを固くしていた原因でした。下の写真に見える凹みがビスの移動するレールです。奥に見えるのは、プリズムの接眼レンズ側の表面です。汚れているのが分かると思います。アルコール噴霧後、割りばしの先にティッシュを巻いて丁寧に拭きました。割りばしが直接当たらないよう、先端部のティッシュは厚く巻くようにしてください。対物全図も外します。そしてアルコールで掃除。対物レンズはカニ目レンチで外しました。これもアルコール噴霧後に両面を丁寧に拭き掃除、何度も光線にかざして異物が付着していない事を確認、まだ異物が見られる場合は噴霧と拭き掃除を異物が見えなくなるまで繰り返します。だいぶ上の写真と比べマシになりました。対物レンズ側のプリズムの表面も汚れています。これもアルコール噴霧後綺麗に。Zoom可動部の前後2枚のレンズは、ビスを外してアルコールで丁寧に拭きます。それぞれのレンズの前後の面を必ず分かる様にしてください。この写真では可動部からレンズを優しく落とす様に外しているので、組み立て時には可動部をレンズに被せる様な手順にすれば間違いにくくなると思います。組み立て時の最も注意しないといけない点は、本体ズームレバーの最も低い倍率の時にZoom可動部の2枚のレンズが最接近しているので。ズームレバーを最低倍率にしてから、ビス位置を写真の位置の様にして、凹んだレールにはめ込み戻します。ここからは分解時と逆の手順になります。読み返しながら組み立ててください。コメントいただいた視野の黄ばみは恐らく、内部の機械油が経年で溶けてプリズムやレンズを汚染したんだと思います。アルコール洗浄である程度は回復できるかと。メンテナンス前、こんな状態だった視野ですが。メンテナンス後は、この程度に回復しました。なお、窒素ガス充填されている防霧タイプの双眼鏡は、個人のメンテナンスではカビ・ゴミの除去は出来ません。メーカーの修理が大前提です。
2020年06月14日
コメント(0)
満潮時刻11:26 131 22:21 159干潮時刻4:56 73 16:05 120 小潮月齢 8.4 日の出 5:11 日没 18:12夏至の後に19:02が一番遅い日没、そこから50分も日没時間が早くなった。午後おそらく今週最後の晴れ間に撮影に行くつもりだったが、どうも体が言う事を聞かない。あとで短時間豪雨の報道にふれその原因が分かった。時間ができたので、ビクセンのアスコットシリーズ8~24X50㎜のメンテナンスを行った。生産終了した型番だけれど、このシリーズEDレンズという色収差が軽減するタイプのレンズの走りのように感じる。発売当時はEDレンズって呼称がなかったけれど。例によってオークションで入手、が、全体に汚れがひどく光軸もガタガタで正直返品しようかとしばらく悩んだ。どの程度汚れていたか?外見はともかくとして、接眼レンズ部がこのありさま。カビの根が侵食していて蜘蛛の巣を張ったみたい。そこで色々触ってみると、なかなか興味深い。JBコードはJB133でこのコードは鎌倉光機の型番。出来るかぎりの事を挑戦してみようと分解に着手。今回は接眼レンズを完全に分解してカビの根が取れるのかどうか?分解したレンズは無水アルコールに2時間漬け込んで後、ふき取り。実はプリズムも取り出して、きっちり嵌めなおした。これで光軸の修正はかなりうまくいった。カビの根は完全に消すことができたけれど、組み立て時にチリが混入しその点が気になる、まあギリギリ実用レベル。このシリーズの像の解像度はなかなか秀逸。マルチコートレンズにBAK4プリズムで成程な。それでもこのグリーンに見えるレンズコートは好き嫌いがあるみたい。
2017年08月30日
コメント(0)
