産後リカバリーヨーガ embrace  <東京都調布市・世田谷区>

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2007.11.24
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カテゴリ: 上美知代の日常
 ここ二週間,
上橋菜穂子にやられっぱなし。
 彼女はアボリジニィを研究する民俗学者でもある,
作家で,
あしがけ12年かけて編んだ「守り人シリーズ」などを
読み続けていた。

 すべての物語がこのひとつのテーマに帰着する
「天と地の守り人」には,
自然に涙があふれ,わたしも物語の中のバルサ(主役。女用心棒。)の
友人になったようなに,彼女が感じる痛みと祈りと白く光る剣先のかなしみと,
ひとすじの希望を抱きながら,この長い物語を生きた。

 ファンタジー,というカテゴリに属するらしいが,
なんでもありの,ピンチを魔法で切り抜ける世界ではなく,
きちんと社会があって、ひとが泥臭く生活している世界。
 斬られても,
すぐに傷はふさがり敵に対するのではなく,
血を流して,痛みを感じる生身のからだを持つ。

 バルサを一途におもう呪術師見習いで薬草師のタンダとの
深い愛も,この最後の物語にきて,わたしの胸をふるわせた。

 あと数日この物語を読み通して、
この物語のつよさとうつくしさを伝えますね。

 今年はいくつものすばらしい物語に出会えた年。
 このひとたちと同時代に生きることができた幸福。

 自分の物語歴を振り返ると,
若かった頃は,ミステリーだとか,
エキセントリックな私小説,みたいなものばかりを読んでいたし,
自分が産み出す物語もそれに似たものだった。

 若い頃に読んでおくべきもの,
ってあるんだろうね。

 わたしは,
夏目漱石の「我が輩は猫である」も「坊っちゃん」も
「草枕」も読んでいない。

 おまけに
太宰治モノも全然だ。

 恥をしのんでいうのならば,
「銀河鉄道の夜」は一度しか読まず,
なんだか難解で,もうほぼ覚えていない。

 ある時期に読まないとスルーしてしまう本,
というものはきっとあるのだ。

 村上春樹も吉本ばななも椎名誠も(この三人を一緒にするのはどうかと思うが,
20代のはじまりの頃に読み,それぞれに胸をふるわせたけれど.
 もう,いまのわたしには必要はない。

 おそらく,
わたしが繊細ではなくなったから。

 とんがった心を武器にしなくてもよくなったから。

 自分が主役でなくても,
誰かと関わることでときに物語を共有しながら,
うつくしい歌をうたえるようになったからなんじゃないかと,
ふっと思う。

 先週の産後クラスでは,
「自分の歌をうたえるように」
「そのためにも体力は必要」

っていたったけれど,
「ひとの物語を見守るちから」
も,体力がいるのだということ。

 こぶたのクラスで,
うつくしいなと思うひとがいて,
なにがうつくしいって,
自分を主役にしなくても,
家族と,巡る自分の人生を見守れるような,
やわらかなまなざしを持っていたから。
 劇的でなくても,
旅人が木陰で背をあずける樹のぬくもりのような,やわらかさ。









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最終更新日  2007.11.25 09:22:24


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