産後リカバリーヨーガ embrace  <東京都調布市・世田谷区>

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2003.11.14
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カテゴリ: 上美知代の日常
 スペインのイザベル・コヘット監督による映画「死ぬまでにしたい10のこと」について,ジャーナリストの長野智子さんが記事にとりあげていた。23歳,失業中の夫との間に2女を持つごく普通の女性・アンが進行性の癌で余命2カ月と宣告される。アンは自分の死期を誰にも告げず,ノートに書いた「死ぬまでにしたい10のこと」を叶えていく。
「娘たちの気に入る新しいママを見つける」
「夫以外の男性とつきあってみる」
「思っていることを話す」など。

 この映画の原題は「マイライフ・ウイズアウト・ミー」つまり「わたしのいないわたしの人生」。ここにどきりとした。心臓をつかまれたような感覚。
 思えばいつも自分がよりよく生きられるにはとか,自分が,自分がと主人公はいつもわたし。子どもが生まれても自分らしく生きていないと気持ち悪かった。(おいおい自分らしくって何だー!?)ついつい最近まで自分の欲望優先で生きていたわたしにとって,この原題のメッセージはこたえた。子どもたちやパートナー,自分の大切なひとたちが輝くことによって,自分の中に慈しみのような気持ちが宿る,こういう生かしかたもあるのだ。

 映画の中で,アンは日常のエゴから解放され10のことを叶えることではじめて自分の人生を振り返る。夫や母も愛人も皆それぞれの人生を懸命に生きていることに気づいていく。
 「自分のいる人生の中で脇役でしかなかったひとたちが自分と同じ重みになり,やがて自分のいない人生を彩り続けてくれることを知ったアンは,死ぬことを`寂しくないよ’と乾いた声で表現する」(長野さんの記事より)

 病気がわたしの中にもやってきてその経過中に読んだ記事だったことでなおさら心に届いたのだろうけど,二人の子と主人の寝顔を傍らに,このひとたちが歩んでゆく人生に愛しさと尊さを感じた。そして自分も今,何かの巡り合わせでこのひとたちと日々を共有する幸福を,あらためてありがとう,ありがとう,ありがとう,という,ただもうそれだけ。それだけ。

 と,ここまではわたしの産後のクラスの先月分のニューズレターに書いたことだったのだけれど,最近になってまたこのテーマを思い出すことがあったので再び。

 母が胸を患って手術したのだ。結果は良好で入院も一週間,術後にわたしは母の病気を知る。母はわたしにこう言った。「ちょっとグアムまで行ってくる」
 一応病気のわたしに気を使ってのことだったろうが,寂しい気持ちも否めなかった。母がとても疲れていたのも知っていたから,ああほんとに息抜きできてよかったなって,ばかなわたし。元気になったらほんとにグアムに行ってほしいなぁ。

 母の死というのを初めて考えたとき,自分の中に流れる,母から受け継いだものを感じずにはいられなかった。わたしから子どもにも受け継がれるいのちというか息吹,たましい,なんとも表現できない生の永遠性に,身を正した。自分の生の中にも母の,この世界からなくなっても母の人生は生き続ける。正直,子どもを産みおとしたときよりもはるかに厳粛な気持ちを抱いている。





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最終更新日  2003.11.15 06:58:43


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