満潮時刻12:27 144 23:29 167干潮時刻5:49 60 17:55 113 長潮月齢 23.7 日の出 5:00 日没 18:308月の天候は台風5号が中央アルプスに進路を阻まれ2分割?してから、東日本は冷夏・西日本は猛暑と日本の気候を分断しているように感じる。北米も記録的な冷夏の様で、この秋は作物への影響が懸念される。さて、双眼鏡のメンテナンスではLO-MAXの部品取りを目的に落札した同じ型番の双眼鏡。実は別物だった件。70年代や60年代のカタログ販売をよく見て観ると、年度ごとに採用されてるかたや部品の精度が違っていることがある。楽器でも多い事だけど。この双眼鏡ではズーム部の構造が全く違っていて、部品取りには使えなかった。これはTascoの双眼鏡も含め3個まとめての条件だったので、返品も考えたが手元に置いて悪い意味での経験値にしようと思う。左が気に入っているLO-MAX No LZ 305 同じ型番双眼鏡の対物レンズを外したもの。ズーム部の構造、これが稼働するズーム。櫛目状に構造が変わっていて、ズーム機能が動作しない。年度ごとの作りの違いなのか?あるいは前オーナーの改造による不都合なのか?その辺は不明だが、オークションで入手を検討する場合、出来るだけ情報を集め何か引っかかる点があった場合は見送った方が良いと思われる例。こうして、写真で並べると接眼レンズの大きさも違う。レンズの透明度も全然違う。
2017年08月16日
コメント(0)
満潮時刻9:23 163 21:33 179干潮時刻3:20 62 15:20 78 小潮月齢 21.7 日の出 4:59 日没 18:32ゴルフのテレビ中継を朝まで見ていたので、今日は休日にあてて双眼鏡のメンテナンス。土曜にカニ目レンチが届いたから、対物レンズを外して気になっていた曇りを綺麗にした。その過程でか?光軸の縦ブレが生じたので、ボルトを締め直してみたところ落ち着いた。カニ目レンチは溝に合わせ幅を決めたら、レンチを動かすより鏡筒を回す方がスムーズに動作する。レンチを動かそうとすると、滑ってレンズを傷つける事もありそうなので注意が必要。LO-MAXとは違って、プリズムの角度調整は写真の中の小さなボルトの〆加減。最初のセッティングとしてそれぞれを〆た状態にしてから少しづつ変化させようと考えた。結果としては全部のボルトを〆た状態がブレを補正出来たから、最初に試すべき事は全部一旦〆なおすで良いと思う。多少の使用感はあるものの、解像度の良い作りのしっかりした双眼鏡だと思う。
2017年08月14日
コメント(0)
満潮時刻4:39 186 18:12 193干潮時刻11:17 10 23:35 85 大潮月齢 14.7 日の出 4:53 日没 18:40今からおよそ6時間後に部分月食が見られるはずだが、台風の影響で観測は難しいだろう。さて、今日はCopitarの双眼鏡に関して。企業としてまだ光学機器を取り扱っているようだが、この双眼鏡は1970年代終わりごろの製品。倍率9倍から22倍で22倍時の視野角が3.3度あるので野鳥観察には丁度いいスペック。ズームタイプの双眼鏡は色々不具合が起きる可能性が高いが、これはレンズの汚れ以外目立ったダメージがない。年代特定の決め手は、筐体に見られる刻印JBナンバー。J-B55はLo-maxと同じ刻印。この刻印で製造元の特定が出来るのだから、おなじ製造元で作られていたことになる。J-B55に振り分けられているメーカーは遠州光学で板橋にあった会社の様だ。ボシュロム・タイプの双眼鏡で、鏡筒と対物レンズが一体になっている。この対物レンズはカニ目レンチを使わないと外せないので注文した。この内部に見える埃が視界に入り不快に感じるが、性能はかなり良いと思う。入手して製造元が分かったわけだが、全体のスタイル、こういったデザインが好きなんだろうな。接眼レンズとズームレンズはクリーニングしたので、カニ目レンチが届いたら対物レンズの埃を綺麗にしてフィールドに出かけよう。
2017年08月07日
コメント(0)
満潮時刻2:07 165 16:45 166干潮時刻9:22 39 21:36 111 中潮月齢 11.7 日の出 4:15 日没 18:43ドイツ・シュタイナー社タイプのTASCO双眼鏡が届いた。ミルスケール機能付きで方位磁石が付いている型だが、電池の液漏れが原因か?磁石が上手く動かない。それ以外は光軸や見える映像もミリタリー双眼鏡らしいキレのあるいい味を出している。防水双眼鏡なので、窒素充填されている可能性があるため、バラバラには分解できないがレンズも良い状態。接眼レンズ。対物レンズ。これらの写真では分かり辛いが、HOYAの双眼鏡と同じような紫色のコーティング。アメリカンフットボールNFLの公式双眼鏡で97’香港製。なかなか面白い一品。防水仕様は他に持っていないので、雨の日に活用してみよう。今回のメンテナンスは、レンズ表面のアルコール除菌及びクリーニングと電池交換。方位磁石の固定。磁石さえ上手く作動すれば売価350ドル位したようなので、いい買い物になるんだが。
2017年08月04日
コメント(0)
満潮時刻12:47 128 23:31 162干潮時刻6:14 77 17:38 115 長潮月齢 8.7 日の出 4:49 日没 18:45フィールドスコープにコンパクトカメラを組み合わせて撮る写真をデジスコって言って、一つのジャンルになっている。同じことが双眼鏡でもできるけれど、しっかりと固定してカメラとの相性も考えながらやってみると出来そうだ。今日は、ただ双眼鏡の接眼レンズにカメラを合わせてシャッターを切っただけ。やや周辺に色収差が出るが光のある状態なら何とかできそう。ピントが甘いと矢印のように像の輪郭に青やオレンジの色が浮かんでしまう。こてが色収差。今日の天気では、窓の外は暗めなのでややつらいが、雨のイメージは伝わるかも。
2017年08月01日
コメント(0)
満潮時刻7:59 175 20:55 180干潮時刻2:13 80 14:21 45 小潮月齢 4.7 日の出 4:45 日没 18:49腰痛の悪化でこの一週間六郷には行けていない、今日はブロック注射が打てたので上手くすれば明日あたり復活できる。そこで今日も双眼鏡のメンテナンスを続けた。昨日まで板バネの調整である程度追い込めていた。今日は分解中に見つけたプリズムを支えるネジ、これを調整してみた。ネジの頭はラバーに隠れているが辺りを付けて回してみる。①のネジが左右のブレ、②のネジが上下のブレを修正する。こうして光軸が完全に修正出来て、この機種の本来の性能が発揮できるようになった。コントラストは派手ではないが自然なイメージ、EDレンズではないので色収差がやや出るものの20倍までは、さほど気にならない。非常に明るいレンズなので像もくっきりと明瞭に映る。ただ、実用倍率は20倍まで、更に高倍率ではレンズ外周部にかけて直線が歪む。
2017年07月28日
コメント(0)
満潮時刻7:19 186 20:28 187干潮時刻1:34 81 13:48 27 中潮月齢 3.7 日の出 4:45 日没 18:50今日も双眼鏡の構造の勉強、光軸の修正に挑戦したが上手くいかない。高級双眼鏡メーカーはズームタイプの双眼鏡の生産を行っていない。やってみると分かるんだけど、低倍率から高倍率と近距離から遠距離で光軸を綺麗に出すことはかなり難しい、10倍~30倍がLo-Max双眼鏡の倍率だが、低倍率でも星や街灯など光源にピントを合わせ左右の像が一体になる様に調整するには、まだまだ自分なりに経験と法則の発見が必要だろう。近距離50m程度なら高倍率でも低倍率でもそこそこ像が綺麗に重なるが、100mを超える像が2重に見えてしまう。この双眼鏡はメンテナンスが容易な様に作られていて、他のメーカーのように完全に近いところまで分解する必要は無いのだが。①対物レンズを外す。②ボディーのカバーを外す。③プリズムを固定している板バネを溝に沿ってスライドさせて傾きを調整する。④接眼レンズ側は矢印のリングを緩め、カバーのねじを外せば対物レンズ側と同様の構造が現れる。⑤接眼レンズ側のカバー。
2017年07月27日
コメント(0)
満潮時刻6:40 195 19:59 194干潮時刻0:55 82 13:13 11 中潮月齢 2.7 日の出 4:44 日没 18:50今日は昨日の続きで双眼鏡の構造の勉強。また分解してレンズをアルコールで徹底的に洗浄。光軸補正にはまだ至れないが、見え方は性能を十分引き出せるレベルに。①接眼レンズのゴムカバーこれを外し。②こんな感じで。③レンズを固定している小さなビスを精密ドライバーで緩める。完全に外してしまうと、またはめるのに手こずるので、緩める程度。この双眼鏡は3点で固定されていた。もちろん3点とも緩める。④幸いカニ目レンチを使わなくても一番外側の接眼レンズが緩んだので外す。これもクリーニング。⑤ズームレンズ部、この辺には内部の動きをスムーズにする為グリスが塗られていた。このグリスが多めなので、暑い日にはグリスが溶けて流れ、寒い日に内部が結露してズームレンズを汚していた。⑥2個のレンズが動くことでズームが出来る仕組み、精密ドライバーで個々のレンズを外しアルコールで綺麗にする。⑦手前のレンズを外したところ。⑧後は逆の手順で組み直す。画像の溝の部分をズームレンズのビスが動き⑤の画像で見える円の欠けた部分をこの画像の固定ビスに引っかけ、稼働する仕組み。
2017年07月26日
コメント(0)
満潮時刻6:00 199 19:27 199干潮時刻0:17 85 12:36 -1 中潮月齢 1.7 日の出 4:42 日没 18:51双眼鏡が面白い、見え味ってそれほど違いがある様に思わなかったけれど、数千円~数十万円までの価格帯でみんな同じ性能って考えてみたらあり得ない話。鳥の観察を始めるようになって、より近くで見たように細かい観察がしたくなって最初コーワの一番古いタイプのフィールドスコープをオークションで手に入れた。これが当たりでよく見えるんだけど、重いってことでビクセンの20倍の双眼鏡も落札した。これはこれで悪くないが、倍率が高いと三脚を使う必要があって、また飛んでる鳥や動きのある物を追う事は難しかった。で、8~24倍の古い単眼顕を落札すると、まあいいんだけれど帯に短したすきに長し・・・・・・で、8~32倍のビクセン・アスコットを入手がわずか数日で落としてしまい大破・・・・・自分で修理できないものか?Web情報で色々双眼鏡を調べるうちに、鎌倉光機ってOEMのメーカーの記事をよく見るようになった。割と評判がいいので探してみたらオークションであった。結果落札するも、内部が汚れていて見え味どころの話じゃなかった。それでも、色々検索掛けると自身で双眼鏡の修理や分解をしている方の投稿を見かけ、ちょっとやってみるか?と安い双眼鏡を3個落札。その中にHOYAの双眼鏡、10倍X40㎜視野角7.5度があって、これがなかなか良い。野鳥だけじゃなくて夜空の星もよく見える。ただここで終われないのが俺なんだよな。解体修理を覚えたくなった衝動が止まらず、LO-MAXというメーカーの10~30倍X50㎜も入手、これが今日届いて解体をはじめ構造のお勉強。腕時計の解体修理は諦めたけど、双眼鏡はさほど細かい部品があるわけじゃないので、割と簡単に分解できた、一つ構造を覚えたら後は応用なので鎌倉光機のレンズの汚れ落としもやってみた。対物レンズが残念ながらカビがレンズコーティングの内部にまで侵食していて、完全には落とせないけれど実用できるレベルに修復で来た。あと今日届いたLO-MAXは、レンズの汚れは落とせたが光軸の補正がこれからの課題、ただ個体の程度は悪くないので、いい勉強材料になりそう。いずれ分解した画像も上げる事にしよう。Web情報ではズーム双眼鏡はお勧めできないって記事が多いけど、納得。複雑ではないけど、微調整に手がかかる。固定倍率の方が安定感はあるね。
2017年07月25日
コメント(0)
全11件 (11件中 1-11件目)
1